〈たの研〉のアイディアセッションはとってもたのしい@楽しい教育プログラムづくり

〈たの研〉の教材プログラムづくり、アイディアセッションは、プログラムの作成に至る過程がとてもたのしい時間です。

 これは5人でセッションしているところです。

 セッションは話し合いだけで終わることはありません。
 途中、A先生が2種類のボールを手に、メンバーに予想を立ててもらっています。
 子どもたちがとても盛り上がってくれたとのこと。


〈たの研〉には、子どもたち、先生、保護者のみなさんの笑顔と智慧と可能性を伸ばす活動が大好きなメンバーが揃っています。すでに7万人以上の授業・ワークショップ実績があって、99%の参加者満足度を続けていますから、メンバーの実力は全国的にみてもトップクラスといってよいでしょう。

 今週は本島北部で親子向けの、たのしいワークショップがあります。

 実施希望のみなさんは、遠慮なくお問い合わせください。
 自治体、自治会、企業、学校などへは費用の負担をお願いしているのですけど、状況によって負担0で実施しているところもたくさんあります。
 遠慮なくお問い合わせください。

 また、〈たの研/たのしい教育研究所〉の活動を支援してくださる可能性のある組織団体からのお問い合わせも大歓迎です。授業・ワークショップ、このサイトなどで組織・団体名を掲示して、その貴重な活動を讃えています。

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やっぱり桑の木の生命力は強い@たのしい植物学

 沖縄には桑の木がとても多いのだけど、それは大正期以降の政策として養蚕を広めたときと軌を一にしています。

 生糸を作ってくれるカイコは、徹底的に桑の葉しか食べません。キャベツをあげても食べてくれません。
 同じ桑ファミリーのイチジクの葉でもダメです。

 子ども「好き嫌いが多いでしょ」という親や先生はいるのですけど、カイコとかモンシロチョウとかの昆虫類や、コアラとかパンダとか、「これしか食べません」という生物はたくさんいますから、それと比べると、好き嫌いが多いと注意されている子どもたちは何千倍もいろんな種類を食べていると思います。

 閑話休題
 桑の木は養蚕と共に広がっていったのですけど、桑の木の生命力の強さがそれをさらに加速させました。

 沖縄県うるま市の石川図書館にいった時、コンクリートの隙間からしっかりと成長していく桑の木を発見しました。

 自転車置き場の塀とアスファルトの隙間です。

 1平方cmより少し大きいくらいの隙間から、どんどん茎を伸ばしています。
 幹は1.5cmくらいなのに、葉はもう立派な大人の木くらいの大きさです。

 表面はアスファルトなので、雨の水をはじいてしまい、中に染み込む水分は少ないでしょう。夏は高温で、たいへんでしょう。

 これから、この桑の木はどうなっていくかなぁ・・・

 図書館の人に刈り取られてしまうこと考えられるのですけど、そうでないとしたら、このまま茎を太くしていくことができるでしょうか。

 それとも今の直径1.5cmくらいのままでしょうか。

 みなさんはどう思いますか。

 何をするにも予想を立てて確かめることがたのしく賢くなっていくコツです。

 予想していてくださいね。

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たのしい英語 訳することは楽しいと体感できるようなプログラムの作成

 映画が好きになるまで、英語はとても苦手で避けてきました。
 その最も大きな理由は、中学の頃の「画一的な英語の授業」と「できる子、正解した子だけほめて伸ばす」というスタイルによるのだと思います。

 その経験は、私の奥の方で、たのしい教育を目指す貴重なきっかけにもなっていると思います。

 中学校で英語を学ぶと、基本的な単語をいろいろ学んでいきます。

 たとえば、次の7つの単語の意味を学んだとします。

 🟢I 私は(が)

 🟢 see  見る

 🟢 the その

 🟢 man 男

 🟢 with 一緒に

 🟢 a 一つの

 🟢 telescope 望遠鏡

 ちょうどその単語でできた英文が出てきました、「よ~し、この単語が出てくる英文なら理解できるぞ」と考える。

 では、挑戦してみましょう。

 I see the man with a telescope.

