楽しいブックレビュー『くまくん こぐまくんの バナナやさん』乾栄里子作 松田奈那子絵(文溪堂)1650円

 久しぶりに ひな先生のたのしいブックレビューをお届けします。

*******************************************************************************
おすすめの本        by ひな
『くまくんこぐまくんのバナナやさん』
        乾栄里子 作 松田奈那子 (文溪堂) 1650円
******************************************************************************

くまくんとこぐまくんはなかよしでとっても前向きです。

 

 

 

 

 

 

たのしそうなくまくんとこぐまくんです。
ふたりのポーズいいとおもいませんか、見ていると何だかこちらまでルンルン気分になります。

さてふたりは「バナナやさん」を開くことになりました。

ところがお客さんがだれもきません。

くま「こまったね」
こぐま「そうだ! いいこと かんがえた」
というわけで
まず、かんばんを作りました。

それでもお客さんは来ません。
そのあと、歌っておどりました。それでもお客さんは来ません。
その時、通りかかったさるくんが「だって バナナは もりにあるからね」いいました。

なるほど、たしかにそうですよね。

で、ふたりで、うーんとかんがえて・・・
いいことを思いつきました。

くまくんは チョコやはちみつ、その他いろいろ用意して
〈チョコバナナとバナナジュース〉
こぐまくんは
〈たのしいにがおえバナナ〉

大勢のお客さんがやってきて大繁盛のバナナやさんになりました。
たのしい工夫はみんなをわくわくさせてくれるんですね。

たのしそうだなということで、私もばななに文字をかいてみました。

リボンしてかわいいペーパーでくるんでプレゼントしてもいいですね。

 

バナナって栄養もあるので健康的です(^^
文字や絵を書くのが苦手な場合は、クッキー型などで型押ししてもかわいいんですよ。

バナナって、身近にあって体にもよい食べ物です。
しかも、この絵本のようにアレンジしたり、お絵描きしたり、いろいろたのしめます。
ぱくっと食べてしまう前にいかがでしょうか。
ちなみに裏表紙も笑えます。
絵本の中に二人で踊っている場面がありますが
よくみたらその後ろ姿のようです。
いいな〜。

 子どもたちだけでなく、大人にとってもたのしめるのが絵本です。みなさんもたくさん読んでみてくださいね。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

「楽しい自由研究」google検索でトップページに入りました/たのしい自由研究「段ボールで種まき培土」実験

〈たの研/たのしい教育研究所〉の公式サイトがGoogle検索ワード『楽しい自由研究』でトップページに出てくるようになりました、つまりこのワードで検索すると10位以内に入ったわけです。

 大人気の「自由研究」ジャンルで〈学研〉や〈ベネッセ〉などに並ぶ位置ですから、小さな集団の快挙といってよいと思います。

 しかもこのサイトには〈楽しい授業〉〈楽しい野山さんぽ〉〈たのしい教育の発想法〉〈楽しいブックレビュー〉ほかいろいろな内容を書いているので、その中にあって自由研究関係でトップチームに入ることができたというのは、読者のみなさんが自由研究関連の記事も熱心に読んでくれているお陰であることは、間違いありません。

 心から感謝しています。

これまで自由研究に関するたくさんの記事を書いてきました、最近お便りが届いた記事でいうと、まずこの四つです。

二十日大根(ラディッシュ)は本当に20日で食べられるようになるのか

とっても簡単 和紙づくり(和紙風の紙づくり)

はてなマーク(?)の巨大植物/楽しい自由研究

夏より冬の星がキレイに見えるというのはカンちがいなんだろうか?/たのしい自由研究

これからも、楽しい自由研究の記事を書いて行く予定です、ご期待ください。

そもそも〈たの研〉の活動全体が楽しい自由研究だともいえますから、書く内容は日々生まれているといってよいと思います。

 今回は最新の自由研究の様子を紹介しましょう。

 最近思いついて「段ボールレンガ」づくりをしています、捨てる紙をだいぶ減らすことにつながります。レンガ状で頑丈なブロックを作ることができれば、それを並べて物置台にすることもできます。

 調べてみると強くプレスして固める方法はあっても、〈たの研〉のように紙繊維をバラバラにして自然に固める方法で試した方はいないようです。

 やってみましょう、工程そのものはシンプルです。

1)ミキサーで紙繊維をバラバラにして

2)ケースである程度固まったら ※天日で二日くらいかかりました

3)取り出して、さらに天日で乾かす

  

 ところがやってみると1週間経っても水気がぬけません。

 作り方はシンプルでもかなり時間がかかりそうです。

 まいったな・・・

 子どもの頃、ソフトボール大のどろんこボールをつくってみたら、ペシャンと潰れて半球状になり、軒下で乾いて固くなってしまったことを覚えています。三日四日くらいだったんじゃないだろうか。

 それが段ボールの塊だと、ぜんぜん乾かない・・・

「まてよ、これだけ風や日光にさらしても水分を維持しているということは、植物を育てることに使えるんじゃないか?」

 ホームセンターなどでは〈園芸用の土〉が売られています、この20Lの土で1200円くらいします。これが捨てる段ボールなどでできたら素晴らしい、そう思いませんか?

