間違った伝承・言い伝えも教育的意図で利用されてきたのだろう@サイトの読者着々と増加中

「食べてすぐ寝ると牛になる」は本当なのか。答えを先に言えば、牛にはなりません。けれど「食べてすぐ横になると体によくない」というところは、科学的に本当です。中身は正しくて、形だけがつくりもの。カッパの伝承もまったく同じ作りでした。子どもを守るために作られた、見事な伝え方の話です。根も葉もない言い伝えと切って捨てられな昔の人たちの知恵が垣間見えてきます。

今回は「〈科学的に正しくない伝承・言い伝え〉
がどうして大事にされてきたか」
について考えてみたいと思います。

⭐️

ものごころついた時
「それはないだろう」と感じたのが
「食べてすぐ寝るとウシになるぞ!」
という言葉でした。

それならどこかに〈人間ウシ〉がいるはずだ
彼らはどうなったのか?
そもそも見たことがない!

直接聞いたことはないけれど
「川に行くとカッパに足をつかまれて
 水の中に引き込まれる」
という伝承もあります。

それらは大昔に言われていた過去のものではなくて
現在でも伝えられていることです。

カッパは存在しないし、人間牛もいません。

「科学では全てを証明できないんだから、
 いるかもしれませんよ」
そう考えるみなさんもいるでしょう。

はい、科学は全てを証明することはできません。
でも、仮説・実験の過程を経て組み立てられた科学は
その範囲内で、正しさと間違いを証明することができます。

遺伝子科学的に〈人間ウシ〉は存在できません。

何億年の前の生物である〈恐竜〉の化石を
発掘できる技術をもってしても
カッパの化石は出てきません。
存在しないからです。

カッパの角がある、という話も聞いたことがあります。
DNA鑑定すれば、それが偽物であることはすぐにわかります。

⭐️

そういう根も葉もないことを
昔から伝え続けてきたのはなぜでしょう?

全く意味がないことを
人類が努力して残し続けるか?

それはないと思います。

昔は弱い立場のものを保護するシステムが
とても貧弱でした。
親、大人は仕事があって、
子どもたちとの安全をみてあげるのは
難しいことでした。

子ども達が勝手に川に遊びにいって
事故にあうことも多かったことでしょう。

食べて寝ると胃もたれする、つまり
消化に悪いことは事実です。

食べたものをしっかり消化して
血となり肉となるようにするためには
胃にしっかり活動してもらう必要があります。
食べてすぐ寝ることはマイナスです。

「食べたらすぐ寝てはいけない」 という教えは
 「体を守る知恵」です。

直球で「食べてすぐ寝ると消化に悪いよ」
と伝えれば済む話なのに、どうしてそういう
変化球で伝えたのでしょう?

シンプルにそのまま伝えるより
角が生えてくる、 モーと鳴く、全身に毛が生えてくる…
笑えて、怖くて、インパクトが絶大なのは「牛になる」の方です。

伝え方として じつに見事だと思います。

カッパの伝承も 同じ仕組みです。

「川に行くな」と 真面目に言われるより
「カッパに足をつかまれるぞ」 と言われた方が
インパクトがあるに決まっています。

その伝承は「子どもたちを守りたい」という
切実な願いから生まれた「大切なメッセージ」だったわけです。

科学は「カッパはいない」「人間ウシもいない」 と証明しました。
それは間違いありません。

でも伝承に込められた
「弱い立場の人を守りたい」という願いは
否定できません。

社会が成熟してきて、小さな子どもたちを守るシステムが
増えてきたとはいえ、水難事故はゼロにはなりません。

けれどいつまでもカッパというあり得ない生物を想定して
ばかりではいけないでしょう。

川に引きずり込んで命を奪うカッパという〈殺人生物〉を想定するより
水難事故から子どもたちを守るシステムを構築する必要があります。

たのしい教育の方法と伝承の中の知恵を融合させて、
〈安全と危険の境目〉を小さな子どもたちが楽しく理解してくれる
「たのしい教育プログラム」を作成したいと思います。

読者の皆さんで
「それは大事なことだ、自分でも作りたい」
という方は、ぜひ挑戦してみてください。
いいものができたら《たのラボ》のたくさんの読者の方たちに
広げていきたいと思います。

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えっ、そうなるの? 🟢たのしい算数クイズに挑戦〈問題編:細菌の分裂〉&楽しいクイズの価値!

