アドラー心理学の野田俊作先生から学んだこと〈健康なパーソナリティー〉@PEALカウンセリング入門

 私のカウンセリングの師〈野田俊作先生〉についての質問が連続して届いています。
 一人はカウンセラーとして手広く活動している方でした。
 岸見一郎さんの本でアドラー心理学を知ったけれど野田俊作先生については知らなかったそうです。その方の質問に答える形で書きます、カウンセリングなんて知らないし興味もない、という方にもきっと興味を持っていただけると思います。

※ちなみに私が大阪の野田俊作先生の元に通って、〈かささぎ壮〉とよばれる斜め気味に建つ合宿所に泊まり、アドラー心理学やカウンセリング、瞑想技法を修行していた頃、岸見さんも私の横に席を並べて一緒に野田先生から学んでいました。いかにもギリシャ哲学を学んでいると思わせる静かな雰囲気で、岸見さんのたたずまいも語りも記憶残っています。

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 私がもっとも多く紐解いた野田先生の著書は「続・アドラー心理学トーキングセミナー」だと思います。

 開くといろいろなところにマーカーカラーと付箋紙が見えます、ページによっては書き込みも多数です。※本文面は読めないように加工

「続」とあるわけですから、その前にまとめた本もあります。アドラー心理学の成り立ちや理論的なものが中心の本です。
 続編では、親子関係を中心のまとめたと書いてあります。でも親子関係にとどまらず、人間関係についての実践的・具体的な内容を取り上げた本です。

 野田先生がトークセミナーとして人間関係について語るとしたら、いったい何から始めたと思いますか?

 とはいえやはりアルフレッド・アドラーのことでしょうか。

 それとも親子とはどうあるべきか、という話でしょうか。

 書き抜いてみましょう。※私が一部編集してあります

1. 健康なパーソナリティー

精神的に健康な人とは

精神的に健康な人とは、どんな人だと思いますか?

思いつくことをどんどん言ってみて下さい。

「明朗快活」
「前向き」
「からだが健康」
「自分らしい」

「こだわりがない」
「喜怒哀楽のバランスがとれている」

「自分のやりたいことをやって生きている」
「いきいきしている」

「情緒が安定している」…

まだ、いくらでも出るだろうけど、まあ、そんなものかな。

 いま言ってくださった中で、私が賛成するものと反対するものがあるんです。

 まず、いきいきとしているとか、前向きであるとか、自分のやりたいことをやって生きていくというのは、基本的には賛成。

 反対に、健康なパーソナリティーの条件にならないと思うのは〈からだの健康〉です。

 からだが健康でないと健康な精神が持てないというのは大変おかしな話です。

 それでは身体にハンディのある人たちはどうなるのか、あるいは、われわれ自身が病気になったらどうなるのか。

からだがどんな状態であれ、それと関係なく心は健康でおれるだろうと思います。

 この考え方自体は、私も教師を始めたころから持っていました。仮説実験授業のサークルレポートで「健全な精神は健全な肉体にやどる」という言葉がもつ怖さに触れたことがあるくらいです。

 だいぶ前に、介護の仕事をしているNさんから、難病のAさんの明るい性格の話を聞いて、とても嬉しくなったことがありました。出世のためにしのぎをけずる人たちよりずっと健全だと思ったものです。

 問題は「ではどうすれば〈心の健全さ〉を保つことができるか」です。

 カウンセリングでは千差万別、その人の状況にあわせて、と語ります。
 もちろんアドラー心理学でもそう語ります。

 野田先生から学び開発したPEAL心理学・カウンセリングには一つの答えがあります〈たのしさの方向にすすむこと〉です。
それはたとえば
 🟢自分の笑顔がひろがる方向に
 🟢自分の可能性が広がる方向に
 🟢周りの人たちの笑顔が広がる方向に
ということです。
 興味のある方はお問い合わせください。

 今回はここまで。

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たのしい教育・福祉の理論と実践がじわじわと広がる

〈たのしい教育・福祉〉という地味なテーマながら、ジグザクとはいえサイトの購読者はじわじわと増えています。昨日のアクセス数が4000pvを超え、今日は午前中時点で3000pvを超えました。読んでくださっている皆さんに心から感謝いたします。

