たのしい教育の発想法/仮説実験授業研究会 前代表 板倉聖宣「それに詳しい人がどんどん知識を出して
くるのは勘弁して欲しい」のいっきゅう前書き

 今回は長いタイトルです、板倉聖宣の発想を紹介する前の私いっきゅうの言葉に反響が大きかったので、今回はその部分を紹介させていただきます。

いっきゅう
 たとえば〈植物好き〉な人たちは何しろその知識が豊富なので植木市とかを一緒に歩いているとどんどん紹介してくれます。
「これはパキラ」

「これはドラセナ」

 

「これはオーガスタ」

「これはアルテシマ」


 ところが私はさっき教えてもらった植物と今指差してくれている植物の見分けもつかないので、次第に「勘弁してくれ」と感じてしまいます。私には「あれもこれも室内の光の強さで育てられる植物たちだよ」くらいで十分なんですね。

 焼き物マニアの人たちは「南蛮焼と壺屋焼とはぜんぜん違う味わいがあってさ」といったりするのですけど、南蛮焼と大判焼の区別がつかない人には「いったいどんな味なんだろう」って思ったり・・・

 昆虫好きは昆虫好きでどんどん名前を披露する。
以前、県の仕事で関わったある人物は、アブラゼミについて「先生たちはほとんどアブラゼミというけど、ちゃんと〈リュウキュウアブラゼミ〉だと教えてほしい」と語っていました。
 私は頭の中で「この方は、子どもが〈ご飯おいしいね〉っていった時〈ゴハンではなくコシヒカリと言ってください、先月食べていたのがアキタコマチです〉って教えるのかな」と考えてました。

 人間の思考の過程を大切にしないで「図鑑中心でいきましょう」というのは、たのしい教育から遠い発想です。

 さて、前回と同じ板倉講演の中に、これと関わることがみつかりました。
 とても共感する内容で、親も教師も知っていた方がよいと感じています・・・

ここまで

 

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2021年 夏の講座は9月に開催します!

 例年は夏は〈自由研究をたのしもう〉をテーマに夏休み期間に親子講座を開催しています。夏休みが近づく今日この頃、たのしい教育に関心を持って下さっている方たちから「夏の講座をたのしみにしています」という声が届いています。

  そんな中、沖縄の北から南までいろいろなところで活躍するRIDEのメンバーが集まってアイディアミーティングを開催しました。

 いろいろな考えが交わされたのですけど、全員「こういう時にも〈たのしい教育〉の動きをとめない」という意見で一致しています。

 緊急事態宣言が延長される可能性を考えて開催は9月となりました。
 具体的には、事務局からの発表を待って、このサイトに掲載します、ご期待ください。

 メンバーから「今はコロナの〈渦/うず〉の中なので、それを意識したプログラムになるとはいえ、いつまでも続くわけがない。コロナ後の伸びやかで大いに盛り上がる内容もあわせて伝えられるようにしたい」という声など、活発なアイディアミーティングになりました。
 帰り際、参加者のI先生と外で立ち話していた時「きゆなさん、ボクも〈本来の伸びやかで盛り上がる内容をみせたい〉といった発言に100%賛成だからね!」と語っていました。
 実力ある情熱集団が集まるRIDEの姿がうれしくてなりません。

 たのしい夏の講座になります、期待していてくださいね。

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〈モンパノキの葉〉を食べてみた-たのしい環境学習

 以前の稿〈おもしろいぞ モンパノキ〉の続きになります。
 モンパノキの事を調べているうちに、食べてもおいしいと書かれている記事があり、早速、海辺へ車を走らせました。

 食べられる植物はたいていそうなのですけど「新芽がおいしい」ということです。

 👉アールがくんくんしているはモンパノキの〈花〉です

 新芽をいくつか採って調理してみました、今日のランチは「モンパノキの葉のてんぷら」です!

 さてみなさん、味はどうだったと思いますか?
 ア.おいしかった
 イ.まぁ、食べられないことはない
 ウ.苦味があるけどがまんすればいける
 エ.おいしくない
 オ.その他

               どうでしょう?

⬇︎

⬇︎

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 食べてみると、クセがなく苦味もほとんど感じません。
 肉厚で多肉植物のようなものなので、食べ応えある食感!!
 なんだか料亭の天ぷらを味わっている気分です。

 あまりにも美味しくてうれしくなり、周りの人たちにも味わってもらいました。

 まず身近な数名に「これどう?」とすすめてみると・・・

 「おいしい!」「クセがない」「サクサクしている」
全員が〈おいしい判定〉でした。

 身近な自然にこんな美味しいものを発見して、とても得した気分でうれしくなります、興味のある方は、ためしてみませんか? 

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完全な言論の自由は

 最新のメルマガの〈たのしい教育の発想法・哲学の章〉に「完全な言論の自由」ということについて書いたところ、熱心な読者の方から長い便りをいただきました。

 その骨子は、その発想法・哲学の章の前半についての話でした。

 その部分を少し紹介しましょう。

 スティーブン・キングという小説家がいます、ホラー系の作家としてとても有名です。
 彼の小説はあまり読まないのですけど、映画化されたものはいろいろ観ています。
〈IT〉〈キャリー〉〈シャイニング〉etc. 有名な作品がたくさんあります。

 

 

 アメリカのトランプ大統領の言動や行動について彼が最近ツイッターでこう発言しています。
「言論の自由には、密集した劇場で〈火事だ!〉と叫ぶ権利は含まれていません。それをドナルド・トランプはやったわけで、そういうことをしてはいけないのです」※いっきゅう訳

 読者の方の中にはトランプさんを支持している人がいると思いますから、彼の行動とは切り離して考えてください。

 〈言論の自由〉と〈何をいっても良い〉ということの間には、社会的な存在としての人間にとって重要な問題が横たわっているのです。

 板倉聖宣は、それに関わる発言を何度かしてくれています。

 今回紹介するのは、仮説実験授業研究会ニュースの2015年4月号にのったものの一部です。

 平和を考える一つのテーマとしてお読みください。

〈言論の自由は守られるべきで、何を言っても良いのだ〉と考える人たちとスティーブン・キングの様に〈火事でもないのに火事だと叫ぶ自由はない〉という人たち・・・

 結局相容れないのでしょうか?

 その時に合意できるのは何か・・・

〈人間の幸せと豊かさにつながるものを目指そう〉という目標の一致がとても重要になるでしょう。

 言論の自由を守って人類が滅びたとか不幸のどん底に落ちたというのでは、〈健康のためなら寿命が短くなってもよい〉という笑い話より困ったことです。

 また言論を規制したために結局人類が不幸になったというのも同じです。

 私たちの幸福、豊かさにとって、何をどの様にしていけばよいのか、それも全て〈予想を立てて確かめていく〉という過程で明らかにされていくしかありません。

 板倉聖宣は関東大震災の時に韓国の方たちが井戸に毒を入れたという噂話が広がっていくことによって悲劇が起こったことを例にしていました。

 そういう過去の災いからも、言論の限りない自由と不自由についてみていくことはできないでしょうか。

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