楽しい教育選書『板倉聖宣に学ぶ たのしい授業入門』を出版しました!

〈たの研〉を設立した頃から『電子書籍を出したい』と考えていました、その夢が、やっと叶いました。あれも書きたい、これもまとめたいと思い続けてきたのに、予想以上の忙しさに、12年一回りしてやっとの出版です。

たのしい教師生活 してますか?
板倉聖宣に学ぶ
たのしい授業入門

 私が教師をはじめた時、板倉聖宣の開発した『空気と水』という授業書に感動し、いや、それを受けた子どもたちの感想・評価に感動し、これだけの授業を生み出したのはどういう人物か、その著書や講演記録を読み始め、ますます感動を深めていきました。結局それが『たのしい教育研究所』の設立につながっています。

 こういうたのしいものの見方・考え方があるのか、と元気になる人たちもたくさん出ると思います。

 当面440円で販売中です、代金は全てたのしい教育の普及・たのしい福祉活動に利用させていただきます。
 たくさんの方たちに読んでいただきたいです。

https://amzn.to/3FKBuk2

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楽しい教育の人間観:『勤勉な人間』と『勤勉でない人間』がいるのか?/レンズのみりょく

 宿題や課題をやらなかったりする子がいると「あの子はなまけ者だ」という人がいます。校長先生や教頭先生からみると〈なまけものの先生〉と〈勤勉な先生〉がいるかもしれません。
 けれど人間をそうやって二つに分類することができるのでしょうか?
 わたしは教師の頃、子どもたちの笑顔を広げる授業(たのしい教育)については、とても勤勉だったのですけど、「ちゃんとあいさつしなさい」的な一方向的な生徒指導にはあまり力を入れていませんでしたから、その面ではなまけものだったのでしょう。
 なので、なまけものか勤勉かという二つに分けることは難しく、この面では勤勉だけど、この面では勤勉ではない、というようなことになると思います。

 板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が、1994年6月の『大阪たのしい授業塾』でこういう話をしています。

 

〈人間ていうのは、だいたいサボタージュするものだ・人間てのは怠け心を持っているものだ〉という世界観を持っている人がたくさんいます。
 それで〈強制しなければ人間は怠けるから習慣を作ろう〉というわけですね。
 そのために 宿題を出して監視をする。
 今度『月刊 たのしい授業』で「宿題の特集」をやろうということになっているのですけど、私は宿題は大嫌いなんです。
 小学校の時から嫌いだし,いまなお嫌いです。すごい宿題嫌いの重傷患者じゃあないかと思うんです。

 世の中は〈勤勉な人間と グータラな人間と〉二つに分けようとする。

 けれど〈あることに対して勤勉で,あることに対してはグータラで〉というのが本当だと思うのです。
 私は人間というのを〈勤勉な人間〉と〈勤勉でない人間〉とに分けるという考え方には反対なんです。

 大切なことは、いろいろな子どもたちが「あ、それ楽しい」とか「面白い、もっと教えて」と感じてくれるようなものを提供することです、「この子は怠け者だ」というような評価はマイナスであるだけでなく、そもそもそういう評価自体成り立たないものだと考えています。

 いろいろな方法を提供しても乗ってこない、ということもあるでしょう。

 ぜひ〈たの研/たのしい教育研究所〉にご相談ください。

 低学年子どもたちから身を乗り出して学んでくれる「レンズのみりょく」というプログラムほか、たくさんのプログラムがあります。

 

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〈たの研/たのしい教育研究所〉は悪者探しではなく〈解決の具体的な提案〉をする組織/板倉聖宣の言葉から

〈たの研/たのしい教育研究所〉設立の理念の一つが〈たの研/たのしい教育研究所〉は悪者探しではなく〈解決の具体的な提案をする組織〉にすることです。10年以上経ってもスタッフみんなたのしく元気に過ごしているのは、その方針がとてもうまくいているからです。

 1999年8月に埼玉会館で板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長ほか)がこう語っています。伊良波さんからの元資料をいっきゅう編集版でお届けします。

写真は「沖縄 冬の大会」での板倉先生 2010

 『たのしい授業』が出る10年ぐらい前に,私は数学教育の遠山啓さんたちと一緒に雑誌『ひと』の編集委員をやっていました。
『ひと』創刊の一番のうたい文句は,「この教育雑誌はもし悪い教育があったとしても,その教育を告発することはしない。具体的にこうやればよくなる,たのしくなるという代替のプランなしには反対をしない」ということを根源にすえたことです。
 正確にいうと,そういう条件で私は編集委員を引き受け,実際にその方向でやっりました。
 雑誌というは下手をすれば「学校の先生はこんなことをしていてけしからん」とか「こうすべきだのに、それをしないのはけしからん」というように告発をすることになってしまいます。
「こうすべきである」という具体的で明確に出来るものがあればいいのですが,抽象的で出来そうもないことばかり書けば学校の先生は困りますね。