世の中には〈楽しいクイズ〉と〈楽しくないクイズ〉があります。

〈楽しいクイズ〉はその答えと同じくらい
考えること・予想することに重要性があります。

たとえば、

モンシロチョウは、何を手がかりに花を見つけるでしょう?

①色 ②形 ③におい

と聞かれた瞬間
私たちは自分の経験を引っぱり出して考え始めます。

「花なんだから、においじゃない?」

「いや、遠くからなら色かな」

「チョウって目がいいのかな?」

この時点からですでに、楽しい学びが始まっています。

答えの正否より、実はこの時間が楽しい。
そして頭が賢くなっていく大切な過程です。

予想してから実験結果を見ると

「えーっ!」

頭の深いところに、その楽しい学びが
刻まれます。

何も予想せず、はじめから
「モンシロチョウは🟠🟠を手がかりにして花の蜜を見つけます」
と教えてもらうのと比べると、
その楽しさ、記憶への刻まれ方、
もっと知りたくなる気持ちが大きく違うことが分かると思います。

問いかける → 予想する →
話したくなる → 確かめる →
驚く → もっと知りたくなる

という流れです。

楽しいクイズは、単なる知識テストではなく、

「知りたい!」のスイッチを入れる方法の一つ

だと考えてよいと思います。

もう一つ大切なことが
間違いが楽しくなることです。

普通のテストでは間違いは
減点です。

でも楽しいクイズは、

「私は完全に②だと思っていた!」

「えっ、①なの?」

という予想外れそのものが楽しい。

むしろ全員が最初から正解してしまう問題より
意見が割れる問題の方が盛り上がります。

楽しいクイズは〈正解すること〉ではなく
「どっちだろう?」と自分の頭が動き始めることを重視しています。

予想して、外れて、驚いて、また考える。

楽しいから予想したくなる。

間違えるから賢くなる。

驚くから、もっと知りたくなる。

それが《たのラボ》が紹介している
〈たのしいクイズ〉です。

この公式サイトに掲載したクイズや
メルマガに掲載してきたクイズには
「親子でたのしみました」
「答えを見ずに自力で解いて、答え合わせしました」
などいろいろな反響が届きます。

今回はメルマガ(有料版)で紹介したクイズから
一つ紹介しましょう。

いろいろな方たちから届いた反響を参考に
答えは次回に回したいと思います。

近くの人たちと一緒に考えてみませんか。

【細菌の繁殖力の問題】
とても感染力が強く、1分毎に2つに分裂する細菌があります。
シャーレに細菌を入れてみると、さっそく分裂し始め、
1時間でシャーレをいっぱいにしました。

 次に、さっきと同じ細菌を2つ同時にシャーレーに入れました。
 どのくらいの時間でシャーレを満たすでしょうか?

⬇︎
⬇︎

予想してからね

⬇︎
⬇︎

⭐️

解答は次回!

ぜひ〈予想を立てる過程〉を楽しんでみてください。

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テレビで紹介!子どもたちが夢中になった🟢たのラボ=〈もったいない発見隊〉―楽しい環境教育@うるまキッズスクール

 メルマガの読者の方から《たのラボ》がテレビに登場していました、と動画が送られてきました。

おかげさまで、これまでも時々
ニュースなどで取り上げてもらっています。

今回もしっかり詳しく取り上げていただきました。

一つは〈「もったいない発見隊」〉です。
《たのラボ最強ペア》さくら&みむら 先生がもりあげてくれました。

どういう内容なんだろう?
と思いつつ、さくら先生のたのしいトークに
さそわれていくうちに…

すぐに
「あ、楽しい」
と感じてくれました。
表情を生かした顔のみイラスト加工画像で確認できると思います。

《たのラボ》の個人情報保護規定により、個人が特定される画像は加工しています

捨てる生ゴミをたのしく減らす方法を
たのしく学んぶプログラムです。

さっそくいろいろな人たちが実践してくれています。

《たのラボ》は出張授業も受け付けています。

スケジュールがかなり埋まっているので
日程の選択肢を準備してお問い合わせください。

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「ぶれてもいいよ」と言ってもらえるだけで子どもは前を向ける ―ヨシタケシンスケ『メメンとモリ』が教育・福祉・図書館・子育ての現場に贈るもの(1)

