たのしい自由研究のためにも、気をつけたい身近なキケン生物〈キドクガ〉

 ミツバチの安全性について書いたところ、予想以上の反応が返ってきました。以前、顔いっぱいにミツバチをつけている〈ミツバチおじさん〉という人がいたそうで、そのわけがわかったと書いてくれた方もいました。今回は逆に身近な危険生物について書きましょう。

 理科を教えている時は、みんなでよく散歩しながら草花ウォッチングやバードウォッチング、海岸ウォッチングなどをしていました。海は海で「これは避けようね」という生き物がいますが、全体的にみて、春先にもっとも注意しておきたいのが草はらで出会う〈キドクガ〉です。毒蛾の種類には〈キドクガ=黄毒蛾〉と〈チャドクガ=茶毒蛾〉がいますが、沖縄で出会うのはキドクガが圧倒的に多いのです。成虫も幼虫(毛虫)もどちらも毒があるのですけど、子ども達が被害に会うのは圧倒的にキドクガの〈幼虫(毛虫)〉です。

 いかにも毒毒しい色合いなので、見たことがある、という人も多いのではないでしょうか。この細かい毛に触れるととても痒く、湿疹も出ます。

 毛虫の体長は2-3cmくらいです。

 モンシロチョウの様に偏食ではなく、雑食性なのでモモタマナやハイビスカスなど、いろいろな植物の葉で見かけます。この色などを見て、触ろうとする子どもはほとんどいないのですけど、知らずに、毒のある毛に触れてしまうことがあるのです。

 もしも毛がささったら、ガムテープなどで毛を取り除いてから、洗い、氷などで冷やすとよいでしょう。学校なら保健室に必ず行ってくださいね。

 キケンな生物を知っていれば、それを避けることができます。
 たのしむためにも、こういう知識は大切です。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

ミツバチは危険? たのしい暮らしの知識

 ミツバチは野原まで行かなくても学校や公園などで普通に目にします。鋭い針があって刺されるけっこう痛いので、子ども達や先生たち、保護者の皆さんの中には〈怖い生き物だ〉というイメージをもった人も多いと思います。

 学校では「喜友名先生、花だんで観察をしようと思って、子ども達と行ってみたらミツバチが何匹もいたので観察できませんでした」と相談にくる先生たちもいましたし「先生、ミツバチ退治してぇ」と訴えにくる子どもたちもいましたから、〈ミツバチ は 危険生物〉だと思っている人たちは何人もいるでしょう。

 しかしアウトドア派としての長年の経験上からいうと、スズメバチと違ってミツバチは、こちらから刺激しなければ刺されることはありません。外国で攻撃性のあるミツバチがいる、という話は耳にしたことがありますが、日本でそういうミツバチの話は聞きません。
 学校にいると外での作業も多く、草刈りをしているそばでミツバチが飛び回っている、ということも多々あります。それでも刺された経験は皆無です。これまで一度だけ刺されたことがあって、それは子どもの頃、両手で包む様にしてとろうとした時です。痛みも腫れもありましたけど、薬局の薬を塗ってからまたそのまま遊び回っていたのを覚えています。

 ミツバチに刺されるのではないかと心配して質問にくる先生たちには
「ミツバチを払いのけようとして手を振り回すと、ミツバチ側には〈攻撃してきた〉という感覚で、もしかすると刺されてしまう可能性がありますけど、観察していたり、他の作業をしていたりする中で、ミツバチ側から攻撃をしかけてくるということは、経験上〈ほぼありません〉」
と答えるようにしています。

 危険なハチはスズメバチです。スズメバチは大きさ的にもミツバチとかなり違いがあります。この写真の左、大きい方がスズメバチ、その右側で飛んでいるのがミツバチです。

 スズメバチは大量に毒を注入するので、年間何十名という死亡者が出ています。ですから、スズメバチを見つけたら急ぎ、非難する必要があります。家の近くにいる場合は、強力な駆除スプレーも市販されていますから、それを利用した方がよいでしょう。学校でも、学年の始まりに、

