楽しい福祉&教育=人間関係より優先されるもの/2020合格WSで/最新メルマガから

 最新のメルマガに〈人間関係より優先されるものがあるのだろうか?〉と書いた文章の反響がさっそくいくつも届いています。

合格WS気合いこもる
 RIDE(ライド)で学んで合格していく先生たちは、塾などで学んでいく方たちと実践力だけでなく、ものの見方・考え方もすぐれたものがあります。
 問題の解き方を学ぶだけではなく子ども達に向かうときの構えについても学びます。
 この日「〈子ども達との関係〉よりも優先して教えなければいけないことって何があるの?」
と問いかけてみました。
 教師の仕事は「これをやらなくてはいけない」「あれもやらなくてはいけない」の連続ですから、そういうことをしっかり基本に据えて置かないと、数値目標を追いかける機械的な動きをしてしまうことにもなります。

 という様な話をしていると、ついつい熱がこもっていきます。


 WSの多くの卒業生たちが「合格は嬉しいけれど、きゆな先生の話を毎週聞けなくなることは寂しいです」と言ってくれるのは、こういう話なのでしょう、きっと。

 

 この続きは〈発想法〉の章に書きたいと思います。

 

ということで最終章の〈たのしい教育の発想法〉にこういう続けました。

 始まりの部分を少し紹介しましょう。

たのしい教育の発想法
子ども達との関係より優先させること
いっきゅう2019-11-11

 

 初めの章〈たのしい教育の今日この頃〉に書いた流れです。
 改めて問わせてください。
 教育という営みの中で〈人間関係より優先して教えなくてはいけないこと〉ってどういうものがあるのでしょう。
 そもそも、そういうものがあるのでしょうか。
 立ち止まって考えてみていただけませんか。

 子ども達との人間関係をさしおいても〈かけ算九九〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈食事の時にしっかり感謝の言葉を伝えること〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈漢字の書き順〉はその子と関係が悪くなってもいいから、ケンカしてでも教えなくてはいけないのでしょうか・・・

私にはそうは思えません。

 ところが日々のあまりの忙しさの中で、関係よりも教える題材を優先してしまう、たとえば子どものプライドを傷つけていることも忘れて「Cくん、まだ覚えてないの?」と言ったりすることがあります。
 子どものプライドを傷つけたという反省は私の中にもあります。
 そもそも、そういう失敗を認識できない教師が魅力的な授業ができる様になるとは思えません。

 私がカウンセラーをしているからということで言っているのではありません。

 教育というものは人間を人間たらしめる、人間の明るい未来を切り開くものです。教育に力を注がないところに明るい未来は来ないでしょう。
 そういう人間的な営みであるはずの教育の中に非人間的なものが入り込んでしまう怖さがある。それは全ての教師、そして親が知っておく必要のあることです。

 

 それは例えば、この街の美しさを味わってもらうために山頂まで登ろうと計画したのに「とにかく登れ、足を休めるな」となっている様なものです。
 それでも登った子ども達の何人かは「街が美しい」と言ってくれるかもしれません。
 しかし「もうこんな思いをしてまで登りたくない」とか「街が美しいなんて感じるゆとりはない」という子ども達がたくさんでるでしょう。
 いったい何のための山登りなのか・・・

 

そう前置きしておいて、初めの問いの私の答え
「人間関係を差し置いても優先して教えなくてはいけないものがあるか?」

 私は「ある」と思います。

ここまでにしておきましょう

 

 たのしい教育研究所(RIDE)で学び、本務の教師となる先生たちは、単なる問題を解く技法だけでなく、たのしい教育の思想・発想法を身につけてもらいたいと思っています。
 そうでなくては、教育はいつまでもかわらないでしょう。

 

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野依良治(化学者/ノーベル賞受賞)の発想から② 子ども達につけたい力

 前回に続いて〈野依良治さんの発想から〉です。出典等に関しては前の項にもどってお確かめください!

