教員試験 講座「ドルトン・プラン/ドルトンプラン」と「ウィネトカ・プラン/ウィネトカプラン」たのしい教育研究所

 教員採用試験に出てくる「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」。提唱したのはヘレン・パーカーストとカールトン・ウォッシュバーンです。ではここで予想してください。この二人の性別は? 先に始まったのはどちらでしょう。覚えるだけの知識は、試験が終われば消えます。けれど顔と人柄が浮かんだ知識は消えません。血の通った社会実験として、この二つを見ていきましょう。
 これまでたくさんの教員採用試験の受験生から「こういうようにわかりやすくまとまった資料があったらぜひ欲しいです」という問い合わせをたくさんいただきました。「ゆとりが出てきたら、〈たのラボ〉の教員養成コースの資料をまとめまたいと思いますね」と答えたまま、長年手をつけることができません。もう少ししたら、こういう魅力的な人物たちについてまとめて電子出版したいと考えています。まず反響が大きいこの記事を加筆しました、ご覧ください(2026-08)

たのしい教育に意義を感じて教師を目指す方達がいます。
ぜひその夢を実現させていただきたいと思い、〈たのラボ〉でも試験突破のためのスーパーバイズを実施しています。出題される問題をどのように問いていくかもわかりやすく伝えています。

 ところで教員採用試験に限らず、試験の問題を 「いわゆる知識として」 「テストに出るから覚えておきましょう」 的なものに終わらせるのはもったいなさすぎです。

 たとえば教育史や心理学で出てくる人物について、
 それが《たのしい教育》と融合するかどうかは別にして
「この人物のこういうところが魅力的だと思うんだよ」 というような学び方ができたらしめたものです。

 楽しく生き生き学んだ知識は 記憶の奥に残ります、本当です。

 教員採用試験に出てくる人物たちと「試験にでるからおぼえなきゃ」的につきあうのはたいへんです。
 たとえばこういう参考書に出てくるたくさんの人物たちを一人一人覚えていくのはつらいことです。

コメニウス・世界図会・楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験
ではどうしたらよいのか?

その人物たちは、それまでの教育の中で
画期的なものごとを 提唱してきた人物です。

そして実に魅力的です。

今回は受講している人たち何人かから寄せられた

「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」についてこんがらがってしまいます

という声に答えて書きたいと思います。

この二つは、試験で最も取り違えられるペアといってよいと思います。 
逆にいえば、一度きちんと区別できてしまえば 確実に点になるところでもあります。

🟢 まず〈予想〉です

ドルトン・プランといえば「ヘレン・パーカースト」 ウィネトカ・プランといえば?・・・

「カールトン・ウォッシュバーン」です。

ではこの二人について、3つ予想してください。

【問1】二人の性別は?

【問2】先に始まったのは、どちらのプランでしょう?

【問3】〈ドルトン〉〈ウィネトカ〉とは、何の名前でしょう?
  ア.提唱者の出身校の名前
  イ.町(地域)の名前
  ウ.「個別学習」を意味する造語

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

🟢 答え合わせ ★

【問1】 ヘレン・パーカースト → 女性:ドルトン・プラン

    カールトン・ウォッシュバーン → 男性:ウィネトカ・プラン

ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験ウォッシュバーン@ウィネトカ・プラン@ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験

【問2】 先に始まったのは

  ウィネトカ・プラン1919年
  ドルトン・プラン
1920年 です。
   ほぼ同時期といってよいくらいですね。

【問3】 答えは イ.町の名前 です。★

  ウィネトカはイリノイ州の町の名前
  ドルトンはマサチューセッツ州の町の名前です。

パーカーストがマサチューセッツ州ドルトンのハイスクールで この方式を実施したので、〈ドルトン・プラン〉と呼ばれるようになりました。

二つとも、実際にその町でやってみた記録です。
机の上で考えた理論ではなく、地名がついている。
ここが、この二つを覚えるうえで一つのキーになるところだと思います。

🟢 比較表 ★

  ウィネトカ・プラン ドルトン・プラン
提唱者 カールトン・ウォッシュバーン ヘレン・パーカースト
性別 男性 女性
1919年 1920年
場所 イリノイ州ウィネトカ マサチューセッツ州ドルトン
立場 教育長(学区全体で実施) 教師(一つの高校から)
二本柱 共通基礎教科 / 創造的活動 自由 / 協同
キーワード 完全習得(マスタリー) 契約(アサインメント)
個別化するもの 学習の速度 学習の計画そのもの