 ミツバチに刺されて死亡したという話はこれまで聞いたことがありませんが、毒は毒なので、アナフィラキシーショックとかいろいろ心配する人もいるかもしれません。インターネット上では〈ミツバチの方が大変だ〉というような書き込みもありますから、心配になる人もいるでしょう。
 では実際にミツバチに刺されて死亡した人がいるのか、いろいろ調べてみました。結局、ミツバチに刺されて死亡したというしっかりとしたデータに行き着くことはできませんでした。
 そういう中に「都会のスズメバチ」という詳しいサイトがあって、統計データなども載っているのですけど、それにはこうあります。
「ハチに刺されたことが原因で死亡した人の数は,厚生労働省の人口動態調査の結果で知ることができます(毎年9月に前年分の集計結果が公表されます).大部分がスズメバチによるものと考えられますが,一部アシナガバチ等によるものも含まれています」

 このサイトからも、ミツバチに刺されて死んでしまう、ということは考えられないといってよいかと思いますが、詳しいデータをお持ちの方がいましたら、ぜひお知らせください。
 子ども達へ伝える時にも、伝える側の心配が先にたってしまうと、〈とにかく屋外は危険なことばかりだ〉というように受け取られてしまうかもしれません。危険だ危険だ、ということを強調したいとしたら、ミツバチよりも〈蚊〉の心配をしないといけないかもしれません。何しろ蚊は「ウエストナイル熱 (ウエストナイル脳炎)・マラリア・デング熱・日本脳炎・チクングニヤ」など、いろいろな病原菌を伝染させる生き物ですから。
 ですから、あまり心配ばかりすることの方が心配だ、ということもあるのです。

 もしもミツバチに刺されてしまったら、ガムテープなどで針を取り除いてから水で流し、冷やすとともに、薬をつけましょう。かゆみ程度で済む人から、二日くらい痛みを感じる人まで、状況によって差があるでしょう。普通は市販の薬で対応可能ですが、気になる人は病院にいくとよいでしょう。

 最近は研究所に行く前に公園などを散策して野草を見ていることが多いのですけど、横たわったり座ったりして花の写真を撮っていると、すぐ目の前にミツバチがやってくることもあります。
  これはつい昨日、私の顔先20-30cmくらいで撮った動画です(読み込みに少し時間がかかるかもしれませんが、クリックすると飛翔の様子を見ることができます)。 こんな感じで、ごく普通に観察していれば安全に撮影することがでると思います。

1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

自由研究こそほんものの研究〈読者の方からの便り-ヘチマとモンシロチョウ-〉

 このサイトを構築する際、詳しい方からいろいろ話を聞かせていただきました。そのやりとりの中で何人かの方たちから「教育関係のサイトは読者が増えない」「沖縄のサイトでは1日の購読者数は一桁二桁の世界がせいぜいだろう」という話を聞かされていました。しかし読者の皆さんのおかげでこの〈たのしい教育研究所 公式サイト〉はどんどん読者を伸ばしています。姉妹サイトの「たのしいグッジョブ キャリア教育 ターミナルサイト」⇨こちら をあわせると、その数はさらに多くなります。
 これからもたのしい記事を綴りたいと思います、どうぞよろしくお願いいたします。周りの方達にもアドレスを送り「こんなサイトがあるよ」と紹介していただけたら幸いです。

 さて読者の皆さんの増加も後押しし、研究所へのお便りもたくさん届いています。個別の丁寧な返事は難しいのですが、全て丁寧に読ませていただき、時には公式サイトにも書かせて頂いています。さて最近のこと、ある読者の方から〈モンシロチョウがキンレンカで成長している〉という記事に関連して、こういう便りが届きました。抜粋して掲載します。

 いつもメルマガやホームページで好奇心を掻き立てられています。ありがとうございます。

  実は先日家族であるレストランに食事に行った時のことです。
 レストランの外でヘチマを育てていたのですが、ヘチマの葉のまわりにモンシロチョウが飛び回っていました。

 蜜を吸っていたようには見えず、お尻を葉につけていた感じがしたので、卵を産んでいたのでは!? と思い、みたかったのですが、残念ながら柵がされて中には入れませんでした。

 ヘチマについて調べたらウリ科ということだったので、ウリ科も食べるのか? それとも勘違いしたモンシロチョウがたまたま間違えただけなのか、またゆっくりと調べていきたいと思います!

