やめられない止まらないゼロカーボン(楽しい環境学習/面白いエコロジー)/スターバックスの容器でゼロ・カーボン

 〈たの研〉設立の十年以上前から〈たの研〉の環境への取り組みは続いています。その活動の一つで、すでにいろいろなところにドングリの木が増えてきました。〈挿し木〉を子どもたちがたのしむプログラムづくりもすすんでいます。〈気軽につくることができる堆肥〉の実験もうまくいっています。
 植物が増えることはゼロ・カーボン/カーボン・ニュートラルの基になる大切な活動の一つです。

 年末も〈たの研〉の主力メンバーが揃って『たのしいSDGs』のアイディアを出し合い、いろいろな方向でシミュレーションしました。
 いずれにしても決定的なことは〈たのしい教育活動〉の中で、それが広がっていくことです。

 排出するCO2をサンゴは吸って石灰石を作りO2を出してくれます。植物たちが吸って野菜を作り酸素O2を出してくれます。

 SDGsの取り組みの中で、CO2排出と処理するバランスがとれていく、それがゼロ・カーボン/カーボンニュートラルです。

 それが大切だ、何しろSDGsだと声高に叫んでも、なかなか前に進まないのが現状です。

〈たの研〉には、たのしく環境教育をすすめるプログラムがすでにたくさんあります、そしてそのメニューは少しずつ増えています。

 年が明けてスターバックスに行った時に閃いたアイディアもさっそく加わりました、〈自動給水プランター〉です。

 簡単に紹介しましょう。

 フラペチーノの容器を利用します。

1)飲み終えた容器は捨てず(ここですでにゼロカーボン)をすすいで

2)フタの部分を裏返し、使い古しの軍手をストロー用の穴に入れ、固定します

3)フタの部分に土を入れましょう

4)容器には8割くらい水を入れて、土を入れたキャップ&軍手を収めます

5)使い終えたり割り箸で土に穴をあけてタネか苗を植えましょう

 たの研では、東北地方で育っていたトウガラシが沖縄でも育つか実験するためにすでにタネをまいていたので、それを使うことにします。

 
下のカップから軍手を伝って土がいつも湿った状態になるプランターができました。

毎日水やりせず、育てることができます。

何日くらい持つのか、これから丁寧に確かめて、〈たの研〉の会員向けのメルマガで、子どもたちも作ることができるように、やさしくプログラム化し、広めていきたいと思います。

 このサイトで簡単に説明した段階でも、十分たのしめると思います、興味のある方はぜひ挑戦してみませんか。

 SDGsもたのしくすすめることができます。
 一緒に協力していきましょう。

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楽しいアウトドア・サバイバル感覚@舌という強力なセンサー/中谷宇吉郎のエッセイから

 日照時間が最も短い日を通過した、嬉しい冬越しの日々、好きな中谷宇吉郎の随筆をあじわっていると、「あ、ここに書いてあったのか」と長年たずねてきた文章に行き当たって喜んでいます。

中谷宇吉郎(右)と湯川秀樹/雪の科学館に感謝して参照

 『室鰺/むろあじ』というエッセイの中にありました、どうりでタイトルから探そうとして見つからないはずだ。

 私たち人間を含めて多くの動物は、初めて出会ったものを手にして「それが食べることができるのか、食べてはいけないものなのか」知ることができます。

 原始時代であっても親が教えてきたいろいろな情報があるでしょう、それらに加えて〈見た目〉〈手触り〉〈匂い〉〈軽く噛んでみる〉などいろいろなフィルターが準備されています。

 『室鰺/むろあじ』という随筆で中谷宇吉郎は、こう書き始めてあと、後半に

 伊豆の東海岸のこの温泉地では秋風の立ち始めるとともに、また室鰺が沢山漁れ出した。去年の秋の暮、少し静養の意味で、漁港と温泉とを兼ねたここの土地へ移ってきてからもう一年に近い。初めてきた時はちょうど室鰺の盛りの時期であった。通りに面して魚屋の店先には、小鰺と、室鰺との干物が一面に並べられて、秋の陽を一杯に受けながら行儀よく並んで乾されていた。それがいつの間にか段々少くなって行く中に春がきて、今また秋とともに室鰺の大群がここの海にかえってきたのを見ると、季節の移りかわりがよく感ぜられる。