 ダンボールの原料はパルプという植物と古紙です。もちろん土のような養分は含まれていませんから、育つことがわかれば液肥などを加える必要が出てくるとおもうのですけど、まずはこの状態で植物が発芽したり、成長したりするかどうかです。

 水分を保持する力は抜群ですから、わたしは植物を育てることも可能だと予想しています。
 予想したら実験です。

 段ボール培土をつくって、タネをおきました。

 なかなか成功しない挿し木にも挑戦してみました。

 バラの枝を切って中にいれました。

 さて、どうなるでしょう。

 しばらくして、結果が出たら、このサイトで披露します。

 おたのしみに。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

オールドメディアとニューメディア/出版社の書籍はオールドメディアです、それが何か?/高畑勲の話

 高畑勲さんをご存知でしょうか、『アルプスの少女ハイジ』から『ジャリン子ちえ』まで名作を数々世に送り出し、『平成ぽんぽこ』ほかアニメ映画の監督としても有名で、『かぐや姫のものがたり』を遺作にこの世を去りました。

 世界に知られるアニメーター 宮崎駿が最後まで憧れ、乗り越えたいともがいていた人物でもあります。

 久しぶりに高畑勲著『映画を作りながら 考えたこと』文春文庫 を読みました。

 一稿目が〈映画音楽と早坂文雄の死〉です。

 その稿は、こう始まります。私が心をとめた部分をブランクにしてみました。

 早坂文雄が四十一の若さで突然死んだということを新聞で知った時、なんだか「         」という気がした。

 
どういう言葉が入ると思いますか?

「なんだか不意をつかれたという気がした。」です。

 人の死に対して「不意をつかれた」という表現に、驚いてしまいます。その言葉は、A.I.には思いもよらないことで、おそらく高畑勲以外、つむぐことができないものでしょう。

 最近「オールドメディアはダメだ」という論調をよく目に耳にします。TV局の番組などはダメで、真実はYouTube、SNSなどにしかないという主張です。

 オールドメディアがダメだというならこれまで出版されている書籍も、まさにオールドメディアです。ブログなどがよくて、書籍はダメだということになります。
 そんなことは全くありません。
 本・書籍の価値はとても高いものがあります、本・書籍を読まずにSNSなどの文書だけを読んで育っていくとしたら、とても心配です。

 本・書籍の中には長い歴史のふるいに耐えて生き残ってきた、すばらしい価値あるものもたくさんあります。ここ10年20年で出てきたwebのデータと比較すると、はるかに高い価値があるといってよいでしょう。もちろん、そのweb上の文章などにも、こから長い歴史を生き残って後世に伝わるものもあると思います。けれど、今の大半は、歴史の中で消えていくものたちです。

 平均すれば、本・書籍に高い価値があるといって間違いありません。

 私の本当の向かい方は独自で「この本は、私ひとりのために書き残してくれたものだ」と勝手に思い込んで手に取ります。
 独善的ですけど、全く誰にも迷惑がかかりませんし、そんなことはないことは私自身が十分知っていますから、方便・フィクションとしてそう考えるだけです。

 けれど、そう思い込んで読むと、身体に染み込んでくるから不思議です、みなさんも試してみてください。 

 オールドメディアの一冊、高畑勲著『映画をつくりながら考えたこと』をじっくり味わってみようと思います。

追記—
 webで調べてみると、購入した時750円だった本が、2000円以上になっていてびっくりしました⇨ https://amzn.to/3QiPRyb

 このサイトで、中身をいくつか読むことができます⇩
https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/SxLNDwAAQBAJ?hl=ja&gbpv=1&printsec=frontcover

 こういうことはニューメディアのすばらしいところです。お互いのよいところが融合して進んでいくことを期待しています。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

 

俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね@五味太郎『勉強しなければ大丈夫』ラスト/楽しい教育の発想法=たのしい教育メールマガジン

 週一回発行している〈たのしい教育メールマガジン〉は、たのしい教育を学ぶ本格的な内容で、全国に読者が広がっています。丁寧に読んでくれるみなさんがたくさんいて、読者の一人の方から「毎週届く内容の四つの章を1日一章ずつ読んでいます。今まで発想法とか哲学的な本は読んでこなかったので、発想法の章は休日に読むようにしていて、2回、3回と読み返すことも多いです」というたよりがとどきました。
 

 発想法の章は、私がすでに読んで感動したもの、かつ、板倉先生の許可をもらった内容を中心にして構成しています。

 次週号は久しぶりに絵本作家の〈五味太郎〉の発想法を紹介しようと綴っています。五味太郎『勉強しなければ大丈夫』朝日出版からです。

 ここで紹介するのは、メルマガに載せているものとは別な内容です。
 

五味
 幼児教育においても、知識はさることながら、情緒豊かな、イメージ豊かな子どもに、なんて方向で絵本をとらえたりする。情緒、イメージなんてものの本質をなにも見極めないうちにね。

 情操豊かな子は豊かな人間である、なんてさ。

 その末路として、つまりネガティヴな形として、疑問とか不安とかあるいは混乱とか、そういうものも同時に噴出する。人間のハードディスクはそういったネガティヴなものまでどんどん取り込んでいく性質があるんだろうね。

 人の脳っていうものが他の動物よりは性能いいね、っていつまでも言ってる場合じゃないんだよ。素数の謎を解くだけで狂った人もいるそうだし。3千年後に地球滅亡だと言ったりさ。

 その不安、恐れもインプットされるハードディスクなんだよね。だから容量が大きければ大きいほど混乱してしまって、もう単純な生物機能さえも把握できない状態なんだろうなっていう気がするよ。

 その混乱をさらに推し進める初等教育なんだよな。
 だからさ、今ちょっと落ち着いて、この生物の扱いにくい大容量の脳を、もう一度ゆったりと把握しなおして、その機能のうまい使い方を考えなくちゃいけないんじゃ
ないかなあ。そうそう、核以前に脳の平和利用ってところね。

――また脳を使っちゃいますね。

 仕方ないね。なにしろ脳ある生物なんだからさ。
 たださ、せっかくこの世に生まれ出たんだから、せめて互いを侵しあわない社会であってほしいなあと思うだけなんだ。

 俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね。

 欲しい方はぜひ手にしてみてください。

サンプルが読めます⇨ https://amzn.to/42WWYUh

① 毎日1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!