声を上げる重要性と予想を確かめる重要性@たのしい教育の発想法

 読者から長い手紙をいただきました。有料版のメルマガも購読している方で、発想法に関心が強く、自分の見方・考え方を丁寧に書き込んでくれました。

 以前メルマガで取り上げた詩があります。

 ヒトラー率いるドイツの第一党ナチス党は人々の行動・思想をとりしまり、次第に住民のルーツを調べDNAによる選別を始めるようになりました。その中で〈反ナチス〉の声を上げたマルティン・ニーメラーという神学者の言葉です。wikipediaから引用しましょう。

ナチスが共産主義者を連れさったとき

私は声をあげなかった

私は共産主義者ではなかったから

 

彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき

私は声をあげなかった

社会民主主義者ではなかったから

 

彼らが労働組合員らを連れさったとき

私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから

 

彼らが私を連れさったとき

私のために声をあげる者は

誰一人残っていなかった

 自分が考えていることを声に出すことの大切さを強く感じさせる詩です。

 共産主義、組合などの言葉は子どもたちには難しいかもしれません。「ヒトラーのナチス政権が取り締まろうとした人々、団体」というように伝えるとよいでしょう。

 マルティン・メーニラーはドイツ海軍の軍人で、Uボートの艦長でした。
 その後、神学者となり、ヒトラーのナチスドイツに反対を表明します。
 その行為で捕らえられ、牢獄に入れられてしまいます。

 幸いナチスに命を奪われることなく1984年3月6日まで生きながらえました。すでに第二次大戦も終わり、穏やかな表情をしています。

マルティン・ニーメラー wikipediaに感謝して引用


 ところで、社会では、ネットの書き込みによる相手への攻撃が後を断ちません、そのひどい言葉や回数の多さに自ら命を断つ人たちも出てきています。

 その誹謗中傷も、書いた本人が、本気でそう考えたことでしょう。

「声を上げる重要性」という意味でいえば、マルティン・ニーメラーの行為も、「攻撃しなければ」と考えている人たちも同じことだと考えられないでしょうか。

 声を上げても、冷静な目で「自分があげた声は正しいといってよいのか」を見ていかなくてはいけないでしょう。
《予想を立てて確かめることによってのみ真実に至る》というのは科学実験的なものだけではありません。

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楽しい面白い自由研究「半分に割った卵の殻を水の中に落とすと?」

 撮りためていた『チコちゃんに叱られる』の録画を観ていたら、ずいぶん前の「クイズおもしろゼミナール」という番組でやっていた問題を紹介していました。

   家族が料理している時や、生活科、理科や家庭科の時間、自立活動の時間にやってみるとよいと思います。何なら朝の会などで問題を出して、給食時間とか帰りの会に実験するというのもたのしいでしょう。

 卵料理の時、カラを捨てず、取っておいて子どもたちとたのしんでみてください。

 こういう問題です、大好きな「チコちゃんに叱られる(NHK)」に敬意を表して引用させていだきます。

0.卵をほぼ半分に割ったカラを利用します


1.いったん水の中に入れてカラの中に水を充します

2.水を満たしたまま、水面にもどして同時に手を離します

さて、二つの卵のカラはどういう向きで落ちていくでしょうか?

ア.両方そのままの向きで落ちていく

イ.逆転して割った側が下を向いて落ちていく

 

 

 

 

 

ウ.片方が上、片方が下向きに落ちていく

 

 

 

 

 

どうしてそう思いましたか?

ぜひ自分で・みんなで予想を立てて実験してみてください。

予想を立てて確かめると、外れても賢くなります。当たっても賢くなります。
何より楽しめますよ。

実験する環境にない、という方はお便りください、時期をみて結果をおとどけします。

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太陽の力に驚いた話@一年前に植えた木の姿

 春になって〈第一たの研〉の庭の手入れをしていて驚いてしまいました。太陽の力の大きさ、それを受けて生きる命たちの話です。

 ほぼ一年くらい前のこと、桜の苗木が手に入ったので、もともとあった桜と桜の間に植えることにしました。その後、気づかないうちに2本の桜が枝をどんどん伸ばし葉を茂らせて、小さな苗を覆い隠してしまい、忙しくしている間にその存在を忘れてしまいました。

 庭の手入れをしていると桜の葉の多さが気になって、ノコで枝を落としていました。

 するとビックリ、大きな桜の木と木の間から一年前に植えた小さな桜を発見。
 高さ50cmくらい、幹の太さも1cmくらいでまだまだ小さいままです。
 植えた時よりほんの少しだけ成長したくらいです。
 一年経ったのにこんなに小さい・・・

