楽しい教育を応援してくださる組織〈沖縄ろうきん/沖縄労働信用金庫〉に大きな感謝と敬意を込めて充実した活動を推進中!

 この度、沖縄ろうきん(沖縄労働金庫)が当NPOの取組みに理解と関心、そして高い評価を加え〈たの研/たのしい教育研究所〉が実施する親子支援へ今後3年間、資金面で応援してくださることとなりました。

 大きな感謝を込め、拠出していただく大切な資金を何十倍の価値にかえて、子どもたち、保護者の皆さんの笑顔・元気・可能性を高める活動に利用させていただきます。

 子どもたちが「もっと学びたい」と感じ、どんどん可能性を伸ばしていくことは、親、教師にとどまらず、社会全体にとっても大きな喜びです。

 沖縄には日本全体に関わる問題・課題が数々存在しています。

 一気に平和的に解決することは困難でも、賢く元気で力ある子どもたちを育てていくことで、沖縄そして日本全体が着実によくなっていくと思います。

 それまでまだまだ時間がかかるでしょう。
 それでもたのしく元気に、この大切な活動をすすめていきたいと考えています。

 応援してくださる皆さんが増えていくことが何よりの支援です。
 資金面だけでなく、このサイトの記事を一つ選んで、いろいろな方達に「ここいいよ、読んでみて」と広げてくださることも大きな力になります。

 すでに〈たの研/たのしい教育研究所〉の公式サイトは全国のブログ評価サイトの教育部門で複数トップを独走中ですが、それをさらに加速する力は貴重です。

 応援よろしくお願いいたします。

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板倉聖宣の発想法「私の発想のほとんどは数学」から/メルマガより

 最新の〈たのしい教育メールマガジン〉で板倉先生の「私の発想のほとんどは数学」という話を紹介したところ、おもしろかったという反響が届いています。

 板倉先生の数学センスは一種独特でわかりやすい工夫が随所にみられます。それについて語った内容です。少し紹介しましょう、発想法の章の1/10くらいの長さです。

 この板倉先生の話を含め、公式サイトにある内容の文責は全て私いっきゅうです。 

板倉聖宣、沖縄にて

板倉

明治マイナス2年」という表記
 「明治マイナス何年」などという表現は私以外にはしないし、これまで見たことがありません、数学教育が全然なってないからです。仮説の人たちは割合にそういうことをやる人がいるようなのですが。
 そう表現すると「ああ、明治維新の寸前なのだなぁ」ということがわかるでしょう。
 私は西暦が好きですけども、明治だけは「明治維新から何年だ」ということが大事ですから明治何年と書くのです。
 だから敗戦後も「敗戦何年」といういい方をしたいのです。

 「敗戦5年には」とか「敗戦3年には」とかいうと、「あ、そんな時代になるのね」と分かるでしょう。
 そういうことで、やはり社会を便宜的に数字で表すのですから、それを分かりやすくする。

 だから、そういう意味で数学教育は国語教育以上に重要な分野なのですね。

2002.11.30に
桑名市民会館

 

 日記やメモなどでは「私の誕生マイナス2年、家族で那覇市に引越し」というような書き方すると、家族の歴史が自分の歴史の中で刻まれていきます。

 そういうことは、いろいろなところで利用できるでしょう。

 真似してみませんか。
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楽しい理科・アスパラガスの花と実で理科をたのしく②

 前回の記事を読んだ方から「アスパラガスがあんなに小さな可愛い花をけるとは知りませんでした、驚きました」という感想が届いています。

 小さな花のかすみ草はプレゼントの花として人気があります。

 

 アスパラガスの花も花が多い品種を育てていくとプレゼント用になるのじゃないかと思うのですけど、どうでしょうか。

 さて、前回の問題「アスパラガスは何の部分か」という話!

