「なぜ学びに楽しさが重要なのか」@読者の方とのやりとり

※下書きの状態でUPされていました。すでに読んだ方がいるかもしれません、手を加えたものを再度UPいたします
 某教育委員会系の先生から熱いお便りが届きました。行政にいる現在だけでなく、学校現場でもかなり力を発揮してきただろうという様子が文面から感じられる内容でした。
 仮にT先生としましょう。

 要旨は「学ぶことにどうして〈楽しさ〉が必須なのか」でした。

「〈たのしく授業しよう〉というなら今までたくさん耳にしてきたが、《たのラボ》がいうように『楽しさが決定的だ』というのはどういうことだろう。
 苦しくつらい授業から学ぶこともたくさんあると思うが」

という問いかけです。

《たのラボ》の答えの一つはこうです。

 T先生は行政で、いろいろな先生たちを指導する立場です、教育の過去から未来までの話も加えました。

 かつて学ぶことは仕事と直結し収入に直結してきた時代がありました。

 英語を理解できる人が少ない時、英語を理解し使える人たちは貴重でした。

 たとえば、海外から購入した機械のマニュアルを読みこんで日本人にわかるように翻訳する必要があります。
 似た製品を作ろうとする時、どういう素材を利用しているのか、英語で問い合わせて答えを得ることができる人が必要です。

 今はそういう時代ではありません。

 司法試験を突破するA.I.も出てきました、相談すると大抵のこと解決できるようになります。

 そういう時代に「この内容は身につけておきなさい」という従来型の勉強をまだ続けていくのか?

 T先生のいうように「苦しくつらい授業から学ぶこともたくさんあると思う」というように頑張った結果、たとえば多額のお金をかけて専門学校で動画編集の技法を学んで、その仕事に就こうとしたのに、その分野はすでにA.I.が主流で、仕事をする場所がない、という人たちも出てきています。
 またすでにその仕事で生活してきたのにどんどん仕事が減ってきた、という話も耳に入ってきます。

 中央教育審議会「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」(平成28年8月26日)にはすでにこう記されています。

今後、技術の進展やグローバル化等が急速に進展し、社会の変化が激しく、予測困難な時代になると言われている。これからの社会は、誰かが正解を教えてくれるというような社会ではない。

 

 歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリは、もっと的確に指摘しています。
🟢学校が生徒に情報を詰め込むことに偏重することは、情報が少なかった過去においては有意義であった
🟢ところが現在でも学校は生徒に特定のスキルを習得させることに注力し過ぎている。方程式を解いたりプログラミング言語を覚えたり、化学物質を特定したり、中国語を話したり…けれども、2050年の労働市場がどうなっているか分からない以上、どのスキルを習得すべきかは、誰にも分からない。
 そうしたものに投資しても、2050年にはAIがコーディングをして、新しいGoogleのアプリケーションが中国語を流暢に翻訳しているかもしれない。
🟢学校教育では特定のスキルや知識を詰め込むことではなく「変化し続ける柔軟な心」「生涯学び続ける力」を培うことが不可欠である

 変化し続ける柔軟性、学び続ける力、それは〈これを学びなさい型〉から育つことはないでしょう。

たとえば
「ケーキをつくるのが楽しい」という人たち

「文章を書くのが楽しすぎる」という人たち

「建築の仕事が面白い」という人たち

なら、可能だと思います、どうでしょうか。

 これ以後は〈たのしい教育メールマガジン〉の領域に入るボリュームになるので、T先生もよろしければメルマガをご購読ください。

 たのしい教育は今さえ楽しければよいというような短絡的なものではありません、未来に責任をもつ教育です。
 一緒に力を合わせて行ける人たちが一人ずつ増えていくことを期待しています。

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美しい琉球言葉「うりずん」@大和言葉では「   」/楽しい島言葉/言葉から琉球の自然の豊かさを知る

「ニンガチ(ニングヮチ)かじまーい」のあと、琉球の先人たちが《うりずん》と呼ぶ季節がやってきます。

〈島言葉の多くは大和言葉がルーツ〉という仮説は、調べるほどにその骨格をゆるがないものにしています。

 さて沖縄の3~4月をあらわす「うりずん」とはどういう言葉でしょう。

 その音の響きからイメージできるでしょうか?

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うりずん⇨潤い初めです

 寒い日々がすぎて、野や山、海辺が潤いはじめる季節を呼んだ言葉です。

 琉球の村々で、農作業の時や、航海に出る時、豊年祭などの際に、庶民が歌っていた民謡や労働歌などを残した文献があります、「おもろそうし」です。※当時の首里王朝が編纂したもの

 庶民の言葉などをたどるには、この「おもろそうし」が最古です。

 1500年代からまとめはじめたものとはいえ、収録されているのは1100年代、大和でいえば「平安末期」からの言葉です。

〈潤いはじめ〉⇨《うるおい ぞめ》⇨遠隔地での言語進化で「うりずん」

 大和言葉ルーツの美しい言葉です。

 もちろんその季節そのものも琉球の美しい頃です。琉球の梅雨は2ヶ月くらい続くので、それがはじまる前の過ごしやすい日々を、そう呼びました。

 琉球に生まれて、言葉から、この島の素晴らしさを感じる今日この頃です。

 みなさんの好きな季節はなんでしょう?