〈私は 見る その男 一緒に 一つの望遠鏡〉と並びます、
「あっ、わかったぞ」⇨「私は望遠鏡を持っている男を見ている」だ。

 正しい訳し方です。

 でも違う訳し方もあるんですよ

 「私は望遠鏡で、その男の人を見ている」です。

 with telescope が男の人と一緒なのか、私と一緒なのか、両方の可能性があるので、この文章だけでは、どちらが正しいのか判断できないんです。

 つまり単語の意味がわかれば訳せるのかというと、そうカンタンにいかないこともあるわけです。

 これを「構文を覚えなさい」というように、丸覚えで理解させようとする先生たちもいます、リサーチしてきた経験上、その人たちの方がおおいでしょう。「英単語を覚えなさい」というからがんばって覚えたのに、それが終わったら今度は構文を覚えなさい、って・・・
 いつまで覚えなさいが続くのでしょうか。

 そうではなく
 英語を使う人たちはねぇ、 I see the man with a telescope. という文章を読むと「え、どっちが望遠鏡もっているの?」 って考えるんだって、不思議だねぇ。
 というように、感覚的なもので授業していきたい。

 では質問、日本語の文章なら二つの意味になるようなことはおこらないのでしょうか?
 少し考えてみてください。

  「わたしは はだしで 走っている 男を おいかけた」はどうでしょう?

 全員が一つの意味で理解するでしょうか?

 二つの意味になりませんか?

a)わたしは〈はだしで走っている男〉をおいかけた。

b)わたしははだしで〈走っている男〉をおいかけた。

 はだしなのが私かもしれない、走っている男かもしれない、どちらにもとれるんです。

 二つの意味に訳すことができる、というのは英語だけではありません。

 言葉というのは、算数・数学の計算式のようにはできていないからです。

 そういうあいまいさは不完全でダメなことだと考える人も多いかもしれません。けれど、そうでもないんですよ。

 言葉がいろいろな方向に可能性を伸ばしていくことにもつながるからです。いわゆる〈若者言葉〉といわれている独自の言葉の使い方も取り入れることができます。もしかすると、日本語と韓国語がいくつかの部分で融合して、どちらの国の人たちも理解できる文章スタイルができてくるかもしれません。

 話が広がってしまいました。

 覚えなさい型の授業を変革して、まず心動かされるような授業をする。心を動かされたら、単純作業による記憶より遥かに強く脳の中に刻まれるでしょう。

 テレビから流れるミステリー番組をみても、大抵の場合、時間が経過するうちに誰が犯人だったか忘れてしまうかもしれないけれど、「その列車にいた人たち全員が犯人だった」という有名なミステリー小説の驚きは一生忘れないでしょう。

 記憶は必要ない、ということはありません。
 大切です。
 けれど、たのしい教育は、まず子どもたちの心をどうゆさぶる、それが優先です。

 違う文化をもつ国の言葉を理解できるようになると、とてもたのしい扉が開きます。

 なかなか「たのしい英語プログラム」としてまとまったものを出すゆとりはできていないのですけど、早くまとめたいプログラムの一つです。

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野山散歩でシークワーサーの実を発見/自然の恵みと人の優しさ

 所要で遠出した帰り、小高い丘の脇道に入って30分くらい歩いたところで、立派なシークワーサー(ヒラミレモン)の木を発見。
 なかなかこんな立派な枝ぶりのシークワーサーはみたことがありません。

 よくみると、たわわに実がなっています。

 

 五分ほど前に、少し離れたところで畑仕事をしている方をみたので、少しもどって、訊(たず)ねてみることにしました。

「みごとなシークワーサーの木が上の方にあったのですけど、少しもらってよいものでしょうか?」

 ちょうど帰り支度をしていた、その方は

「あ~、いっぱいもらってください。誰も採らないからかわいそうなくらいだから」

 そう言ってくれました、きっと地主さんなのでしょう。

 少し畑の作物のことを語り合い、お礼をいってさっきの道を戻りました。

 遠慮なく、これくらい頂いて帰途。

 呑みものに入れて、おいしく味わっています。

 自然の恵みは心も身体も元気にしてくれます。
 見知らぬ私に「たくさんどうぞ」といってくれるような人の優しさはさらに心と身体を元気にしてくれます。

 たのしい日々が続く幸せな日々です。

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