〈たの研〉の講座で講師をしたいと考えている皆さんへ/楽しい福祉&教育

 〈たの研〉の活動は次第に広く知られるようになってきました、嬉しいことです。
 多岐にわたる〈楽しい福祉&教育〉の取り組みの中で、特に講座などで講師をしたいという問い合わせがくることがあります。
 中には過去の実績がいろいろ並んでいて、みごとな経歴だと思える人たちからも問い合わせが届きます。

 とても嬉しい問い合わせです。

 とはいえ〈たの研〉の講座・ワークショップでは毎回「楽しさ度・わかった度・もう一度受けたいか度」などをアンケート評価してもらい、それが90%以上になるものを企画しています。

 なので過去の実績などがいろいろあっても、それだけでお任せすることができません。

〈たの研〉の講座・ワークショップにはいろいろなタイプの人たちが参加します。ハンディのある人もいます、内容によってはメンタル面で配慮しなくてはいけない方もいます。
 行きたくないのに、親・知人が強く勧めるからしかたなく来る人もいます。
 そういう人たちが講座・ワークショップがすすむうちに身を乗り出してくる内容を提供しているのが〈たの研〉です。
 つまらなかったら途中で出ていってしまうでしょう。

 たとえ大学で先端の研究をしたからといって、スポーツの一流のプレイヤーだからといって、たとえば私が学んでいる仮説実験授業をその人が学んでいる、どこどこで講師を勤めたからといって、それが〈たの研〉の講師としての基準を満たすことはありません。

 ぜひ何度か〈たの研〉の講座・ワークショップなどを体験して後、ボランティアとして参加し、その後〈楽しい福祉&教育 〉の実力を高めてから講師を勤めてもらいたいと考えています。

 いずれにしても興味を持っているみなさんが増えていくことは、とても嬉しいことです。問い合わせには丁寧にお答えてしています。
 気軽にお寄せください。

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クリスマスブーツを1分で完成させるスゴ技@〈たの研〉メンバーのすごさに脱帽

 たのしい教育Enjoy-Cafeクリスマススペシャルが近づいてきました。

 講座二日目までにメインプログラムの準備と作品展の準備はほぼ終わり、メインメンバーが、もともとの予定にない参加者へのプレゼントをつくってくれることになりました、〈クリスマスブーツ〉です。

 こういう楽しい心遣いは参加者の笑顔をたくさん見たいという〈たの研〉だからできることで、経済的な面や効率重視の組織団体では真似できないでしょう。
 これまでたくさんの講座やワークショップを受けてきた中で実感していることで、間違いないと思います。

 そういう活動を続けているうちに、メンバーのポテンシャルはかなり高くなっているので、ものづくりのスピードもすばらしく速く、見ていると驚いてしまいます。

 まず素材をそれぞれ準備して、組み立て工程に入ります。

 そばで見せてもらっていつつ、速さが気になって時計を見ていました。

 すると、ひとつ完成させるまで、なんと1分を切っていました。

 それだけ早いと雑な出来上がりになるかというと、さにあらず、カラフルで可愛いブーツが完成します。 

 これにお菓子を入れてもよし⇩

 当日間にあえば、B先生が美味しいクッキーを焼いて入れてくれるという話も出ています。

 B先生のクッキーはケーキ屋さんのショーウィンドウに並ぶレベルですから、そうなるとさらにグレードが上がることは間違いありません。

 今年最後のワークショップ、準備の段階からみんなでたのしんでいます。

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

 〈たの研〉のポリシーは「真似したいと思った人たちに惜しみなくそのアイディアを提供すること」です。

 いいね!
 1分くらいでできるんならうちでも真似しよう!

