たのしく通りすがりのアウト・ドア |山にのぼるたのしみと無理しない勇気

身近なアウト・ドアについて書いて欲しいというメールが届いていますので、つい最近のアウト・ドア体験を書いてみます。

ほんの一時間くらいあれば、こういうことができます。

某日、車を走らせていると、小高い丘が見えました。
この場所が高い位置にあるので、上まで登ると、向こう側の海もきれいに見えそうです。
少し時間があったので、挑戦してみました。

たのしい環境教育2

しかし道らしい道がみあたらず、ずいぶんきびしい場所で、そのうちに時間がきてしまいました。

たのしい環境教育

はじめて挑戦する場所だと、こういうことは普通におこります。

こういう時に無理をしてはいけません。

危険な生き物もいるからです。

でも、たのしさはいろいろなところでみつかるものです。

その時、私の足にはおどろくほど、野草のタネ達がくっついていました。つけたまま帰って研究所で発芽の実験をしています。

楽しい環境教育 タネ

ということで、危険なこともありますから、歩道がある山などに挑戦しましょう。
また、頂上をねらうのではなくて、その周りに咲いている植物とか、虫たちの写真を撮る、というのもたのしいものですよ。

私の靴は、一見ビジネス用で、実はアウトドアでもOKのタイプです。靴底が車のタイヤのような素材でできているタイプ、五千円くらいです。

いろいろなたのしみ方はあるのですけど、結局、アウト・ドアをたのしむということは、その場所の風を感じるというようなものかもしれません。

身近なところで気軽に挑戦してみることをおすすめします。

こういうところから広がる環境教育もあるのです
そして実は、それが身体にしみついていくのだと思っています

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グッジョブ授業プラン「科学技術の発展/たのしいキャリア教育」の一部|たのしい事は進化せずにはいられない|ひろがる「たのかし活動」!

たのしい教育研究所の喜友名はいろいろな処での授業や講座、講演活動、教育相談などを実施しています。

そうやって飛び回りつつも、たのしい教育に興味・関心を持ってくれる方達が実施できる授業開発、授業クリエイターとしての活動にも力を入れています。

これもたのしくてなりません。

「たのしい教育教材」を開発するにあたっては、特別な材料などを利用するのではなく、学校や家庭で普通に入手出来るもの、それは難しくても100均にいけば安価で簡単に入手出来るものを利用するなど、次の目標で作成しています。

① たのしい教育を実施しようと思う先生方なら誰でも授業することができる

② 授業を受けた人たちの「たのしさ度・わかった度」が90%レベル(85〜94%)になる

 板倉聖宣「仮説実験授業ABC」の考え方をベースにしています

同時進行でいくつかの授業プランの開発が進んでいますが、この公式サイト上でも人気の「しんぶんゴマ」について、少し紹介させていただきます。

 

———- 科学技術の進歩 ———-


質問

みなさんは「コマ」の歴史をたどると、どれくらい前にさかのぼることがコマできると思いますか?
どれくらい前の人たちがコマを作って遊んでいたのでしょう?
コマといっても最近のものではなく、材料も木や実などいろいろ簡単にたのしんでいたころにさかのぼって予想してみてください。

予想 今から
ア.100年くらい前
イ.500年くらい前
ウ.1000年くらい前
エ.そのほか

どうしてそう予想しましたか?

 

いろいろなところでこういう問題を出しているのですけど、子どもも大人も
「ア.100年くらい前」
が多いようです。

みなさんの予想はどうでしょうか?

予想を立てずしてたのしく賢くなることは無理です。

続けましょう。

「日本独楽博物館」のWebサイトには「世界を見渡すと2500〜3000年前のコマも見つかっている」とあります、他の資料によると5000年くらい前までたどることができることがわかります。

 

昔のコマのイメージ

 

さて、あなたの「しんぶんゴマ」はどれくらいの時間まわすことができましたか?

30秒以上回ったという人達が何人もいました。
すごいですね。

では、よくできたコマはどのくらい回すことができるのでしょう?
コマの種類は多く、傘より大きくて一人では回せないコマもあります。それらではなく、私たちが作ったコマのように、片手で回すことができるタイプのコマで調べてみましょう。

「全日本製造業コマ大戦」といって、いろいろな工場がつくるコマを回して長さを競う大会があります。その記録によると、日本の「上坂精巧」という工場がつくったコマ  (写真)が「12分41秒」回ったということです。とても安定したコマですね。
コマ記録

 

 コマはもともとたのしみごととして出発しましたが、その後、いろいろなものに広がりました。

コマが応用されて利用されているものについて、みなさんは何か思いつきますか?

