教員試験 講座「ドルトン・プラン/ドルトンプラン」と「ウィネトカ・プラン/ウィネトカプラン」たのしい教育研究所

 教員採用試験に出てくる「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」。提唱したのはヘレン・パーカーストとカールトン・ウォッシュバーンです。ではここで予想してください。この二人の性別は? 先に始まったのはどちらでしょう。覚えるだけの知識は、試験が終われば消えます。けれど顔と人柄が浮かんだ知識は消えません。血の通った社会実験として、この二つを見ていきましょう。
 これまでたくさんの教員採用試験の受験生から「こういうようにわかりやすくまとまった資料があったらぜひ欲しいです」という問い合わせをたくさんいただきました。「ゆとりが出てきたら、〈たのラボ〉の教員養成コースの資料をまとめまたいと思いますね」と答えたまま、長年手をつけることができません。もう少ししたら、こういう魅力的な人物たちについてまとめて電子出版したいと考えています。まず反響が大きいこの記事を加筆しました、ご覧ください(2026-08)

たのしい教育に意義を感じて教師を目指す方達がいます。
ぜひその夢を実現させていただきたいと思い、〈たのラボ〉でも試験突破のためのスーパーバイズを実施しています。出題される問題をどのように問いていくかもわかりやすく伝えています。

 ところで教員採用試験に限らず、試験の問題を 「いわゆる知識として」 「テストに出るから覚えておきましょう」 的なものに終わらせるのはもったいなさすぎです。

 たとえば教育史や心理学で出てくる人物について、
 それが《たのしい教育》と融合するかどうかは別にして
「この人物のこういうところが魅力的だと思うんだよ」 というような学び方ができたらしめたものです。

 楽しく生き生き学んだ知識は 記憶の奥に残ります、本当です。

 教員採用試験に出てくる人物たちと「試験にでるからおぼえなきゃ」的につきあうのはたいへんです。
 たとえばこういう参考書に出てくるたくさんの人物たちを一人一人覚えていくのはつらいことです。

コメニウス・世界図会・楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験
ではどうしたらよいのか?

その人物たちは、それまでの教育の中で
画期的なものごとを 提唱してきた人物です。

そして実に魅力的です。

今回は受講している人たち何人かから寄せられた

「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」についてこんがらがってしまいます

という声に答えて書きたいと思います。

この二つは、試験で最も取り違えられるペアといってよいと思います。 
逆にいえば、一度きちんと区別できてしまえば 確実に点になるところでもあります。

🟢 まず〈予想〉です

ドルトン・プランといえば「ヘレン・パーカースト」 ウィネトカ・プランといえば?・・・

「カールトン・ウォッシュバーン」です。

ではこの二人について、3つ予想してください。

【問1】二人の性別は?

【問2】先に始まったのは、どちらのプランでしょう?

【問3】〈ドルトン〉〈ウィネトカ〉とは、何の名前でしょう?
  ア.提唱者の出身校の名前
  イ.町(地域)の名前
  ウ.「個別学習」を意味する造語

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

🟢 答え合わせ ★

【問1】 ヘレン・パーカースト → 女性:ドルトン・プラン

    カールトン・ウォッシュバーン → 男性:ウィネトカ・プラン

ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験ウォッシュバーン@ウィネトカ・プラン@ヘレン・パーカスト・ドルトン・プラン@楽しい福祉&教育 @人気上昇 魅力的な人物たち@楽しい教員採用試験

【問2】 先に始まったのは

  ウィネトカ・プラン1919年
  ドルトン・プラン
1920年 です。
   ほぼ同時期といってよいくらいですね。

【問3】 答えは イ.町の名前 です。★

  ウィネトカはイリノイ州の町の名前
  ドルトンはマサチューセッツ州の町の名前です。

パーカーストがマサチューセッツ州ドルトンのハイスクールで この方式を実施したので、〈ドルトン・プラン〉と呼ばれるようになりました。

二つとも、実際にその町でやってみた記録です。
机の上で考えた理論ではなく、地名がついている。
ここが、この二つを覚えるうえで一つのキーになるところだと思います。

🟢 比較表 ★

  ウィネトカ・プラン ドルトン・プラン
提唱者 カールトン・ウォッシュバーン ヘレン・パーカースト
性別 男性 女性
1919年 1920年
場所 イリノイ州ウィネトカ マサチューセッツ州ドルトン
立場 教育長(学区全体で実施) 教師(一つの高校から)
二本柱 共通基礎教科 / 創造的活動 自由 / 協同
キーワード 完全習得(マスタリー) 契約(アサインメント)
個別化するもの 学習の速度 学習の計画そのもの

