セミの季節になった@沖縄 野山さんぽ 2024.5.26

 東京のセミを調べると「7月8月から」とあって、日本列島の季節の違いをあらためて気付かされます。

 先日の野山さんぽでニイニイゼミをみつけました、こんなセミです。

 自分も一緒に行きたかったのか、車に入ってきました。
 

 もちろん、外に逃してあげました。

 セミの鳴き声をミーン、ミーンとかジーとかいう表現をすることがあるのだけど、実際に聞いてみるとかなりイメージが違います。

 とてもよいサイトがあります、琉球大学博物館「おうちミュージアム」です。

 ニイニイゼミといってもミヤコニイニイ、イシガキニイニイといくつかの種があって、それぞれ鳴き方も異なっています、びっくり。

 日本最小のセミ、イワサキクサゼミから始まって、ニイニイゼミも収録してあります、聴いてみませんか。

琉球大学風樹館に感謝を込めて参照⇩
 https://fujukan.skr.u-ryukyu.ac.jp/ouchi/cicada.html

 

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たのしく島言葉の活動の様子@仲良くなる島言葉でたのしむ子どもたち

〈たの研/たのしい教育研究所〉の「たのしくシンプル島言葉」の取り組みは今年度のたのしくスタートしています。

 島言葉といえば、最近のメルマガで、カレーの元祖『マースカレー』が出始めた頃「マースって何なの? 塩カレー?」と思ったという友人がいたという話を書いたら、いろいろな人から「笑いました」というメールが届きました。

島言葉がわからない方には笑えないと思います、興味のある方は調べてみてください⇩ ※「まーす」の項
https://www.kozaweb.jp/featureCategories/show/16

 これは今月、A小学校にいって「仲良くなる島言葉」をたのしんだときの写真です。
こどもたちはみんな一緒に「ちびらーさん!」といい声を出してくれました。

 子どもたちが持ってくれているのが、たのしい教育研究所が県の助成金を利用してさくせいしたプログラム「仲良くなるしまくとぅば」です。
 一枚ものなので、いろいろなん先生たちが気軽に利用してくれています。


  人間の思考形成の拠り所となるのが〈言葉〉です。

  〈しまくとぅば〉は沖縄で暮らしてきた人たちが大切に残してきた「ものの見方・考え方」をタイムマシンのように届けてくれます、素晴らしい文化遺産だといってよいでしょう。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座やワークショップはすでに半年先まで入り始めています。

 島言葉のワークショップなどをご希望の方は「たのしい島言葉のワークショップについて」と明記してお問い合わせください。

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自由研究@国語:梅の季節でもないのにどうして〈梅雨〉?/〈芒種〉と紫陽花

 沖縄は梅雨の季節に入りました、今日はしとしとと降っています。教師をしていた頃「先生、どうして梅の花の時期ではないのに梅雨っていうんですか?」と聞かれたことがあります。

 皆さんは不思議に思ったことはありませんか。

 沖縄に梅は少ないとはいえ、桜の前に梅の花が咲くことからすると、二月前後に咲く桜の花をみれば、五月六月が梅の花の季節ではないことはわかります。

 よその県では五、六月に〈梅〉が咲くのか?
 いいえ、北海道でも〈桜〉は五月前半です。温暖化で開花が早まっているとはいえ、教科書的には古くから《桜は四月》ですから、梅の花はその前の三月あたりでしょう。

 すでに雑学本などでどうして「梅の雨」というのか、その理由を知っているかもしれません。

 今回書くのは雑学本の引用ではありません、私がいろいろ調べて、その子に答えた内容を思い出して、再び調べ直して書いています。

         「いらすとや」に感謝して

読み方から不思議

 考えてみると梅雨(つゆ)という文字は発音からして不思議です、音読みでも訓読みでもありません。「ばいう」という

 読み方もあるのですけど、多くの人は普通に「つゆ」と読んでいます。
 梅は〈つ〉とは読まないし、雨を〈ゆ〉とも読みません。

 中国語読みかな、と思ってA.I.で調べてみると梅雨は中国で〈メイユー〉です。中国語の発声はイントネーションが独特とはいえ、雨が〈ユー〉ということですから「つゆ」の〈ゆ〉は中国語からきたのかと考えられないわけではないのですけど、半分だけ中国語読みというのは無理がありそうです。

 梅雨をどうして「つゆ」と読むかに関しては三つくらいの説があって、その二つは

 1.梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」
 2.カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」

です。
私はその説からとるとすれば3つ目の

 3.露(つゆ)にぬれる時期だから

をとることにしています。
〈梅雨〉という文字に、雨や湿気でしたたる「露」の読み方を〈当て字〉したというわけです。

どうして〈梅雨〉?

 では梅の花の頃ではないのにどうして「梅」と「雨」なのか?

「梅雨」という言葉は中国から入ってきました、遣唐使が持ち帰ったという話です。

 その頃、中国で栄えていた長江下流でした。その中国の長江下流地域で梅の実が熟す初夏の時期の長雨なので梅雨という字になったというのです。

 なるほど『梅の花』ではなくて梅の実か・・・

 それなら日本でも同じです。

 農林水産省のページに、こうあります。

梅干しや梅酒、梅シロップ等様々な料理に使用される梅ですが、梅の旬は5月~7月とまさに今が旬です」https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/ume.html

 

 中国から来た五月頃の長雨の〈梅雨〉という言葉は、日本でも〈梅の実の熟する頃の長雨〉ということで受け入れられて、「露」の読み名を被せて『つゆ』と読んだ、というのが、私の理解です。

 一つの言葉でも、その語源をみていくと、いろいろなことに気付かされる。いにしえ(古)の人たちの思いや発想の面白さを味わうことができます。

 みなさんが疑問を感じる言葉があったら、たどってみるとたのしく賢くなりますよ。

 

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ミニプラン〈生き物たちの模様〉@たのしい教育プラン 質問〈シマウマの模様を描いてみよう〉

 よくみる『チコちゃんに叱られる』で〈これは授業で使いたい〉と感じるエピソードが出てきて、あっという間にたのしい教育プログラムができました。メルマガに取り上げたいと考えているのですけど、初めの部分を先に公式サイトに紹介しましょう。

 生き物たちを何となく見つめるのではなく、詳しく具体的にみていくたのしい観察のプログラムになると思います。

 こういう問題からスタートします。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

質問:みなさんはシマウマを知っていますか?
 なぜシマウマというかというと、ウマと同じスタイルで、模様がシマシマ(縞々)だからです。

 では、本や写真などほをみないで、簡単にシマウマを描いてみましょう。
 シマウマのシマ(縞)ってどうなっているのでしょう。
 タテジマ(縦縞)なんでしょうか?
 ヨコジマ(横縞)なんでしょうか?
 顔にもシマシマがあるんでしょうか?
 それとも?

※上手い下手ではなく、どういうシマもよう(シマ模様)かに注目して描きましょう

 

 みなさんも挑戦してみませんか。

 描いてあと、実物の写真で確認すると、わたしたちがかなりおおざっぱなイメージでシマウマをみてきたことを実感すると思います。

予想してからね

予想してからね

予想してからね

顔にもシマシマがあるでしょうか?

あるんです、なんとひし形のようなシマシマも見えます。

 身体はどんなシマシマでしょうか?

 タテジマの部分とヨコジマの部分があるんです。

 模様は、その生物に親しみをもつ入り口になりますよ。
 みなさんも模様に注目して、生き物たちに親しんでみませんか。

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