 全体としてみると〈若い茎〉の部分だというのが正解です。

 でも、あのウロコ状についているポツポツが気になりませんか。

 これがとても面白いんですよ。

 このウロコ状のものは何だと思いますか。

「葉」のように見えますね、そこから枝が伸びてくるようにも見えます。

 アスパラガスの枝と葉は、この写真の花の周りの部分です。さっきのウロコ状の部分から枝や葉が伸びていくんではないんです。

 ウロコ状の部分は仮葉枝(かようし)と呼ばれています、変な名前ですね。
 仮の葉、仮の枝というネーミングです。

 少し専門的になるのですけど進化の多様さにもつながるおもしろい現象なので、東京大学の理学部の研究を紹介しましょう。https://www.u-tokyo.ac.jp

アスパラガス属の植物は、葉が鱗片状に小さく退化し、枝を生じるべき位置に仮葉枝と呼ばれる葉のような形の器官をつくります。

また、光合成も主にこの器官で行なわれています。

この仮葉枝は、形や機能の面からもまるで葉のようでありながら、その生じる場所は枝の位置であるために、葉とも、枝の変形とも解釈することができ、植物の地上部の形の多様化の一例として興味深い研究対象です。

 

東京大学大学院理学系研究科の塚谷裕一教授らの研究グループは、仮葉枝を用いた形態学的および発生学的解析から、仮葉枝は葉および枝、そのどちらとも異なる特殊な器官であることを見いだしました。加えて分子生物学的解析から、仮葉枝では枝が発達する時にはたらく遺伝子の他に、本来は葉ではたらく遺伝子群が発現していることも明らかにしました。さらに、形が異なる仮葉枝では、この葉ではたらく遺伝子の発現パターンが変化していることも明らかにしました。

 

これらの結果から、アスパラガス属植物の仮葉枝の起源は枝であり、本来、葉ではたらく遺伝子群が枝に流用されることで葉状の形となったこと、その遺伝子群の使われ方が変化することで、属内の仮葉枝の形が変化したということを示しました。

 つまり
「アスパラガスのウロコ状の部分は、もともと枝だったのだけど、葉の遺伝子たちが混ざり込んで、葉のような形になった」
 というわけです。

 自分の個体の中で遺伝子が混ざり合って今までにない器官になったというのは不思議な感じがするのですけど、本来「生物にはいろいろな変異が生じて、その形質がたまたま周りの環境に適していたら生き残り、環境に適さないと生き残れない」というのが進化です。

 アスパラガスもその不思議さをしっかり刻みつけているわけです。
 おそらくそのウロコ状の部分は弱々しい若茎の前の部分をガードするのに適していたのかもしれませんね。

 アスパラガスをきっかけに、もっと学びたいという人たちが増えていくと嬉しいです。

 そうそう、もう一つアスパラガスの「実」の話が残っています。
 どんな実なのか予想していてくださいね。

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楽しい理科・アスパラガスの花と実で理科をたのしく①

 今回は、たのしい理科(楽しい理科)をテーマに書いてみましょう。五年生の理科に「花から実へ」という単元があります。最近、野山さんぽの時、畑でアスパラガスを見ることができました。
 新しい発見があって、すぐにたのしい授業プログラムの構想ができあがりました。

 私が教師を続けていたら、すぐに子どもたちにこういう話をしたでしょう。

 アスパラガスというのは、スーパーなどで売られている、美味しく味わえる野菜です。

wikipediaに感謝して参照

 さて、私たちが食べるアスパラガスは花でしょうか、実でしょうか、葉でしょうか。
 それとも別な部分でしょうか、みなさんはどう思いますか?
 そうです、予想を立てる外れても当たっても賢くたのしくなります、まずみなさんの予想を聞かせてください。

 

予想:これはアスパラガスの〔      〕だろう!

 ア.花
 イ.実
 ウ.茎
 エ.葉

 オ.その他〔          〕

 

 どうしてそう思いましたか?

 これは花さんぽで私がみつけたアスパラガスです。
 私たちが食べるアスパラガスの姿とはずいぶんちがいますね。
 違う種類だというのではありまんせ、私たちが食べているのと同じアスパラガスです。

畑の持ち主がそのままにしてあったのでしょうか。
もしかすると「タネ」をとろうと考えているのかもしれません。

 花も見つけました、はじめてみたのですけど、とても小さな可愛い花です。
 おそらく皆さんの中にも「はじめた見た」という人が多いと思います。

 さて、問題の、わたしたちが食べている部分はアスパラの何なのでしょうか?

 ここまで読んで予想変更したくなった人はどうぞ。

 次回に続く

 

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