川さんぽで見つけた石@楽しい理科・楽しい地学

 所用から帰る途中、川があったのでおりて歩いてみました。

 教科書に載せたいようなビーチロックを見つけました。

 これです、小さな石たちが固まって一つの石になっています。

 下に置いて写してみましょう。

 沖縄には石灰岩が多いので、その成分〈炭酸カルシウム〉が雨などに溶けて川や海に注ぎ込み、そこでセメントのように固まってしまうことがあります。

 そうやってできたものがビーチロックです。

「セメントのように固まって」と書いたのですけど、実際〈炭酸カルシウム〉はセメントの原料です。

 このビーチロックはいつごろできたのでしょう?
 周りの石たちを巻き込んで固まったのはいつ頃だと思いますか、予想してみてください。

 ビーチロックの形成は、地質学的な時間スケールで見ると非常に早く、ごく最近の出来事だと考えられます。
 数百年から数千年前、場所によっては、わずか数十年で固まることもあります。

 以前、G小学校の近くの海岸でみつけたビーチロックには、コーラのビンのかけらが含まれていました。長くても何十年か前、といったところでしょう。

 ところが、中に含まれたそれぞれの石たちはずっと長い歴史をもっていて、何百万年、何千万年という歴史をたどるくらいの歴史をもつものがゴロゴロしています。

 私がみつけたビーチロックを形成している石たちもそれくらいの歴史をもっているものがいくつもあるでしょう。

 とてつもなく長い時間の物語がギュッと詰まった「地質学的なタイムカプセル」のような石ですね。

 さてここで、興味が出てきた人たち向けに、もう一つ問題を出しましょう。
 理科で「小石たちが中に見られる堆積岩」として〈礫岩/れきがん〉を学びます。

 ビーチロックの中にも小石たちが見えますね。

 ところがビーチロックと礫岩は異なります。

 礫岩とビーチロックはどう違うか自由研究してみましょう。

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楽しい面白い自由研究〈色の不思議〉@何はともあれ予想からスタートすることが〈たのしさ〉の極意

 再生紙づくりがたのしくて、執筆の合間をぬって自由研究をすすめています。『超超超かんたん和紙風再生紙づくり』をまとめたところ、ゲラの段階で「とてもいい、試したい」という反響が届きました。

 夏の講座でI先生が親子向けにワークショップを開いてくれるので、その後にプログラム化して公表したいと考えています。

 その研究の途中でいろいろな楽しい発見が続いていて、それらの発見はプログラムをまとめる段階で省かれていくので、ここで紹介しましょう。

 すてる紙・不要紙を利用するのが〈たの研〉が研究を進めている和紙風再生紙づくりです。

 さてここに不要になった紙があります、ほぼ真っ赤です。
 

 後ろをみるとダンボール素材のようです。
 厚みは1mmも無いように見えます。

 さて、これをミキサーでバラバラにするとどういう色になるでしょう?

 これは私自身が予想を立ててたのしんだ実験です。

「予想を立てたら楽しく賢くなってくる」
 それは〈たの研〉が何万人もの参加者の方たちで確かめてきた法則です。

 みなさんも予想してみてください。

 表面は赤といっても濃い赤です、下地は薄いダンボール素材。
 さぁ、バラバラにすると何色になるんでしょう?

 ア.薄い赤・さくら色

 イ.薄い赤みを帯びたダンボール色

 ウ.ダンボール色

 エ.その他

どうしてそう予想しましたか? ※何となくでもOK

予想してからね

予想してからね

予想すると楽しく賢くなるよ

ちなみに私いっきゅうの予想はイです

 

では実験。

 

こうなりました。

 思い切りダンボール色で、これを赤とかさくら色とは呼びませんね。

 あれだけはげしく見えた赤も、ダンボール素材の原紙分子の量からみると、ほとんど無いに等しいということでしょう。

 また赤の染料とダンボール素材が化学変化を起こして面白い発色をするということもないのでしょう。

 その私の予想が正しいかどうかは、印刷部分をはがして、どういう彩りになるのか実験して、それと比較してみくてははっきりしたことはいえません。

 もしかして、これでも「十分赤みが作用している」という色なのかもしれないからです。

 みなさんはどう思いますか?

 興味のある方は自由研究をすすめてみてください。

 夏休みの課題にまとめると、いろいろな人たちが興味を持ってくれると思いますよ。

 予想すると楽しく賢くなる、それは間違いありません。

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夏はなぜ暑いの? 夏至はすぎていくのに!

