丸紅(マルベニ)社が〈たの研/たのしい教育研究所〉に大きな支援をして下さることが決定しました

1858年創業、1949年設立の日本を代表する総合商社「株式会社 丸紅」は、食料・金属・エネルギーなど多彩な分野で世界約120拠点に事業を展開しています。

 このたび「株式会社 丸紅」が〈たのしい教育研究所〉の活動を高く評価し、高額の支援をして下さることが決定いたしました。

 心より感謝申し上げます。
 この応援を力に、これからも子どもたちの未来を育むたのしい教育活動を続けていきたいと考えています。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉はこれまで、企業や団体をはじめ、多くの個人の皆様から、温かいご支援を受けてきました。
 その一つひとつに、その額の何倍、何十倍の価値を感じています。

 そして私からのお礼の言葉に必ず『その価値の何倍何十倍の活動にかえて、たくさんの人たちの笑顔を広げ、可能性を高めていく楽しい活動にかえていきたいと思います』という文章を添えています、本気でそう考えているからです。

 支援とは、ただお金や物を届けることではなく、「想い」を託すことだと思います。

 丸紅社の社訓が「正・新・和」です。

大本晶之丸紅社長
 私たち丸紅グループは、「正・新・和」を社是として、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指しています。
 中でも「和すること」―異なるものを受容し、変化させ、融合していく力―が、丸紅グループの160年を超える歴史を支えてきた強みといえます。

 想うに、「異なるものを受容し、変化させ、融合していく力」というのは〈たの研〉にとって、とても大切なテーマです。
 学校に行く子どもたちと拒否する子どもたち、ハンディのある人たちと健常な人たち、優等生と反優等生 その他、いろいろな価値観を『たのしさ』で融合させる活動をしているのが〈たの研〉の活動だといえるからです。

 社会にはさらに大きな問題が横たわっています、「人種」「領土問題」「国ごとの豊かさの格差」「宗教」「搾取」です。

 「和すること」―異なるものを受容し、変化させ、融合していく力―

は、地球のこれからにとって、とても大切なことだと思えてなりません。
だからどうする?
それが〈たの研〉にも問われていると思います。

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フィリックスガムで当たりの出る確率@楽しい福祉&教育

 先日開催されたサイエンス・アゴラで〈たのしい算数〉の先生のブースで出た話を紹介します。

 フィリックスガムをご存知でしょうか、駄菓子屋さんに置いているガムです、まだ一個10円くらいかな?

 その中には〈当たりくじ〉が含まれていて、お店でもう一個もらうことができます。

 さて問題!

 フィリックスガムで当たる確率はどれくらでしょうか?

 算数の先生は「確率というはどういうものか」という説明をすっ飛ばして子どもたちに授業していたので、勉強を頑張っている子や、高学年の子どもたちには意味がわかっただろうけど、〈たの研〉のスタイルではないな。

 確率というのは〈あることが起こるのは何回のうち何回なのか〉を表す方法で、サイコロの2がでる確率というと〈6回のうちの1回〉で〈1/6〉と表して「ろくぶんのいち」といいます。
 ここのところを例題でかるく練習してからすすみましょう。

 さて、フィリックスガムのあたりが出る確率はどのくらいでしょう?

 100回引いて1枚の当たりくじが出るとしたら、1/100 です。

 10回引いて1回あたるとしたら1/10 です。

 2回引いたうちの1枚は当たりだとしたら 1/2 です。

自由に予想してみてください。

どうしてそう予想しましたか?

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予想してからね

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予想してからね

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予想してからね

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 サイエンスアゴラに登場した算数の先生がいうには「10個買ったところ2枚の当たりが入っていた」とのこと、2/10と言っていました。
  約分という処理をして ⇨ 1/5 の確率になります。
 5つ買うと1枚は当たる計算になります。

 ほんとかなぁ~

 一回の結果で確率を判断してはいけません。
 そういう理屈でいうと、たとえば私が一個買って、その一個がたまたま当たりだったら「確率1/1 つまり100%」ということになります。
 算数の先生のいう確率と違ってしまう。

 確率というのは1~2何度も何度も繰り返して、だいたいそうなるというように判断するものです。

 次も10個買う。
 続いてまた10個買う。
 さらに10個買っても、大抵2つの当たりくじが入っていたら、2/10つまり1/5の確率だと言ってよいでしょう。

 web上で調べてみると「12個のうち1個に当たりくじが入っている確率」だということです。
 1/12ですね。

 こんど12個買ってみようと思います。

 確率の見方・考え方は人生にとって、とても大切です。

 宝くじの販売店に「1億円の当選と、4000万円の当選2つがでました」と書いてあると、まるでその店で買うと大金が当たるかのように感じてしまう人もいるようです。
 でも確率を学ぶと、それは間違いだということがわかります。

 たのしいプログラムができそうです。

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意見を交わすことの楽しさ「板倉聖宣@一万円札は電気を通すか?」/楽しい福祉&教育

 このサイトだけでなく「たのしい教育メールマガジン」にも、たくさんの反響が届きます。今回は発想法の章でとりあげた内容についてのお便りを紹介します。

 『算私語録』は私の大好きな本で、このサイトでも紹介しました。

 絵本『こどもの季節』も安野さんの作品で、絵本の中でおそらく私がもっとも好きな作品で、何冊も持っています。

 安野さんは板倉先生と仲よしで、二人が一緒に〈はかま満緒〉さんのラジオ番組に出たことがあります。

 その時、板倉先生がとりあげた実験のやりとりがとても面白かったというたよりでした。

「電池と豆電球(あるいはブザー)の回路に一円玉を挟むと、光るか(鳴るか)」という実験からはじまって、十円、百円と続いて、いよいよ「一千円・一万円を回路につなぐと鳴るか・光るか」という実験にすすんだところです。※実験結果はあえてカットさせていただきます

安野:(笑いながら)千円札はどうなるかって?

