便り(たより)の嬉しさ/沖縄での仮説実験授業全国大会開催以来ずっと便りが続いている四国のN先生

 沖縄ではじめて仮説実験授業の全国大会が開催されたのは2001年、その前年の大会で伊良波さんと私とで「沖縄で全国大会を実施したい」と立候補し、会場にいるたくさんの人達が「いいぞ~」と大きな拍手で賛同し、板倉聖宣先生もとても喜んでくれた時のことは今も肌感覚で想い出すことができます。私が教師生活(公立学校)をおもいきりたのしんでいた頃のことです。そのあたりで日本アドラー心理学会の年次大会も沖縄に招聘し実施しましたから、その両方で沖縄が全国的に認知される様になってきたのが2000年頃だといえるでしょう、覚えやすい年です

 さて2000年にGOサインが出てから実施まで、会場の選定をはじめたくさんの準備が出てきました。その中で〈仮説実験授業の英訳〉をすることになり、仮説実験授業の会員で四国に住むN先生のお世話になりました。N先生はその時たしか校長を退職して間もない頃でした、声しか聞いていないのに「〈温かい人〉というのはこういう人のことをいうのだろう」という様なものごし優しい人でした。

 以来ずっとN先生との付き合いが続いていて、私のたの研の設立のときにも板倉先生と一緒に強く応援してくれました。
 N先生とはずっと電話と手紙というクラシックな交流が続いていて、何しろ活字が好きN先生は毎月、読んだ本の書評をまとめて私に送ってくれます。

 最近、たの研のM先生のツテでおいしいと人気の〈津堅島のにんじん〉が手に入ったので、手紙を添えてN先生に送りました。

 すぐにお礼の手書きのたよりが届きました。

 二十年以上読み馴染んできた達筆な文字が刻まれています。

 私は手書きの便りを、年にどのくらい書くのだろう・・・

 祝いのメッセージを添えたり、人生の転機を迎えた方へ直筆で綴ることはあっても、それも僅かだと思います。
 みなさんはどうですか。

 N先生は毎回丁寧にこうやって想いを込めた便りを送ってくれます、とてもありがたいことです。

 便りの中には「送っていただいた人参とても美味しかったです、家族もみんなよろこんでいました。・・・私がとても興味深かったのは中に添えられていた沖縄の新聞です、中の・・・・」と綴られていました。

 M先生が沖縄のニンジンの記事があったというので偶然添えてくれた新聞がもっとも心動かしたようです、笑ってしまいました。

お陰様で、魅力ある人達に囲まれたたのしき日々を送っています。

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たのしい教育のために受講者の評価・感想は必須アイテム〈著作権フリー評価感想用紙〉

 その授業を受けた人が喜んでくれているのか、そうでないのかを授業した側が判断することがあります、「今日の授業は受けたなぁ」「子ども達が活発だった」という様に。

 たのしい教育では必ず受講した人たちに〈楽しさ度〉と〈理解度〉を5段階で評価してもらい、その評価に至った理由を言葉で加えてもらっています。授業者が受けとる通知表のようなものです。

 授業後は関わった担当者全員で読み合わせながら、今回の授業についての話、これからの授業についての工夫を出し合っていきます。

 こういう足元からの積み上げなしに、今のたのしい教育研究所(RIDE)の成果は存在しません。

 評価したい人だけに書いてもらうのではありません、全員に書いてもらっています。

 もしつまらなかったと感じる人がいても、それを記してもらいたいからです。

 そういう中でどんどん高めていけるからです。

 〈たの研〉の授業は私が教師生活30年プラス、フリーとなって沖縄県内のさまざまなところ、県外そして海外での授業などの実績があり、それらの積み重ねがいきていますから、ほぼ100%の人たちが最高評価をしてくれています。

 もし低評価だったらどうするか? それを次の授業に活かすのです。

 学校でもぜひ利用してみませんか。

 標準形のフレームには〈たの研〉のロゴがはいっているので、それを抜いたものをのせておきます。

 著作権フリーです、ぜひご利用ください。家庭でも使ってみるとよいと思います、「お母さんの読み語り たのしかった?」という様に。

 

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たのしい国語ー〈書く〉の語源は? どうして〈書く〉も〈描く〉も同じ「かく」なのか?

