読書の秋 楽しい読書案内@居場所や児童館などの読み語り企画でもおすすめです=10月は民話を楽しむ

  読書の秋です、久しぶりにおすすめ読書案内・楽しい読書案内を書きたいと思います。

 いずれメルマガでとりあげようと考えている
月刊たのしい授業1987-8
木下富美子さん わたしのコジツケ読書指導=
低学年にすすめる50冊
 に収録されている〈今月10月のおすすめ作品6冊〉を紹介しましょう。

本というのは不思議なもので、同じ一冊でも、読むきっかけによってずいぶん違って見えることがあります。

「先生にすすめられたから読んでみた」

「友だちがおもしろいと言っていたから読んでみた」

本というのは不思議なもので、同じ一冊でも、読むきっかけによってずいぶん違って見えることがあります。  「先生にすすめられたから読んでみた」  「友だちがおもしろいと言っていたから読んでみた」

「表紙がおもしろかったから手に取った」

「たまたま本棚で目に入った」

そんな小さなきっかけから、思いがけず夢中になることがあります。

「今日は雨だから、この本を読んでみよう」

「表紙がおもしろかったから手に取った」  「たまたま本棚で目に入った」  そんな小さなきっかけから、思いがけず夢中になることがあります。  「今日は雨だから、この本を読んでみよう」

「なんだか眠れないから、この本を開いてみよう」

「子どもとちょっと気まずい空気になったから、一緒に絵本を読んでみよう」

 そんなきっかけでいいんです。

木下さんはこう書いています。
 


なぜかいつも10月になると民話を読みます。
読み聞かせると同時に、クラスのひとりひとりが「自分のすすめる本」を紹介したり、それを一覧表にして配ったりしています。

松谷みよこ『やまんばのにしき』ポプラ社 https://link.amazon/B0jm4z0qh

瀬田貞三『わらしべ長者』岩波書店(絵本。他の話も入っている)
https://link.amazon/B0bpgPdOs

木下順二『つづむすこ』(上記所収)https://link.amazon/B0bpgPdOs

松谷みよこ『茂吉のねこ』ポプラ社  https://link.amazon/B0iIEpnwb

木下順二『ききみみずきん』岩波 https://link.amazon/B0esUpkcm 

 ⭐️

『わらしべ長者』と同じ昔話を楠山正雄が子ども向けに再話した『一本のわら』という作品があります、青空文庫で全編無料で読めます。

 楠山正雄『一本のわら』(青空文庫)https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/43458_23936.html

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楽しい国語:私がまだ解けてない漢字なぞなぞ/このパターンならいっぱいつくることができそう/日とは太陽のこと

 読者の方から送られてきた漢字のなぞなぞがあって、まだ解けません。紙と鉛筆を手に向き合わなくてはいけないのだけど、頭の中でパッと組み合わせようしても難しいなぁ、みなさんは解けるでしょうか。

問題:この漢字を全て使うと、
   二字の熟語ができます。

   さて何でしょう?

   口 心 土 木 王 十 目 

この記事を書きながら鉛筆と紙に、あ~でもない、こ~でもないと書いていたら解けました。

答えは後に書いておきますね。

ところで、このパターンなら子どもたちと楽しむ漢字なぞなぞがいろいろできそうです。ある漢字がどういうパーツから出来上がっているかという勉強にもなって面白いと思います。

簡単なところからいくと

「火星」から 火 日 生 を取り出して並べかえてなそなぞにする。

問題:この漢字を全て使うと、二字の熟語ができます。
 さて何でしょう?