 ごめんねごめんねと、隣の桜たちの枝葉を払って、近くのバラの枝葉も束ねて太陽の光が当たるようにしました。

 電柱のすぐ左に50cmくらいの小さな木が見えると思います、それが一年前に植えた桜です。

 左側の桜は三年くらい前に小さな苗をもらって植えたものです。
 日当たりが良ければ、それくらいでしっかり成長します。
 小さな桜には太陽の光が届かず、わずかな木漏れ日で光合成をして、なんとかがんばってきたのでしょう。
 これ以上大きく育つための太陽光を受け取ることができはないので、これくらいの大きさのまま生命を維持してきたわけです。
 よくがんばった!

 忘れてしまってごめん。
 一年順調に太陽の光を受けて、水と土のミネラルを吸っていたら、両側の桜たちをおしのけるように育っていたと思います。

 これからたっぷり世話をしてあげようと思います。

 それにしても〈太陽の光〉というのはすごいものだととても感心してしまいました。

 前に書いた「太陽光発電」で電気を作り出す力にも感動したのだけど、地球上のたくさん生命は、太陽の力のおかげなのだということを実感したできごとでした。

 春です、たくさんの植物たちを育てようと思います。
 みなさんも植物たちの世話をたのしんでみませんか。

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実験結果@楽しすぎる環境教育:太陽光発電の実験『これくらいの太陽光パネルでどれくらいの電気が発生するのか実感しよう!』

 予想より多くの方たちから反応が返ってきました、ありがとうございます。「丸一日かかる」という予想から「2時間くらいでフル充電」までの幅で予想が集まっていました。

 ところで、どうしてあえて実験したのか、書かせてください。

 製品カタログにある数字で発電換算して「計算上◯時間で充電できます」というように計算して出すことは可能です。

 計算上予測することができるというのは素晴らしいことです、科学の成果です。とはいっても、カタログにあるのはもっとも良い状態での発電量です。使っていくうちに機能劣化もあるでしょう、付属品のいたみも出てくるはずです。

 また「スマホなら◯時間でフル充電できます」と表示されているカタログもあります。それも理想的な使い方で出した数字です。

 私は車好きなのですけど、車の燃費表示には「10・15モード燃費」「JC08モード燃費」「WLTCモード燃費」など、いろいろな種類があります。そしてどれも、実際私たちの実際の走行燃費より高い数字が表示されています。

 計算上出すにしても、同じ時期の晴れの日でも、沖縄の太陽光量と東京の太陽光量は違います。

 もっとも大きな違いは〈たのしさ〉です。

 予想を立てて実際に実験することは、子どもだけでなく大人にとってもたのしいことです。「DNAに刻まれているくらい根本的なたのしみ」だと思います。

 では実験結果です。


 測定時に〈90%〉だったモバイルバッテリーが2分で91%、4分で92%、6分で93%、8分で95%、10分で97% というように増えていきました。増え方はひずみがあります。

 10分で7% 充電できたという比率で計算してみましょう…

 10分:7% = x:100%

 7x=1000

 x≒157

 この太陽光の強さが続くと想定すると「157分(2時間37分)あればフル充電できる」と推測することができます。

 データで示したように、バッテリーの充電の伸びは時間毎に順調に伸びていくわけではありません。バッテリーの状態もあるでしょう。電気がたまっていく化学的な変化が完全に一定ではない、ということもあるでしょう。
 0%から電気が充電されていくのは早く、満タンに近くなってくると遅くなるということがあるかもしれません。
 また今回一回だけの実験データで、こうです、と判断することもできないでしょう。何度か実験して、ほぼ同じ数字に落ち着くのかを確かめる必要がかります。

 とはいえ丸一日ではなく「2時間半くらい」で充電できる計算になるというのは、大きな意味があります。これくらいの太陽光パネルをリュックにかけて歩いていれば、午前中ではフル充電できることになる、という予測があれば、スマホの充電タイミングを外さないですむでしょう。

 これからデータを増やしていこうと思います。

 便りの中には「何を使っているのか教えてほしい。自分も欲しい」という言葉もありました。最後に紹介させていただきます。
 今回使ったのは最新型の太陽光パネルです、興味のある方はお求めください。〈たの研〉と一緒に実験を楽しみましょう⇩(クリック)

https://amzn.to/4jAiaES

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