(自由研究)赤い土と灰色の土(沖縄の土)/たのしい授業ブック・たのしい地学(1)/楽しい社会・楽しい学力向上

 夏休みになりました、自由研究をテーマにお届けしましょう。長い休みに、いろいろな予想を立てて、謎を追いかけてみませんか。テーマは〈赤い土と灰色の土〉です。書き始めたら〈たのしい授業ブック〉として独立させるくらいのテーマになってきました。全部読みたい方は授業ブックの完成をお待ちください。
「赤い土と灰色の土」というメインテーマに入る前の部分がおもしろくなって、メインの授業ブックに独立させた方が良さそうな気がしてきました。

おはなし

沖縄本島は直線距離で100km少しの長さの島です。


 100kmというとけっこう大きな島に住んでいると思うかもしれません。でも〈地球全体〉で見ると沖縄島は注意してみないと見つけることができません。

 

 今日はその沖縄島の土に注目してみていきましょう。

 

沖縄の土

 地球の写真では目に入らないくらいの小さな島、100kmの長さの沖縄島には、様々な変化がみられます。

〈土〉に目をつけてみましょう。

 小さな島の沖縄の土ですから、どこでもほぼ似たようなものだろうとおもうかもしれません。

 ところがそうではありません。

 これは、沖縄島の二つの場所でとった写真です、比べてみてください。

※いずれもいっきゅう撮影

 

 ぜんぜん違う色をしていますね。

 ごく限られた場所の特別の土を撮ったわけではありません、この写真を写した場所は、そこに広く広がっていて、それぞれ沖縄の代表的な土の一つになっているのです。

 

質問
 この地図で、どれくらい離れている場所にある土だと思いますか?

 

 

 土の色に合わせた矢印で表してみました、けっこう近い位置ですよね。

 こんなに近いのに、そこに広がっている土の色がかなり違うのです。

 小さな島でも土の性質がいろいろ違うものがあるのが当たり前だと思うかもしれません。
 しかし、たとえばアフリカ大陸の北側に位置するサハラ砂漠(さばく)は、南北1,700キロメートルでアメリカ合衆国とほとんど同じ面積に渡って、にたような茶色系の砂でおおわれています。

wikipedia

 沖縄という小さな島の中でこんなにも色の違う土が出てくるというのはどういうわけでしょうか。

 それがこの授業ブックのテーマです。

 

お話 性質の違う土たち

 はじめにみてもらった赤い土、これは〈国頭マージ〉と呼ばれています。〈赤土〉ということもあります。これが沖縄島をおおう土の中で最もたくさんの割合をしめています。雨水に流されて海を赤くそめ、サンゴなど海の生き物に悪い影響が出て問題になっています。理科で〈酸性・中性・アルカリ性〉の勉強するのですけど、国頭マージは〈酸性〉です。

 この灰色の土は〈ジャーガル〉と呼ばれています。〈クチャ〉ということもあります。ぬれると粘土のようになり、かわくと固くなります。沖縄島で2番目に多い土が、この〈ジャーガル/クチャ〉です。ジャーガルは国頭マージと逆に〈アルカリ性〉をしめします。

※3番目に多い土が〈島尻マージ〉で〈沖積土壌/ちゅうせきどじょう〉と呼ばれる土もありますが、ここでは、最も多い〈国頭マージ〉と2番目に多い〈ジャーガル〉をとりあげて考えていくことにします。
 
 赤い〈国頭マージ/赤土〉と灰色の〈ジャーガル/クチャ〉が沖縄のどこをどの程度おおっているか示したのが下の地図です。
 ※赤が〈国頭マージ/赤土〉で、灰色が〈ジャーガル/クチャ〉

 ごういんに線を引くと、二つの土はこんな風に頒けることができます。

 どうして色も性質も大きく違う土がこの小さな島にそんざいするのでしょう。

 みなさんはどう思いますか。

 予想を立ててみてください。

 

 というように、土に目をつけて沖縄がどうやってできたのかをみていくのが、たのしい教育授業ブック〈沖縄の赤い土・灰色の土〉です。内容の完成に伴ってタイトルもどんどんバージョンアップしていくことになります、ご了承ください。

 こども達の知的興味関心が高まり「もっと学びたい」と感じてくれる教育をどんどん普及させていきたいと考えています。そして〈たのしい教育〉を推進できる先生たちをどんどん学校現場におくりたいと考えています。読者の皆さんのご協力を期待しています。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

 

 

 

たのしい教育はワクワクする教育/たのしく力ある先生たちを教育現場に

 たのしい教育を学びにくる先生たちのスーパーバイズの日、毎回のことの様に、指導していてとてもたのしかったです。

 皆さんはご存知でしょうか。

 日本で最も高い気温を記録した都道府県と最も低い気温を記録した都道府県を。

 低いのは北海道で、高いのは沖縄だろうと思っていませんか。

 さにあらず。

 たのしい授業を見せてもらいました。

 算数では「このケーキの書類がたくさんあるとします。この中から毎日二つの種類のケーキを選んで食べていいとすると、前の日と異なるるケーキの選びかたは何種類あるでしょう。ある日に〈アップルバイ&バナナケーキ〉を選んだら別な日は〈バナナケーキ&ドーナツ〉という様に、別なものを選ばなくてはいけません」という出題でした。
 これもたのしい。

