景色にみとれながら夕陽の小径を歩く

 〆切ものに追われることがわかっていたのだけど、週に一度は自然を味わいつつたのしく歩くことはやめられません。

 仏桑花(ぶっそうげ)と夕陽が美しいコントラストをみせてくれました。

 ブッソウゲはハイビスカスの別名でもあり、ハイビスカスの原種ともいわれています。琉球・沖縄では直球で「アカバナ/赤花」とも呼ばれます。

 これまでじっくり見たことはなかったのだけど、夕陽をバックにした美しさに見とれてしまいました。

 その姿をじっと見ている心のゆとりをたのしみつつ、その後いつもの畑の道を歩いているうちに陽は落ちて、暗くなっていきました。

 散歩なんかしないで〆切ものをまとめていた方がよいのではないか、と考える人もいるでしょう。

 そうかもしれません。

 でも自然をたのしむ時間をもちながら仕事に取り組む方が結果的にうまくいくかもしれません。

 両方同時にはできないけれど、感覚的には後者に軍配があがる気がしています。

 また早く散歩に行きたいものです。

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環境学習・環境教育についての質問がいろいろ届く謎が解けた!

 環境についての質問がいろいろ届くので、当然その質問に真摯に答えています。中にはとても専門的な質問もあって、環境省とか文科省とかの関連なのかなと思ったりすることも一度や二度ではありません。「よろしければ、どうして〈たの研/たのしい教育研究所〉に質問をしたのか教えていただけますか?」と書いて、それが多くの場合『webで検索したら楽しそうだったので/興味深いことを書いてあったので』という答えでした。

 先日、このサイトをチェックしてもらっているKくんから〈たの研〉の「楽しい・たのしい環境教育/たのしい・楽しい環境学習」の記事はトップ表示されていますというレポートが届きました。

 なるほどね、それでか。

 以前、「ひらがな表記の〈たのしい環境教育〉ならトップです」という話があったけれど、気づかない間に漢字でもひらがなでも、〈教育〉でも〈学習〉でもダントツ一位になっていたわけです。

 検索してみたら10位以内にいくつも〈たの研〉のサイトが登場しています、嬉しいことです。

 たとえば「楽しい環境教育」で検索すると、どれくらいのサイト記事がヒットすると思いますか?

 2300万件です、それがどれくらいの数かイメージしてみましょう。

 実際は無理なのだけど、一件の記事を10秒くらいずつで確認してみるとします。
 2300万件の記事を全部見るためにどれくらいの時間がかかるか?

 トを1件ずつ10秒で確認する場合、かかる時間を計算してみます。

1件の確認時間:10秒

全体の確認時間 = 2,300万件 × 10秒 = 2億3千万秒

日数に換算してみましょう。といっても人間は寝たり食べたりいろいろしなくてはいけませんから、普通の仕事の時間8時間何もせずそれだけ読んでいたとしますよ。実際には休憩したり飲み物や食べ物をとったりといろいろありますから、10時間は続けていることになるでしょう。

230,000,000 秒

分にすると⇨3,833,333 分

時間でいうと⇨63,889 時間

1日8時間ぶっ通しで見ると 7,986 日

それは何年か?  22年

 一件10秒ずつみるだけで22年かかります。※仮に寝ずに食べずにトイレにもいかず24時間ずっとそれだけやっていても7年かかります

 これだけの莫大な記事の中でトップを独占、光栄です。

 それは読者の皆さんが頻繁に〈たの研〉のサイトを見てくださっているからです。

 1日1000アクセス以上の数字は、一つひとつに感謝しています。

 これからもたのしい記事をお届けしようと思っています。
 SNSなどで「このサイトたのしくて、子どもたちと話す時のきっかけがたっぷりだよ」と伝えていただけると、ますます元気が高まります。

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楽しい自由研究:ススキは〈ほうき〉に利用しただけ?