 

混同しないために

ウィネトカは〈速さ〉を個別にし、ドルトンは〈計画〉を個別にした。

🟢 ①ウィネトカ・プラン(1919年)

1919年、ウィネトカの教育長ウォッシュバーン(男性)が ジョン・デューイの著作に触発されて創案し、 管下の小学校・ジュニアハイスクールで実施した個別教授法です。

**「共通基礎教科」と「創造的活動」**の両方で構成されています。

  • 共通基礎教科……能力に応じて学習速度を個別化する
  • 創造的活動……集団活動を中心に進める

「共通基礎教科」では、生徒たちに教科内容の学習と習得を求めました。 一方「創造的活動」では、生徒たちがそれぞれ異なった関心の度合いで 取り組むことが許容され、厳密な達成目標も到達度目標も設定されませんでした。

この教育プランはアメリカ国内にとどまらず世界的に広まり、 カリキュラム設定の焦点を再考するきっかけとなったことで知られています。

★ここが試験に出ます

ウォッシュバーンのいちばんの特徴は、 **「わかるまで、次に進ませない」**という考え方です。

ある子が習得できていなければ、 学年が上がったからといって先へは進めません。 その子はそこで時間をかけます。

実は、これが後の**ブルームの〈完全習得学習(マスタリー・ラーニング)〉**に つながっていく発想だと言われています。

🟢 ②ドルトン・プラン(1920年)

1920年にヘレン・パーカースト(女性)が試みた新しい教育方式です。

一斉授業を廃して、生徒各自に学習目標を定めさせ、
個別学習を進めていく教育方法です。

生徒は、1か月間にどの科目をどこまで学習を進めるかという計画を立てます。

国語、算数、理科、社会それぞれの教科ごとに箱に分けられ、 学習問題に対する答えや教師への質問を記入するカードが用意されています。 生徒は毎日、学習の進行に合わせて、自分で該当するカードを取り出して自習します。

教師に提出して合格するとポイントがもらえます。 ポイントは**クレジット(Credit)と呼ばれ、 教室の後ろの壁に貼ってある学習進度表(Room Graph)**の 自分の升目を、ポイントごとに指定された色で塗りつぶしていきます。

教師はそれを見て、だれが順調に学習を進めているか すぐに見て判断できます。

学習は個別化され、それぞれの能力や資質に応じて デザインすることができます。
現在では多くの国々の初等教育で、アレンジされながら普及しています。

★ドルトン・プランの〈3つの柱〉

試験ではこの3つがよく問われます。

  1. ハウス(House)  学年の違う子が混ざった、生活のよりどころとなる集団。  個別学習だけでバラバラにならないための仕組み
  2. アサインメント(Assignment)  1か月分の学習計画
    これは**生徒と教師の〈契約(contract)〉**として交わされます
    言われてやるのではなく、自分で約束する。ここがポイントです
  3. ラボラトリー(Laboratory)
    教科ごとの専用の部屋。 そこに専門の教師がいて生徒はいつでも聞きにいくことができます

そして、パーカーストがこのプランの土台に置いた原理が **〈自由(Freedom)〉と〈協同(Cooperation)〉**の二つです。

自由なだけではない。ハウスがあり、契約がある。
「ドルトン・プラン=生徒の自由放任」というイメージを抱く受験生もいるようです、自由だけではない、ということもおさえておきましょう。

🟢 ★なぜ、同じ時期に二つも生まれたのか

 そうここがおもしろいところです。

 1919年と1920年。
 アメリカの別々の場所で、驚くほど似た発想が同時に生まれました。

 偶然でしょうか?

