コーヒー豆の話②/コーヒー豆は〈豆ファミリー=マメ科〉? /解答編

 さて前回の続き「コーヒー豆は豆ファミリー(マメ科)なの?」の解答編です。みなさんの予想は立てていただけたでしょうか、まだの方は一つ戻って予想を立ててみてください。予想を立てると、それが当たっていても外れていても賢くなることができます。

 これが花散歩の時に偶然見つけたコーヒーの実です、下に落ちている粒をもらいました。

 かじってみると、クセのない素直な甘みがあります、コーヒーだからといって苦いわけではありませんでした。新鮮な感動 (´ー`

 カットしてみましょう、中はどうなっていると思いますか?
 


⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

中から二つ部のタネが出てきました。

 

 よく見るとコーヒー豆と全く同じ形をしています。

 

 実が甘いということもそうだったのですけど、2粒でワンセットということを初めて知りました、これも新鮮な感動。

 〈たの研〉にあるコーヒー豆と比べてみましょう、大きさもそうかわりませんね。

 さて、ここまできて「コーヒー豆は豆ファミリーか」という問題は解けたでしょうか、予想変更はありますか?

 豆ファミリー・マメ科の植物の大きな特徴の一つは〈実がサヤに入っている〉ことです。

 これは大豆の実です、エダマメともいいます。ダイズはサヤの中に収まっています。

 これはインゲン豆、細長いサヤにタネが収まっています。

 これは世界最大の豆ファミリー・マメ科の種類〈モダマ〉、だいぶ前にこのサイトでも紹介しました、このサイトの表紙にも映っています。さやに大きな実が入っています。

 

 これは落花生、ピーナッツです。
 タネはサヤに収まっています。

 コーヒーの実はどうでしたか?

 タネはサヤに入っているわけではありませんね。

 

 コーヒー豆と呼んでいても、豆ファミリー(マメ科)ではないんです。

「それだけで判断していいの?」

 それだけで判断しても間違いはありません。

 マメ科の花の特徴でも比べてみましょう。

 マメ科の花は二枚の大き目の花びらが羽を開いた形をしています、あまり似ていないけれど〈蝶形花〉と呼ばれています。

 コーヒーは木になっています、花びらは一枚ずつ離れていて六枚がパッと平面状に開いています。

 コーヒー豆といっても〈豆ファミリー〉ではありません、名前だけから判断することはできないこともあるんです。

 コーヒー豆・珈琲豆は「コーヒーノキ/コーヒーの木」という植物の種子(タネ)で〈アカネファミリー/アカネ科〉の植物です。

 ちなみに、チョコレートの原料の「カカオ豆」も豆ファミリーではありません。

 興味のある人は、カカオの実や花を調べてみるとよいでしょう、たのしいですよ。
 こういうところから本物の学力が身についていくのです。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

〈素直な子どもに育てたい〉という願いについて考える-たのしい教育の発想法

 みなさんは、自分の周りの子どもたちを〈素直な子ども〉に育てたいでしょうか?

 今日発行したメルマガに、そう書き始めた発想法の章にさっそく反響が届き始めています。

 「素直な子どもに育てる、という願いは教育的にどういう価値があるのか」ということから始めて、板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代会長・元日本科学史学会会長)の話を紹介しました、一部抜粋しましょう。
 今から50年くらい前、1967年発行『仮説実験授業研究』第10号に掲載された文章です。

板倉聖宣
 これまでの科学教育で優等生になるための一つの根本条件は、先生や教科書に対して「すなお」であることであったように思われてならない。
 私のかつてのクラスメートたちや、いまの学校の先生を見てそう思うのである。
 これまでの科学教育は、とんでもない飛躍があまりにも多すぎ、説明が不十分だった。だから学校で教えられることや、本に書いてあることのかなり多くはわからないのがあたりまえ、ということが多かった。
 少なくとも私はそう感じていた。本を読んでもすぐつかえてしまう。
 自分にわからないことをもとにして、どんどん進むのにはついてゆけないのだ。
 そしてついには落伍することになる。
 こういう教育条件のもとにあって優等生になる道は、うんとよい先生にめぐりあうか、いろいろな本をさがしまわってよい本をさがしあてることのほかに、ただ一つ、先生や本に対してすなおになることだ。
 自分にはよくわからないことにこだわって、そこから先に進むことを拒否してはいけない。
 自分の心を空しくして、疑問を持たないように努め、たとえわからないことでも、わかったような顔をして「すなお」におぼえこむ。
 すると、いつかは「ああ、あれはそうだったのか」と合点がいくことがあるものだ。
「読書百遍意おのずから通ず」式の勉強法だ。
 しかし、こういった「すなお」な心を持った人々は、学校の優等生になることができても、独創的な仕事をするには不向きである。
 他人のあとに上手についてゆくことができても、自分で新しいことはできない。