 こう書いています。

 私はいわゆる食通といわれる人々の味覚を真似る気持はないが、ただ虚心に味わって見るとこういうような味の差が案外明瞭に分るような気がするのである。

 人間の舌が極微量の複雑な物質に感ずる感度にくらべては、今の精密器械などはまだまだ子供だましのようなものであろう

 中谷宇吉郎がこの文章を書いたのは1937年/昭和12年、第二次世界大戦が始まる前のことです。かなり昔だと思うかもしれません、でも〈電子顕微鏡〉もありました。光のスペクトルを測定する〈分光計〉もありました。
 放射線を測定する〈ガイスラー計数管〉もありました、X線(レントゲン)を照射して物質の結晶構造の解析もしていた時代です。

 その中で、私たち人間の舌が持っている〈極微量の複雑な物質に感ずる感度〉に比べると精密器械は子どもだましのようなものだ、というのです。

 中谷は、別のエッセイで「私たちの舌は精密機械では検出できないような極微量な物質の存在を検知する力がある」という話もしてくれています。

 それはまた項を改めて紹介しましょう。

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人が1日に吐き出すCO2(二酸化炭素)を吸って酸素O2にかえてくれる木の本数/楽しい環境教育・面白い環境学習

 大気中のCO2量を減らせるか。どうやって減らしていくかが環境問題の大きなキーになっています。それがゼロカーボン/カーボンニュートラルの取り組みです。

人間が1日に呼吸で吐き出している量は、前のページにあるように、ゴミ袋で15袋くらいだと想定することができます。

すると、それくらいの量を吸って酸素O2にかえてくれる木は何本くらい必要になるでしょう?

沖縄には少ないのですけど、〈スギの木〉が最も成長が早く、人間が植えた木の中では最も多いたということなので、まずスギの木で考えてみましょう。
 CO2吸収量は生育の段階でも違うので、生き生き成長した青年期の段階で考えてみることにしましょう。

 

  ア.1~2本くらい

  イ.20本くらい

  ウ.100本くらい

  エ.400本くらい

  オ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 予想を立てると当たっても賢くなるります、間違っても賢くなります。
 そしてどちらもとてもたのしくなりますよ。

 いろいろな条件がからむ上に、人間1人が排出するco2量の計算もまちまちですから、答えは一つにはきまらないようです。
 といっていてははじまりません。
 研究のスタートでは「おそらくこれが正しいだろう」ということですすめていくことも大切です。

 岡山県庁のサイトには、人間が呼吸で出すCO2を杉の木23本が吸収してくれるとあります。

 北海道庁のサイトには、スギ(杉)ではなく松(トドマツ)で計算した数値が乗っています。人間が出すCO2量もかなり違う数値になっているのですけど、それも確認した上でみていくと・・・ 50才のトド松19本あれば吸収してくれる、カーボンニュートラルしていることがわかります。

http://edb.pref.hokkaido.lg.jp/edb/kankyoukyouiku/ecokids/ek3/pro34.pdf

 

 他の資料も見ているところですけど、木1~2本では無理で、20本程度必要だろう考えておく必要がありそうです。

 広葉樹と針葉樹でも差が出たりするのですけど、ここではおおざっぱに「人間1人が20本の木を植えれば、その木が自分の出すCO2をゼロにして、酸素O2に変えてくれる」と覚えておくことにしましょう。

 意外に少なかったというのが私の感想です、これくらいなら十分植えることができそうな気がしませんか?