 みなさんの住んでいるところには、この頃を呼ぶ独自の言葉がありませんか、知りたいです。

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「うりずんの季節」という言葉&「ニンガチ カジマーイ/二月の風まわり」の真偽@楽しい島言葉①

 以前、沖縄県の文化振興課の予算で「たのしい島言葉プログラム」を作成させていただいた時、琉球の言葉のかなりの部分は古い大和言葉からできていることを発見して楽しく研究をすすめることができました。

  いろいろな方たちから「ああいうたのしい島言葉プログラムがもっと欲しいです」という声が届いています。言葉には先人たちの〈大切なものの見方・考え方〉が残されています。いつかまた挑戦したい楽しい領域です。

 さて先人たちが『ニンガチかじまーい/二月の風まわり』と伝えてきた、この頃の気象現象があります。

 沖縄の北部で教師をしていた頃、地域の方たちからよく聞いた言葉です。

「太陰暦二月(太陽暦三月)に法則的に強い風が吹くのか」
 強い風という時、やや強いではなく台風並みの強風として考えてください。

 みなさんはどう思いますか?

 ア.毎年必ず吹く

 イ.吹くこともある吹かないこともある

 ウ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

 さて昨日今日(2026-03-12夜⇨03-13朝)にかけて、まるで台風のような強い風と雨が沖縄をかけめぐりました。外のイスが飛ばされてしまいそうな勢いです。

 以前「風は原子・分子の動きだ」と書いた時のヤシの木はきっとこんな感じになっていたと思います。

 さてこれは昨日の夜の雲の動きです、沖縄の右上に大量の雲が見えています。

 その時の天気図がこれです、沖縄のすぐ近くに低気圧があることがわかります。
 低気圧が近くにあると風も強く吹き、天気が悪くなります。

 これは「ニンガチ かじまーい/太陰暦二月の強風」そのものです、昨日の昼頃は特に強い風は吹いていませんでした。

 では、毎年この頃に突然の強風が吹くのでしょうか?

 毎年かなり高い確率で、この頃に台風のような風が吹くのです。

 琉球の先人たちは、この風にあえて「ニンガチ かじまーい」と名付けたのは、「不思議と強い風が吹くんだよ」という意図からではありません。

 この頃、法則的に吹く突風は、ことのほか強く、たとえば漁師などが海上で命を落とすこともあったからです。

 ゆっくりと天気が悪くなってきて何日も続くのではなく、短時間にやってきて災害すらもたらすことがある強風だからです。

 言葉には先人たちの大切なものの見方・考え方が残されている、その証左の一つです。

 さて、ニンガチカジマーイのあと、これも法則的にやってくる季節があります。
 先人たちは、それを「うりずん」という美しい言葉で伝えました。

 少し長くなったので、今回はここまで!

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最新メールマガジンの概要/「子どもの頃〈病は気からだ〉と言われ続けて…」

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はじめに
先日、読者の方から旅先の写真が届きました。
朝早い散歩で見つけた凍りついた葉が解けて水滴にかわっていく時の様子です。
 季節のうつろいそれぞれの美しさが心を打ちます。

 もう一つ読者の方からのエピソードを…
「〈病は気から〉は〈病は心から〉ではない」という《発想法》の話をうけて、こう綴られていました。

「小さい頃から病を患うことが多かったので〈病は気から〉〈心の持ちようで病気ははねのけられる〉という言葉を幾度かあびせられました。
 悔しくてないたときもありました。
 その言葉が間違っているとわかるのは病気を貰った人だけだと思っていました…」 ※続きは略します

 仮説実験授業の夏の大会で練りあげた授業プランと実験セットを送ってくださった古くからの読者の方もいます。
 いろいろな便りを読ませていただきながら、メルマガを綴るたのしさをますます感じています。

 今週もお楽しみください。

 読者のみなさんから「毎週毎週本当にたくさんの活動をすすめていてすごいですね」という便りが届くことがあります。そのたびに小次郎さんの章を省いて3つしかお知らせしていないことが気になっていました。

 書いているといくらでも出てくるのでキリがなく、メルマガが終わらないので4つに絞ったわけです。

 今回は少し多めに書かせていただきます。

 毎週たくさんの活動をメンバみんなで楽しくすすめている様子をご覧くだい。

   ※順番は重要度とは関係ありません

 

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