人が1日に吐き出すCO2(二酸化炭素)を吸って酸素O2にかえてくれる木の本数/楽しい環境教育・面白い環境学習

 大気中のCO2量を減らせるか。どうやって減らしていくかが環境問題の大きなキーになっています。それがゼロカーボン/カーボンニュートラルの取り組みです。

人間が1日に呼吸で吐き出している量は、前のページにあるように、ゴミ袋で15袋くらいだと想定することができます。

すると、それくらいの量を吸って酸素O2にかえてくれる木は何本くらい必要になるでしょう?

沖縄には少ないのですけど、〈スギの木〉が最も成長が早く、人間が植えた木の中では最も多いたということなので、まずスギの木で考えてみましょう。
 CO2吸収量は生育の段階でも違うので、生き生き成長した青年期の段階で考えてみることにしましょう。

 

  ア.1~2本くらい

  イ.20本くらい

  ウ.100本くらい

  エ.400本くらい

  オ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 予想を立てると当たっても賢くなるります、間違っても賢くなります。
 そしてどちらもとてもたのしくなりますよ。

 いろいろな条件がからむ上に、人間1人が排出するco2量の計算もまちまちですから、答えは一つにはきまらないようです。
 といっていてははじまりません。
 研究のスタートでは「おそらくこれが正しいだろう」ということですすめていくことも大切です。

 岡山県庁のサイトには、人間が呼吸で出すCO2を杉の木23本が吸収してくれるとあります。

 北海道庁のサイトには、スギ(杉)ではなく松(トドマツ)で計算した数値が乗っています。人間が出すCO2量もかなり違う数値になっているのですけど、それも確認した上でみていくと・・・ 50才のトド松19本あれば吸収してくれる、カーボンニュートラルしていることがわかります。

http://edb.pref.hokkaido.lg.jp/edb/kankyoukyouiku/ecokids/ek3/pro34.pdf

 

 他の資料も見ているところですけど、木1~2本では無理で、20本程度必要だろう考えておく必要がありそうです。

 広葉樹と針葉樹でも差が出たりするのですけど、ここではおおざっぱに「人間1人が20本の木を植えれば、その木が自分の出すCO2をゼロにして、酸素O2に変えてくれる」と覚えておくことにしましょう。

 意外に少なかったというのが私の感想です、これくらいなら十分植えることができそうな気がしませんか?

〈たの研〉ではドングリプロジェクトからスタートして、最近ではシークワーサーの木を増やしています。
 メンバーが個別に植えたものも勘案すると数百本になるでしょう。
 もっと木を増やしていこうと思います。

 とはいっても森林の伐採は止まりません。
 人間は自分でCO2を吐き出しているだけではなく、車や工場などからたくさんのCO2を生み出しています。
 こういう大きな問題を前にすると、個人の活動でどうにかなるものなのか不安になりますね。

 でも大丈夫。

 私たち人間はこれまでもあらゆる困難を乗り越えてきました。

 たのしい教育で賢い子どもたちもたくさん育ってきています。
 〈たの研〉にとどくお礼の数々の中には
 宇宙工学を学んでいます。
 飛行士になりたいです。
 電気系の大学でたのしく学んでいます。
 今年司法試験に合格しました。
 大学院で化学をたのしく学んでいます。
 他にもとてもたくさんの声が届いています。

 もちろん世界のいろいろなところで、賢い子どもたちが育っているでしょう。

 そうやって成長していく人たちが力を合わせていくことで、環境問題もきっと解決していくことができるでしょう。

 未来に悲観する人たちもたくさんいるようです。
 でも〈たの研〉のように明るくたのしくすすんでいるメンバーもたくさんいます。

 このサイトを読んでくださっているみなさんが、たのしく力を合わせてくれることを期待しています。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

人が1日に吐き出すCO2(二酸化炭素)の量/楽しい環境教育・面白い環境学習

〈たの研〉では「ペットボトル堆肥作り」のいろいろなバージョンの実験が始まっています。それと同時に、小学校一年生から楽しく学ぶことができる環境学習のプログラムづくりも始まっています。