 違います。

 二人には、同じ〈先生〉がいたんです。

フレデリック・バークという人物です。
サンフランシスコ州立師範学校の学長で、 第一次世界大戦の前から
「みんなが同じ速さで進む一斉授業はおかしい」と考え
個別学習のしくみを作っていた人でした。

ウォッシュバーンは、若い頃このバークの弟子でした。
そしてバークの推薦で、ウィネトカの教育長になっています。

パーカーストもまた、バークの考えから影響を受けています。
さらに彼女はマリア・モンテッソーリのもとでも学んでいます。

つまり──

バークという土壌からウォッシュバーンという枝と パーカーストという枝が
ほとんど同時に伸びたということです。

そう見ると、二つのプランがこんがらがってしまう、というのも当然といえば当然に思てきませんか。
「似ている別のもの」ではなく
「同じ根から出たきょうだい」だったわけです。

人と人がつながった形で学んでいること、それも教育史をたのしく学ぶコツの一つです。

🟢 実はその二つの流れが日本にも来ていたから試験でも問われるんです

 日本の教育とぜんぜん関係ないなら試験で問われることはありません、強く関係しているから出題されるんです。

ドルトン・プランは、大正時代の日本にも入ってきました。
大正自由教育と呼ばれた時代です。

  • 澤柳政太郎の成城小学校でドルトン・プランが取り入れられました
  • 赤井米吉はドルトン・プランを研究し、明星学園を創立しています

アメリカで生まれてわずか数年で、日本の教育に影響を及ぼしたというところからも、当時の日本の教育者たちの熱量が伝わってきます。

「1920年代の日本にも、こんなに前のめりな人たちがいたんだ」
そう思って年表を見ると〈試験に出るから〉的な教育史とは違って見えてくるでしょう。

🟢 いまの教育とつながっています
 どちらも「昔の失敗した実験」ではありません。
 いまの教育に、はっきりと受け継がれています。

  • 個別最適な学び」……ウィネトカが〈速さ〉でやろうとしたこと
  • 協働的な学び」……ドルトンの〈ハウス〉、ウィネトカの〈創造的活動〉
  • 一人一台端末での学習進度の見える化……ドルトンの〈学習進度表〉そのものです
  • 自己調整学習……ドルトンの〈契約〉の考え方
    ※自己調整学習はバリー・J・ジマーマン(Barry J. Zimmerman)の self-regulated learning の訳語、文部科学省や国立教育政策研究所の文書にあるこれられと関連

    • 観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」──その中の「自らの学習を調整しようとする側面
    • 中教審答申「令和の日本型学校教育」──「自ら学習を調整しながら」

🟢 ★確認問題(答えはこの下)
 何度間違ってもよし。
 その都度、答えと自分の予想を照らし合わせて修正していくだけです。
 ノープロブレム

  1. ウィネトカ・プランを提唱したのは誰か。
  2. ドルトン・プランが実施されたのは何年か。
  3. ドルトン・プランの3つの柱を答えよ。
  4. ウィネトカ・プランが個別化したのは、学習の何か。
  5. ドルトン・プランで、生徒と教師の間で交わされるものを何と呼ぶか。

声に出すか紙に書いてから読み進めてください

予想を立てた瞬間から記憶への入り方がまるで変わります

【解答】

  1. カールトン・ウォッシュバーン(男性・1919年・イリノイ州ウィネトカ)
  2. 1920年(マサチューセッツ州ドルトン。ウィネトカより1年あと)
  3. ハウス/アサインメント/ラボラトリー
  4. 学習の速度(ドルトンは学習の計画
  5. アサインメント(=契約)

🟢 おわりに

その人物の顔と一緒にイメージできること。 単なる知識ではなく、血の通った社会実験として受け取ること。パーカーストとウォッシュバーンの顔を、 私がまとめた資料の切り抜きから載せます。