 三回連続〈理論編〉だったので、今回は〈たのしい教育メールマガジン〉に書いている〈たのしい教育ラボ/たのしい教育研究所〉の日々の一コマをお届けします。

《たのラボ》の教育プログラムは県外にもしっかり広がり、先月は九州から便りが届き、今月は関西から嬉しい便りが届きました。

 これは不登校支援をしているAさんからです。

 昨日、絶対安全レインボーが届き、今日、子どもたちと遊びました。
 軽いので、力を入れて投げるため、結構体力を使います。
 ちょっと遊んだだけでも汗ばんできたので、いい運動になりました。
 色がきれいなのと、回転して飛んで行くこともあって、子どもたちも喜んいました。
 先週は、2学期最終日ということで、不登校支援ルームに数人の先生が顔を見せてくれました。
 レインボーを見て、みなさん感激してくれました。(つづく)

 

 開発したプログラムがいろいろな処に広がっていくことは、《たのラボ》の確かな財産が教育の歴史に刻まれていく感じで、とても嬉しいことです。
 今年は学校に背を向けた子どもたち不登校の子どもたち、引きこもった子どもたちへ直接たのしい教育プログラムを届ける活動がスタートする予定で、実技ワークから原子分子の動きの面白さを味わってもらうプログラム

 

 生き物たちの面白さを体感するプログラムなど、たくさんの楽しい教材が同時並行で開発されています。

 

 学校に背を向けた子どもたち、部屋から外に出ようとしない子どもたちの笑顔と可能性を広げる取り組みにワクワクしている日々です。
ちなみに成長のための栄養学を楽しく学ぶ、こういうプログラムも開発中です。

みなさんの周りで「そういうプログラムがあったら届けたいなぁ」と頭に浮かんでくる子どもたちがいたら、ご連絡ください。
 試作版の評価をしてもらえたらとても助かります。

 このサイトをぜひ口コミでいろいろな人たちに伝えていただけませんか、きっとその人の何らかの突破口がみつかると思います。
 たのしい教育と福祉は、実は人生全体に関わるテーマだからです。

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効率・コスパと〈楽しい福祉&教育 〉その3「特別支援・ハンディの有無と効率・コスパ」 @たのしい教育の発想法

 躊躇しつつ書いたこの《たのラボ公式サイト》に書いている「効率・コスパと教育・福祉」の反響が大きく、驚いています。
《たのラボ》にとって自然な発想が、教育・福祉界隈で新鮮に迎えられたということでしょう。
〈効率・コストパフォーマンス〉はA.I.を含む機械の能力に対して問うものであって、福祉や教育に問われるものではない、という話に対して「なるほど」「まさにそういうことですね」というメールがいろいろ届いています。
 以前のように一つずつへの返信は難しくなりました、が、みなさんから届いた便りはほぼ全て、これからの記事の内容に活かしていきます。

 期待に応えて、今回までは同じテーマで書きたいと思います。

 実は今回の記事は、流れの中であえてカットした話があります。その内容に触れて、この一連の章を閉じたいと思います。

⭐️

〈障害〉という言葉があります、障害物、障害物、通信障害、システム障害というように使う分には私の心が乱されることはありません。

 それは結局、工場で機械を動かすような仕事に対して効率がよくない、効率が悪いというような感覚を、一人ひとりかけがえのない存在であるはずの人間に向けたものでしょう。

 私のもつ感覚に初めて触れた、全く気にせず使っていたという方たちの中から私に賛同して、自分の言語感覚の一つに加える人たちがでてきて欲しい思っています。

 仮に辞書にあるから、法律の条文にあるんだ、使って何が悪いと考える人たちもいるでしょう。その人たちを非難する気持ちはありません、それでも、いつか心のどこかで同じ想いが芽生えてくれたらと願っています。

 教育・福祉を効率やコストパフォーマンスで考えてはいけない、というのが《たのラボ》の基本です。
 笑顔や可能性の広がり、楽しさの方向に進んでいくのが〈たのしい教育ラボ/たのしい教育研究所〉です。

 オリンピックの100m走の選手にとっても、事故で歩行機能を失ってしまった人にとっても可能性を伸ばし笑顔を広げていくことが人生の目的だといってよいでしょう。
 そして忘れてはいけないのは、そのどの一人ひとりにも〈その人をかけがえなく大切に想う人たち〉が存在するということです。

