野山さんぽで見る美しい彩り@冬至へ8日目/楽しい面白い自由研究

 12月の終わり頃、北欧やゲルマン系民族社会では「ユールYule(Jól, Jul)」と呼ばれるとても大切な祭りがありました。どんどん寒くなるつらい日々を耐えぬいて、太陽が再び力を取り戻し、日が伸び始めることを祝う祭り です。いわゆる「太陽復活祭」です。

 寒い地方の人々にとって、雪や氷をとかし、生命に息吹をあたえる太陽の陽が勢いを増していく区切りのその日は、命にかかわるとても大切な日でした。
 クリスマスというのは、そのすばらしい勢いの日を羨み、強引に重ねてできた日です。

 先週、〈たの研〉で『〈ユール〉カウントダウンパーティー』を実施してから8日目、つまり陽の長さが次第に短くなっていく8日目の楽しい野山さんぽの夕焼け雲の様子をご覧ください。
 

 これは少し馬頭星雲(IC434)に似ている感じがします ※馬頭星雲 https://sendaiuchukan.jp/data/gallery/ippan/tomimitsu-batou.html

 こんな夕焼け雲にしみじみ見入ってしまうのは、どういう感覚から来るものなのか、不思議です。

 それはさておき、以前、県外の方から自由研究の相談が来たとき、選択肢の一つに「日没あたりの夕空の写真を1日一枚ずつはっていく」というアイディアをあげたところ、気に入ってくれました。
 実際にその研究をすすめたのかどうかはわかりませんけど、それほど難しくない上に、見る人たちの興味関心も高いと思います。

 もちろん雨の日も一枚、曇りの日も一枚、夕焼け雲でも夕陽でも1日一枚です。
 旅行に行ったら、そこの夕空の写真を撮るわけです。

 この写真のように部分的なものではなく、ここからここまでというように、たいてい同じくらいの大きさでのせた方が価値が高まります。これは夕空ではないのですけど、これくらいの広さがあるとよいでしょう。

 体調が悪かったり、忘れたりすることもあるでしょうから、完全にそろうことはないかもとれません、でも8~9割くらいあればすごく迫力があると思います。

 その子本人が大人になった時、景色も変わっているかもしれません。
 それでも夕空の美しさはきっと同じでしょう。

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たのしい教育メールマガジン第657号(2025-06-18)の購読が可能です@Amazon kindle

 電子出版作業は予想通り4冊目を出す頃からコツをつかむことができるようになりました。そこで、いろいろお問合せをいただいていた『たのしい教育メールマガジン』のを1号丸々読めるように出版しました。

 メールマガジンは全国に読者が広がっている〈たのしい教育〉の総合版で、通信教育として利用する方たちもたくさんいます。
 この号では『たのしい教育の一週間』と『たのしい教育実践編:超カンタン月桃和紙づくり』『映画の章:サンダー・ボルツ』「たのしい教育の発想法・思想・哲学:板倉聖宣 テストのやり方についての一つの提案』をとりあげています。
 読者の皆さんからの反応も上々で、たくさんの反響が届きました。

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 当面550円/号で読めるようにしていきたいと考えています。
 個人情報などが懸念される号などは省いて、これから少しずつ増やしていきます、ご期待ください。

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おりぞめアイディアセッション(IS)開催/たのしいプログラム開発

〈たの研/たのしい教育研究所〉に先生たちが集って『おりぞめアイディアセッション(IS)』を開催しました。ちなみに〈たの研〉のおりぞめプログラムは多彩で、県外からも学びにくる方がいるほどです。

 〈おりぞめ〉とは紙や布などの素材を折って染めることで多様な形や彩りを作り出す方法です⇩

 

 私いっきゅうが県外の講座で〈おりぞめ〉を初めて学んだのは40年近く前のことです。それまで沖縄に〈おりぞめ文化〉があったのかどうかは分からないのですけど、学んで戻ってすぐに沖縄の先生たちに広めた時が〈沖縄の教育〉の中で、おりぞめの歴史が始まったと考えています。※それ以前の歴史をご存知の方は、ぜひご教示ください

 その頃の染料はとても高く、素材の準備も面倒で、子どもたちと楽しむにはハードルが高く、このサイトで紹介してきた〈おりぞめ/折染め〉の記事は、その後〈たの研〉がたくさんの発見をし、開発してきた染料などを使用しています。

 アイディアセッション(IS)でたのしんだ作品をいくつか紹介しましょう。

 おりぞめは「同じ作品をもう一度つくってみてください」といわれても不可能で、自分でも予想がつかない楽しい作品が出来上がります。

 これはまるで花のような彩りに染め上がりました。

 沖縄で見られる「アラマンダ」という花のようです⇩

 周りの人たちが染めたものを開く時も、とてもワクワクします。

 これは染めた作品をゆっくり開いているようす。
 周りの人たちは、色と色の重なり、にじむ時の絶妙な彩りなど、ワクワクしながら眺めています。

 素晴らしい!

