たのしい教育Enjoy-Cafe2025-05の笑顔

〈たの研〉の若手中堅の先生たちが中心になって、毎月「たのしい教育Enjoy-Cafe」が開催されます。

 今月の様子が送られてきました、〈たの研〉の個人情報保護規定に合わせて加工した画像を交えて紹介します。

 前回の記事、絵本の紹介でも取り上げたのですけど、〈たのしい教育〉で絵本・書籍は強力なプログラムになります。
 これはA先生が紹介している様子です。
 画像加工してもなおあふれ出る笑顔がわかると思います。

 2部屋つないで広くした場所いっぱいに、たくさんの人たちが集っています。
 みんな笑顔です。

 これは折染めをたのしんでいる様子、周りの人たちはワクワク顔です。

 たのしい教育は、子どもたちがのめり込んでくれる、深い内容を伴ったプログラムです。

 もっと学びたい、そう感じて、家に帰ってから家族に紹介してくれる子どもたちがたくさんいます。

 たとえば「折染め」を単なる遊びだと考えている人もいるかもしれません、違います。

 楽しんだほとんどの子どもたちは

⭐︎ 色の混合で発色のバリエーションを体感し感動を深めてくれます

⭐︎ 色付ける場所の違いや回数で、二度と生まれない想像を超えた造形に感動してくれます

☆紙を折る行為や、開いたときの模様の対称性から、図形や空間の概念を直感的に学ぶことができます

☆ 次第に予測力と論理的思考の芽生え:「こう折ったらどうなるか」「この色をつけたらどう広がるか」など、結果を予測する力を高めていきます

☆ 友達と作品を見せ合ったり、感想を言い合ったりする中で、コミュニケーション能力や協調性が養われる、つまり仲がよくなります

☆ 指先を使って紙を折ったり、染料をつけたりする作業は、手の器用さや巧緻性を高めます

☆リラックス効果とストレス軽減: 創造的な作業に没頭することは、心を落ち着かせ、リラックス効果やストレス軽減につながります

☆ 日本の伝統的な染色技法(絞り染めなど)にも通じる部分があり、日本の文化や伝統工芸への関心を抱くきっかけになります

☆ 折染めを書道やものづくりなどに活かすことができるようになります

 ほかいっぱい!

 学力向上も、たのしい教育でこそ実現できるでしょう。

 次回の〈たのしい教育Enjoy-Cafe〉は6/28(土)14:00~16:00です。

 希望する方は、席の空きがあるかまずお問合せください⇨ office@tanoken.com

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たのしい教育の発想法『程度を高くして学びたくなる授業を』@板倉聖宣

 はじめの頃、「たのしい教育」を面白おかしい教育だと勘違いする人たちがいました。教科書に入る前に、お笑いネタを披露するとか、手品を見せてから授業に入るとか、そういうものをイメージしていたのでしょう。

 たのしい教育は本格的な教育です。
 友だちと遊ぶこともたのしいけれど、勉強はやめられない。
 もっと学びたいと感じるようになる。
 夏休みより学校がたのしい、となる。
 そういう教育です。