 一緒に考えてみませんか。

 環境問題を解決していくために「CO2/二酸化炭素の排出量を減らすこと」がとても重要なテーマになっています。
 ゼロカーボンとかカーボンニュートラルという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

 カーボンというのは生命活動に大切な原子の一つ〈炭素C〉のことです。

 けれどこのカーボンニュートラル・ゼロカーボンというときのカーボンは、炭素Cの化合物〈二酸化炭素CO2〉のことです。
 非専門家や子どもたちにはわかりにくい言葉ですね。
 CO2ニュートラルとかゼロCO2っていった方がよいと思います。

 人間が吐き出す気体で最も多いのは窒素N2で75%です。
 そのまま吐き出している酸素O2も15%くらいあって2番目に多い量です。
 3番目が二酸化炭素CO2で5%くらいです。
 他にもアルゴンAや水蒸気H2Oなどがあります。

 3番目のCO2が地球温暖化に強く関わっているわけです。
 そこで大人1人が1日に呼吸ではき出している二酸化炭素CO2の量はどのくらいか予想してみましょう。
 大人1人が吐き出すCO2だけをこのゴミ袋に集めたとすると、何袋くらいになるかでイメージしてみてください。

 沖縄市の燃やせるゴミの袋は45リットルです。
 それは口をあけたままの容積なので、縛ると30リットルくらいになるでしょう。

 

 運動している人とデスクワークの人とでは呼吸の量も違うので、一人当たりこれくらいというのは難しいのですけど、いろいろな計算によると、1人の大人が呼吸で出すCO2は1kg程度だと言われています。
 これを気体にすると、その時の気温や気圧にもよるのですけど、強引に計算して400~500リットルになります。
 中間をとって450リットルとみましょう。

 すると30リットルくらいのゴミ袋で15袋くらいです、絵にするとこんな感じです、中にCO2が詰まっているとイメージしてください。

 多い、少ないで考えると、みなさんはどう思ったでしょう?

 人間はCO2を吐き出しているのですけど植物はCO2を吸って酸素O2を空気に吐き出してくれています、ありがたいですね。

 
 では人間一人が出す二酸化炭素CO2を吸ってもらうためには〈木・樹〉が何本くらいあればよいと思いますか?

 予想してみましょう。

 少し長くなったので、また次回つづけます。

 自分で調べたくなったら、それはすばらしいことです。

 わかったら教えてください(´ー`

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

 

どんぐり拾いと〈たのしい教育・楽しい授業〉を学ぶ目的

 子どもが勉強に取り組んでくれない、子どもたちとうまくいかないetc. いろいろな状況でたのしい教育を学びにくる人たちがいます。〈たの研〉はそれを全力で支援します。

「もっとこういう授業をしてほしい」「こういう授業を受けたい」というたのしい教育プログラムが増えていくことで〈先生と子どもたちの仲が良くなっていく〉〈子どもたち同士で例えば「◯◯くんって勉強しないで外で遊んでばかりだと思っていたらすごいな」と感動してくれる〉etc.
 嬉しい効果がたくさん上がっています。

 つらい、苦しい教師生活、やることになっているからという〈やらされ型〉の教師生活から脱却して、ぜひ一緒にたのしい教育に取り組みませんか。

 子どもたち、受講者の学ぶ笑顔が広がる、その人の可能性が広がる教育が〈たのしい教育〉です。
 プログラムは数えきれないほど揃っています。
 お問い合わせください。

 さて最近はドングリを利用したプログラム開発の研究がはじまっています。
 ドングリは〈たの研〉の得意の教材で、楽しい環境教育と結びつけた『ドングリプログェクト』に取り組んでいました。
 その時〈たの研〉が育てて広めたドングリたちが、いろいろなところで芽生え大きく成長しています。

 沖縄で「ドングリ」はあまり馴染みがないとはいえ、数種類のドングリが自生しています、これは〈たの研〉のメンバーで最近とりにいったドングリの実です。

 

 そういう話をたのしく取り入れたプログラムは、こんなはじまりです。

 みなさんは「ドングリ」をしっていますか?

