日頃から「特別支援教育(特支)にこそ教育の基本と未来がある」と考えています。ところが、〈たの研〉への相談事例から推測すると、特支が次第に普通教育(特別な支援が必要ないとされる子どもたちの教育)に寄って来てしまっている気がします。
特支は特支のプロフェッショナルが責任をもって教育するところです。
もちろん特支のクラスには特支の教育方法があるのです。
これは、最近研究をすすめているプログラム「コップ・タワーバランス」です。
シンプルなルールでドキドキしながらたのしめます。年末の〈たの研〉おたのしみ大会でも実施する予定です。
特支でもたのしめるプログラムになっています。
ところが、先生の中には「こういう遊びはいけない」と考える人たちがいます。
たとえば特支のクラスでこれをやっていると「授業中に遊んでいると思われるので、たのしいことをやりにくい」と考える先生もいます。
そうでしょうか?
特別支援教育の学習指導要領第7章には「心理的な安定」について記されています。「自分の気持ちや情緒をコントロールして変化する状況に適切に対応する」という内容で利用することができるでしょう。
特別支援の骨格となる『自立活動』では「小集団において,ルールを守ることや負けた時の対応方法などを身に付けるため,簡単なルールのあるゲーム等に取り組む」という内容も設定できます。
子どもたちがたのしんで取り組んでいく中で、何も学ばないということはあり得ません。
たのしみながら知恵と工夫を重ね、シンプルなルールを重ねていく中で、周りの人たちとのコミュニケーションの力を高めていくこともできるでしょう。
特支クラスは普通クラスの先生たちとは別な専門性、プロフェッショナルな力が大切になります。
ややもすると普通クラスでやっているプリント学習を特支クラスですすめる、という個別学習の塾の先生のような仕事を役割になっては、子どもも教師自身も苦しくなっていくことが多い、そう考えています。
たのしい特別支援教育をどんどんすすめてください、応援しています。
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