   生 火 日

 私が作ったので答えは知っているけれど、もしかすると難しいかもしれません。

⭐️

 それにしても「火が生まれる日」で火星になるというのは面白いですよね。

 そもそも「生まれる日」あるいは「日が生まれる」と書いて『星』だというのは、長く生きてきて初めて知りました。

 そういえば「日」はもともと太陽を意味していた言葉です。

「日の出」とか「日の入り」は太陽が出た、水面より下に入ったということです。

 太陽が巡ってくるのを「一日」と呼びました。
 次に巡ってきたら「二日 目」です。
 「四日間」というのは太陽が四回巡ってきたことを意味します。

 なるほど・・・

 とすると、星というのは『太陽が生まれたものが星だ』というように考えてもよいのか。

 科学的にみて、キラキラ光っているのはまさに太陽と同じように自ら燃えている星たちです。

「星」という漢字が誕生した時、人類にそういう知識はなかったでしょうから、たまたま科学研究の成果と重なったといえるでしょう。
 とはいえ、子どもたちに〈星という漢字〉を教えるとき「面白いことにね、・・・」と伝えると、すぐに覚えてしまう子も出てくると思います。私が子どもの頃ならそうだったでしょう。

 思い出してみると小学生の頃、私からみると「納得いく根拠を示さず、言いたい放題説明されている」かのように感じる〈漢字の成り立ち〉をいくつも教えられてしまいました。今なら「あ~、あの先生は白川静さんの漢字の成り立ちに傾倒していたのだな」とわかるのだけど、あの頃のモヤモヤ感は漢字嫌いにも繋がっていた気がします。

先生曰く
「名というのは〈夕方〉暗くて顔が見えないから、周りの人たちに口で自分の名前を伝えていたから、そう書くのだ」

「え~、夕方でなくても名前くらい名乗るでしょ、家の外から声をかけるときとか!」

 あの頃、素直に納得するような子どもなら、小さくまとまった人生だったことでしょう、そうでなくてよかったと思います。

 最近も『チコちゃんに叱られる』という番組で「道というのは生首を持ってすすんでいくという意味だ」という白川さんの説をそのまま説明しているのを聞いて「何で生首よ、野菜も持つでしょ」と呟いてしまいました。
 あの頃と変わらないままです。

 白川さんは中国の〈甲骨文字:亀の甲羅や獣の骨に刻まれた〉と〈金文:青銅器に鋳込まれた文字〉を読み解いて「この漢字はこういう成り立ちだ」と説明しています。それは自分の解釈が中心なので、私の子ども感覚からすると「おいおい」というツッコミどころがいっぱいです。
 白川さんはそういったけど、別な人がみると別な解釈が成り立ってしまう、というような説明をさも真理であるかのように「この漢字はこうやってできました」と説明する教育は卒業しなくてはならないでしょう。

《漢字考古学》という学問があるようです、漢字の成り立ちについても、そろそろそれを科学の視点、つまり反証可能性という科学の根本理論を取り入れていく必要があるでしょう。

 読者の方からの漢字クイズがついつい子どもの頃の想い出につながってしまいました。

 先日も届いたのですけど、時々読者の方から「このサイトの内容を授業に使ってよいですか」という質問がききます。
 どうぞどうぞ、どんどん使ってたください。その時には「たのしい教育研究所=《たのラボ》」という名称もぜひ併せて紹介してくださいね。

 クイズの答え⇨理想

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たのしい教育とたのしい福祉とセットです=楽しい福祉&楽しい教育/笑顔が循環する構造を創る⇨笑顔(ゆい)ま~るプロジェクト

《たのラボ》は設立した当初から、いろいろな事情で学校に足を運ぶことができない子どもたち、病気療養中の子どもたち、ハンディのある子どもたちへの取組みを積極的に実施してきました。またデイケア施設など、おじいちゃんおばあちゃんたちへの取組みもすすめてきました。
 講座・講演、ワークショップなどには支援を必要とする子どもたち、その支援に携わる先生や福祉関係の方たち、行政で関わる方たちがたくさん参加してくれています。