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初期の頃書いた内容をさらに楽しく充実させて公開する実験を開始します @〈たのラボ〉のサイト充実化の試み

自分がかなり前に書いた文章を、読み返したことはありませんか。今年、15年続けてきた〈メールマガジン※このサイトのことではありません〉の創刊号に手を入れて公開してみたところ、返ってきたのは予想以上の反響でした。「面白そう、子どもたちとやってみます」。当時すでに読んでいたはずの方からは「記憶から消えていて、新鮮に読めました」。ネガティブな声はゼロでした。書き直すというのは、書き足すことではなく、もう一度その問題意識の前に立つことでした。この公式サイトでも機会をとらえて同じ実験を始めようと思います。これも実験です、長い目で見てお付き合いください。

 みなさんのおかげて、このサイトは1日何千アクセスという状況で、月にすると6万から10万アクセスを狙うところにきました。

 当然かなり古い記事を知らない読者の方が読むことがどんどん増えていくでしょう

 その古い記事を今みると「もっと充実してかけたのに」と感じることが少なくなりません。検索してたどり着いてくれた人が、もしかすると、その過去の記事で「よくわからない」という感想をもつかもしれません。

 過去の記事一つひとつ訂正していく時間はないとはいえ、少しでも、過去の記事を補完して充実した記事を新しく公開していくことで、検索してその記事にたどりついた人が腑に落ちて満足してくれる可能性が高まります。

 たとえば、10年くらい前に書いた「ドルトン・プランとウィネトカ・プラン」という記事があります。
 忙しい中でササッと書いたにも関わらず、教師を目指すたくさんの方たちが読んでくれて、おたよりをたくさんいただきました。

《たのラボ》で開催してきた「教育採用試験突破スーパーバイズ」を重ねるうちに、たとえば、私自身が疑問に思っていた「どうして二つのプランがほぼ同じ時期に提唱されたのか」という謎が解け、受講生にも解説を加えていたのに、サイトの記事はそのままでした。

 それが気になっていたので、その謎の答えも含めて再構成版として書き直しました「ドルトンプランとウィネトカプラン」についての記事です。

 この記事の次に掲載したいと思います。

 教師以外でも教育に関心のある方達なら「それぞれ別な場所でドルトンプラン&ウィネトカプランという画期的な教育方法がほぼ同じ時期に登場したのか」という謎解きとしては楽しめるかもしれません。

 ちょうど最近、公式サイトのまとめ方を新しく変えていくという試みをはじめたところです。
 新しい試みついでに、当時の私の筆力や知識に加筆・構成した、再発見構成版・リライト版を出していこうと考えています。

 今リライトしたいのは9年前に「ヘルモントさん」という科学者の実験について書いた記事です。やなぎの木を5年間育てて 「植物の体は何からできているのか」を調べた人物の話です。

もっと深く楽しんでいただけるように紹介できると思います。

この実験をしてみようと考えたきっかけがあります。

    ⭐️

〈たのしい教育メールマガジン〉の実験結果

〈たのしい教育メールマガジン〉もお陰様で15年目に入りました。

 今年、新しい試みとして〈創刊0号〉⇨〈創刊1号〉というように、過去の〈たのしい教育メールマガジン〉に手を入れて公開してみました。

巨大シャボン玉@楽しい福祉&教育 たのしい教育研究所は健常な方、ハンディのある方、経済的ほかいろいろな支援の必要な方たちを含めてたくさんの人たちの笑顔と可能性を広げる活動に楽しく全力投球中です・皆さんも仲間に加わってくれませんか すると予想していた以上の反響が届きました。

「巨大シャボン玉」は創刊0号で紹介した授業プログラムです。
 15年前のその記事を初めて読んだ方たちから
「面白そうです、子どもたちとやってみます」
という嬉しいお便りがいくつも届きました。

