A.I.は思考しているのか?@楽しい自由研究

 メルマガにChatGPTの利用の話を書いたところ、いろいろな質問が寄せられました。それに対して書いた一部を紹介しましょう。
 

ChatGPTの質問たくさん届く

ChatGPTの記事の反響が大きくいろいろな声が寄せられています。その中の質問から一つとりあげさせてください。
 わたしの質問に的確な提案していくChatGPTの反応に「ChatGPT(A.I.)が考えて答えているのですか?」という問いがありました、みなさんはどう思いますか?



 違います。
 サーバーやネット上に蓄積された膨大なデータの中からこちらの要求に沿った情報を選び出し、組み合わせて日本語の文法にそって組み立てて答えるので、まるで人間と話しているように感じているだけです、A.I.が自ら考えているわけではありません。
 たとえば「〈あいうえお〉だけ、全て使って意味のある文を作ってください」と打ってみましょう、どういう答えが返ってくるかたのしみですね。



 しばらくしてあとChatGPTから「〈あいうえお〉のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいです」と降伏した答えが返ってきました。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここから⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

わたし
「あいうえお」のみ、全部利用して文章をつくってくれませんか。

ChatGPT
「あいうえお」のみを全部使用して意味のある文章を作成するのは非常に制限が多いため、完全に自然な日本語の文章を作ることは難しいです。しかし、以下のように工夫して表現することは可能です。
例文:
「あ、い、う、え、お!」
解釈:
これは、日本語の五十音の最初の五つの音「あ、い、う、え、お」をリズミカルに並べた表現です。教育的な場面やリズム遊びの一環として使用されることがあります。
補足説明:
リズムや韻を楽しむ: 子供たちが五十音を覚える際にリズミカルに唱えることで、覚えやすくするための表現として有効です。
音遊び: 言葉遊びやリズム遊びの一部として、「あいうえお」を繰り返すことで楽しむことができます。
まとめ
「あいうえお」のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいですが、音の並びやリズムを楽しむ表現として活用することができます。教育的なツールや音遊びの一環として利用することで、楽しみながら五十音を学ぶ助けになるでしょう。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここまで⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

 ChatGPTが音を上げたのはなぜか?

 ChatGPTが「難しい」と音をあげたのはなぜでしょう。
 膨大なネット上を探っても、私の要求に添える答えが見つからないからです。
 これまでChatGPTにこういう要求をする人もいなかったので、頑張った結果「あ、い、う、え、お!」というような唖然とする答えになったのでしょう。

 では自分の頭で考えてみましょう。

・・・(数秒思考中)・・・

 できました!
「上、青い(うえ、あおい)」
「あ、魚! 鱏?」
「言え、愛、青(いえ、あい、あお)」
「言え、愛、青、家、鱏」
「お~、上、赤い!」
「えいえいオ~、青い鵜」

「鵜、青い鱏」
「上、青い家」
 まだいけそうです、みなさんも考えてみてください、たのしいですよ。

 私たちの頭脳はChatGPTの限界を突破することができます。
 逆にChatGPTには人間の発想力や個性の限界を超えることはできません。この宇宙唯一の私たちの個性・能力を凌駕する力はChatGPTにはありません。
 できるのは膨大な情報の中からこちらの要望に応えるものを探して組み合わせ、日本語の自然な論理構造で提供する作業です。
 とはいえネット上にある知識の量は膨大です、それらを組み合わせたら〈星の数ほどある〉といってよいでしょう。当然、私たち一人二人の頭脳ではこの知識量を上回ることはできません。
 A.I.を利用するということは、この星の数ほどある知識量の組み合わせを利用するということです。数秒で返ってくるので対話しているように思考を深めていくことができます。
 ChatGPTが回答する時「○秒の間思考」と出たりするけれど、思考しているわけではないのです。
 以上が読者の方たちからの質問に対する私の答えです。

 ではここから私に質問させてください。
 私たち人間の思考も、A.I.と同じように数ある情報を集めて組み合わせているだけではないのか、そうだとしたらA.I.と同じではないか。
 どうでしょう?
 自由研究してみませんか。
 長くなるのでここらへんにしておきましょう。

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〈たの研〉の年賀状は『太陰暦』で出しています/みなさんも真似てみませんか

〈たの研〉の年賀状は設立当時から太陰暦で出しています。今年2025年の年賀状は4億9100万通、昨年より2億5000万通くらい減ったそうです。おそらく4、5年後には紙面での年賀状はほぼ無くなってしまうかもしれません。郵送費の値上げをみると、そういうレールを敷いているという気もします。

 さて〈たの研〉の年賀状は毎年太陰暦で出しています、今年は1月29日(水)が太陰暦の正月です。

 毎年、心からのお礼を込めて代表のわたしが綴ることにしています。去年から葉書ではなくA4サイズに印刷して作成していて、これが作り始めた年賀状の様子です。

 いろいろな人たちの笑顔の様子をイベントごとに1~2枚ずつ抜粋しているのですけど、困ったことに去年の一月のたのしい様子を並べただけで紙面が埋まってきました。

 サンセットの海岸で読み語りをした時の写真、離島にいって〈未来スクール〉を開催した写真、新春おたのしみ講座を開いた時の写真、たつまきハイパーの写真etc.この調子で十二月までのせていくとA4ではぜんぜん足りません・・・

 たくさんの人たちのおかげで数えきれないほどの充実した活動が続いているおかげです。

 とりあえず気に入りの写真を並べて、どんどん抜粋していこうと思います。

 みなさんも太陰暦の年賀状を送ってみませんか、好評ですよ。

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楽しいSDGs/自動給水装置の研究/楽しいゼロカーボン・カーボンニュートラル