 沖縄ではあまりなじみがないかもしれません。

 これがドングリです⇨ グループに一個ずつ配って実物を見てもらう

 これから、ドングリをテーマにして植物の世界をたのしく学んでいきましょう。

 

 質問:

 ドングリと呼ばれる木の実は一つではなく、いろいろな種類があります。
 では世界中に何種類くらいのドングリの木があると思いますか?

 予想

 ア.10種類くらい

 イ.100種類くらい

 ウ.1000種類くらい

 エ.その他

 

 どうしてそう予想しましたか?

 完成したらまず〈たの研〉の先生たちにたのしんでもらって、その後、子どもたちに実施してから、メルマガで公開し、その後一般配布(有料)に入ります。
 興味ある方は、この公式サイトをたのしみにご確認ください。
 〈たの研〉のプログラムはメルマガ会員なら早く手にすることができます、購入する場合も割引がありますので、たのしい教育そのものに関心がある方は、会員登録をお勧めします⇨ https://tanokyo.com/archives/163021

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

 

 

〈バナナ=バサ成い=バショウの実〉の研究 続き/予想を立てるから見えてくる

 たのしく島言葉のプログラムを作成する中で、私が子どもの頃から教えられてきた〈芭蕉布の原料のバショウはバナナとは違うとか、実がならない、成っても食べられない〉というのは間違いで、バショウにも実が成るし熟せば食べることができるだろう、と考えました。

 バナナのことを島言葉で「バサナイ」と呼びます。
バサは芭蕉のこと、成いは実のことです。
芭蕉(バショウ)の実をバナナと呼んできたのに、バショウ布のバショウには実が成らないとか、成っても食べられないというのはおかしいのではないか、ということが予想のスタート地点です。

 研究というのは予想を立てて確かめていく過程です、予想しなくては始まりません。
 そして予想するといろいろなものが見えてきます。

 沖縄にいて喜如嘉地区のバショウ布、芭蕉の話は身近です、授業でもいろいろな先生たちから「実がならない説」を聞かされてきました、〈たの研〉に来てくれる方達も私と同じような情報を聞かされて育ってきた人たちがたくさんいます。

 さてそうやって予想を元に調べていくと、いろいろなものが見えてくるようになりました。

 今回はそのワンステップとして書きたいと思います。

「バショウには実が成らない」と子どもの頃、聞かされた情報は正しかったのでしょうか?

 仮説実験授業に『花と実』という授業書があります。

 シダ、コケ、藻、菌類などは別にして、私たちの周りにある普通の植物は花が咲き実に成って、タネを作って広がっていくことをたのしく教えてくれるきます、種子植物と呼びます。

「バショウには実がつかない」というのは、生物学的にみておかしいのです。

 そうやってネット上をみていくと、バショウにもバナナのような実がついているという内容がたくさん見つかります。

 これは喜如嘉の芭蕉布について書いたサイトにたまたま映っていたバショウの実です。※真ん中あたりに見えています

https://chamie.exblog.jp/27989519/

 バナナのような実がついた、という記事もあります。

https://real-tc.com/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E8%8F%9C%E5%9C%92%E3%80%80%E8%8A%AD%E8%95%89%E3%81%AE%E6%9C%A8/

 食べられるかどうかは次のテーマにして、バショウにも花が咲いて実がなることは間違いないでしょう。

 いろいろな記事を読んでいると、喜如嘉のバショウは〈糸芭蕉〉で私たちが食べているのは〈実芭蕉〉だと説明したものも散見します。
 ところが正式な分類にそういう分け方は見当たりありません。
 きっと誰かがそう呼んだということなのでしょう。

 私は、沖縄のバショウ、芭蕉布のバショウはバナナの原種の一形態なのだと思っています。

 食べられるのか、味はどうかというのは次の話にしましょう。

 いずれにしても「バサナイ」という島言葉から予想を立ててみたから、いろいろなことが見えてきたのは間違いありません。

 まるで推理小説を読むかのようにたのしめます。

 みなさんもいろいろなものに予想を立てることからはじめてみませんか。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!