 不思議なことに、すでにそれを読んでいた方たちも
「すでに記憶から消えていて新鮮に読むことができました」
という便りもありました。

 ネガティブな意見はゼロでした。

書き直すというのは、単に書き足すことではなくて、 もう一度その問題意識の前に立つことです

実際、過去の記事に戻ると
「もっとこう書いておけばよかった」という
悔いに対するリカバリーだけでなく私自身の充実度も高まります。

 ということで、しばらくこの実験を続けたいと考えています

もし読んでいて、

「この記事、ここがわかりにくい」 「この話の続きが読みたい」 「昔読んだあの記事をもう一度読みたいのに、見つからない」

そういうことがありましたら、ぜひ教えてください。

どの記事を書き直すべきか、いちばんよく知っているのは、 書いた本人ではなく、読んでくださっている方です。

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〈たのラボ〉は設立当時から〈楽しい福祉活動〉を全力展開しています@気軽にご相談ください

「学校現場に最も近く、教育に強い団体」が〈たのラボ〉です。それだけでなく教育と福祉の両方に深く関わってきた団体は類を見ないことでしょう。学校現場の教師たちとつながりながら、15年にわたり教育・福祉の活動を続け、学校に行けない子、病気療養中の子、経済的な支援を必要とする人、ハンディのある人たちにも活動を広げています。現在、第3期を迎え、福祉活動をさらに加速させています。

最近も、県外の団体から熱心な
連携の相談が届きました。
県内からもいろいろな相談が届いています。
〈たのラボ〉の講座などに参加して下さると
どういう団体かハッキリわかると思います。
よく知らないという方たちもいるので、
今回は、問い合わせる前に
事前に読んでいただくとよい
〈たのラボ〉の活動についてまとめてみます。

     ⭐️

学校現場と最も近い教育・福祉団体が 《たのラボ》です。

正式名称を
「特定非営利活動法人たのしい教育研究所」といいます。

〈学校現場に最も近い〉というのは
「学校現場と親和性が高い」というだけではありません。
 たくさんの〈現場の教師〉とリンクして
 楽しい教育と福祉プログラムを推進しています。

🟢国や県、市町村、企業・団体と連携した福祉・教育の取り組みを15年に渡って継続
🟢沖縄県に認定されたNPOメンバー(全員が本務教師経験者+現役教師)で構成
🟢現役の教師もボランティア活動他に多数関わる
🟢福祉関係団体との連携が深く、これまでにない魅力的な取り組みを推進

ほか、書ききれないくらいです。

教育に強いだけではないか?
そう感じる人がいるかもしれません。

〈たのラボ〉は設立当初から
学校に背を向けている子どもたち
病気療養中の子どもたち
経済的な支援を必要とする方たち
身体的なハンディのある方たち
認知的なハンディのある方たち
ほか 幅広い福祉活動を展開しています。

特にこの第3期に入り
福祉活動のアクセルを 強く踏み込んでいるところです。

いろいろな相談ごとにも対応しています。
自分の福祉団体でワークショップなどを
開催してほしい というような要望にも
のるようにしています。

スケジュールの関係で「すぐに」ということは
難しいとはいえ ぜひ気軽にご相談ください。

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

🟢 どうして、教育と福祉の両方ができるのか

「なぜ一つの団体が、教育も福祉も両方できるのか」
そう思った方がいるかもしれません。

答えははっきりしています。

《たのラボ》がやっていることは、 はじめから一つだからです。

一人ひとりの奥にある〈たのしい〉という感覚をたよりに
その人の可能性を伸ばしていく
それだけです。

たのしいと感じたとき
人は自分から動きます。
「こうしなさい、こうすべき」ではなく
自分の中にある楽しさの向きに
自らすすんでいくわけです。

これは、学校に通っている子でも
通っていない子でも
病室のベッドの上にいる子でも
大人でも 何も変わりません。

《たのラボ》は「教育の団体が、福祉にも手を広げた」
のではないのです。

たのしさを届けようとしたら、
届けたい人たちが社会の中にとてもたくさんいた
ということ
ただ、それだけのことでした。

🟢 たとえば、こういうことをしています

このサイトを一つずつ読んでいくと
分かると思います。
とはいえ記事は膨大なので、
ここ1ヶ月くらいの楽しい福祉&教育活動を
いくつか挙げてみます。

〈たのラボ〉こどもマルシェ
子どもたちが食を通して家族を笑顔で元気にするプロジェクト。
ちんすこうづくり、かちゅー湯づくりほか数々のプログラムがあります

たのしい自由研究まつり
毎年、満席でキャンセル待ちになる人気の教育イベントです。
自由研究を〈宿題・課題〉ではなく
〈自分で予想して確かめるたのしい活動〉に変える一日です。
子どもたちだけでなく
大人や先生たちも
ここで自分の可能性を広げています。

