高村光太郎研究@たのしい読書の日々

 高村光太郎が東北の自然を描写した随筆が好きで、ここでもいくつか取り上げてきました。興味のある方は検索してみてください。

 研修などで出る時には、少し無理して光太郎ゆかりの地を訪ねてきました。

 これは光太郎さんが住んでいた岩手県大田村山口にある高村山荘にいった時、手に入れた本の一つです。

 光太郎が山口に疎開した5月15日を記念して毎年その日に「高村祭」が開催されていて、その第30回(1987年)を記念してまとめられた冊子です。

 光太郎さんが書いたものはかなり活字になっているので読むことができます。
 光太郎さんと交流のあった方たちが綴ったものはとても新鮮で、光太郎さんの人となりをかなりふくらませてくれます。

 この「謝辞」もとても貴重です。

「宮沢清六」という名前で気づく人は少ないかもしれません、宮沢賢治さんの弟です。
 光太郎が頼ったのが岩手にいた清六さんと賢治のお父さんの政次郎さんでした。
 こういう文章を綴っていたんだと、しみじみと読ませてもらいました。

 おそらく沖縄で持っているのは私くらいでしょう。

 ちょうど、高村山荘の近くにイチョウの葉が落ちていたので、それをしおりにしています。


 秋の夜なが、一稿ずつゆっくり味わっていこうと思います。

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本を楽しむ・本に親しむ@ファーブルさんが書いたのは昆虫記だけではない

 本を楽しむとか本に親しむというと、多くの人はその中身を味わうことをイメージするでしょう。

 確かにそれもあります。

 でもこういう親しみ方、楽しみ方もある。

 これは私が師の板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 設立当時からの強い支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)と古本屋に入った時に「きゆなくん、これいい本だよ」と言われて購入した一冊『ファーブル植物記』です。
 2階の執筆室が久しぶりに片付いて、使えるようになったので、久しぶりに手にしました。
 カバーの内側でファーブルの母国フランスの言葉になっているのですけど、中は日本語に訳されています。

 
 え、ファーブルは〈昆虫記〉だけでなく植物についても書いていたの?

 と思う人たちもいると思います、ファーブルはたくさんの科学的な文章を書いています。

 ファーブルが亡くなってあと、植物について書かれたものをまとめたものが『ファーブル植物記』です、日本では平凡社が出してくれています。

 古本で手に入れたので、カバーはかなり傷んでいました。
 ブッカーで覆っても傷みが目立ったままになるので、そうせず、といっても書棚から出し入れするうちにビリっと裂けてしまうことがみえてきたので、文字や絵の部分を切って、背表紙は栞(しおり)にしました。

表紙は本の内側にはりつけました。

 カバーを折った裏側にあるファーブルさんの紹介や背表紙のイラストも、本の中にはってあります。

 新しい本のようにはいかないのですけど、これが結構気に入っています。

 近年、本はどんどんデジタル化されてきました。

 私のように紙の本に親しんでいる人たちは激減してきているでしょう。

 紙の本のたのしみをあじわえることは、とても嬉しいことです。

 今日は、この中にある〈クリ〉の話を読みました。

 機会があったら紹介させていただきます。

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絵本で楽しく島言葉『だれかなぁ』みやにし たつや

読み語りプロデューサー ひな先生から 絵本の紹介と、島言葉の楽しみ方が届きました、紹介しましょう。     

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おすすめの本
『だれかなぁ』
    みやにしたつや 作・絵  (すずき出版) 1320円
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今回もたのしい絵本を紹介しますね。

タイトルからもわかるように、それが何かあてっこをする絵本です。

保育園の小さい子から小学校低学年まで、とても喜こんでもらえる絵本です。

木の後ろから体の一部をちょっとだけ出していているのをみて

「木の後ろにいるのはだれかな〜?」ってあてっこしていきます。

 しっぽがくるんとまいたピンクのおしり、くろいつばさ、しましまのにょろっとしたしっぽ、しろいあたまにまっくろのおみみ、ながーいおはなの・・・

 子どもたちは絵を見てすぐわかるので得意になって答えてくれます。

 カンタンカンタンと思っていると・・・

 最後の場面は「よるになりました・・・なにかひかっています・・・」

 なに?
 私も間違ってしまいました。

 ぜひ絵本を手に取って、子どもたちとたのしんでみてください。

 ところで、このシンプルでたのしい絵本を、〈たの研〉がひろめている「楽しくしまくとぅば」の取り組みで使おうと思いました。

 先生たちのワークショップでよんでみたら!

「だれかなぁ?」は「たーやがやー」
「あれれ」は「(ありあり」でどうかな。
「みえてるよ」は「みーゆんどー」

先生たちに好評でした。

 大切な沖縄の文化のしまくとぅばは、絵本を利用してもたのしめることがわかったので、この方法でプログラムをつくってみようと思います。

 たのしみにしていてください。

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楽しい読み語り『ねことことり』たてのひろし作 なかの真実絵(世界文化社)1650円

〈たの研〉イチの本好き、ヒナ先生からレポートが届きました、紹介します。

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『ねことことり』
   たてのひろし 作 なかの真実 絵 (世界文化社) 1650円

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 とても久しぶりに本屋さんへ行すてきな絵本に出会いました。
 まず表紙のきれいな花にかこまれたねこさんの凛々しい眼差しにひきつけられて、紅茶を美味しそうにのむ姿に、どういう物語がはじまるんだろうとワクワクしてしまいました。

最初のページには

ねこは いえじゅうのまどを いっぱいにあけて
よくさました こうちゃを のんでいます。

とあります。

ところで
私は温かい紅茶を、よく飲むのですが
〈よくさました こうちゃ〉とありますね!?

なるほど

ねこさんは、〈猫舌〉で熱いのは苦手でしたね。

ページをめくってみると、なんともすてきな絵が飛び込んできました。
そのまま開いてお部屋に飾っておきたくなる絵本です。

さて、ねこさんは、お仕事をしています。

小枝をきれいなたばねることです。

ある日、窓の外からぴるるっと小鳥の鳴き声が聞こえてきて窓にとまりました。
ことりは「細い小枝が7本くらい足りなくて困っているのでください」とお願いします。
やさしいねこさんは1日1本ならいいよということで毎日ひとつずつもらいにことりがやってきます。

 約束通り1日一本ずつ、小枝をもらっていって、最後の日、小鳥がさよならをしたあと、ねこの心にはぽっかり大きな穴があいてしまいました。

 毎日ぼんやり、窓の外を眺めてはことりのすてきなうたを思い出したり・・・仕事もはかどらず、もらえるお金もすこしへってきました。

そして、ある日
とおくから小鳥の鳴き声が聞こえてきました。

なんと一羽ではなくて四羽です。
猫さんの嬉しそうな顔

ねことことりのやりとりが温かい気持ちにさせてくれます。
ぜひ絵本を手に取ってたのしんでくださいね。
おすすめです。

 1日のわずかな時間を傾けるだけで心が和やかになる、優しいことをしたくなる、新しいことをしたくなる…
 絵本にはそんな力があります。

 1人でたのしむ
  友だちに読み語る
   こどもに、こどもたちに読み語る・・・

 たくさんの人に絵本の魅力を味わってほしいと感じる日々です。

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