ばっけミソ/北の植物、南の植物の違いをたのしむ①

 大好きな映画のトップ集団の一つが『リトルフォレスト』です、自然が好きな方へ強くおすすめします。

 その一コマに〈ばっけミソ〉が出てきて、次のシーンも気に入りです。

「ばっけミソってさ、一年くらいもつみたいだよ、冷蔵庫で」

「むりむりむり・・・、それまでに食べきっちゃう」

 どういうミソか?

 これです。

 何かまざってますね、東北で〈ばっけ〉と呼ばれている植物です。

 出張の時、手に入れることができたので食べてみると確かにおいしい。
 リトルフォレストを見て後、調べてみると〈苦味〉が特徴的だと書いてあって、それを楽しみにしていたんだけど、しっかりアク抜きしたようで苦味は感じませんでした。 ところで「ばっけ」って何でしょう?

 これです!

「ふきのとう」、〈ばっけ〉と呼ぶのはアイヌの言葉からという説や〈化けるから〉だという説があります。

 私は化ける説を支持します、その話はまた後で。

 雪の中から顔を出すふきのとうは、春を知らせてくれるだけでなく、新鮮な野菜が不足する季節に貴重な栄養となったのでしょう。

 これがフキノトウのつぼみたちです。

2分くらい湯がいて水につけアク抜きした状態がこれ、まるで芽キャベツのようにみえます。

 以前、出張の合間に歩いた山路で、この〈ふきのとう〉を目にして、とても嬉しく感じました、公式サイトに書いたかな、それともメルマガだったかな?

 その時は書けなかったのですけど、雪から顔を出している〈ふきのとう/ふき〉を沖縄でみることはないので、なじみがない分、いろいろな発見がありました。

 項(ページ)を分けて書きましょう。

追記:冒頭紹介した〈リトルフォレスト〉はマンガ原作で、そちらもおすすめです。

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願いや目標だけでは叶わない②/〈こども達の笑顔と元気と賢さと〉@たのしい教育のタクティクス(進め方)たのしい教育 enjoy cafe

 子どもたちの可能性を生き生きと広げていきたい、その願い・目標を叶える重要な一翼が「その方法を学ぶこと」です。

〈たの研〉の中堅・若手が中心になってスタートした《Newたのcafe》で、いろいろな教材をたのしんだ様子を紹介しましょう。

 これは漢字マッキーノです。
 漢字ビンゴゲームを独自のルールでたのしく賢く学ぶことができるようにしたプログラムです。

 

 これは母の日にむけてのたのしいものづくり、カーネションです。

 素材になっているのは何とキッチンペーパー、それを針金モールで束ねます。

 色付けなど全体の工程はメルマガで取り上げる予定です。

 算数で使えるゲームもありました。

 これはマルバツゲーム系。
 大人もたのしめます。

 この他にもゲームの紹介があったりで、たっぷりの内容です。

次回は5/30(木)’24  18:30~20:00 に実施します。
もちろん初めての方大歓迎です。
場所は たのしい教育研究所第三研究所(沖縄市登川マクドナルド向かい一つ奥)
人数 10名以内 若手から超ベテランの方までどなたでも

会費 1000円➕軽食代 200円
 ※飲み物とおにぎりを準備します

内容 特別支援の子も普通クラスの子も、どの子の可能性も伸ばして行ける教材をたのしく紹介します

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願いや目標だけでは叶わない/〈こども達の笑顔と元気と賢さと〉@たのしい教育のタクティクス(進め方)たのしい教育 enjoy cafe ①

 ほとんどの教育者は〈たのしい教育をしたい〉〈たのしい授業をしたい〉と考えているでしょう、教師になりたての頃なら「ほぼ全ての教師が」と言い切ってよいでしょう。
 ほぼ全ての保護者は子どもに、できることなら〈たのしく学んで欲しい〉と考えているでしょう。

 それなのに学校に背を向けていく子どもたち、メンタルをやられて休職していく教師がどんどん増え続けています。

 願いや目標はとても重要です、けれどそれは二脚で歩むうちの一つです。

 身体を強くしたいという願いや目標だけで身体が強くなるわけではありません、優しくなりたいという願いや目標だけで優しくなれるわけではありません。願いは重要な出発点ではあっても、そのものに力があるわけではないのです。

 ためしに米粒ほどに小さく千切った紙を一片、目の前に置いて「動け動け」と強く願って(念じて)みてください。※外の風やエアコンなどの風の影響をうけない場所でやってみてくださいね

 

 一時間以上がんばってみるのもよいでしょう。身体を動かしているわけではなく頭の中で願っているだけなのにぐったり疲れます、私が中学一年あたりにやってみた経験から確かです。

 それだけ集中して願っても、こんなに小さな一片さえピクリと動かすことはできません。

え、動いた?