先生のための研修
中堅教諭等資質向上研修をはじめ
学校の先生方に向けた研修を担当しています。
「研修が大変」で終わらせない。
先生がたのしいと感じた授業は
その先の何百人の子どもたちに届いていきます。

教育相談・カウンセリング・スーパーバイズ
学校に行けなくなったお子さんのこと
子育てのこと、先生自身のこと

たのしい教育プログラムの作成
数々

ほかにも 読み語り、〈こどもお日様バザール〉、食育プログラム、宇宙授業。
書ききれない、というのは本当のことです。

🟢 第3期の《たのラボ》がやろうとしていること

15年かけて、楽しい福祉&教育 の現場で確かめてきたことがあります。

〈たのしさ〉は、ぜいたく品ではないということです。

余裕のある人が手を伸ばすもの
ではありません。
苦しい状況にいる人も
たのしさが〈困難を切り開く突破口〉になります。

第3期に入って福祉のアクセルを踏み込んでいるのは、
そのことがはっきりしてきたからです。

学校に背を向けている子にも 病室にいる子にも
経済的な支援を必要としている方にも ハンディのある方にも
〈自分の可能性〉を広げていく時間を届けたい。
それが、いま《たのラボ》がやろうとしていることです。

🟢 「うちの団体も福祉イベントなどを頼めるのだろうか」

そう思われた方へ。

いろいろなところからこういうご相談を受けています。

・子どもの居場所で、月に一度たのしいプログラムを入れたい
・職員・スタッフ向けの研修をお願いしたい
・保護者向けの講演会を開きたい
・子どもが学校に行きたがらない、どうしたらいいか
・こういう活動を始めたいが、何から手をつければいいかわからない

大きな団体でなくてかまいません。
まだ形になっていない段階でもかまいません。

《たのラボ》の築き上げた
たのしいプログラムを惜しみなく
提供したいと思います。

スケジュールの都合で
すぐにお応えできないこともありますが、
まずはご相談ください。

👉 講演・授業申込み・お問合せはこちら

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日本のほこる素晴らしい地震学者『金森博雄博士』&知っているようでよく知らない〈マグニチュードの話〉@最新の〈たのしい教育メールマガジン〉から

最新メルマガで反響の大きかった一つ「板倉聖宣先生が語った〈日本人の地震学者で素晴らしい人物 金森博雄(かなもり ひろお)の話」と、よく耳にする言葉なのに知っているようで知らない人も多い〈マグニチュード〉の話をお届けします。

前回に続けて、最新メルマガの〈発想法の章〉のはじめのところを紹介します。

伊良波さんが送ってくれた資料にあった、
仮説会館で2011.04.22に行われた「授業書総合読本開発研究会」で
板倉先生の話です。

🟣すばらしい地震学者がいる
板倉
 この日曜日に「発想法講座」があります。
 それをめざして原稿を一つまとめちゃおうと思っています。
〈地震学〉の話です。
「日本の地震学者は特に原発の問題なんかで、とんでもない間違いを犯した。しかし日本の地震学者には、注目すべき人物がいる」
 そんな話をかなり丁寧に書こうと思っています。
 教育論と関係しています。
 その調査をしているうちに「地震学で一番いい仕事をしたのはだれか」ということがわかってきました。
 金森博雄(1936-)という人物です。