 1991年に板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が、こういう話をしてくれています。

 メルマガの最新号で紹介したところ、すでにいろいろな反響が届いています。
 初めの部分を紹介します。

程度を高くして学びたくなる授業を

東京・江東区中学校研究会1991-11

板倉
 私たちが子どもの時代には先生に権威があって刃向かうことはできませんでした。
 私は、それでも先生に刃向かえる友だちはえらいなぁと思っていました。
 私は刃向かいませんでした。
 ところが今は社会的にいろんなことが低下してきて、学校の先生の権威も低下してきました。子どもたちは以前よりたくさん反抗するようになりました。そのうちに〈反抗すること自体がおもしろい〉となっていって「学校の先生も大変だ」と思います。
 そういう中で「子どもたちに自分が教えている勉強に熱心になってもらう」「もっと勉強を好きになってもらう」ためにはどんな授業をすればいいのか?
 たとえば〈自然科学の教育〉ということを考えた時「教えている内容が難しいから子どもたちは勉強がわからないんだ」といわれます。
 昔は中学校には試験を受けて入りました。試験を受けて合格した子どもたち、頭のよい子どもたちが入ってくる、ある種のエリート校でした。しかし今は頭がよくない人も中学校へ入ってくる、だからそういう子どもたちに合わせて程度を下げなければいけない、という考えがあります。正面切ってそういうことはいわないまでも、実際にはそう思っている人たちがいます。
 ところが、いくら程度を下げていっても成績が上がらないという状況が起こっています。
 私はそもそもそういう〈程度を下げる〉といった考えが間違いではないか、と考えています。

 今では多くの子どもたちが「学校がおもしろくない」と思っています。それに対して「授業が分からないからだ、分かれば面白くなる」という人たちがいます。しかし私は「子どもたちが分かっても仕方がない」と思っているからではないか、と考えています。
 子どもたちに「分かりたい、知りたい」と思うような内容を教えること、これが現在の教育の改善の一番の問題だと私は思います。
 そう考えた時に、今の教育内容全体は全体的に程度が低すぎると思っております。
 だからもっと程度の高い内容を教えたらいいではないかと思っています。程度が高いとか低いとは一体なにか?
 テストに出てくる内容が程度が高いのだという人がいるかもしれません、でも必ずしもそうとはいえません。
 突然「私の名前をいってみなさい」なんて問題を出してもみんなできません、これはくだらない問題だからですね。(私の板倉聖宣という名前を覚えなきゃない)なんてのはこれは低級な問題です。みんなできませんけれども、できたとしても別に偉いわけではない。
 けれども本当に知るに値する人間のことを知るとなったら、これは楽しくなったりします。
 私は去年「電子レンジの授業」を開発致しました。「電子レンジ」っていうとこれ、難しいのか易しいのか分かりませんね。
 電子レンジで料理するんだったら簡単です、食べ物を入れてチンとすればいいんです。簡単に料理できるわけですから難しくはありません。
 しかし電子レンジの原理となるとなかなか分かりません。「そんなものは自分たちにわかりっこないんだ」と考えている方が多いですね。
 中学校あたりの理科の先生でも、電子レンジの原理はちゃんと理解できていない人が大部分じゃないかと思います。
 言葉では「あれはマイクロ波というのが出て中のモノが温まるんだ」というように説明はできるわけですけれども、言う方も聞く方も十分納得できてない。
 今、電子レンジはほとんどすべての家庭にありますよね、だけど電子レンジの原理は教えていませんね。
 皆さんの専門が必ずしも理科でない。いや理科はまったくごめんだということを承認した上で、これから電子レンジのお話をさせて頂きます。

 ここに電子レンジを持って参りました。
 電子レンジで料理を作るのは不思議じゃない、おいしいかもしれないけれど面白いというわけでもありません。
 でも電子レンジに入れちゃいけないもの、変なものを入れると、これはおもしろいんです。
 中に水を入れると温まります。
 なぜでしょうか?
 一つの答えは「温まるようにできているから」ということです。温まらなかったら電子レンジじゃないですよね。
 ではたとえばこれに卵を入れたらどうでしょう?
 水と一緒に油を入れたらどうでしょう?
 だいたい電子レンジに油を入れる人ってあんまりいないですね。

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生き物との触れ合いが子どもたちの笑顔を広げる@生き物と楽しい面白い自由研究

 〈たの研〉には問い合わせだけでなく、いろいろな嬉しい情報が届きます。子どもたちの可能性を楽しく伸ばす、たのしい教育のプログラムはたくさんあって、去年の楽しい面白い自由研究まつりで大好評だった『生き物プログラム』は今もいろいろな学校で笑顔を広げています。

