鶴と亀の寿命はどのくらい?/たのしい理科・楽しい学力

 以前、たのしいゲームの紹介で「生き物たちの寿命を、それぞれより長いか短いかで並べていくカードゲーム」を紹介したのですけど、その時にメンバーのM先生から「鶴は千年じゃないの?」という素朴な声が上がりました。

《鶴は千年、亀は万年》というのは日本の古い言い伝えの中に出てきます、耳にしている子どもたちも多いと思います。

 でも古い時代に、1000年生きるとか10000年生きるという事実を誰がどうやって突き止めることができたでしょう。

 ユバル・ノア・ハラリのいうように、これも神様と同じフィクション、物語なのです。

 ではみなさん、鶴と亀の本当の寿命はどのくらいだと思いますか?

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ChatGPTに尋ねてみましょう。

 
ChatGPT

実際の鶴と亀の寿命は、種によって異なりますが、ことわざ「鶴は千年、カメは万年」というのは象徴的な表現であり、実際の生物学的な事実とは異なります。

の場合、野生の鶴は通常20年から30年ほど生きることが多いですが、保護された環境下ではそれより長く生きることもあります。

は、特に大型の陸亀や海亀などは非常に長寿であることが知られています。一部の種では50年以上生きることもあり、中には100年以上生きる種も存在します。例えば、ゾウガメは150年以上生きることも報告されています。

これらの数字は、日本のことわざに登場するような極端な長寿ではありませんが、鶴と亀が比較的長命な生き物であることを示しています。


 一つの情報源(ソース)で物事を判断してはいけません、フェイク情報に騙されてしまう可能性があるからです。

以前紹介した『寿命図鑑』を開いてみましょう。この図鑑には平均的な数字が記されているのですけど、ChatGPTの情報と近いようです。

 他のサイトもいろいろみていくと「鶴は25年くらい、カメは50年くらい」と考えてよいでしょう。

 千年万年ではなくても、鶴より亀がずっと長生きだということは昔の人たちも正しくつかんでいたことに驚かされます。

 寿命はその生物の基本情報です、みなさんもいろいろ調べてみませんか。
 たのしい自由研究になると思います。

 読者の方から学校にこういう大型の本があったという情報が届きました、私は未読ですけど、みなさんの身近にもあるかもしれませんよ。

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私たちが〈人間は決して変わり得ない〉という考え方に立てば死刑も認める/平野啓一郎『ある男』より

 読者の方から質問が来ました。中学生か高校生かと思うのですけどはっきり確認しているわけではありません。〈たの研/たのしい教育研究所〉にくる質問の中では異質だったのですけど、私の中にあることが浮かんだので紹介したいと思います。

「死刑制度についてどう思いますか」というのが、その問いでした。

〈賛成ですか、反対ですか〉ではなく「どう思うか」です。

 読者の皆さんの中には、死刑制度に賛成の立場の人もいるでしょう、反対の立場もいるでしょう。

 それぞれの立場の人たちの考えを聞いても、それぞれ相手を納得させるだけの理屈があります、「それは違うでしょう」と簡単にいえるような軽いものではありません。

「相手の命を否定するような人間は自らの命が否定されても文句は言えないかもしれない」という武者小路実篤の『真理先生』の中に出てくる理屈は死刑制度ともつながるでしょう。

 冒頭の言葉は平野啓一郎原作の映画「ある男」の中に出てくるセリフです。そしてそれは「しかし私たちは人間は変わりうるという立場に立っています」とつながります。
 この考えを簡単に否定できるでしょうか?

 こうやって考えていくと「人によって意見は異なる」という結論から先にすすめそうもありません。

「何が真理か、それは仮説実験的な認識によってのみ明らかになる」というのが、〈たの研〉の認識論です。ちなみに設立当時からうちの応援団を担ってくださった板倉聖宣先生(日本科学学会元会長/仮説実験授業研究会初代代表)が明らかにした認識論です。

 死刑制度の良し悪しも仮説実験的認識論で明らかになるのだろうか?

 ふとそう考えてみたのです。

 〈何が真理か〉という時には科学的な真理をテーマにしています。制度・法律は約束事だから科学的な真理とは違う、仮説実験的認識論で扱うものではないという考えもあるかもしれません。しかし自然科学だけでなく「社会的な科学」もあります。たとえば人口変動はこうなるというような予測は科学的に明らかにできますし、需要と供給の関係も法則的にはっきりしています。
 権力は腐敗する、というのも社会的な科学といってよいかもしれません。現在の日本のシステムではなく、厳格なる三権分立は、その抑制に役立つというのも法則的なものだと思います。

 死刑がある社会が人々の幸福を保証する方向に向かうのか、そうではないのか?

 それは社会的な科学の問題として明らかにできないでしょうか。

 とはいえ、それは簡単な問題ではありません。
 たとえば「戦争がどんどん起こる世界と、戦争のない世界は、明らかに戦争が起こらない世界が幸せだ」と言えそうですけど、片や監視社会でがんじがらめとなって、人々から選択肢がなくなっていくような社会、普通なことつまり平均的な行為からはずれる人たちはどんどん刑務所に入れられていくような社会であったら、戦争はなくても幸せとは言えないでしょう。

 死刑制度がある社会と死刑制度がない社会のどちからが多くの人々の幸せに近いのか、どうやって確かめていったらよいのでしょう?

