「子どもたちがもっと集中してくれる授業をしたい」 ある先生からの相談/楽しい教師教育

〈たの研〉にはいろいろな相談がやってきます。先日「夏の暑さが増したころから、子どもたちが授業に集中しなくなってきて、暑さがおさまってきた今でも続いている」という話がありました。

 理由が何か、つまり夏の暑さが理由なのかどうかをはっきりさせる必要はなく、そういうテーマで時間を割く必要はなく、子どもたちが集中してくれる授業は可能です。

 いろいろなバリエーションがあるとはいえ、わたしのスーパーバイズ(SV)の起点はこの二つが中心です。

🟢 今の自分の授業をバージョンアップする気持ちがあるか

🟢 子どもたちに自分の授業の評価を書いてもらう勇気があるか

 その意思が確認できたら〈教育観〉のベクトル・方向性を合わせる必要があります。スーパーバイザーと来談者が違う方向を向いて知恵を出していてもうまくいきません。ところがSVにしろカウンセリングにしろ、来談者の目標と違う方向ですすめていくスーパーバイザー、カウンセラーは少なくありません。
 〈たの研/たのしい教育研究所〉のSV・カウンセリングは違います。

具体的には、これまでの授業方法を尋ねながら、次のことを確認します。

🟡 規律を優先した指導でいくか、子どもたちの知的好奇心をゆさぶる内容を優先するか。具体的には「◯◯すべきである」を優先するか、「子どもたちが喜んでくれる内容」を優先するか

 多くの教師は「両方大事です」と答えるのですけど、「それはもしかすると、これまでそういう意識ですすめてきたということですね」⇨「同じベクトル・方向性をこれから続けていくとすると、子どもたちも同じ方向、集中しない方向にすすんでいくのではないでしょうか?」
と問いかけると、深く考えてくれます。

🟡 心配しないでください、〈規律はどうでもよい〉といっているのではありません。規律を強化することに今よりさらに時間をかけていくのではなく、それはそのまま程度にして、子どもたちが身を乗り出して聞いてくれる授業を導入することに時間を割いてみる、ということです

 という提案に、多くの先生たちはうなづいてくれるでしょう。

すると方法は何100通りもでてきます。

 〈たの研〉のSV・カウンセリングがうまくすすむのは、このことが大きいでしょう。

 冬あたりには、PEALカウンセリング講座を開催したいと考えています。すでにPEALカウンセラーの資格を手にしている方たちも、ブラッシュアップとして参加してみてください。カウンセラー資格更新にもプラスになります。

 

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石があればたのしめます/脳が休まるロックバランスのすすめ

 おかげさまで、この公式サイトの人気は上々です。
 自由研究的な記事もかなり読まれているのですけど、発想法や新しい教材プログラムも人気です。

 先日、〈たの研/たのしい教育研究所〉にきてくれた先生が「子どもたちだけでなく、私もロックバランスをたのしんでいます」と話してくれました。
 去年の講座で取り上げたプログラムの一つです。

 

 集中しないとできないワークなので、自然に他のごちゃごちゃしたことを忘れて、脳が休まるという不思議な効果もあります。

 まずは3個のロックバランスからたのしんでみませんか。

 石は道端より、海岸で拾った方がよいと思います。
 拾う石は、ゴツゴツしたもの(石灰岩)をお勧めします。
 比較的積みやすいからです。

 
 私が実際に確認したわけではないので、公認記録にはなっていないのですけど、〈たの研〉に来たたよりによると、11段が最高記録です。

 もちろん、そこまで積むのは大変ですから、3個で慣れたら一つずつ高く挑戦してみてください。

 脳に手は届かないのですけど、脳のマッサージ効果も抜群ですから、休憩時間にやるのもよいですね。〈たの研〉には心を澄ますPurify(ピュリファイ)という技法があります。その一つに加えたいと思っています。

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「メルマガで元気になりました」というお便り@たのしい教育の方法論

 たのしい教育の最先端の内容を満載している情報ソースが『たのしい教育メールマガジン/週刊』です。12年目に入り、ますます充実した内容になってきたことを、はじめの時から購読してくださっている方たちからのたよりで実感しています。           

 このメルマガは、自分の子どもと、自分のクラスの子どもたちとたのしめるプログラムもあって、教育に興味のあるみなさんから厚い信頼を寄せてもらっています。実はそれだけではありません。

 何かにつまづいたり、心がくじけてつらい日を過ごしている時、「このメルマガで元気になりました」という方たちもいます。先月は県外の読者の方から「メルマガに救われました」という熱いたよりをいただきました。メンタルにも効く、といっても間違いないでしょう。

 メルマガの今週号を例に紹介しましょう。

 たいていのんびりした話からはじまりまるのですけど、今週は、日本の気象庁の「台風が沖縄を直撃する」という進路予測(下図)と、〈たの研〉がイベントの時の天気予測に利用しているヨーロッパのWindyの「沖縄の上をかすめと通り、強風にさらされる時間は少ない」という予測のどちらが当たるかという予想実験の話からはじまりました。