〈なぜか二~三年 開けなかった本〉

ヨシタケさんの作品は
全てチェックしています。

その中で、ある作品は手にすることなく
2~3年が過ぎていきました。

そんなある日
読者の方からその本を贈って頂きました。

『メメンとモリ』Kadokawa です。
心から感謝しています。

「メメントモリ」というのは
〈死を思え〉
〈今、幸せに生きている自分もいずれ死を迎える。
 それを忘れるな〉
という有名な警句です。

ヨシタケさんの本は『メメンモリ』です。

〈メメントモリ〉そのものに親しみはあるけれど
ヨシタケさんがそのタイトルをもじって描く
というのはどうしたんだろう?
そう感じて後回しになっていたのだと思います。

初めて読んだとき

いったいヨシタケさんは、
何が表現したかったのだろう
3回くらい読まなくてはわからないかも

というのが正直な感想でした。

今の忙しさを一山越したあたりで
もう一読しようと思います。

三話構成の第一話の半分くらいを
サンプルで読むことができます。
クリック⇨ メメンとモリ

⭐️

ヨシタケさんがKADOKAWAのサイトで
この作品について答えたインタビューがありました。

それを読んでわかったことがあります。

まずヨシタケさんの話を読んでみてください。
※KADOKAWA社に心から感謝して引用

取材・文:村山 京子


この夏大注目の『メメンとモリ』はヨシタケシンスケさん初の長編絵本。

「人は何のために生きるのか」というテーマが、冷静な姉のメメンと情熱家の弟のモリのやりとりで描かれています。

 著者であるヨシタケさんに作品のことや子ども時代のこと、子どもを持つ親としての思いなどを聞きました。

 

——『メメンとモリ』はどんな絵本ですか?

ヨシタケ


 3つのおはなしを通して「なんのために生きるのか」というテーマについて描いています。

これまでに作ってきた絵本は、読みながら面白がったりほっこりしたりしてもらえる楽しさがあったと思うんです。

今回は最後まで読んだときに

「あれ? よく分からないぞ」

と子どもたちはきょとんとするかもしれない。

でも分からないなりに

「なんだか気になる」

「どういう意味だろう」

と繰り返し読んでもらえたら嬉しいし、大人の読者にもぜひ楽しんでいただきたいです。

 

——なぜ大きなテーマに取り組もうと思ったのでしょうか。

ヨシタケ


 まず、僕は「生きるとはどういうことか」とか「生きる目的は何なのか」ということをぼんやり考えるのが好きなんです。それは自分が生きる意味を見失ったときに備えて、いろいろな答えのレパートリーを貯めておくために日頃からやっている作業です。


 あるとき、「メメントモリ」という言葉を見ているうちに、ふと「真ん中をひらがなにしたら登場人物がふたりいるみたいだな」と思いついたんです。登場人物がふたりになったことで、一人がものごとを断言して、もう一人がそれに対して疑問を投げかけるという新しい物語の形が取れるようになった。そこでこのタイトルで、僕がつらつらと考えている「生きるとはどういうことか」というテーマを描いてみることにしました。


 それに僕が絵本作家になって10年が経ちますが、その直前の東日本大震災にはじまって、新型コロナウイルスのパンデミックや、ウクライナへのロシアの軍事侵攻など、「今って何時代だっけ?」と驚くような出来事が起こっています。世界中で今までの価値観が揺らいでいて、こんなにも大人があたふたしていて頼りない時代はなかったんじゃないかと。誰しもが「生きるとは」とか「幸せとは」という本質的な事柄について考えざるを得ない時代だと思うんですよね。

続く

⭐️今回の記事は楽しく読んでいただけたでしょうか。
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