『カイコを楽しもう』もその時のプログラムの一つです。

 カイコはとてもたくさんの卵を産むので、それがかえるとすごく賑やかになります。

 子どもたちは、カイコを育てていくうちに、触れ合い方をたのしく学んでいきます。

 今回送られてきた写真は、子どもたちが素晴らしい表情で、まさに生き物たちを通して、楽しく元気になっている様子が強く伝わってくるものでした。

〈たの研〉の個人情報規定で、顔を見せることができないのが残念です。

 表情は私が説明してA.I.に描いてもらったものです。

 指にのっているカイコの幼虫が見えるでしょうか。

 なんと、この子は全ての指にはわせています。

 まだたくさんの画像があります。

 カイコが苦手な人もいるでしょう。

 また、カイコにかぎらず〈昆虫アレルギー〉というものがありますから、もしそういう場合には触れないでおきましょう。
 またはじめは、軽く背中をなでてあげるとよいと思います。シルクの手触り、絹の手ざわりがするはずです。

 私もかつて学校でたくさんの子どもたち(希望者)にカイコの背中をなでてもらうところからはじめました。

 子どもたちは、触れ合うなかでどんどん仲良くなっていきました。

 子どもたちの可能性が楽しく広がっていくチャンスを作ってあげられる先生に出会うことができた子どもたちは幸せです。

 A.I.も普及し、これからますますバーチャルの世界、知識だけの世界でいろいろなことを理解納得してしまうこともおこりやすくなるでしょう。
 肌感覚で、自分の言葉で語ることは、とても大切な宝物になるでしょう。

 この子たちの将来がたのしみです。

〈たの研〉の周りには、こういうすてきな先生たちがたくさんいます、そしてどんどん育っています。
 沖縄のたのしい未来づくりに全力投球の〈たのしい教育研究所〉です。

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〈たの研〉の元気な植物たち@楽しい面白い自由研究

沖縄はすっかり夏模様です、朝の庭仕事でも肌がジリジリと焼けてきます。〈たの研/たのしい教育研究所〉の実験ガーデンの様子をご覧いただきましょう。

 これは〈たのしい植物シリーズ〉のプログラムとして取り上げる予定の『挿し木』の実験で育てたミニバラです、すくすく成長しています。

 中には花を開かせたバラもあります。
 バラは挿し木で満足度が高いものの有力な選択肢になりますね。

 もしかすると「いろいろなサイトに挿し木のやり方が出ているから、あらかじめそれでわかるのではないか?」と考える方もいると思います。
 このサイトを熱心に読んでくださっている皆さんなら理解してもらえると思うのですけど、ネット上にはいわゆる〈コタツ記事/自分で試さない孫引き記事〉が散乱しています。また読者受けうるようにと、大げさに語ったものがとてもたくさんあります。

 お菓子づくりのプログラムで大ヒットした「オカキの作り」の時も、ネット上にたくさんある「これこれこうすれば簡単に美味しいおかきができます」という記事通りにやって、どれだけ遠回りしたことか・・・

 ネット上のフェイク(偽り)がこれからの大きなテーマです。

 以前、読者の方から届いたたよりに「ネット上にあって、誠実にウソなく綴っているこのサイトは貴重です」という言葉がありました。

 二つの桜に挟まれてわずかな日光しか届かなかった真ん中の桜の木は、枝をどんどん伸ばし、矢印のところまで伸びています。まず両方の桜の背丈あたりまで葉を広げて光合成をさらに促進させて、幹を太くしていく作戦でしょう。

 捨てる紙でつくった年度状の土でくるんで土に埋めたヒマワリの種は、すくすく育ち、花を咲かせました。

 東北の唐辛子は生き生きと元気に育ち、たくさんの実をつけています。


 問い合わせの多かった、桜の挿し木は、二週間くらい経っても、植えた時とほとんど同じ様子です。
 1ヶ月くらいしたら変化がはっきりすると思います。

 植物たちとたのしくつきあうにも〈予想⇨実験〉です。
 みなさんも予想を立てて、植物たちとつきあってみませんか。

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