いっきゅう補註:wikipediaに感謝して引用


日本の地震学者・地球科学者。カリフォルニア工科大学名誉教授、東京大学理学博士。父は第1次吉田内閣の憲法担当国務大臣、国立国会図書館初代館長の金森徳次郎、兄は経済評論家の金森久雄。

wikipediaここまで

板倉
 地震による災害はどこの国でもずっと防げませんでした。
 実際、1800年代から1900年代にかけて地震による災害は減っていません。
 ところが金森さんは「これからは被害が減る」というんです、普通そこまでいえる人はいないでしょう。
 どういうことか?
 今は「緊急地震速報」が出るようになりましたね、あれです。
 携帯電話なんかで、主要な揺れが来る前に知らせてくれます、「リアルタイム地震学」といいます。
 インターネットは地震より速いんです。
 地震は予知できないけれど、地震が起こったらすぐに知らせるという対策です。
 それによって被害を減らせるんです。


いっきゅう補註

 地震にはP波(初期微動)とS波(主要動)があります。P波がその名の通り「微動」といってよいか個人的に異議があるところですけど、基本的に主要動であるS波より被害が少ない波であることは間違いありません。そしてその主要な波より先に私たちの元にやってきます。
 金森先生は、はじめに来るP波をキャッチした時点ですぐにインターネット他で知らせるという方法を提唱しました。
 地震の速さは秒速数kmです。それに対して地震を知らせるインターネットやスマホ、放送などの電気信号は原理的に〈光に近い速さ:秒速 約30万km〉で伝わります。「主要な揺れが来る前に知らせる」ことができるわけです。

板倉
 それをアメリカで研究し、すすめていたのが金森さんです。

 金森さんは東大にいたんだけどアメリカに行ってしまいました、日本の頭脳流出の一つですね。
また「巨大地震学」という分野を創始しました。
「巨大地震」というのは普通の地震とは違うんです、単なる程度の違いではなく〈質的に全然違う〉ということを発見したんです。
 この前の地震のとき気象庁はマグニチュードの数字を3回変えたでしょ。
 最終的には「モーメントマグニチュード」に変えました、その「モーメントマグニチュード」という概念を提唱したのも金森さんです。これもアメリカでやった研究です。


いっきゅう補註

2mと3mの違いも12mと13mの違いも同じ〈1m〉です。金額(円)、長さ(m)や重さ(g)など、私たちの普通の暮らしで使う数量は、同じ量が均等に増えたり減ったりするのでイメージしやすくなっています。


 それに対して〈地震の揺れ〉は発生する個々の差がとても大きいので〈10倍、100倍〉という「対数尺度」で表します。〈マグニチュード6〉と〈マグニチュード7〉の大きさは振れ幅で10倍、発生するエネルギーで32倍の差があります。マグニチュードが2増えると〈振れ幅100倍〉〈発生するエネルギーで1000倍〉の違いがあります。


 このマグニチュードというのは何を基準にしているかというと〈地震波のゆれ(振幅)〉です。

ところが振幅を使って表す従来のマグニチュードでは地震がどれほど巨大になってもマグニチュードの数字がそれ以上大きくならない「飽和」が起こってしまうことを金森さんが明らかにしました。つまりこれまでのマグニチュードという単位では巨大地震の規模を正確に表せなくなってしまうわけです。
 そこで1977年に金森さんが提唱したのが〈モーメントマグニチュード(Mw)〉です。
 従来のマグニチュードは〈地震波の振幅〉から求めるのに対して、モーメントマグニチュードは岩石の硬さを考慮して〈断層がどれくらいの面積で、どれくらいずれ動いたか〉をもとに計算します。すると巨大地震の規模も適切に表せるようになります。
 つまり金森さんは巨大地震そのものを科学的に解明する地震学を発展させ、さらに地震発生後のデータを素早く解析して被害を減らすシステムを提唱した人物です。

 

板倉
 この前の東北大地震の時、気象庁ははじめ小さい数値を出していましたね。
「地震計が振り切れるぐらい巨大な地震がある」という概念がないからです。
 金森さんのいうことを聞いていれば、その時、違う結果を発表できたんです。
 日本にいる地震学者は、あんな巨大な地震が起こるとは考えていなかったんです。

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