 

  そのお便りに答える形で続けさせていただきます。

 モンシロチョウは、花のミツを吸うためにいろいろな植物を渡ります。
ごく普通の野草である〈センダングサ〉ばかりの野原にもたくさん飛んでいます。

 これは先日私が撮った写真です。
  数年前のこと、センダングサの上をたくさん飛び交うモンシロチョウをみて、不思議に思い、理科の時間に子ども達と〈モンシロチョウはセンダングサにも卵を産むのか〉予想を立てて〈アオムシ〉がいないか調べたことがありました。卵は探し辛いのでアオムシを探すのがよいのです。

 結果としてその時はアオムシを見つけることができませんでしたが、キャベツだけでなく、キンレンカなどいくつかの植物を食べるモンシロチョウですから、もしかすると〈センダングサ〉にも、と思っています。ちなみに、何かの間違いで卵を産み付けたというわけでなければ、アオムシたちがセンダングサの葉を食べるということです。はじめのうちは少数かもしれませんけど、こうやって次第に食草を増やしていくことになるわけです。そういう行動進化には何千年とかいう長い時間はかからないでしょう。
 何しろモンシロチョウが大好きなキャベツの多くには農薬が使われていて、アオムシがつかないようになってきていますから、他の食べ物にチャレンジする必要性もあるのです。「変化に対応したものが生き残る」という生命の法則からみれば、一笑にふす予想とはいえないかもしれません。
 ヘチマ畑で飛び交っているモンシロチョウは、単に蜜だけを吸いに来ているのだと思います。しかし、ヘチマの葉の裏に卵を産み付けるチョウが見つかったとしたら、とてもたのしい自由研究で、全国の人たちが注目するものになると思います。何年かかかる自由研究ですけど、たのしみのひとつです。

 読者の皆さんも、モンシロチョウがたくさん飛んでいるところをみつけたら、アオムシを探してみませんか。もしみつかったら、ぜひお便りをください。みつからなくても、貴重な報告ですから、ぜひくださいね。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

 

たのしい教育研究所〈おすすめ植物本〉「おきなわ野山の花さんぽ」ボーダーインク

 たのしい教育研究所でも植物の魅力を伝える教材をいろいろそろえています。〈オキナワ ウラジロガシ〉〈マメ科の大きな実 モダマ〉〈モンシロチョウの食草〉<キッチンのたね>などなど、おそらくこのサイトでもいくつ紹介してきたと思います。

 そういう中で現在進行形で教材作りがすすんでいるのが〈おきなわ花カレンダー〉です。うれしいことに完成前から、いろいろな先生たちが心待ちにしてくれています。その作成で研究所にはたくさんの植物本が並んでいて、一ヶ所に集めると厚さは1m50cmくらい、小学生の身長ほどになります。

 それらの中から〈もっともたくさん開いた本〉が「おきなわ野山の花さんぽ(ボーダーインク1700円+Tax)」です。

 収録された植物の数でいえば他に優れたものが数々ありますし、詳しい解説などが加えられた図鑑、個性的な配列を工夫した植物本などは数々あります。
 しかし〈沖縄で身近にみることができる植物〉をそろえた、という視点で選べば今のところ、この本が一押しです。

 掲載された植物は多からず、かといって少なからず〈よい加減〉のボリュームで、作者 安里肇栄(あさと ちょうえい)さんと編集者の企画がうまくマッチした優れものです。

 書店で数ある植物の本をいくつかながめてみただけで、「これがいい!」と見分けることは難しので、研究所には「おすすめの植物の本はありませんか」という問い合わせがくることもあります。そういう皆さんは「まずはこの一冊を買っておくとよいですよ」とすすめている本です。

 身近な植物を見て「これはなんだろう?」と思った時、手近においてパラパラめくる。すると、その植物にたどりつくことができる可能性が高い本だと思ってよいと思います。この本をきっかけに、もっと詳しく書かれた本が欲しい、と思ったらそれを手にしてください。

 とりあえず学校図書館には入れてもらって、給料日には〈映画を一本観た〉という気になって、あるいは〈焼肉食べ放題〉に行った気になって、自分でも手に入れておくことをおすすめします。明日土曜日は研究所に若い先生たちが何人もやってきます。その先生たちにもおすすめしようと思っています。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!