 趣味の読書にひたることはあと十年くらいは難しそうだけど、それでも本は大好きなので手元にいろいろ置いています。以前書いた「語源辞典」もその一つ、はじめのページから順に読んでいて、毎回「これはおもしろい」という語源にめぐりあいます。三ヶ月くらい前から読んでいるのに、今はやっと〈か行〉です。

「書く」の語源もおもしろかった。

 みなさんは「書く・描く 」という動き・作業がどういうワケで「かく」という言葉で表す様になったと思いますか?

 書くははじめから書くでしょう、と思う人がいるかもしれません、でもそうではありません。それまで名付けてなかったものや、新しい行為やモノに対して名付けることはいろいろあります。
 たとえばみたことの無いクダモノとか、紫色に輝く石とか、今までなかった料理とか、新しい道具とか、泳ぎ方とかetc.

  書くとか描くという行為に名前をつけずに過ごしていた時代もあったわけです。もっと前にならそういう行為自体がなかったことでしょう。
 人間が会話をして意思を伝える様になって、その行為にも名前をつける必要が出てきた時、それを〈たふ〉とか〈びと〉というのではなく「かく」と言うようになったのは、それなりの理由があるのです。そういったものを〈語源〉というわけですね。

 話を戻しましょう、「書くや描く行為」をなぜ〈かく〉という様になったのでしょう?

 あなたの予想

予想すると賢くなる

たとえそれが外れても

書く・描く行為は〈ひっかく〉の〈掻く〉から来た言葉とのこと・・・

新明解語源辞典にこうあります。

 なるほど、引っ掻くと〈線〉ができます。

 自分の身体だけでなく、たとえば地面を棒で引っ掻くと、絵も描けますね。

 そういえばこどもの頃、〈書く〉と〈描く〉ではぜんぜん違うことなのに、どうしてどちらも「かく」というのだろうと思ったことがありました。どちらも〈引っ掻く〉の「かく」から来てたんです。
 語源を調べていくと、昔の人達の思考の流れに触れるダイナミックな感動も味わうことができます。みなさんも語源辞典を手にしてみませんか。

 私の気に入りはここでも引用した三省堂の「新明解語源辞典」です。

新明解語源辞典

 

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名作〈コーダ〉心からおすすめします

「〈たの研〉のたのしい日々」を別にして、他の章の内容をメルマガで配信する前にこのサイトに記事を書くことはほとんど無いのですけど、意外に早く終了することがあるかもしれません、ここで一足早く紹介させていただきます。

 劇場公開中の作品「CODA/コーダ」です。
 すばらしい作品でした。

 数年前、友人に〈エール!〉を進められてDVDを視聴しました。フランスの作品です、「いい映画だなぁ~」と思いました。「CODA」はエールのリメイク版です。
 〈聾者/耳が聞こえない〉ファミリーの中で唯一耳が健常な高校生の女の子が主人公です。

 全体の構成がほぼ同じな上に、脚本がネット上で上がっていたので、それを読んで感動していたのですけど、映画そのものは更にすばらしい作品でした。

https://www.scriptslug.com/assets/scripts/coda-2021.pdf

 ちなみに今年のアカデミー賞では最高賞の〈アカデミーの最高賞〉他2つの賞を受賞しています。

 特に観る人を選ぶ作品ではないのですけど、学校の先生には特におすすめします。これからの教師生活の中で、いろいろな子ども達とすごす時、この作品に心動かされた経験が大きなプラスになるはずです。

 耳が不自由な家族の物語だというので、お涙頂戴的なものだと予想する人たちもたくさんいると思います、まったく違います。きっとたくさん笑うことでしょう。そして感動の涙もたくさん流すことでしょう。

 まず騙されたと思って映画館に足を運ぶとよいと思います。H系のシーンも出てきます、子どもと一緒の場合は頭にいれていてください。

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