やっと長年の謎の一つが解けた@人生が自由研究/面白くてやめられない自由研究 〈アリジゴク〉はカゲロウの幼虫? その①

 楽しい自由研究・面白い自由研究の検索順位が着々と上昇中です、読んでくれている皆さんのおかげてです、ありがとうございます。今回は私の長年の謎の一つが解けた話を紹介させてください。

 どこの学校だったか定かでないけれど、こどもたちに一度「アリジゴクというのはカゲロウの幼虫なんだって、怖いアリジゴクが、か弱いカゲロウになるって不思議だよねぇ」という話をしたことがあります。
 学生時代に身につけた基礎知識として『アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫だ』と知っていたからです。

 と口にしつつも自分の心の奥の方で「ほんとかなぁ」という違和感があったので、辞書で調べてみました。
 そこにはちゃんと〈ウスバカゲロウの幼虫だ〉と書かれています、「やっぱり本当なんだ」・・・

 たとえば大好きな『新明快国語辞典』にはこうあります ※感謝と敬意を込めて引用

 

  デジタル大辞泉 にはこうあります ※感謝と敬意を込めて引用

あり‐じごく
読み方:ありじごく
1 ウスバカゲロウ類の幼虫。体長約1センチ。鎌(かま)状の大あごをもち、乾燥した土をすり鉢状に掘って巣を作り、底にひそんで落ちたアリなどを捕らえる。あとじさり。すりばちむし。《季 夏》「—見て光陰をすごしけり/茅舎」
2 1の作ったすり鉢状の穴。脱け出せない苦しい状況のたとえにもいう。「—からはい上がれない」

学研キッズの辞書はこうです。 ※感謝と敬意を込めて引用

 

アリジゴク【<蟻地獄>】

アミメカゲロウ目 ウスバカゲロウ科の幼虫のうち,地面にすりばち形の巣穴をほるものをいう。また巣穴をいうこともある。⇒ウスバカゲロウ

 もしかすると教室に置いている「理科辞典」を開いたかもしれません、いずれにしてもそこに書かれた説明に安心して数年が過ぎていきました。とはいえ、心の奥の方にある違和感から、その知識を子どもたちに伝えることはありませんでした。

 ところでカゲロウの成虫は食べる器官(口)を持たずというのは、数時間から数日で寿命が尽きてしまうといわれている〈か弱い〉昆虫です。
 

wikipediaに感謝して参照

 その幼虫のアリジゴクというのはこういう姿形(すがたかたち)です、身体中を毛が覆っています。


 アリジゴク(蟻地獄)は砂の中に潜んでアリが滑り落ちるワナをつくって獲物を待ちます、恐ろしい状態を表す表現としても利用されています。

wikipediaに感謝して参照

 幼虫と成虫がこんなに違っているから違う生き物だ、とは言えません。
 たとえば毛虫が美しい蝶になるようなこともありますね。

 不思議だなぁ、そういう違和感をもちつつ年月は過ぎていきました。

 数年後、テレビ番組で「カゲロウの幼虫は水生だ(水中で過ごす)」と知りました。

 その番組なども忘れてしまっているのですけど、この写真のように水中にいるカゲロウの幼虫の姿がそこにありました、これは〈ウスバカゲロウ〉ではなく「フタバカゲロウ」の幼虫です。

フタバカゲロウの幼虫 http://tansuinoikimono.blog101.fc2.com/blog-entry-1143.html に感謝を込めて引用

 あれれ、蟻地獄は幼虫によって、水の中で暮らしたり、地上でアリに罠をかけたりするのかなぁ、そんなことあるのかなぁ、不思議だなぁ・・・

 そもそも水中で暮らすってことは「エラ」があるわけで、地上で暮らす生物、たとえばアリジゴクがエラをもっているというのはおかしいぞ、エラというのは水中、あるいはかなり湿度(湿りけの度合い)が高い状態でないと機能しないはずだから。

「アリジゴクがカゲロウの幼虫というのは間違っているんじゃないだろうか?」

 といってもいろんな辞書に「アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫だ」と書いてある、やっぱり調べてみないといけないな。

 そう思いながら、また年月は過ぎていきました、そう、おそらく合計して二十年以上・・・

 ここまで読んで、みなさんはどう思いましたか?

私と同じように「やっぱりへんだよなぁ」と思ったり、「カゲロウの幼虫は陸上、水中でいろいろ機能を変えているのだろう」そう考えたり。

みなさんも予想を立ててみてください。
                     つづく

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ダンボール培土実験 その後/楽しい面白い自由研究

 読者のみなさんからのおたよりにも、以前の記事〈ダンボール培土(植物を育てるために利用する土)で植物は育つか〉という実験結果をおとどけします。

 捨ててしまう段ボールを繊維状に細かくして固め、レンガ状のブロックを作ろうとした時、乾きがあまりにも遅いので、逆に「この保水力を植物を育てることに利用できるんじゃないだろうか」と予想してはじめた実験です。

 結果・・・・

   発芽しませんでした。

 これをもって『ダンボール/段ボール培土では発芽しない、以上、自由研究おわり」とはなりません。

ほんとうに段ボール培土では発芽しないのか

もともと発芽しないタネを使ってしまったからか

あるいは段ボールの保水力がすごいので、沈んだタネが空気を遮断されて発芽できなかったのか

もしかすると紙でつくった培土はph(ペーハー:酸性度やアルカリ性度)が強く出ていて、それが発芽に影響するのか・・・

その他の事情なのか。

はっきりさせていく必要があります。

 ということで、実験Vol.2 です。

 ダンボールは全部使ってしまったので、処分する古本をミキサーにかけてつくったペーパー培土に、100均で購入したヒマワリの種を、こういうようにまきました。タネの半分くらいは空気中に出ています。