 

混同しないために

ウィネトカは〈速さ〉を個別にし、ドルトンは〈計画〉を個別にした。

🟢 ①ウィネトカ・プラン(1919年)

1919年、ウィネトカの教育長ウォッシュバーン(男性)が ジョン・デューイの著作に触発されて創案し、 管下の小学校・ジュニアハイスクールで実施した個別教授法です。

**「共通基礎教科」と「創造的活動」**の両方で構成されています。

  • 共通基礎教科……能力に応じて学習速度を個別化する
  • 創造的活動……集団活動を中心に進める

「共通基礎教科」では、生徒たちに教科内容の学習と習得を求めました。 一方「創造的活動」では、生徒たちがそれぞれ異なった関心の度合いで 取り組むことが許容され、厳密な達成目標も到達度目標も設定されませんでした。

この教育プランはアメリカ国内にとどまらず世界的に広まり、 カリキュラム設定の焦点を再考するきっかけとなったことで知られています。

★ここが試験に出ます

ウォッシュバーンのいちばんの特徴は、 **「わかるまで、次に進ませない」**という考え方です。

ある子が習得できていなければ、 学年が上がったからといって先へは進めません。 その子はそこで時間をかけます。

実は、これが後の**ブルームの〈完全習得学習(マスタリー・ラーニング)〉**に つながっていく発想だと言われています。

🟢 ②ドルトン・プラン(1920年)

1920年にヘレン・パーカースト(女性)が試みた新しい教育方式です。

一斉授業を廃して、生徒各自に学習目標を定めさせ、
個別学習を進めていく教育方法です。

生徒は、1か月間にどの科目をどこまで学習を進めるかという計画を立てます。

国語、算数、理科、社会それぞれの教科ごとに箱に分けられ、 学習問題に対する答えや教師への質問を記入するカードが用意されています。 生徒は毎日、学習の進行に合わせて、自分で該当するカードを取り出して自習します。

教師に提出して合格するとポイントがもらえます。 ポイントは**クレジット(Credit)と呼ばれ、 教室の後ろの壁に貼ってある学習進度表(Room Graph)**の 自分の升目を、ポイントごとに指定された色で塗りつぶしていきます。

教師はそれを見て、だれが順調に学習を進めているか すぐに見て判断できます。

学習は個別化され、それぞれの能力や資質に応じて デザインすることができます。
現在では多くの国々の初等教育で、アレンジされながら普及しています。

★ドルトン・プランの〈3つの柱〉

試験ではこの3つがよく問われます。

  1. ハウス(House)  学年の違う子が混ざった、生活のよりどころとなる集団。  個別学習だけでバラバラにならないための仕組み
  2. アサインメント(Assignment)  1か月分の学習計画
    これは**生徒と教師の〈契約(contract)〉**として交わされます
    言われてやるのではなく、自分で約束する。ここがポイントです
  3. ラボラトリー(Laboratory)
    教科ごとの専用の部屋。 そこに専門の教師がいて生徒はいつでも聞きにいくことができます

そして、パーカーストがこのプランの土台に置いた原理が **〈自由(Freedom)〉と〈協同(Cooperation)〉**の二つです。

自由なだけではない。ハウスがあり、契約がある。
「ドルトン・プラン=生徒の自由放任」というイメージを抱く受験生もいるようです、自由だけではない、ということもおさえておきましょう。

🟢 ★なぜ、同じ時期に二つも生まれたのか

 そうここがおもしろいところです。

 1919年と1920年。
 アメリカの別々の場所で、驚くほど似た発想が同時に生まれました。

 偶然でしょうか?

