楽しく実践的な〈ものの見方・考え方〉@森博嗣『集中力はいらない』から/たのしい教育メールマガジン

〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介している『たのしい ものの見方・考え方』の章は先生たちだけでなく、お母さんお父さんたちからも人気です。今週号は森博嗣(作家)さんの『集中力はいらない/SB新書』を紹介しようと考えています。久しぶりに読み直すと、やはりいいところ突いてくれている、とおもうところがいろいろあります。
 少しだけ紹介しましょう。

森博嗣

「集中」や「集中力」は求めるべきもの、高めるべきものと信じて疑わない社会的な傾向が既にあって、その理想に向けて鍛錬しなければならない、と教えられる。それに合う人はけっこうだが、僕のようにタイプが合わない人間には、むしろ逆効果になりかねない。

 自分に合った生き方をすれば良いだけのことだ、と言ってしまえばそのとおり。だが、言葉でいうほど簡単ではない。なにしろ、自分の本来のタイプが自分でもはっきりとはわからない。子どもであればなおさらだ。体重や視力のように測定器で測れるものではないから、本人以外には知りようもない。たとえば、運動神経のような肉体的なものは、外部から観察が比較的容易であり、客観的な評価も可能だが、集中のし方というのは、肉体的な特質ではなく、いわば頭脳の活動である。それを意識できるのは自分だけであり、たとえ自分自身であっても、簡単に見極められるものではない。

 運動に向き不向きがあるように、頭脳の働き方にも向き不向き当然ある。画一的な教育や指導を受けると、タイプの合わない人は、自分は間違っていると自己批判し、それだけでも多大なストレスを感じるだろう。酷いときには病気になり、不健康な結果を招くにちがいない。そうならないように、違うタイプの人間がいることを、まず知ってもらいたい。
 集中をやめると本来の力が生まれるそして、それ以上に、むしろ集中しないことで、機械にはできない人間本来の能力を発揮することもできる…

ここまで

 私は私なりの集中理論があります。

 それはいつか「たのしいものをたのしく生み出す力」としてまとめたいと考えています、ご期待ください。

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楽しさと寂(さび)しさ/楽しいPEALカウンセリング/楽しい国語・楽しい哲学・楽しい古典

 以前PEALカウンセリングの中で私が話したことに少し触れたところ、それを聞いた方からも大きな反応があったので、少し紹介します。
 「寂しい」ことは悲しいこと辛いことだと反射的に考えてしまう人がほとんどでしょう。でも本当にそうでしょうか?
 私が過ごす時間の中で執筆の時間はとても長いので、その時間は孤独に過ごしています、寂しい時間といってもよいでしょう。
 ところでもともと日本では〈わびしいこと〉〈さびしいこと〉を肯定的に、あるいは美的なものとして考えてきました。
 『わびさび』という言葉を聞いたことがあ人もいると思います、「わびしい」「さびしい」というのは、この『わびさび』のことです。別サイトの言葉を引用してみます。

 日本特有の美意識である「侘び寂び」。

「侘び」とはつつましく、質素なものにこそ趣があると感じる心のこと。

 一方、「寂び」とは時間の経過によって表れる美しさを指します。この世のものは時が経つにつれ汚れたり、欠けたりして変化しますが、それを劣化と否定的にとらえず、変化が織りなす多様な美しさを「寂び」と呼び、肯定するのです。

 絢爛さや豪華さ、シンメトリーを美とする西洋の美意識に対して、「侘び寂び」に象徴される日本の美は、質素さや閑寂さ、非対称や余白を重んじます。こうした「侘び寂び」の美意識は、禅や茶の湯、絵画や庭園、美術工芸品など、日本文化と日本人の価値観に大きな影響を与えています。

https://www.the-kansai-guide.com/ja/article/item/16213/

 さびしさは辛いことだとだ、と考えてしまうのは、もしかするとメディアのせいかもしれません。一人でいてはいけない、孤独は辛い、仲間と協力して活動することが生き甲斐を感じることだetc. テレビなどの中にはそういうコンテンツに満ちています。
 けれど、それはほんとうか、立ち止まって考えてみることも大切でしょう。

 私は2週間くらい山に入ってほとんど誰とも語らず過ごしたことがありました、今でもたのしいすばらしい想い出の一つです。

 敬愛する河口慧海(チベット旅行記を著した僧侶)も瞑想で自分の心の中を澄ます、心の中で対話することを続けながら苦難の旅を続け、仏典を持ち帰るという目的を達成しました。

  かつての同僚で、映画館に一人では入れない、という人がいました。
 きっと一人で座っているのは寂しい姿だと考えているからでしょう。
 レストランに一人で入るのに躊躇するという人もいました。

 そうかなぁ~

 山をあるいて木の実の色に感動した時「これはいいなぁ~」という言葉にならない声が染み入ってきます、自分の声です。
 一人でいると自分の心の中を見つめることにもなります、自分と対話することもあります。
 自分の心の中を見つめることも、慣れてくると、たのしくなってきます。

 逆に、仲間と一緒、友だちと一緒の楽しみばかり、家族みんな一緒のたのしみしか求めないとしたら、そちらの方が心配になります。
 周りの人は都合よく自分と付き合ってくれるわけではありません。

 ここでPEALカウンセリングの流れを展開することはできないのですけど、問題意識として考えていくきっかけにはなると思います。

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楽しく島言葉「カッコよく、お礼を言ってみよう」

 私いっきゅうは身近な方たちにお礼をいう時、江戸時代の武士の言葉「かたじけない」という単語を利用することがあります、「いろいろ自分のやることがあったと思うけれど、私の用をすすめてくれてありがとうございます」という意味をこめて使っています。

 先日、ある方とやりとりしている時「久しぶりに〈かたじけない〉という言葉を目にしました、いいですね!」という返しがきました。

 島言葉で軽やかにお礼を言う子がいたら、島言葉を知っている人も知らない人も「おっ!」と思ってくれるのではないでしょうか。

 島言葉ショート動画コンテストの冊子リーフを作成する中で、食事編のお礼の部分をバージョンアップしました。

 みなさんも使ってみませんか。

 レストランで、おそば屋さんでの会計のとき、家で食事を作ってくれた家族に、友達がもってきてくれたお菓子などを食べたときetc. 使うシーンはいっぱいあると思います。

 一部を紹介します。
 冊子が欲しい方は気軽にお問い合わせください!

〈楽しく島言葉〉で広がる世界@先生たちの勉強会

 六月も先生たちへ〈島言葉を通して広がるたのしい実践〉を紹介しています。

これは「たべものづくり島言葉」。

 他にも島言葉のたのしみ方はいろいろあって、相手とのコミュニケーションが深まる島言葉もあります。

〈たの研/たのしい教育研究所〉のプログラムを体験した子どもたちが、チャレンジする動画コンテストも準備しています。


 島言葉のプログラムはシンプルで、誰でもたのしめます。

 興味のある方はお問合せください!

 ちなみに、最近UPした《ガッテンで島言葉カード》のプログラム化はどんどんすすんでいて、学校の先生たちに集まってもらって検討会を開催したところ、全員から「これはいい!」という評価をもらいました。近々〈たのしく島言葉〉のプログラムとして公開できると思います ⇨ https://tanokyo.com/archives/161557

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