 〈たの研〉の拠点がある沖縄に本格的な夏がやってきました。
 これは廃紙をリサイクルして土状にして、それを利用して発芽させたヒマワリです。もちろん今は地植えして、すくすく成長し、元気な花を開きました。

 空の雲もくっきりしてきて夏の彩りです。

 夏はどうして暑いのか?

 太陽光が大地に差し込んでくる角度が直角に近づくからです。そうすると、斜めから差し込む光より、単位面積あたりの地面に突き刺さる太陽の光の矢が多くなります。比喩ではなく実際にそうなります。

 もう一つが〈日照時間長くなる〉からです。

 ところで3日後の〈2025年6月21日土曜日 11:41〉は太陽が輝く時間が最も長くなる日、夏至の日です。

 とすると、その日を過ぎると次第に涼しくなっていくはず・・・

 残念ながら、本格的な夏はその後にやってきます。

 あれれ・・・?
 太陽が熱い光の矢を発する時間は減っていくのに?

 そうですよね。
 そこのところを理科では
「大きなナベに水をいっぱい入れて火力最大で煮ても、すぐに熱くなるわけではないよね。
 ゆっくり温まっていって、しばらく後で熱くなるよね。
 地球が熱くなっていくのは、それよりもっと時間がかかって、1ヶ月2ヶ月経ってからになるんだよ」
 というように説明します。

 とはいえ、やっぱり日照時間が減っていくなら、少しずつ涼やかになっていってほしいものです。

 夏至を過ぎてもますます熱くなる、というのはなかなか一般の人のイメージとはかけはなれた事実です。
 直感的にそれを伝えられるような動画をA.I.でつくってみたいと考えています。気長にお待ちください。

 今年の夏も元気にいきましょう!

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PEALカウンセリング『怒りのかたち』

 リモートカウンセリングの事例を紹介します ※情報保護の趣旨で内容は適宜手を入れてあります

 相談者は「あの時の怒りがずっと頭をとらえら離れない、仕事にも支障が出ている」という話でした。

 人間は、いろいろきっかけで怒りのスイッチが入ります。
 その意味で「数えきれないくらいの形がある」といってよいでしょう。

 実際、怒りには多様なかたちがあります。

  • 嫉妬からくる怒り
  • 不満からくる怒り
  • 不公正な状況に対する怒り
  • 不快からくる怒り
  • 後悔からくる怒り
  • 侮辱された怒り
  • 理不尽な扱いに対する怒り
  • 無力感・不甲斐なさからの怒り
  • 失望からの怒り
  • 欲求不満・フラストレーション
  • 八つ当たり
  • 自責からくる怒り
  • 恐れからの怒り
  • 価値観の相違からの怒り
  • 規律違反への怒り
  • 将来が予想される怒り
  • 疲労・ストレスによる怒り
  • 病理的な怒り
  • その他 多数

〈対象〉や〈自分の経験〉〈理想とのギャップ〉など、いろいろなファクターで多層的にみれば、その怒りの形はかるく何百に分類されるでしょう。

 カウンセリングは〈相手が抱えている悩み〉に視点をあてます、PEALカウンセリングでもじっくりその話を訊ねる、聴かせてもらうところからはじまります。

 相談者は〈怒りが起こったきっかけ・原因〉を細かく話してくれました。

 相談者は大抵「どうして自分が怒ることになったのか」を詳しくに話してくれます。
 「その時の状況」だけでなく「幼い頃、自分がどう育てられてきたか」「学校での経験」などから紐解いて話をしてくれる方もいます。
 PEALカウンセリングの流れの中で「なるほど、そういうことなら私(カウンセラー)でも怒ってしまうよ」と感じてきます。※この体感もPEALカウンセリングの根幹です

 人の怒りは〈数えられないくらいの形がある〉と書きました。
 一般のカウンセリングではそれられを類型化してすすめていきます。
 私は他流派のカウンセラー資格も持っています。有名な流派のカウンセリング研修も受けてきましたから、いいかげんに書いているわけではありません。実際、私が他流派のカウンセラーだとすると、たとえばこういう類型のどれかに当てはめようとしたでしょう。「この方は〈上司との対人関係〉で生まれた不公正な状況に怒りを感じているわけだな…」というように大きなフレームで把握していくわけです。

 PEALカウンセリングはそういう流れをとりません。

「あなたはその怒りの感情で何を解決しようと考えていたのか」というテーマですすみます。

《怒りの目標》ということです。

 この流れはとてもシンプルです。

 相談者もPEALカウンセリングの後半で、自分のわだかまりや苦しみを「目標」で整理することができて、次の行動をスムーズに選ぶことができました。

〈たの研〉にはPEALカウンセラーが複数います。
 内容に応じたカウンセラーに対応してもらうことが可能です。
 気軽にご相談ください。

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