  つまり《たのしい教育》は当初から《たのしい福祉》とセットです。

〈福祉〉や〈教育〉という領域は下積み続きの苦労多い取組みにみえると思います、もちろんそういう側面はあります。

 一般的にみれば、子どもたちは支援されたり指導されたりする側です、そして大人は子どもを支援する側、指導する側です。それすら取り払ってしまのが《たのラボが提唱する福祉&教育》プログラムです、その一例として紹介させてください。

《たのラボの福祉&教育》は〈取り組む側も笑顔で元気になる活動〉です。

 《たのしい教育ラボ》の通信指導ツール『たのしい教育メールマガジン』のプログラムを利用してくれた読者の方から、こういう写真が届きました。

 一般的にみれば、子どもたちは支援されたり指導されたりする側です、そして大人は子どもを支援する側、指導する側です。そを逆転させることもできるのが《たのラボが提唱する福祉&教育》プログラムです、その一例として紹介させてください。

 これは、ある学校の先生たちが企画した地域での活動です。

 子どもたちが〈たのラボ式ちんすこう〉を作って、地域のお年寄りの方たちにプレゼントする企画で、大成功で、おじいちゃん・おばあちゃんたちはとても感激してくれたそうです。

《たのラボ式ちんすこう》は三つの食材で、簡単な3ステップでできるようにプログラムされています。これまでのワークショップでは5歳の子からたのしめることがわかっています、保護者と一緒に楽しんだ3歳の子もいました。

 プレゼントしてもらったおじいちゃん・おばあちゃんたちは、こどもたちががんばって作ってくれたものだとわかるので、当然「おいしい」と褒めてくれるでしょう。

 

 ところが、それを食べた人たちが示したのは〈驚き〉だったそうです。

「売られているちんすこうとおなじくらい美味しい」
「売られているものより美味しい」

そういう驚きです。

 作り方を尋ねてくれた方もいたそうです。

⭐️

 支援を必要とする側と施される側がいる、それが福祉です。

《たのラボ》の提唱する福祉は、そういう従来型ではなく新しい福祉です。

 常々、新しいイメージの名前が必要だと考えていました。

 誰かから誰かへという矢印単線型ではなく、循環するイメージの名前です。

 そうやって考えているうちに気付きました、わが琉球にいい言葉があるじゃないですか。

「ゆいま~る」です。

「ゆいま~る」の〈ゆい〉は「結」、お互い同士が繋がることです。
〈ま~る〉は「めぐる・回る」です。

 サトウキビの収穫など、とても自分では自分たちでは無理だという時に、お金で誰かに頼むのではなく、周りの人たちがお互い通し助け合っていくスタイルです。

 自分は支えられる側という単線系ではありません、機会がきたら自分が周りを助ける側の回るのが「ゆいま~る」です。

 熱いところでは、いろいろな活動も大変です。
 台風が頻繁に襲ってきます。

 そういう沖縄で、ぐるぐる回る笑顔の助け合いが「ゆいま~る」です。

 《たのラボ》が提唱するたのしい福祉も単線型ではなく循環していく活動です。

 ゆいま~るの原点に戻す活動、それが楽しい福祉&教育 だといってもよい気がしています。

「ゆいまーる」という言葉はいろいろな方たちも使っているので、《たのラボ》では「笑顔」に〈ゆい〉と読み仮名をつけて『笑顔ま~るプロジェクト』と呼ぶことにしました。

 ちなみにこれを料理教室だと思ったら間違いです、それよりずっと大きな笑顔と可能性を広げる取り組みです。

 さらに適した言葉が見つかったらバージョンアップしたいと思います。
 みなさんも一緒に取組みをすすめませんか。
 応援してくださる方たちが一人ずつ増えていく、それが成功の鍵です。

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教員試験 講座「ドルトン・プラン/ドルトンプラン」と「ウィネトカ・プラン/ウィネトカプラン」たのしい教育研究所