 もうひとつ、コスモスの種をこういうようにおいてみました。

 
 さぁ、どうなるでしょう。
 みなさんも予想していてください。

 まるで犯人を突き止める探偵のようで、わくわくしてきます。

 まさに楽しい面白い自由研究です。

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ハツカダイコンは20日で食べられるか? 2回目の実験その後/楽しい面白い自由研究

「ラディッシュ(二十日大根)は本当に20日で食べられるくらいに成長するのか」という実験は、その後どうなったでしょう…

 この記事を書いているのは3月4日です、今年1月22日にタネをまいたラディッシュ/二十日大根の41日目です。

 20日で食べられるという名前をもつ二十日大根の約四十日目、二倍の時間をかけています。そろそろ食べられる頃でしょうか、みなさんはどう思いますか?

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⬇︎

⬇︎

こういう状態です。

 ラディッシュといえる状態ではありません。

 廃品で作ったプランターはもう一つあります、様子をみてみましょう。

根っこがふくらみ出していることは確認できます。

 もちろん今は冬です、条件は悪い。
 とはいえ数年前の実験は五月スタートでしたから、最適な気候でした。それでも20日で根がふくらんでいる、つまり〈ラディッシュだ〉といえる状態まで成長することはありませんでした。

「とても良い条件で育てたら、もしかすると20日で食べるところまでいくかもしれないよ」くらいだとしたら、名前を変えた方がよいと思います。

 ラディッシュ/ハツカダイコンの学名は「 Raphanus sativus var. sativus 」です。
 学名はラテン語やラテン語化したギリシャ語で表記されます、もちろん私にその知識はないので調べてみました。
 学名に表記された意味は「早く育つ、栽培されるダイコンの変種」 です。

 和名を「早なりミニ大根」に変えるというのはどうでしょう。

 名前を変える提案というのはこれまでもいくつかしてきました。

「名前を変えるなんてそんなに簡単にいかないよ」という意見がほとんどだと考えながら、私のこども感覚は「やはり変えたほうがよい」に一票を投じます。もしもこういう話をわかりやすく伝えたら、たくさんの子どもたちが私の意見に賛成してくれると思うのですけど、どうでしょうか。

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保護者が貧困の連鎖を乗り越える時=実際に動くチャンスをつくる

 昨日もある重要な場所で「どうすれば貧困世帯がその連鎖から抜けることができるか」というテーマでお話をしました。

それは〈たの研〉の地域福祉活動に大きなテーマで、私自身が教師時代からずっと取り組んできたテーマです。

 学校にいて「こどもにこんなに貧しい思いをさせて、あの親は…」というような言葉を何度も耳にしてきました、その都度「そうじゃないでしょ、子どもを捨てて逃げ出す人たちもたくさんいるのに、一緒に暮らしているじゃない」と考えていました。後輩たちがそう口にした時には「別な見方をすると、こういうこともいえるんじゃないかな」と語ってきました。

 どういう場合でも特別な人たちはいるとして、私がこれまで関わってきた、経済支援の必要なほとんどの家庭には、それぞれ固有の事情があって、簡単に「こうしたら貧困状態から抜け出せますよ」といえるものはなかなかみつかりません。

 こう書くと「福祉がしっかりしてないからだ」という人たちもいるでしょう。

 救うことができたのに福祉の壁に弾かれて命を亡くしてしまう悲しいことも起こっていますから、ここにも特殊な例はあります。あるとはいえ、私が関わってきた福祉の担当の方たちの大多数は、丁寧で誠実に仕事をすすめている方たちでした。先日、〈たの研〉を応援してくれる教師仲間の紹介でお会いした福祉担当の方も、とてもいい方でした。
「福祉システムが悪い」と感じる人たちは、ぜひ政治や法律が良い向きに変わっていくように力を注いでください。福祉の現場にいる人たちも、そういう中で素晴らしい力を発揮できるようになると思います。

 教育の場で過ごし、私自身がテーマにしてきた『貧困を脱する』ときの契機になる大きなきっかけがあることを発見してました。
「〈子ども〉をきっかけに変わり始める」ことです、その多数の例と向き合ってきました。

 子どもが自分の可能性を伸ばして輝いてくる中で、福祉の方たちとうまい具合につながっていくと、その貧困の連鎖から抜けることが多い、それは確かです。

 A.子どもたちが生き生きと可能性を伸ばす

 B.福祉のチャンネルと繋がる

それが両輪です。

 A.子どもたちが生き生きと可能性を伸ばす:『たのしい教育』は子どもたちの可能性を生き生きと伸ばしていく最適の方法です、学校だけでなく、地域、時にはアウェイの場所でもたくさん実践してきて高い評価を得てきましたから確かです。

 B.福祉のチャンネルと繋がる:これまで関わってきた福祉の中にいる人たちの多くは素晴らしい人たちでした。
〈たの研〉を創って以後、福祉の方たちとのつながりはさらに広がってきました。福祉とのリンクは、〈たの研〉の得意とすることです。

 つまり〈たの研/たのしい教育研究所〉はその両輪をもっているということです。

 これまでも個別でたくさんの相談(無料)を受けてきました、必要な方は気軽にご相談ください。

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