〈たの研〉ではドングリプロジェクトからスタートして、最近ではシークワーサーの木を増やしています。
 メンバーが個別に植えたものも勘案すると数百本になるでしょう。
 もっと木を増やしていこうと思います。

 とはいっても森林の伐採は止まりません。
 人間は自分でCO2を吐き出しているだけではなく、車や工場などからたくさんのCO2を生み出しています。
 こういう大きな問題を前にすると、個人の活動でどうにかなるものなのか不安になりますね。

 でも大丈夫。

 私たち人間はこれまでもあらゆる困難を乗り越えてきました。

 たのしい教育で賢い子どもたちもたくさん育ってきています。
 〈たの研〉にとどくお礼の数々の中には
 宇宙工学を学んでいます。
 飛行士になりたいです。
 電気系の大学でたのしく学んでいます。
 今年司法試験に合格しました。
 大学院で化学をたのしく学んでいます。
 他にもとてもたくさんの声が届いています。

 もちろん世界のいろいろなところで、賢い子どもたちが育っているでしょう。

 そうやって成長していく人たちが力を合わせていくことで、環境問題もきっと解決していくことができるでしょう。

 未来に悲観する人たちもたくさんいるようです。
 でも〈たの研〉のように明るくたのしくすすんでいるメンバーもたくさんいます。

 このサイトを読んでくださっているみなさんが、たのしく力を合わせてくれることを期待しています。

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人が1日に吐き出すCO2(二酸化炭素)の量/楽しい環境教育・面白い環境学習

〈たの研〉では「ペットボトル堆肥作り」のいろいろなバージョンの実験が始まっています。それと同時に、小学校一年生から楽しく学ぶことができる環境学習のプログラムづくりも始まっています。

 一緒に考えてみませんか。

 環境問題を解決していくために「CO2/二酸化炭素の排出量を減らすこと」がとても重要なテーマになっています。
 ゼロカーボンとかカーボンニュートラルという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

 カーボンというのは生命活動に大切な原子の一つ〈炭素C〉のことです。

 けれどこのカーボンニュートラル・ゼロカーボンというときのカーボンは、炭素Cの化合物〈二酸化炭素CO2〉のことです。
 非専門家や子どもたちにはわかりにくい言葉ですね。
 CO2ニュートラルとかゼロCO2っていった方がよいと思います。

 人間が吐き出す気体で最も多いのは窒素N2で75%です。
 そのまま吐き出している酸素O2も15%くらいあって2番目に多い量です。
 3番目が二酸化炭素CO2で5%くらいです。
 他にもアルゴンAや水蒸気H2Oなどがあります。

 3番目のCO2が地球温暖化に強く関わっているわけです。
 そこで大人1人が1日に呼吸ではき出している二酸化炭素CO2の量はどのくらいか予想してみましょう。
 大人1人が吐き出すCO2だけをこのゴミ袋に集めたとすると、何袋くらいになるかでイメージしてみてください。

 沖縄市の燃やせるゴミの袋は45リットルです。
 それは口をあけたままの容積なので、縛ると30リットルくらいになるでしょう。

 

 運動している人とデスクワークの人とでは呼吸の量も違うので、一人当たりこれくらいというのは難しいのですけど、いろいろな計算によると、1人の大人が呼吸で出すCO2は1kg程度だと言われています。
 これを気体にすると、その時の気温や気圧にもよるのですけど、強引に計算して400~500リットルになります。
 中間をとって450リットルとみましょう。

 すると30リットルくらいのゴミ袋で15袋くらいです、絵にするとこんな感じです、中にCO2が詰まっているとイメージしてください。

 多い、少ないで考えると、みなさんはどう思ったでしょう?

 人間はCO2を吐き出しているのですけど植物はCO2を吸って酸素O2を空気に吐き出してくれています、ありがたいですね。

 
 では人間一人が出す二酸化炭素CO2を吸ってもらうためには〈木・樹〉が何本くらいあればよいと思いますか?

 予想してみましょう。

 少し長くなったので、また次回つづけます。

 自分で調べたくなったら、それはすばらしいことです。

 わかったら教えてください(´ー`

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