 死刑制度のある国とない国との比較でしょうか。
 簡単に死刑が実施されていた時代の日本と、今の日本との比較でしょうか。

 簡単に答えがみつかるとは思えないのですけど、予想を立てて調べていくことのみが真理にたどりつくことは間違いありません。

 思考停止してしまうことより、問題意識をもって考えていくことの方が、遥かに素晴らしいことです。

 そういう中で、きっと死刑制度の是非がはっきりしてくるでしょう。
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楽しい環境教育〈ゴミと資源〉吉村先生から教えられたこと/たのしい実験の日々

 かつて吉村七郎先生を沖縄の講座に招いたことがありました。吉村先生は環境教育にかなり古くから力を入れていて、環境保護に関わる著作物がたくさんあります。

 以前から〈たの研〉でも『たのしい環境教育/楽しいSDGs』で講座を開催したり、その授業プランを提供したりしていました。

 〈たの研〉の『たのしい環境教育』は

《増やして減らしてエコロジカル

というシンプルなキャッチフレーズで、何年も前からすすめています。
実際、いろいろな方達から好評を得ています。

 子どもたちや家庭でたのしく環境教育を進めるためには『緑を増やしゴミを減らしてエコロジカル』です。
 企業などではたとえば『樹木を増やし電力を減らしてエコロジカル』です。

 楽しいワークショップを開催することができますから、興味のある方はお問い合わせください。

 さて《緑を増やしゴミを減らしてエコロジカル》をたのしく試せるのが、生ごみで肥料を作り、それで緑を育てることです。

 ネット上にはいろいろな方法が載っているのですけど、子どもたちがシンプルにたのしめるものがペットボトルで肥料づくりです。

 以前書いたようにネット上にはコタツ記事・張り合わせ記事に満ちています。自分で実験せずに、ネット情報を鵜呑みにしてまとめた記事もあるのですけど、自分で試して、ネット上と違う結果、たとえば「けっこう時間がかかった」のに、ネット上に〈短時間でこうなります〉とあったら、自分もそう書いたりすることもあるでしょう。それも結局、張り合わせ記事です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉が信頼されているのは、自分たちで実験し、しかもその後、いろいろな先生たちが子どもたちと実験して、ほぼ同じ結果が出た時にプログラムなどを発表しているからです。

 今回は私のアイディアに合わせてA先生が、、キャベツの芯やトマトの痛んだ部分、コーヒーを作ったあとの粉などを利用して、肥料(堆肥)をつくる実験をはじめてくれました。

 シャカシャカシェイクするとこうなりました。

 実際にちゃんとした肥料が出来上がるのか、どれくらいの日数かかるのか。
 困ることはどんなことか、など、いろいろ調べて、メルマガやこのサイトで発表したいと思います、おたのしみに。

 
 講座の時に評価の高かった『〈たの研〉の増やして減らしてエコロジカル』をいろいろな人たちに広げていきたいと考えています。

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たのしい教育フェスティバル 参加者満足度100%=みなさんに心より感謝申し上げます

 たのしい教育研究所の春の講座(フェスティバル)が大盛況のうちに終わりました。「頭がジンジンするくらいたのしかったです」というのはスタッフの声!
 スタッフがこれだけたのしくしているくらいです、参加者の方たちもとてもたのしんでくれました。

〈たの研〉の講座は名前通り本当にたのしいという評判がたっているらしく、「この日を待ちわびていた子が、たのしみにしすぎて熱発し参加できなくなりました」という声もありました。熱発した子には残念なことだったのですけど、それくらいたのしみにしてくれていたことは、とても嬉しいことです。
 ぜひ今度の講座に参加してください!

〈たの研〉の講座はクラスでの授業をイメージしてもらうために30~40人に設定しているのですけど、そろそろもっと大きな枠で募集してもよいかと考え始めています。

 これは前半のおたのしみコーナーで、自由にいろいろな教材をたのしんでもらう前に、スタッフが楽しみ方をティーチしているシーンです。右側でさくら先生がリングキャッチの不思議を伝えていて、参加してくれたみなさんが身を乗り出しています。


 これはクイックケーキをたのしんであと、ミエ先生かせ『窓際のトットちゃん』を読み語っているところです。

 今回は会場のデコレーションも工夫してみました、たのしく彩るバルーンや文字ディスプレイなどを利用しています。クラスのオープニングの時、クラスが終わる時に、簡単に利用できるアイディアがいっぱいです。

 たのしい教育は面白おかしい授業ではありません。「〈学んでよかった・自分の可能性がのびた〉と感じ、周りの人たちにも伝えたくなるもの、もっと学びたいという意欲が湧いてくる教育」です。今回は〈薬と毒〉という20年前の〈授業書@たの研〉の新版もたのしんでもらいました。小学校低学年から、大人まで真剣な顔をして「ほ~、え~」と言いながら熱中してくれました。

 仲良くなるゲーム、汗を流してたのしむゲームも盛り上がり、クイックケーキは、味わうだけではなく「持って帰りたい」という人たちもたくさんいるほどでした。5分でできあがるので、きっと家庭で学校でたのしんでくれることでしょう。機会があれば紹介させていただきます。

  終わってスタッフ全員で読むのが〈参加者の皆さんが書いてくれる評価・感想〉です、今回も100%の満足度で、「たのしすぎる」「クイックケーキ最高」「窓際のトットちゃん、続きを読んでみます」という声が満載でした。

 参加した先生たちが、子どもたちに実施してくれることがたのしみです。

 次回はおそらく夏の講座になります。
 少し長く間が開くのですけど、ミニミニワークショップなどは希望に応じて開催しています。学級の子どもたちが楽しく賢く笑顔で過ごしていくアインディア満載です、希望の方は気軽にお問合せください。

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④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





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