 と思った人たちが、学校や家庭で楽しめる、そういうプログラムにしていこうと思います。

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評価の見方・考え方@たのしい教育・福祉の発想法

 最新のメルマガに載せた内容を抽出して少し手を加えて紹介します、「発想法の章」からです。

 文科省の教育政策研究所(かつての国立教育研究所)をしていた板倉聖宣先生の著作からです。
 今でもとても斬新な話を書いてくれています。

板倉
 私の評価論の原則は〈評価はニ段階評価〉です。
「合格」と「不合格」、「わかった」と「わからない」です。
『自由電子が見えたなら』という授業をしたとしたら、例えば「電気を通す」か「通さない」かのどちらなのかということです。
 ところが普通は、合格や不合格の中を細かく分けて「スレスレ合格」だとか「スレスレ不合格」だとかいいたくなる。
 そんなら私は「もう勝手にしろ」と言うだけです。原則的には〈合格〉と〈不合格〉の二つしかないんです。
 どうして「5段階評価」なんてあるかというと、それは教師が教育目的としていないことまでも評価しようとしているからです。
 例えば水泳で「少なくとも10mは泳がせたい」と教師が思ったときに、10m泳いだ子どもは全員「合格」でしょ。
 先生は10m泳がせたいと思っているのに100m泳ぐ子もいる。1000m泳げる子もいる。
 そのとき1000m泳げた者が「5」で、100mくらいが「4」で、10mが「3」だと、どうしてそんなことするんですか。
 10m泳がせたいなら10m泳げれば「5」、「合格」でしょ。
 「実態評価」ではないんですから。
 結局、教師の教育目標の評価としては「合格」 と「不合格」だけなんです。
 現実的な評価として「選抜」ということがありますね。
 選抜といったって〈合格・不合格〉だけです。
 みなさんが大学に入るとき「一等合格」「二等合格」なんてなかったでしょ。「あの人は一等合格だから単位は少なくていい」とかやったらた異変です(笑)

 例えば「東大の医学部と芸大の音楽部とどちらが上か」という議論ができるかどうか?
 これはできないでしょ。
 東大の医学部が受かるからといって芸大の音楽部は受かるとは限らない。
 これは全然評価基準が違うからです。
 にもかかわらずいろいろな大学の入学試験を統一的にテストして、一流から三流までちゃんと区別しようとする者がいて、その意図にのっかっちゃう人がいるわけです。

つづく

 問題意識を持った取り組みは評価と一体です。

 板倉先生には「評価論」という分厚い一冊もあります。興味のある方はぜひお読みください。

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楽しい野山さんぽ/「冬至 =ユール≒ クリ◯◯◯」 人々の季節感覚は暦に刻まれる②

「冬至」という「一年で最も昼が短く、夜が長い日」です。

 現代の私たちは「あー、もう暗くなってしまった。電気をつけなきゃ」で済みます。でも電気がない大昔の人々にとって、太陽の光が弱まっていく冬は恐ろしいものでした。

 早く日が沈む頃と昼が長い頃が一年で繰り返されるという法則がわからないころは「このまま太陽がいなくなって、永遠の闇が来たらどうしよう…」と本気で心配した人たちもいたことでしょう。

 その法則を知ってからも、早く夜が来る日々を前にして、暗闇の時間の長さと寒さとで、怖さを感じたことでしょう。

 そういう日々も〈冬至〉を境に、また少しずつ日が長くなっていきます。冬至は暗闇から「太陽の力が復活するターンニングポイント」です!

「太陽が力を取り戻してきた、これから光のさす時間が長くなってくるぞ」という、とても嬉しい日を寒さの厳しい北欧の人たちは「ユール/太陽復活祭」として盛大にお祝いしました。

ユールの様子 ※wikipediaに感謝して引用

 こういった「太陽の復活」を祝うお祭りは世界各地にありました。

 12月25日はキリストの誕生日として祝われています、ところが聖書に「12月25日にキリストが生まれた」とは書かれていません。

「元々あった冬至のお祭り(太陽神の祭りなど)の日程を、そのままキリストの誕生を祝う日にした」というのが有力な説です。「暗闇の世界に光が戻る日(冬至の祭り)」を強引に誕生日と合致させたというわけです。

 クリスマスツリーに輝く光をかざるのも、太陽の復活を祝うこととかさなっているのかもしれません。

 いずれにしても、地球が太陽を一周する一年という周期の中で、私たちはいろいろな区切りの日を大切に刻んでカレンダーに残しています。

 冬至の日を境に少しずつ日が長くなっていきます。

 季節の区切りを肌感覚としてたのしみに待ちましょう。

 そして美味しい食べものをとって祝いましょう(´ー`

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