 教員採用試験に出てくる「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」。提唱したのはヘレン・パーカーストとカールトン・ウォッシュバーンです。ではここで予想してください。この二人の性別は? 先に始まったのはどちらでしょう。覚えるだけの知識は、試験が終われば消えます。けれど顔と人柄が浮かんだ知識は消えません。血の通った社会実験として、この二つを見ていきましょう。
 これまでたくさんの教員採用試験の受験生から「こういうようにわかりやすくまとまった資料があったらぜひ欲しいです」という問い合わせをたくさんいただきました。「ゆとりが出てきたら、〈たのラボ〉の教員養成コースの資料をまとめまたいと思いますね」と答えたまま、長年手をつけることができません。もう少ししたら、こういう魅力的な人物たちについてまとめて電子出版したいと考えています。まず反響が大きいこの記事を加筆しました、ご覧ください(2026-08)

たのしい教育に意義を感じて教師を目指す方達がいます。
ぜひその夢を実現させていただきたいと思い、〈たのラボ〉でも試験突破のためのスーパーバイズを実施しています。出題される問題をどのように問いていくかもわかりやすく伝えています。

 ところで教員採用試験に限らず、試験の問題を 「いわゆる知識として」 「テストに出るから覚えておきましょう」 的なものに終わらせるのはもったいなさすぎです。

 たとえば教育史や心理学で出てくる人物について、
 それが《たのしい教育》と融合するかどうかは別にして
「この人物のこういうところが魅力的だと思うんだよ」 というような学び方ができたらしめたものです。

 楽しく生き生き学んだ知識は 記憶の奥に残ります、本当です。

 教員採用試験に出てくる人物たちと「試験にでるからおぼえなきゃ」的につきあうのはたいへんです。
 たとえばこういう参考書に出てくるたくさんの人物たちを一人一人覚えていくのはつらいことです。

コメニウス・世界図会・楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験
ではどうしたらよいのか?

その人物たちは、それまでの教育の中で
画期的なものごとを 提唱してきた人物です。

そして実に魅力的です。

今回は受講している人たち何人かから寄せられた

「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」についてこんがらがってしまいます

という声に答えて書きたいと思います。

この二つは、試験で最も取り違えられるペアといってよいと思います。 
逆にいえば、一度きちんと区別できてしまえば 確実に点になるところでもあります。

🟢 まず〈予想〉です

ドルトン・プランといえば「ヘレン・パーカースト」 ウィネトカ・プランといえば?・・・

⇩

⇩

「カールトン・ウォッシュバーン」です。

ではこの二人について、3つ予想してください。

【問1】二人の性別は?

【問2】先に始まったのは、どちらのプランでしょう?

【問3】〈ドルトン〉〈ウィネトカ〉とは、何の名前でしょう?
  ア.提唱者の出身校の名前
  イ.町(地域)の名前
  ウ.「個別学習」を意味する造語

⇩

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

⇩

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

⇩

🟢 答え合わせ ★

【問1】 ヘレン・パーカースト → 女性:ドルトン・プラン

    カールトン・ウォッシュバーン → 男性:ウィネトカ・プラン

ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験ウォッシュバーン@ウィネトカ・プラン@ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験

【問2】 先に始まったのは

  ウィネトカ・プランは1919年
  ドルトン・プラン
は 1920年 です。
   ほぼ同時期といってよいくらいですね。

【問3】 答えは イ.町の名前 です。★

  ウィネトカはイリノイ州の町の名前
  ドルトンはマサチューセッツ州の町の名前です。

パーカーストがマサチューセッツ州ドルトンのハイスクールで この方式を実施したので、〈ドルトン・プラン〉と呼ばれるようになりました。

二つとも、実際にその町でやってみた記録です。
机の上で考えた理論ではなく、地名がついている。
ここが、この二つを覚えるうえで一つのキーになるところだと思います。

🟢 比較表 ★

  ウィネトカ・プラン ドルトン・プラン
提唱者 カールトン・ウォッシュバーン ヘレン・パーカースト
性別 男性 女性
年 1919年 1920年
場所 イリノイ州ウィネトカ マサチューセッツ州ドルトン
立場 教育長(学区全体で実施) 教師(一つの高校から)
二本柱 共通基礎教科 / 創造的活動 自由 / 協同
キーワード 完全習得(マスタリー) 契約(アサインメント)
個別化するもの 学習の速度 学習の計画そのもの