 違います。

 二人には、同じ〈先生〉がいたんです。

フレデリック・バークという人物です。
サンフランシスコ州立師範学校の学長で、 第一次世界大戦の前から
「みんなが同じ速さで進む一斉授業はおかしい」と考え
個別学習のしくみを作っていた人でした。

ウォッシュバーンは、若い頃このバークの弟子でした。
そしてバークの推薦で、ウィネトカの教育長になっています。

パーカーストもまた、バークの考えから影響を受けています。
さらに彼女はマリア・モンテッソーリのもとでも学んでいます。

つまり──

バークという土壌からウォッシュバーンという枝と パーカーストという枝が
ほとんど同時に伸びたということです。

そう見ると、二つのプランがこんがらがってしまう、というのも当然といえば当然に思てきませんか。
「似ている別のもの」ではなく
「同じ根から出たきょうだい」だったわけです。

人と人がつながった形で学んでいること、それも教育史をたのしく学ぶコツの一つです。

🟢 実はその二つの流れが日本にも来ていたから試験でも問われるんです

 日本の教育とぜんぜん関係ないなら試験で問われることはありません、強く関係しているから出題されるんです。

ドルトン・プランは、大正時代の日本にも入ってきました。
大正自由教育と呼ばれた時代です。

  • 澤柳政太郎の成城小学校でドルトン・プランが取り入れられました
  • 赤井米吉はドルトン・プランを研究し、明星学園を創立しています

アメリカで生まれてわずか数年で、日本の教育に影響を及ぼしたというところからも、当時の日本の教育者たちの熱量が伝わってきます。

「1920年代の日本にも、こんなに前のめりな人たちがいたんだ」
そう思って年表を見ると〈試験に出るから〉的な教育史とは違って見えてくるでしょう。

🟢 いまの教育とつながっています
 どちらも「昔の失敗した実験」ではありません。
 いまの教育に、はっきりと受け継がれています。

  • 個別最適な学び」……ウィネトカが〈速さ〉でやろうとしたこと
  • 協働的な学び」……ドルトンの〈ハウス〉、ウィネトカの〈創造的活動〉
  • 一人一台端末での学習進度の見える化……ドルトンの〈学習進度表〉そのものです
  • 自己調整学習……ドルトンの〈契約〉の考え方
    ※自己調整学習はバリー・J・ジマーマン(Barry J. Zimmerman)の self-regulated learning の訳語、文部科学省や国立教育政策研究所の文書にあるこれられと関連

    • 観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」──その中の「自らの学習を調整しようとする側面
    • 中教審答申「令和の日本型学校教育」──「自ら学習を調整しながら」

🟢 ★確認問題(答えはこの下)
 何度間違ってもよし。
 その都度、答えと自分の予想を照らし合わせて修正していくだけです。
 ノープロブレム

  1. ウィネトカ・プランを提唱したのは誰か。
  2. ドルトン・プランが実施されたのは何年か。
  3. ドルトン・プランの3つの柱を答えよ。
  4. ウィネトカ・プランが個別化したのは、学習の何か。
  5. ドルトン・プランで、生徒と教師の間で交わされるものを何と呼ぶか。

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

【解答】

  1. カールトン・ウォッシュバーン(男性・1919年・イリノイ州ウィネトカ)
  2. 1920年(マサチューセッツ州ドルトン。ウィネトカより1年あと)
  3. ハウス/アサインメント/ラボラトリー
  4. 学習の速度(ドルトンは学習の計画
  5. アサインメント(=契約)

🟢 おわりに

その人物の顔と一緒にイメージできること。 単なる知識ではなく、血の通った社会実験として受け取ること。パーカーストとウォッシュバーンの顔を、 私がまとめた資料の切り抜きから載せます。

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〈たのラボ〉は設立当時から〈楽しい福祉活動〉を全力展開しています@気軽にご相談ください

「学校現場に最も近く、教育に強い団体」が〈たのラボ〉です。それだけでなく教育と福祉の両方に深く関わってきた団体は類を見ないことでしょう。学校現場の教師たちとつながりながら、15年にわたり教育・福祉の活動を続け、学校に行けない子、病気療養中の子、経済的な支援を必要とする人、ハンディのある人たちにも活動を広げています。現在、第3期を迎え、福祉活動をさらに加速させています。

最近も、県外の団体から熱心な
連携の相談が届きました。
県内からもいろいろな相談が届いています。
〈たのラボ〉の講座などに参加して下さると
どういう団体かハッキリわかると思います。
よく知らないという方たちもいるので、
今回は、問い合わせる前に
事前に読んでいただくとよい
〈たのラボ〉の活動についてまとめてみます。

