楽しい環境学習〈野山で食べたおにぎりが一かけら残りました、あなたはどうしますか?〉/自由研究のすすめ

「環境を守りましょう」「ゴミは残さず持ち帰りましょう」という様なカンバンを目にしたことがある人も多いと思います。

 そこで問題

あなたがお弁当で食べたおにぎりが一口二口ほど残ってしまいました、あなたはどうしますか?

 学校でも〈ゴミは残さず持ち帰りましょう〉と教えられています、当然ゴミ袋に入れて持ち帰る人が多いでしょう。

 ところでその〈おにぎりの残り〉は本当にゴミなんでしょうか?

 大地の環境を考えるとき〈植物と動物〉たちのことをイメージする人もおおいでしょう。

 植物はおにぎりをパクパク食べないけれど動物やアリやダンゴムシなどの小さな生き物たちはおにぎりを食べます。

 おにぎりはゴミでしょうか?

 実はもう一つ重要な役割を担っている生き物がいます・・・

 微生物です。

※農作業のYANMERが出している読本から図を利用、感謝

https://www.yanmar.com/media/news/2021/10/27071512/soil_making_2107.pdf

 こういう微生物達もおにぎりの残りなどを食べて分解して、豊かな土にしてくれます。
 ミミズ達などはそういう豊かな土が大好物です。
 そういう土から必要な栄養をとる動物たちもいて、オウム、ウシ、ネズミ、ゾウが有名です。

 もちろん、ホクホクで豊かな土は森の植物たちにとっても重要なものとなります。植物に必要な栄養素をたくさん含んでくれるだけでなく〈水〉もたっぷり含むことができる土になります。

 もちろん遠足にいった子どもたちが大量の生ゴミを残していったら困ります。とはいえ、環境に対する見方・考え方が一方向的なものとなり、おにぎりの一かけらも残さず帰る人が増えていくことが環境にとってよいのか、一度たちどまって考えてみるのもよいと思うのですけど、どうでしょうか。

 興味のある方は野山の木に印をつけて、その根本に一口分くらいのおにぎりを置いて、上に草葉などをかぶせて、数日毎にどうなっているのか予想して、その観察記録をつけてみるとどうでしょう。

 庭がある人は、その草花の根本でもよいのですけど、化学肥料などを使っているところは生き物がいなくなるのでさけたほうがよいでしょう。

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楽しい教材〈シャボン玉〉を楽しむ先生たち/楽しい教材・楽しい学習・楽しい学力向上

 2023年が始まって、いろいろな先生たちからお便りが届いています。長年メルマガを購読してくれているK先生から

 新年の授業で、いっきゅう先生のメルマガにあった授業〈たのしいシャボン玉〉をためしてみました。
 周りの先生たちもとても喜んでくれたので、きっと子どもたちもとても喜んでくれると思います。

というたよりが届きました。

 メルマガで紹介したいろいろな方法のうち、ウチワのフレームを利用したシャボン玉でたのしんだようです。
 これが添付されていた写真です。

 さて、年明けの〈たの研〉では春の講座の話がすすんでいます。

 二月後半に「出会いも別れもたのしい教育!」をテーマにした講座を開催します。

 そういえば講座でシャボン玉をとりあげたことはなかったなぁ…

 巨大シャボン玉を作るための〈シャボン液〉を算数や理科のメスシリンダーの使い方や重さを測って混ぜ合わせる作業的なものとして利用したり、スポイトなどの利用と組み合わせて授業するのもよい方法だと思います。
 忙しい先生たちが、自分もこどもたちも笑顔になるプログラムを授業に取り入れやすくする工夫をして提供したいな。

 次の講座には間に合わせなくても、今年、とりあげたいプログラムの一つです、ご期待ください。

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読書のすすめ/安野光雅著「絵のある自伝」を手にして考えたこと

 所用で東京のあちこちを飛び回っています、雪が降るかもという予報が外れて残念。阿佐ヶ谷の街を歩いているとき古本屋さんをみつけました。

「そういえば本屋さんに通りかかったら必ずというほど入っていたなぁ」と思い、用も済んだ後だったので、ずいぶん久しぶりに入ってみました。

 いかにも古書店の店主という様な白髪の店主が奥に座っていて、客は私の前にも誰もあません。

「みせてくださいね」という私に

「どうぞ」と返し、ヒーターを強くしてくれました、優しい人です。

「最近、こういう古本屋さん、少なくなりましたよねぇ」と話すと

「いえ、中央線のあたりはそうでもありませんよ」という返事、嬉しいことです。

 店にどういう本があるか質問などして、しばらくやりとりしたあと、落ち着いて中をみてまわりました。

 ちょうど堀田善衛さんの本があったので〈方丈記私記〉を探してみたのだけど見つからず、近くにあった安野光雅の〈絵のある自伝〉を買いました。これも単行本を誰かに貸したままになっているので、ちょうどよし。

 人間が親しんできたもので役立たないものは基本的にないと思います。
 私が子どもの頃から親しんできて、とてもたくさんの楽しみを与えてくれて、いろいろな状況を突破する中で強く助けてくれたものがあります。 

 それが〈本〉なのは間違いありません。

 一人の人生では決して味わえないくらいたくさんの感覚や感情、ものの見方考え方、行動やそれに伴う楽しさ、厳しさ、強烈な人物やごく普通の人たちの個性や行動、おそらく行けないだろういろいろな場所、食べたことのない料理etc.

 そういうものを味わわせてくれた最大の媒体は〈本〉でした。

 こども達の周りに本があふれてほしい、そして本を読むことを強制したり、これがいいあれはダメとコントロールする人ではなく、本の楽しさを伝えてくれる人が増えてほしい。
 そうすると、たとえ今、本を手にしなくても、その魅力はきっと子ども達に伝わって、いつか自然に手にする様になるだろうから。

 そんなことを考えながら、数年ぶりの古本屋さんらしい古本屋さんを後にしました、新年の大切な出来事の一つです。

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楽しく島言葉〈今日明きてぃ、明日に学ばていすりば、明日からぬ明日や明後日なゆさ〉、今をたのしみましょう!

 読者の方から届いたたよりをきっかけに書かせていただきます。

 沖縄タイムス誌面にこういう島言葉〈黄金言葉〉があったそうです。

今日明きてぃ 明日に学ばていすりば

   明日からぬ明日や 明後日なゆさ

 ちなみに、私にはこの意味を理解する方言力はありません。
 その方もよくわからなかったそうで、解説を読んだそうです。

今日が明けてから明日学ぼうとすれば、

明日もまた明日になって、明後日になってしまいます。

物事は明日があると思って先延ばしにしてはいけません

 なるほどね。

「そうはいっても一気に全部を今日やるわけにはいかないよね」と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 たのしい教育研究所は「明日でもいいんじゃない」と言われても待てないほど学びたくなる教材を提供する組織です。

明日学ぼうといわれても

どうしても今日学びたくなる

そんな勉強が一番いい!

 という島言葉を、どなたか作ってくれたらうれしいです。

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