 私いっきゅうは夏休みの自由研究で、祖父が得意気に教えてくれたススキの箒(ほうき)を提出したことがあります。いつも学校で利用している市販のホウキと比べると丈は小さいけれど、隙間に詰まったホコリやゴミもサッと除いてくれる優れものでした。
 こんな感じのホウキです、これほどカールしてはなかったけど⇩

https://www.yaeyamacraft.com/items/87164278

 子どもの頃からものづくり系は好きだったのに、作業そのものがたのしい経験だった記憶はありません。祖父は「使うものをお店で買うんじゃなくて、昔はこうやって自分でつくっていたんだ」と言いながら、ほぼ全ての工程を自分ですすめてしまって、私は不ぞろいのススキの穂をカットするくらいだったので、楽だったのだけれど、

 それでもしっかり記憶に残っているのは、その時、一本ずつはひ弱でも二、三十本束ねると、折れないくらい丈夫になることに驚いたからだと思います。そして「野山にこんなにたくさんあるススキをホウキにするだけというのはもったいないことだ」と感じたことも大きいと思います。

 そのことが何十年の時を経て解決しました。
 ススキにはある重要な利用法があったんです。

 私が無知だっただけで、たいていの人は知っている、ということもあるかもしれません。
 まず質問。

 その昔、ススキは何に利用していたと思いますか?

⬇︎

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ススキの重要な利用法

 ススキはイネ・ファミリー(科)です、米や麦などもイネ・ファミリーです。

 ほとんどのイネ・ファミリーの茎はストローのような中空構造です。

 表面は木目ががびっしりつまっていて、プスチックのようにツルツルになっています。

 そういう性質を利用して屋根の素材に利用していました。
「カヤ(茅)ぶき屋根」という言葉を聞いたことがありませんか、その「かや:茅」というのは〈いね科の植物チガヤ・ススキなどの総称〉です。

 高床式住居も茅(かや)の屋根だと説明されています、だいぶ昔から使われてきたわけです。https://kids-kouko.com/housing/

 日本の白川郷・五箇山など合掌造りの古い住居も茅ぶき屋根です。https://machiyane-kagoshima.com/column/2019-12-25.html

 ススキは人間の住居の歴史の中で重要な役割りを果たしていたわけです、なるほど・・・

 こういうことも自由研究の一つです。自由研究で長年の謎が解け続けている日々です。

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クマの被害者はどんどん増えてきているのか?/楽しい算数・数学

 最近開発した「熊撃退ツール」の話をメルマガに書いたところ、予想以上の反響です。それについては機会があれば書くとして、そのとき触れた「クマの被害者は増えているのか」という話について、いくつものメールが届いています。

 クマ被害件数自体はどんどん増えているのか、増えていくのか、みなさんはどう思いますか。

 ニュースなどをみると、年が進むごとにどんどん増えている感じがしている人も多いと思います。

 こいう時には数字を見ることです、言葉はごまかしやすく、数字はなかなかごまかせないからです。

最新の統計のサイトがここです(環境書のデータ)⇨ https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

 グラフにしてくれた方もいるので、それをのせてみます。

 2023年度は、前年度より明らかに被害人数が増えています。
 とはいえ、増える年と減る年があるので、この年のデータのみで、これだけでどんどん被害者が増えているとはいえません。

 あわせて環境省の今年度の速報値をみてみましょう。
 赤が2023年度(上のグラフ右端)の数で、右隣りが今年2024年10月3日現在の速報値です。約半年程度で去年の被害者数219人の⅓以下、67人です。今年度は全体として被害人数がガクンと落ちることでしょう。

 クマ被害が増えている、と感じるのは、いろいろなSNS発信や、あるところではクマ駆除の人件費がコンビニのアルバイトの時給より低いというので〈猟友会〉の方達が激怒して要請を断っているというニュースが聞こえてくるなど、刺激的な話題に触れる機会が増えてきたからかもしれません。

 クマに遭遇して被害に遭うことは不幸なことで、その人にとって肉体的にも精神的にも大きな痛手です。今年は半年程度で2名の方が命を落としています。
 いろいろな対策をして被害者ほ減らしていかなくてはいけません。

 それと同時に、「大変だ大変だ何しろ大変だ」と心配しすぎないことも大切です。 そのためにも、気になったら自分で数字を調べる。

 別なところが出している数字も調べてダブルチェックしてみることが大事です。

 学校でも、そういう力をもった子どもたちを育てていってほしいと思います。

 きっとワクワクしながら調べていくことができると思いますよ。

 新しい教育プログラムを作りたい分野の一つです。

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