 

混同しないために

ウィネトカは〈速さ〉を個別にし、ドルトンは〈計画〉を個別にした。

🟢 ①ウィネトカ・プラン(1919年)

1919年、ウィネトカの教育長ウォッシュバーン(男性)が ジョン・デューイの著作に触発されて創案し、 管下の小学校・ジュニアハイスクールで実施した個別教授法です。

**「共通基礎教科」と「創造的活動」**の両方で構成されています。

  • 共通基礎教科……能力に応じて学習速度を個別化する
  • 創造的活動……集団活動を中心に進める

「共通基礎教科」では、生徒たちに教科内容の学習と習得を求めました。 一方「創造的活動」では、生徒たちがそれぞれ異なった関心の度合いで 取り組むことが許容され、厳密な達成目標も到達度目標も設定されませんでした。

この教育プランはアメリカ国内にとどまらず世界的に広まり、 カリキュラム設定の焦点を再考するきっかけとなったことで知られています。

★ここが試験に出ます

ウォッシュバーンのいちばんの特徴は、 **「わかるまで、次に進ませない」**という考え方です。

ある子が習得できていなければ、 学年が上がったからといって先へは進めません。 その子はそこで時間をかけます。

実は、これが後の**ブルームの〈完全習得学習(マスタリー・ラーニング)〉**に つながっていく発想だと言われています。

🟢 ②ドルトン・プラン(1920年)

1920年にヘレン・パーカースト(女性)が試みた新しい教育方式です。

一斉授業を廃して、生徒各自に学習目標を定めさせ、
個別学習を進めていく教育方法です。

生徒は、1か月間にどの科目をどこまで学習を進めるかという計画を立てます。

国語、算数、理科、社会それぞれの教科ごとに箱に分けられ、 学習問題に対する答えや教師への質問を記入するカードが用意されています。 生徒は毎日、学習の進行に合わせて、自分で該当するカードを取り出して自習します。

教師に提出して合格するとポイントがもらえます。 ポイントは**クレジット(Credit)と呼ばれ、 教室の後ろの壁に貼ってある学習進度表(Room Graph)**の 自分の升目を、ポイントごとに指定された色で塗りつぶしていきます。

教師はそれを見て、だれが順調に学習を進めているか すぐに見て判断できます。

学習は個別化され、それぞれの能力や資質に応じて デザインすることができます。
現在では多くの国々の初等教育で、アレンジされながら普及しています。

★ドルトン・プランの〈3つの柱〉

試験ではこの3つがよく問われます。

  1. ハウス(House)  学年の違う子が混ざった、生活のよりどころとなる集団。  個別学習だけでバラバラにならないための仕組み
  2. アサインメント(Assignment)  1か月分の学習計画
    これは**生徒と教師の〈契約(contract)〉**として交わされます
    言われてやるのではなく、自分で約束する。ここがポイントです
  3. ラボラトリー(Laboratory)
    教科ごとの専用の部屋。 そこに専門の教師がいて生徒はいつでも聞きにいくことができます

そして、パーカーストがこのプランの土台に置いた原理が **〈自由(Freedom)〉と〈協同(Cooperation)〉**の二つです。

自由なだけではない。ハウスがあり、契約がある。
「ドルトン・プラン=生徒の自由放任」というイメージを抱く受験生もいるようです、自由だけではない、ということもおさえておきましょう。

🟢 ★なぜ、同じ時期に二つも生まれたのか

 そうここがおもしろいところです。

 1919年と1920年。
 アメリカの別々の場所で、驚くほど似た発想が同時に生まれました。

 偶然でしょうか?