 おかげさまで、このサイトは着々とアクセス数を増やしています、これは今日の昼の数値です。

 もちろん多い日もあれば少な日もあるのですけど、一日1~2件のアクセス数から始まったこのサイトが、これだけ成長したことに感謝して、サイトを読んでくれているみなさんの姿を想像しながら、今日も綴っています。このサイトの読者の方からの便りも、とてもたのしみです、気軽に書いていただけたら幸いです。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

植物が世界を動かす 〈楽しいブックレビュー 〉楽しい理科・楽しい社会

 買っておいてずっと読む時間のとれない本がたくさんあります、稲垣栄洋著「世界史を大きく動かした植物/PHP」もその一冊です。

 人の目を引くタイトルでなくては買ってもらえないので、誇張気味になるのはしかたないとしても、そもそも植物が世界を動かすことがあるのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 そもそも植物が消えたら、シアノバクテリアなど極端な環境下でも生きていける古細菌など一部のものを除いて生物のほとんどは死滅するでしょう。

 ただしそれは植物が優れているということでもありません、逆に動物が地球から消えたらほとんどの植物も滅びてしまいます。植物に必要な酸素Oをくれるものがなくなってしまうわけですから。

 動物も植物も菌類も循環して生命を成り立たせているんです。

 世界史を変えるくらいの力は動物も植物も菌類も持っているといって良いでしょう。

 では、ある種類の植物が世界の歴史を動かした、ということはあるでしょうか。

 あります。

 たとえば東インド会社(イギリス・オランダ)は〈コショウ〉で巨万の富を手に入れ、その経済力と軍事力を背景に、実際に政治を動かす力を持つようになったと言われています、その意味でコショウという植物が世界を大きく変えるものになったともいえるでしょう。この本「世界史を大きく動かした植物」にも一章とって書かれています。

ウィキペディアより

みなさんは、世界史を大きく動かした植物をあげるとすると、他にどういうものが浮かんできますか?

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 本の中には〈コショウ〉の他に「小麦」「イネ」「唐辛子」「ジャガイモ」「トマト」「ワタ」「茶」「サトウキビ」「大豆」「タマネギ」「チューリップ」「とうもろこし」「さくら」が章をさいてまとめられています。

 個人的には〈トマト〉や〈さくら〉が世界史を大きく変えた、というのが腑に落ちないのですけと、それはそれとして、実はこの本の「サトウキビ」の章を読むためだけに買っておいた本です。

 板倉聖宣先生が元気な頃「きゆなさんは沖縄で暮らしているんだから、みんながサトウキビのことをたのしく学ぶことができる授業書を作ってよ」という宿題を残してくれました。

 そのための一冊です。

 著作に没頭できる環境をそろそろ整えていきたいと考え始めています。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

(質問)自動車はいつ誕生したでしょう? アイディアの生まれる自由度✖️熱意①

 今日は〈たのしい工学〉の話です。内部で燃やして動く機関⇨内燃機関つまりエンジンの話をきっかけに、日頃考えていることを書きたいと思います、短く収めて二回でとまるかなぁ。

 有料メルマガを読んでくれている方たちから「このサイトも時々メルマガに近い濃さでかいてますね」という便りをもらうことがあります。文字数や書いている時間の長さなどを単純に比較すると有料メルマガ版が長くて濃いのですけど、公式サイトへの時間あたりの熱量は決してひけをとりません。

 陸上の〈移動・運送手段〉などで自動車が活躍しています。

 馬や牛などが引くのではなく自動で走る・動く車、それが〈自動車〉です。

 人間がはじめて自動車をつくったのはいつのことでしょう、予想してみてください。

 その前に、世界初の自動車(自動で走る車)がどういうものだったか見てください、フランスのキュニョーが発明したこの車が一番はじめの自動車だと言われています。

wikipediaより

 

質問

この自動車は日本でいうといつ頃できたものでしょうか?

 ア.江戸時代ごろ 1600(関ヶ原の戦い)~1868年(明治維新まで)
 イ.明治ごろ1868~1912年
 ウ.大正から昭和 1912~1989年
 エ.その他

どうしてそう思いましたか?

⬇︎

⬇︎

⬇︎

世界初の自動車

世界初の自動で走る車は1769年と1770年の2年間に2台製作されたと記されています、フランスのキュニョーさんが作りました(wikipedia)。

日本の歴史でいうと江戸時代の真ん中あたりです。

その頃の日本の移動手段・交通手段の主なものは駕籠(かご)でした。世界初の自動車が誕生した1769年から100年経っても日本では、同じく駕籠が中心でした。

駕籠 wikipediaより

 この差はかなり大きいですね。

  ヨーロッパでは、かなり早く自動で移動していく車の研究がすすみ、どんどん改良がすすんでいきます。

 以前も科学の発展をテーマに似たことを書いたのですけど、今回は少し視点を変えてみていきたいと思います。

 いろいろな答えがあると思うのですけど、みなさんは日本とヨーロッパに生じた歴然としたこの大差はなんだったと思いますか?

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文