一~二年ほど前からだったでしょうか、私の言葉がリードして板倉先生の話がわかりやすいという声など、発想法の章に書く私の前書きへのコメントをたくさんいただくようになりました。
板倉聖宣先生(日本で最もたくさんの科学絵本を出した人物/たのしい教育研究所の設立期からの支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)を直接知っている人たちは少なくなって、その文、顔の見える私の言葉がスッと入るということがあるのかもしれません。
最新メルマガへの反響がさっそく届き、その中でも私の前書きへのコメントがいろいろ入っていました。
今回は「おちこぼれ」という言葉について日頃私が考えていることがテーマでした。メルマガの言葉に少し手を入れて紹介しましょう。
はじめに(いっきゅう筆)
教師をしていた頃から子ども達に対して使う〈落ちこぼれ〉という言葉が嫌いでした。
せっかく学校に来てくれている子どもをたちを落ちこぼしているのは「学校」であり「教師」だと考えていたからです。私の感覚とは逆に
「この子たちは学力が低いからついてこれない」
「この子たちは何度いっても勉強(家庭学習)してこない」
「◯◯が協力してくれないから…」躊躇なくそう語る先生たちがいて、子どもたちの敵にまわってしまう先生たちがいます。
もちろん全ての子どもたちの学力を高めるということも無理です。
でも私は「もっと工夫して、この子たちの目が輝く授業をしたい」とずっと考えていました、その流れの中で設立したのがこの《たのしい教育ラボ》だともいえるでしょう。
ところで私の口から子どもたちに「落ちこぼれ」という言葉は一度も発したことはないのですけど、私自身はいろいろな意味で落ちこぼれていると思っています。
私はいわゆる〈出世街道〉を歩むことはありませんから、「出世こそ人生だ」と考えている人たちから見ると落ちこぼれているでしょう。
ある研修会で○○の○○という立ち位置の人物から「男で四、五年も◯◯主任を続けているなんてたるんでいる。それくらいあったら本気で試験勉強して教頭になっているのが当たり前で、私は若い頃から… 云々」と自慢話中心の訓示を受けたことがあります。
確かに◯◯主任研修会で顔を合わせる人たちはどんどん上へ上へと進んでいきます。それに比べて私は10数年それを担当していましたから、よっぽど頭の悪いやつでやる気のない人物だと思われていたのかもしれません。
そういう言葉を聞いても
「え、わたしのこと?
個人的には、何で授業ができない立ち位置にいく必要があるのかぜんぜんわからないのだけどなぁ」
と考えていて、0.1ミリも心は揺るぎませんでした。「整理整頓」とか「経理事務」なども落ちこぼれています。
退職の時、病院の治療費とか人間ドックとか処方された薬などの一部が戻る制度に加入していたのに、面倒で手続きしたことがありません。最近、寝ている時に「その分、支援のある子どもたちに使ってあげられる」とひらめいてやっと昨日から整理整頓を始めました。
それまで十数年以上の返金を無駄にしてしまいました。他にもたくさん落ちこぼれているところはあります。
ではもし私がそういうところで落ちこぼれず、いろいろ〈そつ無く〉こなしていく器用な人間だったら、もっとうまくいっていたのでしょうか?
あるいは今より幸せな人生を過ごしていけたのでしょうか?いいえ、そうではないでしょう。
そもそも〈落ちこぼれ〉というのは、ある価値観の人たちからみた言葉で、逆の立場からみれば〈順調〉でもあるわけです。
《たのしい教育ラボ》が目指すのは、この方向で力を伸ばしたいと考えている人たちが笑顔でその可能性を伸ばしていけるシステムづくりです。自らの生き方としても、笑顔が広がる方向に進んでいこうという立ち位置は揺るぎません。
支援の必要な人たちが自分の可能性に気づいてそれを高めていく、そのサポートをすることが《たのしい教育ラボ》です。
無理やり本好きにしようとか、科学の法則のすごさをわからせようなんと考えたことはありません。
そもそも自分の望まない方向で力を伸ばせといわれても迷惑ですよね。それこそ「他人が望む夢の恐ろしさ」以外の何者でもないでしょう。
さて1995年に板倉先生がこういう話をしています。
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