     ⭐️

学校現場と最も近い教育・福祉団体が 《たのラボ》です。

正式名称を
「特定非営利活動法人たのしい教育研究所」といいます。

〈学校現場に最も近い〉というのは
「学校現場と親和性が高い」というだけではありません。
 たくさんの〈現場の教師〉とリンクして
 楽しい教育と福祉プログラムを推進しています。

🟢国や県、市町村、企業・団体と連携した福祉・教育の取り組みを15年に渡って継続
🟢沖縄県に認定されたNPOメンバー(全員が本務教師経験者+現役教師)で構成
🟢現役の教師もボランティア活動他に多数関わる
🟢福祉関係団体との連携が深く、これまでにない魅力的な取り組みを推進

ほか、書ききれないくらいです。

教育に強いだけではないか?
そう感じる人がいるかもしれません。

〈たのラボ〉は設立当初から
学校に背を向けている子どもたち
病気療養中の子どもたち
経済的な支援を必要とする方たち
身体的なハンディのある方たち
認知的なハンディのある方たち
ほか 幅広い福祉活動を展開しています。

特にこの第3期に入り
福祉活動のアクセルを 強く踏み込んでいるところです。

いろいろな相談ごとにも対応しています。
自分の福祉団体でワークショップなどを
開催してほしい というような要望にも
のるようにしています。

スケジュールの関係で「すぐに」ということは
難しいとはいえ ぜひ気軽にご相談ください。

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

🟢 どうして、教育と福祉の両方ができるのか

「なぜ一つの団体が、教育も福祉も両方できるのか」
そう思った方がいるかもしれません。

答えははっきりしています。

《たのラボ》がやっていることは、 はじめから一つだからです。

一人ひとりの奥にある〈たのしい〉という感覚をたよりに
その人の可能性を伸ばしていく
それだけです。

たのしいと感じたとき
人は自分から動きます。
「こうしなさい、こうすべき」ではなく
自分の中にある楽しさの向きに
自らすすんでいくわけです。

これは、学校に通っている子でも
通っていない子でも
病室のベッドの上にいる子でも
大人でも 何も変わりません。

《たのラボ》は「教育の団体が、福祉にも手を広げた」
のではないのです。

たのしさを届けようとしたら、
届けたい人たちが社会の中にとてもたくさんいた
ということ
ただ、それだけのことでした。

🟢 たとえば、こういうことをしています

このサイトを一つずつ読んでいくと
分かると思います。
とはいえ記事は膨大なので、
ここ1ヶ月くらいの楽しい福祉&教育活動を
いくつか挙げてみます。

〈たのラボ〉こどもマルシェ
子どもたちが食を通して家族を笑顔で元気にするプロジェクト。
ちんすこうづくり、かちゅー湯づくりほか数々のプログラムがあります

たのしい自由研究まつり
毎年、満席でキャンセル待ちになる人気の教育イベントです。
自由研究を〈宿題・課題〉ではなく
〈自分で予想して確かめるたのしい活動〉に変える一日です。
子どもたちだけでなく
大人や先生たちも
ここで自分の可能性を広げています。

先生のための研修
中堅教諭等資質向上研修をはじめ
学校の先生方に向けた研修を担当しています。
「研修が大変」で終わらせない。
先生がたのしいと感じた授業は
その先の何百人の子どもたちに届いていきます。

教育相談・カウンセリング・スーパーバイズ
学校に行けなくなったお子さんのこと
子育てのこと、先生自身のこと

たのしい教育プログラムの作成
数々

ほかにも 読み語り、〈こどもお日様バザール〉、食育プログラム、宇宙授業。
書ききれない、というのは本当のことです。

🟢 第3期の《たのラボ》がやろうとしていること

15年かけて、楽しい福祉&教育 の現場で確かめてきたことがあります。

〈たのしさ〉は、ぜいたく品ではないということです。

余裕のある人が手を伸ばすもの
ではありません。
苦しい状況にいる人も
たのしさが〈困難を切り開く突破口〉になります。

第3期に入って福祉のアクセルを踏み込んでいるのは、
そのことがはっきりしてきたからです。

学校に背を向けている子にも 病室にいる子にも
経済的な支援を必要としている方にも ハンディのある方にも
〈自分の可能性〉を広げていく時間を届けたい。
それが、いま《たのラボ》がやろうとしていることです。

