楽しいPEALカウンセリング@楽しいブックレビュー

 カウンセリングに来てくれる方たちは、始まる頃と終える頃の表情が違っています。

 自分の行動の確かな選択肢が出てくるからです。

 伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』にこういう言葉が出てきます。ちなみにこの作品はハリウッドで映画化(ブラッド・ピット主演)されました。

人は、まだ道があると分かっている限りは、それほど自棄(やけ)は起こさない。

 まさにその通りだと思います。

 自分の目標に向けた選択肢が出てくると、その可能性に向かって動き始めます。

 もちろんその選択肢が全てうまくいくはずはありません。

 けれど、その結果をもとに、次のPEALカウンセリングでまた一歩先に進むことができます。

 教室で子どもたちが反乱を起こすことがあります。

「この苦痛のから逃れるには暴れるしか無い」と無意識の中で判断していることも多いでしょう。

 そういう子どもたちがたとえば「先生、もっとノリノリの授業しようよ」とお願いするチャンスがあったら、そしてそれを担任の先生が聞き入れて、もっとみんなが盛り上がる、心動かされる授業をするようになったら…

 私がカウンセリングを受ける事例には、かなり状況が悪化したものが多いので、そういうことを考えてしまうことがあります。

 話を戻して、「選択肢があるかないか」それは、人間の行動にとってとても重要なものだといってよいでしょう。

 

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PEALカウンセリング『怒りのかたち』

 リモートカウンセリングの事例を紹介します ※情報保護の趣旨で内容は適宜手を入れてあります

 相談者は「あの時の怒りがずっと頭をとらえら離れない、仕事にも支障が出ている」という話でした。

 人間は、いろいろきっかけで怒りのスイッチが入ります。
 その意味で「数えきれないくらいの形がある」といってよいでしょう。

 実際、怒りには多様なかたちがあります。

  • 嫉妬からくる怒り
  • 不満からくる怒り
  • 不公正な状況に対する怒り
  • 不快からくる怒り
  • 後悔からくる怒り
  • 侮辱された怒り
  • 理不尽な扱いに対する怒り
  • 無力感・不甲斐なさからの怒り
  • 失望からの怒り
  • 欲求不満・フラストレーション
  • 八つ当たり
  • 自責からくる怒り
  • 恐れからの怒り
  • 価値観の相違からの怒り
  • 規律違反への怒り
  • 将来が予想される怒り
  • 疲労・ストレスによる怒り
  • 病理的な怒り
  • その他 多数

〈対象〉や〈自分の経験〉〈理想とのギャップ〉など、いろいろなファクターで多層的にみれば、その怒りの形はかるく何百に分類されるでしょう。

 カウンセリングは〈相手が抱えている悩み〉に視点をあてます、PEALカウンセリングでもじっくりその話を訊ねる、聴かせてもらうところからはじまります。

 相談者は〈怒りが起こったきっかけ・原因〉を細かく話してくれました。

 相談者は大抵「どうして自分が怒ることになったのか」を詳しくに話してくれます。
 「その時の状況」だけでなく「幼い頃、自分がどう育てられてきたか」「学校での経験」などから紐解いて話をしてくれる方もいます。
 PEALカウンセリングの流れの中で「なるほど、そういうことなら私(カウンセラー)でも怒ってしまうよ」と感じてきます。※この体感もPEALカウンセリングの根幹です

 人の怒りは〈数えられないくらいの形がある〉と書きました。
 一般のカウンセリングではそれられを類型化してすすめていきます。
 私は他流派のカウンセラー資格も持っています。有名な流派のカウンセリング研修も受けてきましたから、いいかげんに書いているわけではありません。実際、私が他流派のカウンセラーだとすると、たとえばこういう類型のどれかに当てはめようとしたでしょう。「この方は〈上司との対人関係〉で生まれた不公正な状況に怒りを感じているわけだな…」というように大きなフレームで把握していくわけです。

 PEALカウンセリングはそういう流れをとりません。

「あなたはその怒りの感情で何を解決しようと考えていたのか」というテーマですすみます。

《怒りの目標》ということです。

 この流れはとてもシンプルです。

 相談者もPEALカウンセリングの後半で、自分のわだかまりや苦しみを「目標」で整理することができて、次の行動をスムーズに選ぶことができました。

〈たの研〉にはPEALカウンセラーが複数います。
 内容に応じたカウンセラーに対応してもらうことが可能です。
 気軽にご相談ください。

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たのしい教育叢書/仮説実験授業研究会向けのガリ本を加えて10冊になりました@そろそろ職業作家の道を切り開こうと思います命名《ことば職人》

