豆腐づくりはとっても簡単①

 シンプル豆腐づくりに凝っています。スーパーでみる四角い豆腐として固める豆腐の普通の姿、沖縄琉球で〈ゆしどうふ〉、大和言葉の〈寄せ豆腐/よせどうふ〉です。

これは「住吉屋」さんの寄せ豆腐

 あまりにも簡単で、とても美味しいので、豆腐屋さんが潰れるのじゃないかと心配になるほどです。

 これも以前書いた「紙作り」と同じで、学校にきてティーチする先生たちや、私が知っている紙づくりに堪能な人の話によると

「かなり複雑な工程を微妙な調整の中で作成して、やっと紙ができるんだ」

ということになのですけど、実は信じられないほど簡単に紙ができることを紹介しました⇩

とっても簡単 和紙(和紙風の紙)づくり@紙づくりはシンプル2工程/とっても楽しい自由研究

楽しい自由研究・面白い自由研究(楽しい環境学習) オリジナルの紙づくり/読者の方から届いたたよりから

 それと同じで、人間が豆腐づくりをはじめた時はとてもシンプルだったものを、専門の豆腐屋さんとか工場などが手掛けてコストや旨みを複雑・微妙な調整が出てきたのでしょう。

 子どもたちに伝えたいのは、そういう複雑難解なものではなく、人間がその過程・工程を発見した時の楽しさ・面白さ、感動です。それが大きかったから、いろいろな人たちにそれを伝えてきた、伝わっていったわけです。

 簡単豆腐づくりを〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介したところ、「これは簡単ですね」と、いろいろな人たちが真似てくれました。その元ネタは『月刊たのしい授業』でした。

 紹介しつつも「微妙な温度調整が本当に必要なのか」と気になって、その後、ある方法を試してみました。

 「ニガリと豆乳をまぜたものを火にかける」⇨「沸騰をはじめたら火を止める」

の2工程です。

 できるんです、〈寄せ豆腐・ゆしどうふ〉が。

 私はすでに10回以上作っているのですけど、失敗なしです。

 次回、写真でおとどけしましょう。

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声を上げる重要性と予想を確かめる重要性@たのしい教育の発想法

 読者から長い手紙をいただきました。有料版のメルマガも購読している方で、発想法に関心が強く、自分の見方・考え方を丁寧に書き込んでくれました。

 以前メルマガで取り上げた詩があります。

 ヒトラー率いるドイツの第一党ナチス党は人々の行動・思想をとりしまり、次第に住民のルーツを調べDNAによる選別を始めるようになりました。その中で〈反ナチス〉の声を上げたマルティン・ニーメラーという神学者の言葉です。wikipediaから引用しましょう。

ナチスが共産主義者を連れさったとき

私は声をあげなかった

私は共産主義者ではなかったから

 

彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき

私は声をあげなかった

社会民主主義者ではなかったから

 

彼らが労働組合員らを連れさったとき

私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから

 

彼らが私を連れさったとき

私のために声をあげる者は

誰一人残っていなかった

 自分が考えていることを声に出すことの大切さを強く感じさせる詩です。

 共産主義、組合などの言葉は子どもたちには難しいかもしれません。「ヒトラーのナチス政権が取り締まろうとした人々、団体」というように伝えるとよいでしょう。

 マルティン・メーニラーはドイツ海軍の軍人で、Uボートの艦長でした。
 その後、神学者となり、ヒトラーのナチスドイツに反対を表明します。
 その行為で捕らえられ、牢獄に入れられてしまいます。

 幸いナチスに命を奪われることなく1984年3月6日まで生きながらえました。すでに第二次大戦も終わり、穏やかな表情をしています。

マルティン・ニーメラー wikipediaに感謝して引用


 ところで、社会では、ネットの書き込みによる相手への攻撃が後を断ちません、そのひどい言葉や回数の多さに自ら命を断つ人たちも出てきています。

 その誹謗中傷も、書いた本人が、本気でそう考えたことでしょう。

「声を上げる重要性」という意味でいえば、マルティン・ニーメラーの行為も、「攻撃しなければ」と考えている人たちも同じことだと考えられないでしょうか。

 声を上げても、冷静な目で「自分があげた声は正しいといってよいのか」を見ていかなくてはいけないでしょう。
《予想を立てて確かめることによってのみ真実に至る》というのは科学実験的なものだけではありません。

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太陽の力に驚いた話@一年前に植えた木の姿

 春になって〈第一たの研〉の庭の手入れをしていて驚いてしまいました。太陽の力の大きさ、それを受けて生きる命たちの話です。

 ほぼ一年くらい前のこと、桜の苗木が手に入ったので、もともとあった桜と桜の間に植えることにしました。その後、気づかないうちに2本の桜が枝をどんどん伸ばし葉を茂らせて、小さな苗を覆い隠してしまい、忙しくしている間にその存在を忘れてしまいました。