板倉:そうです。

千円札はどうかとか、一万円札はどうかとかとね。
どうせやるなら景気よく一万円札でいきましょう。
だいたい一万円札というのは一円玉が一万個買えるんですから(笑)。
「こんなのふざけるな。つかないに決まってるじゃないか」と言う人がいたりしますけれど、そう簡単じゃないんです。

はかま:ぼくは、つくと思うな。

安野:つくのかなぁ?

はかま:というのは、この前の二セ札問題のときに、お札には磁気があるとかないとか言ってましたでしょ。

安野:ああ、そうそう。

はかま:確か、磁気のあるインクを使っているとか言ってたでしょ。あの事件がなければ、つかないと思ったけれどな。

安野:うーん。私も同じようなことを思ったな。

板倉:だから昔は「つくはずがない」という人が圧倒的に多かったんですね。
最近は学のある人は今のようなことを知ってるわけです。それで「磁石と電気とは親戚のようなものだ」と言ったりするわけです。
だから磁石に感ずるんだから電気が通ってもいいんじゃないかと考える人たちがいる
(「ふうーん」)
だいたいからして一円からずっとついたんだから「これだってついたっていいじゃないか」と思うでしょ。

だから「つく」と考える人がかなり増えてきましたね。
一割ぐらいいますね。
それで、これは変な場所をやったってつきっこないんでしょ。だから…

はかま:「印刷してある所」につけてください。

板倉:ハイハイ、そうですね。印刷のしてあるところで、福沢諭吉さんの胸あたりにつけてみますよ。

 読者の方は「このはかまさんと安野さんの予想したところと自分も全く一緒だった」と書いていました。

 いろいろな予想を出し合うのは、とてもたのしいことです。

 授業で取り上げた時、子どもたちのたくさんの予想を聞かせてもらえるので、教師もワクワクたのしむことができます。
 同じ授業をしていても、クラスによって、学年によって、年度によって考えが違うので、退屈することはありません。

〈たの研〉のプログラムはほとんど「予想」⇨「実験」⇨「おはなし」という流れでできています。

 興味のある方は、まず「たのしい教育メールマガジン」を購読するところからはじめてみてはどうでしょう。毎週、たのしい教育プログラムが載っています。
 発想法の章、映画・本の章、〈たの研〉の今日この頃など四つの章でできていて、毎週毎週、たのしみに読んでくれている方たちが全国に広がっています。
 購読費用は全て〈支援金〉として受け取らせていただき、こどもたち・先生・保護者、その他たくさんの人たちの笑顔と可能性を元気に広げる活動に利用させていただいています。
 年購読12,000円です。

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西行と芭蕉のこと@読者の方からのたよりに答えて

 県外の読者の方から「芭蕉の旅のあとをたどっています」という楽しいたよりがとどきました、うらやましい限りです。

 芭蕉はある人物に憧れていました。

 元気な頃「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」
と詠み、年老いて生を閉じたのが、ほぼその歌の通りだったという、歌人『西行』です。

 芭蕉が『奥の細道』の旅に出た年はちょうど西行の500年忌でした。

 私も『千住』や『日光』『白河の関』『多賀城』ほかいろいろなところを訪ねました、残念ながら歩きではなくレンタカーで移動して芭蕉の旅あとをたどる旅です。

 西行はどの程度の旅をしたのか?

 芭蕉と同じくらいか、少ないのか長いのか…

 芭蕉は『奥の細道』以外にも『野ざらし紀行』ほかいくつかの作品集をまとめています。A.I.に計算してもらったところ「4061km」と出ました。

 西行は芭蕉より500年くらい前の人物で、細かい旅の記録がありません。

 いろいろ探していると「五島美術館」の資料に西行の旅の場所をプロットした資料がありました。 

 A.I.に概算してもらうと、どこからどこをたどったのか、その地に赴いたのは一回なのか複数回なのか、いろいろわからないところがあるけれど、芭蕉より長い距離を旅しただろうということです。

 西行や芭蕉の旅は、自らの足で歩き、目で見て、心で感じることで、歌や句という形で感動を結晶させる過程でした。
 近頃は「コスパ」とか「タイパ」という価値観が大手をふっているのですけど、その対極にあるといってよいでしょう。
 〈たの研〉のテーマは『体感』です、西行・芭蕉の旅に通じるものがあります。
 机上の空論ではなく、現実の世界と向き合うたのしさは格別です。

 読者の方のたよりに誘われて『〈たの研版〉旅のプログラム』をつくりたくなっています。

 みなさんからの便りは元気の素です。たのしい福祉&教育というのは、とても大きなフレームです、「違う話かな」と思わず、気軽におたよりをおよせください。
 たくさんのたよりが届くので、一つ一つ返信することは難しくなったのですけど、、すぐにこうやって要所要所でまとめてお答えしています。

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