 たのしい教育は、こどもたちが身を乗り出してくれる様な授業、ワクワクする様な授業を目指しています。沖縄県教育委員会の学力推進5カ年計画でいえば〈問いが生まれる授業〉でもあります。

 授業の腕を磨いて、こども達とたのしく元気に過ごしていく先生たちをたくさん育てたいと思います。 

  授業スーパーバイズを受けたい人は、お問い合わせください。
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たのしい学力向上の具体案/読む算数/たのしい教育メールマガジン

 沖縄県教育委員会そして何より現場の先生たちの大きな努力の結果で沖縄の小学生の達成度テスト得点が全国平均になりました、最下位からの上昇なので、全国的にも注目している人たちは少なくないと思います。

 前に書いたようにうちのサイトがGoogle検索〈沖縄 教育〉で三位に上昇しているので、今までにないようなたよりも届くようになりました。「うちの学校と結んで授業してもらえないでしょうか」という要望だけでなく「どういう取り組みをしたらテスト得点が上昇したのでしょう」という質問もあります。


 後者に関してはほぼ「学校現場の先生たちのがんばりと沖縄県教育委員会のリードの成果です、ぜひ県に問い合わせてください」という様な書き方になるのですけど、それでも〈こども達にとって魅力ある学力向上とは〉という視点で「たのしい教育研究所の学力向上についての取り組みは?」と尋ねられることもあります。

 たのしく学力が向上するプログラム・教材はいくつもあります。

 最新の〈たのしい教育メールマガジン〉で取り上げた授業が「読む算数」です。

 公園ではじめに何人か遊んでいました。
 そのうち9人帰ったので17人になりました。
 はじめにいたのは何人でしょう?

という問題に、妹のミチコさんは

 17 ー9 = 8 と式を立てて

「だっていなくなったから〈ひく〉のでしょう!」といいいます。

 それをお姉さんが一緒に考えていくというストーリーです。

 板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会の初代代表)が〈読み物〉を書くときの手本としたという〈大谷真一さん〉が何十年も前に書いたものを、たのしい教育のスタイルで再構成したものです。

 途中途中でお姉さんと一緒に考えていくページもおりこみました。

 〈たのしい教育メールマガジン〉の読者の方たちから「こんな風に自分も勉強したかったです」「家庭で使いました」「今回の単元が終わったらやってみます」という様な便りが届いています。

 こども達が〈腑に落ちる〉ような、「なるほど」と納得してくれる様な授業をすること、そういう授業ができる先生たちを育てる、たの研のメンバーが講座などで実際に授業してあげることetc. そういう中でたのしく学力が高まっていくでしょう。

 問い合わせて来てくれた方がメルマガを購読してくれるかどうかわかりません。
 けれど、教育関係の有料メルマガの中で〈たのしい教育メールマガジン〉の発行部数は全国的に見ても多い方でしょう。

 先生たちもこどもたちも授業がたのしい、もっとこういう授業をしたいと言ってくれる様な教材をどんどん広めていきたいと考えています、応援よろしくお願いします。

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たのしい教育入門-教師10年目の授業研究

 たのしい教育研究所には若手だけでなく中堅の先生たちも学びに来ます。これは教師十数年の先生が授業SVを受けている一コマです。〈たのしい教育授業ブック〉を手に、こども達に問いかける様に、こども達と一緒に不思議さを味わう様に、みるみる授業の腕が高まって来ました。

 こども達を引きつける授業の修行をすることは、自分のこれまでのスタイルに新しいものを加えていくことです、話を聞いたり資料を読んで身につくものではありません。

 私は空手の指導者でもあります、イラスト入りの資料を渡したら強くなるかというと、そんなことはないことは実験済みです。空手が強くなりたい人は、そんな風に空手を指導しようという指導者の元にはあまり近づかない方がよいでしょう。

 授業がうまくなる、こども達を引きつける授業内容は〈たの研〉にたくさんあります、ただし教師側の意欲が必須です。
 そして〈たの研〉には意欲いっぱいの先生たちが何人もいますから、それを見て学ぶことができます。

『初夏の講座』が終わったら〈たのしい教育入門〉をシリーズで実施できる準備が整ってきました。〈たの研〉で育った先生たちがメインで授業します。日程や会場などがはっきりし次第、このサイトでも公開する予定です。

 具体的な質問などにもどんどんこたえていく形式にしたいので15名程度の募集になると思います。興味のある方は、ひんぱんにチェックしていてくださいね。

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