 庭の手入れをしていると桜の葉の多さが気になって、ノコで枝を落としていました。

 するとビックリ、大きな桜の木と木の間から一年前に植えた小さな桜を発見。
 高さ50cmくらい、幹の太さも1cmくらいでまだまだ小さいままです。
 植えた時よりほんの少しだけ成長したくらいです。
 一年経ったのにこんなに小さい・・・

 ごめんねごめんねと、隣の桜たちの枝葉を払って、近くのバラの枝葉も束ねて太陽の光が当たるようにしました。

 電柱のすぐ左に50cmくらいの小さな木が見えると思います、それが一年前に植えた桜です。

 左側の桜は三年くらい前に小さな苗をもらって植えたものです。
 日当たりが良ければ、それくらいでしっかり成長します。
 小さな桜には太陽の光が届かず、わずかな木漏れ日で光合成をして、なんとかがんばってきたのでしょう。
 これ以上大きく育つための太陽光を受け取ることができはないので、これくらいの大きさのまま生命を維持してきたわけです。
 よくがんばった!

 忘れてしまってごめん。
 一年順調に太陽の光を受けて、水と土のミネラルを吸っていたら、両側の桜たちをおしのけるように育っていたと思います。

 これからたっぷり世話をしてあげようと思います。

 それにしても〈太陽の光〉というのはすごいものだととても感心してしまいました。

 前に書いた「太陽光発電」で電気を作り出す力にも感動したのだけど、地球上のたくさん生命は、太陽の力のおかげなのだということを実感したできごとでした。

 春です、たくさんの植物たちを育てようと思います。
 みなさんも植物たちの世話をたのしんでみませんか。

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「子どもたちにたくさん自然体験させるべきでしょうか?」⇨「 いいえ!」

 読者の方からの質問に答える内容になります。便りの数が増え、現在は全てに返信することはできなくなりました。時期はズレても、それらをその後の記事に反映させています、よろしくお願いします。

 自然系の記事も人気が高く、これまでの記事を読んだいろいろな方たちから「自分の子どももキャンプ体験させたい」「やっぱり自然体験をたくさんさせるべきでしょうか」という希望や質問を含んだ便りが届いています。今回は、答えに行くまでの前段になりそうです。

 そもそもどうしてこれだけ安全で快適な環境から抜けて〈自然〉の中に入る必要があるのでしょう?

 自分には必要ないと考えている人たちはけっこういると思います。

 自然の中に入るとエアコンはありません、冷蔵庫もありません、ベッドもありません。

 移動は基本的に自分の足で、しかも荷物を背負うことになります。身体が山歩きに慣れていない頃は疲れます。

 自然の中では蚊がいます、ハチもいます、ムカデや蛇もいます、場所によってはクマなどの野獣に出会うこともあるでしょう。

 私は毒蛇には遭遇していない(と思う)のですけど、クマとは10mくらいの距離で遭遇したことがあります。

 家の中にいれば、あるいはたくさんの人たちが過ごす場所にいれば、そういう危険に遭遇するのはとても少ないでしょう。

 教師をしていた頃、学校行事で登山がありました。その学校で毎年恒例で続いてきた行事です。転勤したてで、どういう山なんだろうと思いつつ、歩いていると、私の横にいた別なクラスの女の子が突然泣き出してパニック気味に「どうして私たちがこんなに苦しいことをしなきゃいけないの!」と強く訴えてきたことがありました。

 私は「そうだよね、辛いよね、しばらく休もうか」と伝え、他の先生たちに連絡して、一緒に腰掛けて落ち着くまで見守ることにしました。
 しばらくするとパニックはおさまったので、ゆっくりペースで登ることができたのですけど、「山登りは〈しなきゃいけないこと〉ではない」と今も思っています。

 克服するための山登りではなく、楽しみとしての山登りを体験させてあげたい。

 これだけ便利になった世の中で、野山の自然を体験する意味があるのか?

 人間という一つの種が秩序づけたシステムの外に出て、《自然》という壮大で未知の領域が広がる世界を味わうことは、こんなにもたのしいことだという感覚を伝えてあげたい。

「自分の子どもにたくさんの自然体験をさせてあげるべきか」と悩む方たちには「いえいえ、少しずつ、一つずつでいいから、自然のたのしさを味わわせてあげてください。できればお母さんやお父さんも一緒に!」というのが〈たの研〉の考え方です。

 自然を味わう体験プログラムもいろいろあります、興味のある方はお問い合わせください。

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