 私は「学校の先生の味方になりたい。学校の先生はけしからんという記事ばかりが出てきても,日本の教育は良くならない。教育が良くなるためには学校の先生の授業が大切なのだから、学校の先生が主体になるような雑誌を作りたい。そういうのであれば協力します」ということだったのです。

 当時出ていた教育雑誌は文章が悪くてほとんど読むに耐えないものでした。例えば〈この〉とか〈その〉が何に係っているのかもわからないような文章があったりするんです。読みながら入学試験問題を解いているようなのは嫌ですね。

「学校の先生は大学まで出ているのだから、こういうことはわかっていて当然である」というような論調もありました。
 だから私はだれでも読めるような雑誌にしようと考えました。

「学校の先生の悪口を書いて欲しい,文部省の悪口を書いて欲しい,教科書の悪口を書いて欲しい」ということになって、実際、告発すると短期間はよく売れるのです。

 でもそういう記事は載せない,新聞記者には原稿を書かせないということでやっていました。

 

『たのしい授業』は,あまり新聞社の受けはよくありません。新聞社の同情を引く形では展開しないからです。お母さん方の悪口を言ったり,文部省の悪口を言ったり,いろんな人の悪口を言えば,新聞と路線を同じくすることも出来ますけれど,私どもはそうは考えないのです。

 

 教育の雑誌は「実際にこうすればいい」という具体的な提案がないとダメです。
 とはいっても何をどうすればそうなるのかわからないようなものを提案したって、何も言ったことにはならないのと同じです。

 私どもは幸いにして,「こうすればいい」ということを,仮説実験授業とか,キミ子方式とか,その他で具体的な教材を作ることで確保できました。
 具体的な提案が出来るようになったから,雑誌『たのしい授業』が出来るようになったのです。

 私はそこまで手を広げるゆとりがないので良く知らないのですけど、SNS等では誹謗中傷にあふれているという話をよく耳にします。

 たのしい教育研究所は〈悪いもの探しや告発・誹謗・中傷〉をせず「こうするとたのしくなりますよ」「先生・お母さんは味方だって感じてくれる子どもたちも増えてきますよ」という具体的なプログラムを提唱しています。

 そうしているうちに行政の方からの相談も来るようになりました、校長先生たちもアイディアが欲しいと相談してくれます。
 某教育行政の組織を率いていた方は
「教育は学校や行政だけでは無理です。〈たの研/たのしい教育研究所〉のような組織がとても大切だと思います」と熱く語ってくれました。

 地域で子育て活動をがんばっている人たちや、学校で子どもたちの教育に真剣に取り組んでいる先生たち、お母さんお父さんなど、いろいろな人たちからの相談もやってきます。

 このサイトの読者のみなさんも、きっとそのことに惹かれてくれているのではないでしょうか。これからもその流れで〈犀(さい)の角〉のようにすすんでいきたいと思います。
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授業書-温度と沸とう@仮説実験授業/たくさんの子どもたち&先生たちの笑顔と賢さを広げています

 いくつも問い合わせが来ているので、その方たちに紹介しているのが仮説実験授業の授業書『温度と沸とう』です。

 理科を担当している頃はほとんど毎年授業にかけている上に、その学年が4クラスの場合は4クラスに並行して実施するので、初めから終わりまで授業にかけた回数でいうと100回近くになると思います。

 授業書の1ページ目はこうやって軽く始まるのですけど、5本の温度計をビーカーに入れて沸騰の温度を測定する実験など、とてもたのしい授業になります。

 

 仮説社のサイトで注文できます⇨ https://www.kasetu.co.jp/products/detail/724

 ただし、仮説実験授業・たのしい教育を実施したことのない方は、まず「仮説実験授業のABC」を入手して読んでください⇨ https://amzn.to/3Vs0dyI

 このサイトでも触れています。

「仮説実験授業の評価」/卒論で仮説実験授業をテーマに取り組んでいる大学生からの質問に答えて/おすすめ本「仮説実験授業のABC」

 子どもたちだけでなく先生もたのしくなる〈仮説実験授業〉があれば、教育界はもっとたのしく元気で創造的になるでしょう。

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