 野依さんのタイトルにもある様に〈怒り〉がベースに横たわっているので強い言葉で糾弾している様に見えますし、文の繋がりのぎこちなさをみると、編集者によって縮められたであろうことがわかります。

 その中で、文意のみを素直に読み込んでいってくださいね。

 今の大きな問題は、好奇心を持って自ら問う力、考える力、答える力。これらが落ちているということ。

なぜそうなるのかというと、社会全体を覆う効率主義、成果主義のせい。

 しかも実は本当の成果を求めていない、形だけの評価制度は許せない。

 評価は本来、人や物の価値を高めるためにあるのですが、そうなっていない。

 問題の全体像をつかみ、自ら考えて、答えを得るというプロセスがなければ、知力を培うことは絶対にできません。

 

 考える力、答える力が落ちていると言いますが、最も心配なのは「問う力」がほとんどないこと。

 誰かに作ってもらった問題に答える習慣が染み付いている。

 幼い子供たちは好奇心を持つが、学校教育が疑いを持つことを許さないのではないか。

 発展につながるいい問題を作るのは、与えられた問題にいい答えを出すよりも、ずっと難しいのです。

 平凡な既成の問題に答えてもまったく意味を成さないはずで、なぜこんなことが分からないのか。

 師の板倉聖宣と語り合う時間があったら、どんなに面白い話になったことだろうと思えてなりません。

 こういう発想を持った人物が教育再生会議の中枢にいたということは、かなり自由な議論が交わされただろうことが予想されます。

 ではその後、野依さんが語ったように、学校教育が知的好奇心を高める構造に変化したか、問う力を高める内容になってきたかと考えると、まだまだという感じは否めません。

 それでも文科省や中央教育審議会の答申などを読めば〈子ども達が主体的に学習する様な構造〉への変化を志向していることは間違いないと言ってよいでしょう。

 たのしい教育は、その最先端をいく教育思想であり、教育内容です。

 大切な変革が着実に進む様に、上からではなく草の根としての活動を元気に推進していきたいと考える今日この頃です。

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野依良治(化学者/ノーベル賞受賞)の発想から① たのしい教育の出発点に近い見方・考え方

 2001年に有機化学の研究でノーベル賞を受賞した野依良治(のより りょうじ)という人物がいます。

野依 良治(のより りょうじ/1938年9月3日 )、日本の化学者(有機化学)。2001年に「キラル触媒による不斉反応の研究」が評価されノーベル化学賞を受賞

 〈IPS細胞〉の様な一般の人に対しての話題性が広がるものではなく、〈キラル触媒による不斉反応〉という研究なので、よく知らない人もいるかもしれません。

 私も、大好きな原子分子の模型をもって生き生きと語っている姿が印象に残っていたので名前と業績には目を通していましたが、人となりについて知っているわけではありませんでした。

 その野依さんが、たのしい教育の発想と似た考え方を持っている人物だということを、最近のニュース記事で発見しました。

 野依さんがそうだというより、一流の科学者で教育に高い関心をもっている人たちはすべからく、たのしい教育の発想が基本になっているのだろうと思います。

 野依さんは第一次安倍内閣で設置された政府の教育再生会議の座長に就任していますし、文部省学術審議会委員、文部科学省科学技術・学術審議会委員、日本学術振興会学術顧問など、教育に関係する役職も歴任しています。

 今週は〈たのしい教育メールマガジン〉の半年に一度の構想・整理の週ですから、たのしい教育の発想法として、いくつかに分けて、このサイトに書いてみたいと思います。

 Yahooの国内アクセスランキングで1位になっていたので、すでに読んでいる方もいるかと思います。元は〈教育新聞〉に掲載された記事をyahootがニュースとして配信したものです。
※yahooが配信したから読むことができたとはいえ、web上の記事を6pまで開いてあとやっとその最後に「※本記事は教育新聞に掲載したインタビュー記事を再構成したものです」とだけ記すのではなく、トップのタイトルの部分に大きくそれを記してほしいものです

 記事の一部を紹介させていただきます。
 原文はこちら2019年6月25日17:30配信の記事〉からです。全体を読んでからここにもどってきても読み応えある様に、またこのサイトのみ読んでいただいてもわかるように書いていきたいと思います。一部、改行や読点に手をいれて読みやすくしてあります、ご了承ください。

 