 出来上がった作品をディスプレイするのもよし、書道用紙にするのもよし、こうやってクラフト素材にするのもよしです。

 これは縦置きタイプのランタン、ラミネート用紙を利用しています。
 とても味わいある輝きです。

 これはペットボトルを利用した、吊るすタイプのランタンです。

 8/2(土)午前に「たのしい自遊研究まつり」を開催することになりました。
 そこでおりぞめの魅力をたっぷり伝えてくれるプログラムもあります、おそらく沖縄で今いちばん〈おりぞめ〉の魅力を体感しているA先生が担当します。

 希望する方は、公開募集をお待ちください。

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「夏至の〈日の入時間〉のなぞ」@たのしい野山さんぽ・楽しい理科 つづき

 前回の続きです、未読の方は一つ戻ってお読みください。

 二十四節気の夏至は〈太陽の沈む時間:日の入の時間〉が一年で一番遅くなる日だと思いがちですよね、子どもたちも私もそうでした。

 

 ところが、夏至は日の入り、日没時間が最も遅いわけではありません…

 どういうわけか?

 夏至は「日照時間が最も長い日」です、太陽が地面を照らしている時間が長い日です。日没時間が最も長いというわけではありません。

 前回掲載した、日の出・日の入の表をご覧ください。

6/25は夏至より日没・日の入り時間が遅くなっています。

 ところが日の出の時間も遅くなっています。

 国立天文台の表は「時&分」なのではっきりしないので、A.I.に秒の単位まで計算してもらいましょう。

6/21(夏至) 13時間46分56秒
6/27 13時間46分19秒

日没時間が長くなってるい6/27の日照時間は〈3時間46分19秒〉、夏至より「37秒」短くなっています。

「夏至は日照時間が最も長い日で、日没時間・日の入の遅さとは一致しない」
ということです。

 これから日照時間がもっとも短くなる冬至(太陽の復活を祝う太陽祭が起源とされるクリスマスの頃)に向かっていきます。

 最後に考えてみてください。

問題
 沖縄の夏至の日照時間「13時間46分56秒」と、最も昼が短い冬至の日では、一体どれくらいの差があるのでしょう、予想してみてください。

 

選択肢

 ア.30分~1時間

 イ.1時間~2時間

 ウ.2時間~3時間

 エ.3時間~4時間

 オ.その他

 

 どうしてそう思いましたか?

予想するとたのしくなる

 これもA.I.に計算してもらいました。

 

🌞 夏至(6月21日)の那覇の日照時間


❄️ 冬至(12月22日)の那覇の日照時間

– 例年の冬至前後を照らし合わせると、那覇では

    • 日の出: 7 : 12 前後

    • 日の入り: 17 : 42 前後

    • 日照時間: 約 10時間30分前後

  • 🕒 夏至と冬至の「日照時間の差」は?

    13時間47分 − 10時間30分 ≒ **3時間17分**

    つまり、 那覇では夏至の日のほうが冬至より約3時間17分も日が長い ということになります!

 太陽が大地を照らしている時間は夏至と冬至で〈3時間17分〉の差があります⇨エ.です。

 これからクリスマス(歴史的にみると太陽祭)の頃に向かって3時間以上短くなっていくわけです。

 え、それなら夏至の日没 19:24から3時間くらい短くなって、夕方4時すぎに太陽が沈むのか・・・

 いいえ、違いますよ。

 日の出から日の入までの時間でみるのが日照時間です。
 冬至の日没は17:42です。
 日の出が遅くなり、日の入りも早まることで、全体として約3時間17分、昼の長さが短くなるんです。

 もう一つ問題を出したくなりました。

 北海道の冬至・夏至の日照時間は沖縄とほとんど同じでしょうか?

 興味のある方は、ぜひ予想を立ててから自由研究してみてくださいね。

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