 違います。

 二人には、同じ〈先生〉がいたんです。

フレデリック・バークという人物です。
サンフランシスコ州立師範学校の学長で、 第一次世界大戦の前から
「みんなが同じ速さで進む一斉授業はおかしい」と考え
個別学習のしくみを作っていた人でした。

ウォッシュバーンは、若い頃このバークの弟子でした。
そしてバークの推薦で、ウィネトカの教育長になっています。

パーカーストもまた、バークの考えから影響を受けています。
さらに彼女はマリア・モンテッソーリのもとでも学んでいます。

つまり──

バークという土壌からウォッシュバーンという枝と パーカーストという枝が
ほとんど同時に伸びたということです。

そう見ると、二つのプランがこんがらがってしまう、というのも当然といえば当然に思てきませんか。
「似ている別のもの」ではなく
「同じ根から出たきょうだい」だったわけです。

人と人がつながった形で学んでいること、それも教育史をたのしく学ぶコツの一つです。

🟢 実はその二つの流れが日本にも来ていたから試験でも問われるんです

 日本の教育とぜんぜん関係ないなら試験で問われることはありません、強く関係しているから出題されるんです。

ドルトン・プランは、大正時代の日本にも入ってきました。
大正自由教育と呼ばれた時代です。

  • 澤柳政太郎の成城小学校でドルトン・プランが取り入れられました
  • 赤井米吉はドルトン・プランを研究し、明星学園を創立しています

アメリカで生まれてわずか数年で、日本の教育に影響を及ぼしたというところからも、当時の日本の教育者たちの熱量が伝わってきます。

「1920年代の日本にも、こんなに前のめりな人たちがいたんだ」
そう思って年表を見ると〈試験に出るから〉的な教育史とは違って見えてくるでしょう。

🟢 いまの教育とつながっています
 どちらも「昔の失敗した実験」ではありません。
 いまの教育に、はっきりと受け継がれています。

  • 「個別最適な学び」……ウィネトカが〈速さ〉でやろうとしたこと
  • 「協働的な学び」……ドルトンの〈ハウス〉、ウィネトカの〈創造的活動〉
  • 一人一台端末での学習進度の見える化……ドルトンの〈学習進度表〉そのものです
  • 自己調整学習……ドルトンの〈契約〉の考え方
    ※自己調整学習はバリー・J・ジマーマン(Barry J. Zimmerman)の self-regulated learning の訳語、文部科学省や国立教育政策研究所の文書にあるこれられと関連

    • 観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」──その中の「自らの学習を調整しようとする側面」
    • 中教審答申「令和の日本型学校教育」──「自ら学習を調整しながら」

🟢 ★確認問題(答えはこの下)
 何度間違ってもよし。
 その都度、答えと自分の予想を照らし合わせて修正していくだけです。
 ノープロブレム

  1. ウィネトカ・プランを提唱したのは誰か。
  2. ドルトン・プランが実施されたのは何年か。
  3. ドルトン・プランの3つの柱を答えよ。
  4. ウィネトカ・プランが個別化したのは、学習の何か。
  5. ドルトン・プランで、生徒と教師の間で交わされるものを何と呼ぶか。

⇩

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

⇩

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

⇩

【解答】

  1. カールトン・ウォッシュバーン(男性・1919年・イリノイ州ウィネトカ)
  2. 1920年(マサチューセッツ州ドルトン。ウィネトカより1年あと)
  3. ハウス/アサインメント/ラボラトリー
  4. 学習の速度(ドルトンは学習の計画)
  5. アサインメント(=契約)

🟢 おわりに

その人物の顔と一緒にイメージできること。 単なる知識ではなく、血の通った社会実験として受け取ること。パーカーストとウォッシュバーンの顔を、 私がまとめた資料の切り抜きから載せます。

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