🟢 「うちの団体も福祉イベントなどを頼めるのだろうか」

そう思われた方へ。

いろいろなところからこういうご相談を受けています。

・子どもの居場所で、月に一度たのしいプログラムを入れたい
・職員・スタッフ向けの研修をお願いしたい
・保護者向けの講演会を開きたい
・子どもが学校に行きたがらない、どうしたらいいか
・こういう活動を始めたいが、何から手をつければいいかわからない

大きな団体でなくてかまいません。
まだ形になっていない段階でもかまいません。

《たのラボ》の築き上げた
たのしいプログラムを惜しみなく
提供したいと思います。

スケジュールの都合で
すぐにお応えできないこともありますが、
まずはご相談ください。

👉 講演・授業申込み・お問合せはこちら

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楽しく頭を動かす@クイズは楽しい@叙述トリックの怪作『葉桜の季節に君を想うということ』@楽しいブックレビュー

手違いで〈翌日用の下書き〉がアップされていました、読んでしまった皆さん、すみません。時々こういうことがあります。後半、手を入れて完成版でお届けします。

⭐️

〈たのしい教育メールマガジン〉の〈授業の章〉は
「まず週に一回のたのしい教育で楽しく元気になろう」
というキャッチフレーズで
国語⇨算数⇨理科⇨社会⇨図工ほか
というように、いろいろな教科を楽しんでもらえるよう
ローテーションさせてとりあげています。

前回は〈国語〉。
「国語の教科書をたのしむ」をテーマに
 以前の国語の教科書にのっていた
〈モンシロチョウのひみつ〉を取り上げました。

次回は〈たのしい算数〉です。

夏休みなので、子どもたちの授業というだけでなく
大人もたのしめるものを取り上げています。

授業の章に限らず、読者の方たちから
「どうして何百号も続くのにネタがなくならないのですか?」
という質問が届くことがあります。

その秘密は現役の教師時代からストックしてあった
「たのしい教育デジタルデータ」です。
すでに何万という膨大な量になり
それは今も増えています。

そのデジタルデータの中から
「算数でたのしんでもらえるものはどれかな~」と探しています。

結果として弾かれた中に、
私が笑ってしまった問題があります。
こういうものわ集めて
国語の問題として出してみるのもいいな。

今回はそれを紹介しましょう。

もともとの問題は今一つ納得いかないので
私が手を加えてお届けします。

問題

ここはお菓子の国です。

クッキーは
マラソンしている最中に
お金をぬすまれてしまいましたが
それはクッキーが全く気づかない
瞬間的な出来事でした。

 

誰にとられたのか分からなかったので
何人かに聞いて犯人を探すことにしました。

チョコ
「僕はとってないよ。
 カステラとおしゃべりしていたから
 知らない」
団子
「チョコは嘘つきだよ。
 たぶんカステラが知っていると思う」

カステラ
「あんこに関係する奴だと思うなぁ~」
ケーキ
「カステラは犯人を知っているけど、
 友達だからはっきり言えないんだよ」

この登場人物たちの中に
犯人がいます。

しかもハッキリ書いてあります。

さて犯人は誰でしょう?

予想してからね

犯人は「モナカ」です。

「え、登場してないよ!」

いえいえ、ちゃんと出てきます。

モナカは漢字で書くと「最中」。
「クッキーはマラソンしている最中に
 お金をぬすまれてしまいましたが…」
ってしっかり書いてあります(´ー`

こういうものを「叙述トリック」といいます。
映像や音声では、この謎を描くことができません。
文章で読ませるから成り立つトリックです。

叙述トリックの名作がいくつかあります。

最近知人に紹介した
葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫)
も叙述トリックで最後に全員を
ビックリさせてくれる怪作です。

気持ちのよいどんでん返し
とは言えないとしても
その世界に没頭した人は全員
最後に「え~!」と声をあげて
しまうでしょう。

https://amzn.to/4x8XMls

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たのしい教育の巨人〈板倉聖宣先生〉の話が最も多いサイトはどこか?@楽しい福祉&教育

このサイトには私の師である〈板倉聖宣先生〉についての質問がいろいろ届きます。他のサイトやSNSでも時折り見かけるので、どういう紹介をしているところがあるのか調べてみました。A.I.で板倉先生の情報がもっとも充実したのはどれか調べたところ、とても興味深いことがわかりました!