 テレビのニュースでは「台風はこのあと、きょう夜遅くに沖縄本島地方にかなり近づく見込みで、1時間に40ミリの激しい雨が予想されることから、土砂災害などに十分な注意が必要です」と出ていました。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1433221?display=1

 これはwindyの予測図です。少しの時間北部で風が強くなるのですけど、しばらくするとおだやかな風になるという予測(下図)です。赤が強風域で、クリックすると風速を数字で表してくれます。しかも動画で時間ごとの変化もみせてくれます。

 結果についてはここでは、詳しく書かないことにします。

 windy は無料で利用できます、いくつか前の記事に載せてありますから、興味のある方はたどってみてください。

 今回の授業プログラムは「ヤッフォー/矢四」です。
 

〈たの研〉に来てくれた方たちに実施したところ100%の満足度でした。楽しみ方と作り方を解説しています。
 画像をたくさん使って説明したので長くなりますから、一枚だけにしておきましょう。

 これは発想法の章です。

 今週は「自分に都合の悪いデータを集める」という話でした。こうはじまります。

はじめに(いっきゅう)
人間は何かを主張するとき、自分に都合の良いことを並べるのが普通です。
(親)「そんなにゲームばっかりやっていると、行きたい高校入れないよ」
(教師)「いろいろな教科をバランスよく勉強しておかないと、進学で苦労するよ」
それは本当でしょうか?
 本当のことなのかどうか、どれだけのデータを手に語っているのでしょう。もしかするとゲーム中心の生活をして行きたい高校に入ることができるかもしれません。二、三教科に力を入れていたおかげで、入りたい大学に行けるようになるかもしれません。
 登校拒否が問題になってきた頃、教師や文科省の多数派は、自分たち(学校生活・学校教育・学校システム)のせいで学校にこれないという可能性を考えず、それを「学校恐怖症」と呼び、病院での治療をすすめていました。
 学校教育やシステムに対する都合のわるい情報は入っていたはずです、でもそれを見ないふりしてしまった人たちが多数派だった。
 その都合の悪い情報を正面からとらえて、「それにも一理ある」と取り組んだ先生たちの場合には功を奏して学校で学ぶようになった子もいたはずです。
 親として一人の大人として、教師として自分の見方・考え方に都合のわるい情報が目の前に現れたとき、それも一つの選択肢として正面から向き合う、「もしかするとそれも一理あるのではないか」「いや、それはやはり考えられないな」というように考えをすすめることができるかが大切です。
 そういうことも考えながら、今回の板倉先生の話を読んでみませんか。

 他にも、野山さんぽの話あり、

 

 寺田寅彦の「珈琲哲学序説」をGoogleマップ&ストリートビューで深くたのしむ話あり、

 アイディアセッションの話あり…

 およそ10000文字程度、文庫本で20ページいかない程度のボリュームでお届けしています。

 疲れた先生たち、大人も元気になり、それだけでなく子どもたちの笑顔も増えてくる、そういうメルマガです。

 まず一年購読してみませんか。月額1000円、年まとめ12000円でお受けしています。こちらのサイトで下のアイコンを選んでお申し込みください⇨https://ikkyuu21.stores.jp/

 みなさんが出してくださった大切な資金は、たくさんの子どもたち、先生、保護者、一般の方たちの可能性を広げ、笑顔、元気に確実につながっていきます。またひとり親世帯など、経済的に支援の必要な方たちへの無料カウンセリングやスーパーバイズ、たのしいプログラムの普及にも利用させていただきます。

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無料教育相談を十年以上継続中(気軽にお問合せください)

 たのしい教育研究所は設立以来、カウンセリングや教育相談、スーパーバイズなど積極的に実施してきています。たのしい教育研究所のメンバーは全員が長年の学校勤務を経験している上に、カウンセラー資格、特別支援教育の免許を持ったメンバーもいますから、教育に関わる相談に多彩な関わり方ができます。

 一般の方たちからは費用をいただいて実施し、経済的な事情がある場合には無料でも実施しています。気軽にお問い合わせください。※カウンセリング、スーパーバイズ等は予約が必要です

 これまできた相談の事例を個人情報をはぶいて例示してみます。
 たのしい教育研究所には、教育関係者からの相談も多く来るのですけど、もちろん保護者の方たちからの相談もたくさんあります。

🟠 子ども(小4)担任の先生とうまくいかず、学校にいきたがらない

🟢 クラスの子どもたちがなかなか言うことを聞かず、しだいに席の立ち歩きがめだってきた

🟠 自分の子が、やんちゃグループのリーダーであると言われ困っている

🟢 学年主任のしばりが強すぎて自分がやりたい授業ができない

 カウンセリングで相談者の相談目標を、お互いに確認し、具体的にどういう手立てがあるかを一緒に考えていきます。

 100%ではありませんが、来談者の相談は、プラスの方向にすすんでいくことが大半です。

 悩みや課題、問題が大きくなっていく前に、早めにご相談ください。

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