 教師になってからの夢は「自分の授業の腕」だけで暮らしていくことができるか試すことでした。それはとてもうまくいき、現在も福祉や教育の分野で活動がどんどん広がっています。

 教師になる以前、学生時代の夢の一つが「文筆」で暮らしていくことでした。
 その目標に向けてもしっかり歩をすすめ、電子出版とたのしい授業・仮説実験授業関係の関係者向けのガリ本で10冊を超えました。依頼の来た文章をリライトする〈文章ドクター〉の件数は重要なもので数百の案件をこなし、毎日更新している公式サイトの記事は1日あたり1000アクセス、時には1万アクセスを超えているので、そろそろ〈文筆業〉を意識した肩書きを名刺に加えようと考えています。

「え、このサイトの記事に誤字脱字とかあるのに?」と思った方、すみません。私の未熟さと、〆切に設定している深夜0時ギリギリに校正無しの第一稿をそのままアップしているからです。

 小説も書きたいと考えているものの、「作家」と名乗るのは難しく、「ライター」という呼称は軽い感じがして…
「執筆家」かな?
 とかいろいろ考えているうちに ことば職人 という新しい名称が浮かびました。
 もっといいネーミングを思いつくまで、それでいこうと思います。ちなみに、複数の検索エンジンで調べても、その呼称は見当たらなかったので、間違いなく、日本で初めて私が名乗る名称です。

 ロゴマークもできました。

 執筆依頼への対応は〈たの研〉の活動との親和性の高いものを優先させていただくことになります、ご希望の方はお問い合わせください。

 最新の書籍を4冊掲載します。
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楽しい授業に抵抗する優等生@たのしい教育の発想法

 最新のメルマガに書いた内容を少しだけ切り取ってし紹介します。板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が1992年に沖縄に来て講演してくれた時のものです。

 私も経験があるのですけど、転勤して初めて持つ子どもたちの中で、優等生さんが、間違うことが怖くて問題の予想に手を上げないということが起こります。それに関する話です。

会場の参加者で「電気が通るもの通らないもの」という問題に予想を立てて実験したあと

 

板倉

 こういう授業は、ある種の子どもたちに嫌われることがあります。
 優等生です。
 優等生はいつも事前に予習して、答えを知っています。
 普通の授業だと予習をしてきて「はいはいはい」と手を挙げて常に当たる子どもが、こういう授業で答えがあらかじめわからないんです。
 これでは当たんないですね。
 優等生というのは「はいはいはい」と手を挙げて当たる喜びで授業に参加していることがある。
 普通の授業だったら予習をすれば絶対にできる子どもとできない子どもの序列が決まるんです。
 どの程度予習してきたかによって序列が決まっちゃう。
 私たちの授業では、それを崩しちゃうんですよ。
 どれが当たるか分んない。
 宝くじみたいにどれが当たるか分かんない。

 優等生は「俺は今まで格好良かったのに、当たんなくなっちゃった」これは悲惨ですよね。
 なので、そういう優等生は何時間か抵抗致します。
 手を挙げて失敗すると〈もうこんなくだらない授業やりたくない〉と怒ったりする。
 そして手を挙げなくなる。

 でもおもしろいんです。
 3時間か4時間くらいやると好きになります。

 優等生だって人間なんです、自分で予想を立てて当たりたいんですよ。
 うちで予習してきたり塾で教わったことを学校で当てる嬉しさより、自分でくないんです。
 そんなのは、ほかのやつに優等だということを示すことで嬉しいだけで、そんなに嬉しくないんです。
 それよりも自分が自分の頭で考えて予想を立てて、当たるかもしれない、外れるかもしれない、これが楽しい。
 でも初めの数時間だけは優等生がいる場合には抵抗があります。
 すぐに〈自分で考えた方が楽しい〉ということが分かります。

 優等生の姿を周りに見せつけるより、自分の本来の力で予想して確かめる、新しいことをワクワクしながら学ぶことの方がずっとたのしいということを実感してくれるわけです。

 そういう授業をしていると、日頃、宿題などをしてこないAくん、遊びが命、部活が命のBくんCくん・・・、その子たちの素晴らしさを優等生さんたちが気づいたり、逆に、ABCくんたちが優等生さんたちの素晴らしさに気づいたりするシーンに出会うことをたくさん目にします。

 ゆっくりみんなが仲良くなっていくことも、たのしい教育の魅力の一つです。
 興味のある方は『たのしいレンズの世界』を試してみませんか⇩

 

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