 

思いついた人は出してみましょう。

 

お話「コマの発展」

 

たとえば時計の中の重要な部分にもコマの形をした部品ものが利用されています。
時計の中 時計の中のコマ 考えてみると、扇風機も電気の力で回しているコマの様なものですね。

 

それだけではありません、科学者たちのいろいろな研究で、なんと私たちの地球も、コマの様に回っていることがわかりました。「自転」といいます。

 

ところで、科学の最先端といってよい「人工衛星」にも重要な備品としてコマが利用されているのです。「リアクションホイール」と呼ばれています。
そのコマを回すことで微妙な姿勢のコントロールをおこなっているのです。
文字通り、コマが宇宙を飛んでいるのですよ。

たとえば日本がほこる惑星探査衛星「はやぶさ」の中に入っているコマを見てみましょう。

はやぶさ©JAXA

2010年には「小惑星イトカワ」から岩石の粒を持ち帰って世界中を驚かせました。

その「はやぶさ」の内部にも三ヶ所に「リアクションホイール」と呼ばれているコマがセットされていました。

はやぶさ リアクションホイイール

©JAXA

 

 はじめは単に遊びと思われていた「コマ」でしたが、人間の知恵と工夫、それをいろいろなものに発展させてきたのです。

たのしいことなら、どんどんそれに知恵と工夫を重ねていくのが人間です。

みなさんも、自分が「これはたのしい」と思っていることについては、誰に言われたわけでなくても、自然に知恵と工夫を重ねていると思うのですけど、どうでしょうか?

それはつまりわたしたち人間の素晴らしさです。

 

というように続いていきます。

たくさんの方達が「しんぶんゴマ」を作ってたのしんでくれています。

それはそれでとてもたのしいのです。
それに加えてチャンスがあれば、子どもたちに、こういうことを話していただけるといいなと思っています。

たのしい教育は人間のすばらしさの証です。
教育が成熟してきた証でもあります。
みなさんの応援をお待ちしています。

ひろがるたのしい教育
たのしく賢くすくすくと
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おすすめ絵本|ぼくのジィちゃん くすのき しげのり作/おすすめブックレビュー

今週のたのしい教育Cafeで、おおいに盛り上がった、読み語りのシーンです。

スクリーンショット 2015-09-11 22.36.51
前にも聞いたことがあるのですけど、何度聞いてもたのしい。
元気になる絵本です。

明日は運動会。
クラス一番走るのが
遅い僕は徒競走が
嫌で仕方ない。

そんな主人公とおじいちゃんのある日の物語です。
特に運動会のこの時期に子どもたちに読んであげたい快作です。

スクリーンショット 2015-09-11 22.29.30入手情報⇨ ぼくのジィちゃん

 走るのが苦手だという子にも得意だ、という子にも読んであげてほしいです。

くすのき しげのりさん
注目して損はない作者の一人です。

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学力 その本質的な向上 /学力方程式④「国語の時間をたのしくかしこく」/〈授業書@たの研〉

沖縄の学力向上をめぐって、書かせていただいています。
「学力はマイナスの値を取りうるのだ」ということに、多くの反響と共感とをいただきました。

第2回でその具体的な方法について書かきましたが、今回も、具体的な例をとりあげます。

つまり学力方程式から導かれる「本質的な学力」をどう高めるか、についてです。

ただしこれには、「たのしい教育」に関する熱意を必要とします
何しろこれまで長いあいだの教育で培われていた
「まず覚えなさい、まずできる様にしなさい的」
「点数が高まれば好きになるはずだ式」
の教育方法ではなく、日々の授業の内容そのものを「感動を伴ったもの」にシフトしていくことになりますから、時間がかかります。

しかしご心配なく。
必要なものは「熱意」です。
たのしい教育に伴う教材は着々と増えています。
自分で一から準備する必要はありません。

その中から今回は、すでに全国各地で利用されている、たのしい教育研究所の授業プラン「国語辞典をたのしもう」をとりあげることにします。

スクリーンショット 2015-06-25 14.56.28

 

たのしい教育研究所が提唱する「学力方程式」

学力 = 重要な知識・技能  ×   意欲
(1〜10)    (-10 〜 +10)

で高い学力特典を目標にする授業の一つです。

 

内容は、国語辞典の引き方からはじまって、その魅力を味わっていく内容です。

プリントを印刷して一枚ずつ配りながら、いろいろ予想を立ててたのしんでいく授業です。

はじめに、国語辞典の引き方について学びます。
そこでは、「自転は《あいうえお 順》になっている」ということを具体的に知ってもらってあと、こういう質問を出します。

--------------

【質問1】 あなたは「すもう」が好きですか?