 ゼロカーボン、カーボンニュートラルという言葉をいろいろな処で目にし、耳にするようになってきたように思います。それは〈二酸化炭素をゼロにすること〉ではありません、それは無理です。植物たちが処理できるくらいのCO2排出量にしていくことです。
 もちろん〈燃やすこと〉を減らすことでCO2排出量が減ってきます。電気をつくるためにも石油や石炭などを燃やしていますから、電気をあまり使わないようにするとか、車を利用せず歩いて移動することもゼロカーボンにつながります。

 植物は基本的にCO2を吸って酸素O2を出していますから、植物が増えることもカーボンニュートラルにつながります。

 さて先日、〈たの研〉のS先生が休みも学校に行って鉢植えの水やりをしてきたという話をしていました。長い休みに植物が枯れてしまうこともあるそうです。

 花を育てるくらいでカーボンニュートラルにプラスになるのか?

 たしかにCO2の処理能力は限界があるでしょう。

 とはいえ植物に親しむ、植物を育てる楽しさは樹木を育てる楽しさにつながるでしょう。樹木が処理するCO2量は草花よりはるかに多いので、のちのちは樹木を育てる人たちが増えていくことも大切です。

 ところでM小学校にいたとき、子どもたちの鉢植えの植物にペットボトルから水滴が落ちて、自動で数日分の水やりができるシンプルな工夫をしていました。

 以前紹介したスタバの自動給水プランターとは別で、ペットボトルに小さな穴をあけて、そこから水滴が落ちていく方式です。
 その量はキャップの開け閉めでコントロールできるので、夏の頃は多めに湿らせたり、梅雨時期は少なめに水滴を落としたりできます。

 いまならもっと工夫できそうなのだけど、とりあえずその頃の方法を思い出して、それが実際どれくらい長く持つのかを実験中です。

 上から吊り下げて、5秒くらいで1滴のスピードで落下している状態です。

 下のボールで水を受けています。

 2025年1月4日20時30分で青のラインくらいの水面が、明日にはどのくらいになっているでしょう。

 この頻度で落ちていく水滴でプランターの土は湿ったままでいられるのか、乾いてしまい、植物の根まで行き着くことはできないのか、それはこの実験のあと、ベランダで実験する予定です。

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子どもたちの感覚は大人に勝るとも劣らない/環境教育も超真剣勝負

 SDGsの研究はたのしすぎて〈たの研〉のメンバーで2025年のスタートも熱中しています。たのしいと、どんどん要求水準も高まっていき、あれよりはこれ、もっとこういうのがある、というように、止まらなくなっています。

 ペットボトルの再利用法ひとつとっても、どんどんすすんでいます。

〈たの研〉にはいろいろな相談がやってくることは常々書いているのですけど、その一つに「学校の授業を依頼されているのだけど、こういう内容でどうだろう、アドバイスしていただきたい」という内容も含まれます。

 外部の人が学校に授業しにいくという時、かなり心配されるのが

◯こどもたちはこちらの話をちゃんと聞いてくれる

という状況を想定して内容を組み立てている場合です。

〈たの研〉のメンバーはみんな子どもの感覚をもった集団なので、その感覚を大切にして聞いていると「これはつまらない」「こういう言葉が届かない」「これを学んでどうするの?」という疑問がどんどん湧いていくことも少なくありません。

 大人同士のつきあいなら、「がんばっているのだから認めよう」という意識も出てくるのでしょう。でも授業の対象は大切な子どもたちです、「まぁ、いいんじゃないですか」とスルーしていったら、ますます子どもたちの学校離れが加速していくことにもなります。

〈たの研〉のポリシーは「やめなさい、と言われてももっと学びたくなってしまうようなプログラムを提供すること」です。
〈たの研〉に学びにきた人たちに適当なアドバイスはできません。

 ここでさきほどの環境教育のアイディアと重ねてみましょう。

 ペットボトルの再利用にいろいろ工夫が加えられています。

 たとえばこれ、ペットボトルをカットしてチャックでケースにしたものです。
 なるほどなるほど・・・
 小さなケースには消しゴム、大きなケースにはストローが入っています。

 なるほどすばらしい!

 と感じるでしょうか?

 子どもたちはどうでしょう、「これはいい、作りたい!」と考えてくれるでしょうか・・・

 私の子ども心はそう感じません。

「ストロー入れならキャップを開けて出し入れしたらいいのに」
「どうしていちいち消しゴムを取り出すためにチャックを開けなければいけないの?」
「そもそもチャックの部分がカッコよくない」
etc.
 私が特別なのかもしれません。
 でもこういう感覚をもった子どもたちはいます
 クラスがうまくいっていて、知的興味関心が全体として高まっているクラスであっても、私の長い教師生活の経験上、少なくとも1割以上はいるとみていた方がよいと思います。

 ましてやクラスがおちつかない、というような場合は半分以上がそう感じてしまうでしょう。

 ではこのアイディアはどうでしょうか?

 ペットボトルの下の部分でさっとつくることができるクラフトです。

〈たの研〉のメンバーにみてもらうと「これはいい」という声がすぐに上がっていました。

 せめてこれくらからスタートしたい。さらにブラッシュアップさせて、ほとんどの子どもたちが身を乗り出してきてくれる、そういうプログラムを提供することが基本中の基本です。

 それをどう効果的に伝えるか、それはまた別の組み立てとレッスンが必要です。
 ということで「学校で授業する」という場合、少なくとも10日くらい前にはスーパーバイズを依頼した方がよいと思います。

 みんなで一緒に、こどもたちにとって、先生たちにとって、保護者のみなさんにとってたのしく生き生きした学校にしていきましょう。

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