『本気でおこっている』というタイトルにあるように、実際、怒り心頭なのでしょう。

 でも、ここではあえてその怒りの部分には焦点をあてないことにしましょう、怒りは問題を複雑にして解決を遠ざけることが多いからです。

 まず冒頭あたりの、教育に対する野依さん自身の考え方を読んでみてください。

 学校教育は、社会のためにある。

 個人が自由に生きる権利は大切だが、決して入学試験に合格するためだとか、あるいは金持ちや権力者になるためにあるのではない。

 教育界というのは日本であれ、あるいは世界であれ、あるべき社会を担う人を育まなければいけない。

 健全な社会をつくることが、国民それぞれの幸せにも反映するわけです。

 日本は他国並みではなく、格段にしっかりした次世代を育てなければなりません。

 行政にも現場にも、その覚悟が求められる。

 そして、多様な文化を尊重する文明社会をつくっていかなければいけない。

  細かい部分にひっかかる人はいるにせよ、論旨全体の反対する人はあまりいないでしょう。

 その後、野依さんの子ども観がハッキリあらわれていきます。

野依

 日本の青少年の基礎的な学力ですが、PISA(※3)TIMSS(※4)などの国際調査結果などを見ると、割と頑張っています。

 ただ問題は、学びが消極的な点。

 積極的に定説に対して疑問を投げ掛けたりすることがない。

 教科書などに書いてあったら「ああ、それはそうですね」で済ませ、自分で考え「そうじゃないんじゃないか」と、工夫して挑戦しないのですね。

 この現状把握は、かなり正しいと思っています。

 だから子ども達が悪いのだとか先生たちが悪いのだいう考えはありません。

〈だからどうしたらよい〉かという提案がRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の活動テーマです。

 話を戻しましょう。

 野依さんはかなり反骨の人だということが次の言葉でわかります、このこともとてもよく理解できます。

 昨日と同じ今日を生きたいと考えているだけでは新しい改革などできないからです。

 創造性のある科学者に必要なのは、いい頭ではなく、「強い地頭」。

 自問自答、自学自習ができないといけない。

 それから、感性と好奇心。これが不可欠です。

 そして新しいことに挑戦しなければいけないから、やっぱり反権力、反権威じゃないと駄目ですね。

 年配者や先生への忖度(そんたく)は無用です。

 先生や社会は若者のこの自由闊達(かったつ)な挑戦を温かく見守る必要がある。

 歯に衣着せぬ論調でハッキリ語る野依さんの言葉はわかり安いのでグイグイ引き寄せられてしまいました。

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の見方・考え方と野依さんの見方・考え方はそっくりだということはいえませんが、かなり近いものを感じています。

 学びに消極的な子ども達、野依さんの言葉でいえば〈それはそうですね、で済ませる子どもたち・工夫して挑戦しない子どもたち〉の目を輝かせ、授業する先生自身にもたのしさを味わわせるのがRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )が拡げている教育プランです。

 近々また野依さんの言葉を紹介しながら、たのしい教育研究所の見方・考え方を合わせて紹介させていただきます。

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珈琲の味わい/珈琲豆は豆ではない/たのしい教育Cafeの〈cafe〉も本格的-日常の予想チャレンジ

 月に一度〈たのしい教育cafe〉を開催しているたのしい教育研究所ですが〈cafe〉という名称も本格的です。今回は、いろいろなよいことが重なってイタリア製の珈琲メーカーが研究所にやってきました。

 そこでさっそく珈琲メーカーの味わいの研究をしています。

 わたしいっきゅうは学生時代に喫茶店でバイトをしていた経験があって、珈琲の味にはかなりこだわりがあります。

 まず豆の種類、量、落とす水の量を違えて味わっています。

 こういう時にも予想チャレンジです。

 ・この方が美味しいだろう
 ・これはあまり違いがないだろう
というように〈予想〉をたてて味わっていくことで、その結果がハッキリします。

 たのしい教育Cafeに限らず、研究所に来てくれる皆さんも、いろいろかえて味わってみてください。もちろんお客さんには無料で提供しています。学びに来たりする方たちには〈何杯でも100円〉で味わってもらっています。ちなみに、代表のいっきゅうはことの他コーヒーを好むので〈いっきゅう先生は150円〉という但し書きが加わりました。

 珈琲の話のついでに〈珈琲の豆は豆ではない〉というお話を・・・

 〈珈琲豆〉というのは正しくは〈豆〉ではありません。
 しかし会話でもお店でも〈珈琲:コーヒー豆〉という方は普通です。こんな風に〈コーヒー豆は10%off 〉という様な使い方はよく目にするでしょう。

 豆というのは、植物分類で正式に使われている言葉で、マメ目−マメ科の植物の実です。

 珈琲は〈アカネ目—アカネ科—コーヒーノキ属〉の植物の実です。

 見た目が似ているというので、ニックネーム的に利用されているわけです。

 マメ科の植物は〈さや〉に入っています。
 では〈珈琲のマメ〉と呼ばれているコーヒーの木の実は、どうやって実るのでしょう? 興味のある方は調べてみてください。

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