 ごく普通に身体を動かすことができる人もいれば、いろいろな事情で思うように身体をコントロールできない人たちもいます。
 どの人たちにとっても、いろいろな場面で同じような手厚さで、同じようなチャンスが与えらるものであって欲しいと願いながらも、社会構造は複雑ですから、簡単にそういう構造は実現しません。

 でもそういう中でも全体としてみれば、誰にも手厚いチャンスが与えられるものであって欲しいと願って、その方向で力を注いでいるのが〈たのしい教育ラボ/たのしい教育研究所〉です。

 それが実現できない状況でもせめて〈教育・福祉〉の場面では「効率・コスパ・タイパ」などを人間に向ける感覚には正面からNOと伝えられる人たちが増えていって欲しいと考えています。

 奇しくも今月は、効率・コスパ教に価値観全体を乗っ取られ、周りに残虐な刃を向けた「やまゆり事件」が起こった月です。
 つい個人的な思いが発露してしまいました。

 ご意見ご感想、お待ちしています。

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効率・コスパと〈楽しい福祉&教育 〉その2「効率重視の子どもたちはA.I.を凌ぐか?」 @たのしい教育の発想法

 効率を重視する価値観の中で育てられていく多くの子どもたちは、当然その価値観で育っていくでしょう。そういう中で反発して従わない子どもたちが出てきます、それは人間の強さの一つともいえるでしょう。

 効率の良さを重要な価値と考えて育った子どもたちは、たとえば
〈たくさんの仕事をこなす人の方がよい〉
〈言われた仕事をどんどんこなせる人がよい〉
 なんならテレビで流行った〈24時間闘える人の方がよい〉
と考えていくでしょう。

 でもよく考えてみると、それは機械などに要求する内容ではないでか?

 いやいや内容の伴ったものである方が重要だという人もいるでしょう。
〈人々の目を引くイラストをたくさん描くことができるのがよい〉
〈読ませる文章をたくさん書くことができる方がよい〉
というように。

 ところが今ではA.I.がその役を担ってくれます。

 効率というなら機械に任せるとよいのです。

 そもそも道具、機械・A.I.は人間ができる仕事の一部を担わせたり、それを効率的にしたり、長時間続けられるようにしたものです。

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 では人間はどうしたらよいのか?

 いろいろなものをコントロールするような機械的な仕事でしょうか?

 いやいや、それも機械が担ってくれます。今では自動運転の乗り物もできました。機械をコントロールすることもA.I.が担ってくれます。

 とても重要な答えのひとつが「〈感性〉を高める営み」です。

 機械・A.I.には〈実体としての身体〉がありません、感性がないのです。
 朝陽に感動する心はありません。

 A.I.にできるのはネット上に存在する〈朝陽に感動したという情報〉を集めて整理して提示する作業です。

 これまで人間が担ってきた、文字通り〈機械的な仕事〉は機械・A.I.に任せ、生きている人間にしかない〈感性を活かす能力〉を高めていくことが、福祉・教育に求められるものでしょう。

 特に〈たのしさ〉は重要です。

〈悲しさ〉〈痛みを感じる感性〉も大切とはいえ、〈楽しさ〉の向きにすすむことで、たくさんの人たちの笑顔と可能性が広がっていくからです。

 その意味でも〈楽しい福祉&教育〉は、これからもとても重要な営みだと考えています。

 楽しさの視点でいえば、機械に担わせているもの、機械的な作業になっているものを人間の手に取り戻すことも大切です。

 たとえば最近作成している、板倉先生の『にている親子 にてない親子』という絵本を元にしてリアル体験版のプログラムもその一つです。

 ひまわりのタネを植えて、育つ過程をワクワクしながら眺めること。あんな大きくて重そうな頭(顔)の部分を無理して支えている根や茎の不思議さを感じることなども、機械的、流れ作業的なものから、人間の感動に取り戻すことも大切です。

 効率重視なら、8:15までに投稿しなくてはいけないという学校の決まりを優先しなくてはいけません。
 登校途中に具合の悪いおばあちゃんを見かけて、間に合わないからと行きすぎる子どもより、心配だという感覚・感性を優先し遅刻を受け入れて「おばあちゃん大丈夫ですか?」と語りかけるような子どもたちが育っていくことが大切でしょう。

「効率重視」から『感性重視』に、それが《たのラボ》の向かうところです。

 ご意見・ご感想、たのしみにしています。

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