 それは風か地震か虫か静電気か etc. 
   何らかの物理的な力が加わったからです。

 繰り返しになるのですけど、願いは重要な出発点ではあっても、そのものに力があるわけではないのです。

「願ったら叶ったという経験をしたことがある」という人もいるでしょう、たとえば宝くじが当たるように願ったら当たった、というように。
 以前おなじ学校にいた先生が〈くじを仏壇においてお願いしていたら当選した〉という人がいました。

 それは祈りの力ではありません、〈偶然〉の作用です。

 その祈りの効果があるなら、また同じことをしてみたらはっきりするでしょう。

 米粒ほど小さな紙を動かすためにこんなに時間と体力をかけなくても、肺を動かして口からフッと軽く空気を吹きかけるだけで何十センチも向こうに移動させることができます、1秒も要りません。
 願いや思いがなければこういうことはしないのですけど、その願いがあれば身体を使うことが必須です。

 さて「願い・目標」とは別の重要なものは何でしょう?

 その願いに向けて〈動きとしての力〉を高めていくこと、別な表現でいえば「実践力を高めていくこと」です。

 身体を強くしたいなら、身体を鍛えていくことです。

 たのしい教育・楽しい授業をしたいなら、その実践力を高めていくことです。

〈たの研/たのしい教育研究所〉ではこの4月から若手中堅の先生たちが中心になった、新しいワークショップ「たのしい教育 enjoy cafe’24」がスタートしました。

 私いっきゅう他のベテラン勢は「こども未来スクール」に向けて動くため、何か要望があって講師をして欲しいという時がきたら出向く担当です。

 推進役は若手中堅とはいえ、初任者から超ベテランの方までどなたでも参加できます。保護者の方の参加も歓迎です。

 たのしい教育研究所(RIDE)では着実に第二世代の力が高まってきました、うれしい限りです。

 かつて伊良波さんと私が「たのしい教育を本格的に学びたい」という目的で〈仮説の会〉を設立し、仮説実験授業研究会代表・元文科省研究機関室長の板倉聖宣先生が何度も沖縄に来て講座を開催してくれるきっかけになりました。

 昨日の「たのしい教育cafe’24」の様子が写真で送られてきて驚きました。

「仮説の会」よりずっとたのしく実践力が高まっている様子がたくさん並んでいます、たのしい教育研究所(RIDE)の力が確実にアップグレードしていることがみえてとても嬉しくなりました。
 先生たち限定ではなく保護者の方などの参加も可能です。

 次回、その内容のいくつかを紹介しましょう。

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たのしい科学:猫にまたたび

 ネコはマタタビという植物が大好きで、香りをかいだり舐めたりかじったりするうちに顔を擦り付けたりゴロゴロと地面を転がったりする不思議な行動をとります。マタタビに酔っている、と言われている現象です⇨https://ja.wikipedia.org/wiki/ ※wikipediaに感謝

 最近その行動がマタタビに酔っているのではない、という研究結果がでていることを知りました。岩手大学農学部の宮崎雅雄教授チームの快挙です。

 ネコはハンターですから、草むらにじっと身を伏せて獲物を狙うことは少なくありません。
 草むらには蚊が多く、刺されることは避けられません。
 それでも動かないようにしなくてはいけません。
 マタタビの中にあるネペタラクトールは蚊を近づけない作用があって、それを身体に擦りつけているのが、あのゴロゴロした行動だというのです。
 マタタビをかじることもネペタラクトールの放出量を増やすことと関係しているとのこと。

 wikipediaにこうあります。

岩手大学は2021年1月21日、科学雑誌『Science Advances』に、名古屋大学京都大学英国リバプール大学との共同研究で、ネコのマタタビ反応が蚊の忌避活性を有する成分ネペタラクトールを体に擦りつけるための行動であることを解明したと発表した。

 本研究では、まずマタタビの抽出物からネコにマタタビ反応を誘起する強力な活性物質「ネペタラクトール」を発見。さらにこの物質を使ってネコの反応を詳しく解析し、マタタビ反応は、ネコがマタタビの匂いを体に擦りつけるための行動であることを突き止めた。

 また、ネペタラクトールに、の忌避効果があることも突き止め、ネコはマタタビ反応でネペタラクトールを体に付着させ蚊を忌避していることを立証した。ネペタラクトールは、蚊の忌避剤として活用できる可能性があるとしている[19][20][21][22]

 この研究チームによる2022年6月の発表によると、マタタビ反応で葉を噛むことにより、葉からの蚊の忌避物質(ネペタラクトールとマタタビラクトン類)の放出量が10倍以上に増えることも判明した[23]

 なるほど・・・

 ネペタラクトールはネコさんたちの身体に害はないようです、今度試してみようと思います。

 もしかすると、すでに人間の虫除けスプレーにも利用されているかもしれません。それはみなさんで自由研究してみてください!

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