 すもうには、日ごろあまり聞かない言葉がよく出て来ます。

 すもうで一番強い人たちを『横綱(よこづな)』とよび、2番目に強い人たちを『大関(おおぜき)』とよびます。では、辞典を引くとどれが先に出て来るのでしょうか…考えてみて下さい。

  <予想> ア 横綱(よこづな)がさきに出て来る

       イ 大関(おおぜき)がさきに出て来る

       ウ 辞典(じてん)によってちがう

 なぜそう思いましたか。考えのある人は発表しましょう。

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 引き方を知っている子も知らない子も自由に予想を立ててくれます。
子ども達同士で考えを出しあってもらってから、「実際に引いてみましょう」というワークです。

はじめて引くという子ども達もいますし、それまでにすでに引いている子もいます。

ですから、しばらく挑戦しても答えにたどりつけない人は、周りの人に教えてもらってもOKです。
時間がきたら教師が「◯◯ページの左から◯番目にあります」という様に教えてあげるのもOKです。

こういう質問とワークを繰り返しながら
「辞典というものはとにかく徹底的に《あいうえお 順》になっている」
ということを体験してもらいます。

そうやって第一部は「家庭学習」の課題のページで終了するのですけど、経験上、その日の子ども達の家庭学習の提出率がバツグンによくなります。

 

第二部は「国語辞典の利用」です。

二部の一ページは、このような内容になっています。

——————

 これからはじっさいに自分で辞典を引きながら、すすめていきます。まだ辞典になれていない人がほとんどだと思いますから、あせらないで、ゆっくり引いてみて下さい。どうしてもさがせないときには、友だちや先生に聞きながらでもかまいません。ゆっくり自分で何度も引いていくうちに、かならずうまくなりますよ。

【問題1】

 色はホントにいろいろあります。赤(あか)・青(あお)・黄色(きいろ)・・・

 さてある日、保育園(ほいくえん)にかよっている、いとこから電話がかかってきました。

「ねぇお兄ちゃん(おねぇちゃん)、青ってどんな色のことをいうの?」

 電話なので「ほらこの色さ」というように、見せながらのせつめいができません。

 さて、あなたはどのような言葉でせつめいしますか?

 辞典を引くのはがまんしていて、しばらく自分の頭で考えてみて下さい。

よく分かるように、できたら短(みじか)くせつめいしてみて下さい。

 青っていうのはねぇ・・・

スクリーンショット 2015-06-25 15.20.37

せつめいの仕方が思いついたら、みんなの考えを発表し合いましょう。

 友達のせつめいの中で「これはイイせつめいのしかただなぁ」と思うものがあったら、書いておきましょう。

 [友達のせつめい]  青っていうのはねぇ・・・

スクリーンショット 2015-06-25 15.20.37

——————

 ここから、子ども達のアイディアがどんどん出てきます。
続くワークのところで実際に国語辞典を開いて、どういうことが書かれているのか各自で確認するのですけど、実は子ども達のアイディアも、今後辞典の編者達の説明もほとんど違わない、あるいは、子ども達の説明の方がずっとわかりよい、という様なことを知って、さらにもりあがります。

スクリーンショット 2015-06-25 15.28.17

 

意味がわからな時には国語辞典が有力なツールになる事と同時に、子どもたち自身が、自分のすばらしさにも気づいていきます。

もちろん小学生だけでなくいろいろな方達への授業が可能です。
先生方の講座でも時々利用しますが、大人でももりあがります。

いくつかのページをピックアップしながら紹介させていただきましたが、たとえば「国語辞典」をテーマにしても、子ども達がたのしく賢くなる授業が可能です。
もっと辞典を引きたくなる、もっと自分でもいろいろな言葉について考えてみたくなる授業です。

教材は入手可能な形にしてあります。
興味のある方は、右のサイドバーをごらんください。
沖縄の子ども達の学力向上に毎日、全力投球の「たのしい教育研究所」です。

教材は注文可能です。
バージョンアップに伴って費用がかわっていくので、まずお問合せください。➡︎問い合わせはこちら

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