このサイトに届く感想や質問の中に
〈板倉聖宣先生〉に関係するものが
一定数あります。

つい最近も大学生から長い感想と質問が届きました。

前から気になっていたので
たのしい教育の巨人〈板倉聖宣先生〉が語った内容が
ネット上でどれくら出ているのか
気になって調べてみました。

こういう機械的な作業は
A.I.にたのむにかぎります。
自分で探すより爆発的に速く
取り残しの数も
人間より遥かに少なくなります。


そこでできた時間は
🟢創造すること
🟢ものをつくること
🟢想うこと
🟢その想いを言葉につむぐこと
🟢作曲すること
🟢絵を描くこと
ほか、自分の感性を花開かせるものに使いましょう。

⭐️

 さてネット上の板倉聖宣先生関連情報を調べた結果、
こういう回答が帰ってきて驚きました。
かなりパワーのあるA.I.で
最高負荷のディープリサーチをしてもらった答えなので
確かでしょう。

とはいえ、よく考えてみると
「なるほど」という結果といってよいでしょう。
「やはり」という結果といってもよいと思います。

Facebook・X(Twitter)は先生ご本人の発信が見当たらず、note.comは139記事あるものの多くが実践者の回想でした。

一番充実していたのは、tanokyo.com(たのしい教育研究所・沖縄)で、書名・講演名付きの直接引用が数多く見つかりました。

ここで取り上げる候補自体が少ないとはいえ、
そこで拾ってくれたものの中に心動かされるものが
ありました。

《たのラボ》関係者にたくさん宣伝・販売した
仮説社の気に入り本『朝の連続小説』の編者
〈杉山亮(あきら)〉さんのブログです。

追悼 板倉聖宣先生

感謝して少し書き抜かせていただきます。

板倉先生の明言はいくつもあるが、

ひとつ紹介すると
「理想を掲げて妥協する」なんてことばは本当に
弁証法的で実践的だ。
スパイラルしながら真実に近づこうとする。
 たとえば教員が式典での国旗や国歌について、
自分の想いを言うのはいい。
立ちたくないし、歌いたくないなら
そのことを言うべきかもしれない。
だが、そんなものと心中してはいけない。
悲壮でかっこいいようだが、
それでやめさせる口実ができて喜ぶのは
雇用者側で、あてつけにもなっていない。

そういう愁いをも持った先生が現場にいて、

しかし子どもたちと楽しい日常を作っていくことの方がはるかに大事なのだ。

ぼくも、たとえば学校でものがたりライブをさせてもらうとき、
「できれば体育館でなく、もっと小さい部屋で
させてもらえませんか? そうするとマイクなしの肉声でやれるし、熱がこもりやすくなりますから」と
自分の理想を伝える。

 だが、そこで「体育館しかないんです」と言われてしまえばしかたがない。

「それでは、やれません」とは言わない。
マイクを使ってすればいいだけだ。

で、全力で盛り上げて、終わってから

「また、呼んでください。
できれば、次は学年をわけて
小さい教室を考えていただけると
もっと楽しくなります」と自分の理想を伝えて
学校をあとにする。

もし、ぼくのものがたりライブがよかったなら
次はぼくを信頼して、その方向で
動いてくれる先生もいるかもしれない。

 そうすると、次は子どもたちともっとおもしろい時間が作れるかもしれない。

「理想を掲げて妥協する」。
こういう考え方は板倉先生にいつのまにか教わっていたのだと今日になって気がついたことだ。

 ※少し略してつづけます

そしてぼくはその著作から学んで
自分がおもちゃを考える時、

ものがたりを考える時、
応用させてもらってきたのだと、

はっきり思う。
ありがとうございました。

と言うばかりだ。

杉山さん、いつか《たのラボ》に来ていただきたいなぁ、来てもらえるかなぁ~

⭐️今回の記事は楽しく読んでいただけたでしょうか。
〈たのラボ〉は健常な方たちだけでなく経済状況、支援の必要なたくさんの人たちも「わかった!」「もっと知りたい!」と目を輝かせ〈楽しさ〉と〈自分の可能性〉を広げる活動を進めています。みなさんがその一人になって、無理のない程度で力を一緒に注いで頂けると嬉しいです!

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