+祝+ たのしい教育選書続々出版中
画像下のバーをクリックするとジャンプします⬇︎ 収益は全て子ども・先生たちの笑顔を広げる教育&福祉活動に利用させていただきます
たのしい夏の講座の準備着々@カイコの孵化
生き物好きのA先生が「引率で県外に出るので預かってくれませんか、孵化しそうです」と、〈たの研〉にカイコの卵を持ってきました。
「どうも、二、三日で孵化しそうな気がするんです」とのこと。
カイコの卵はゴマ粒くらい小さくて、たくさんあります。※これはA先生が持ってきたものではなく、以前紹介した画像

その時の画像がないので、以前載せたカイコの卵の写真をご覧ください
孵化したら新鮮な桑の葉を毎日入れ変えてあげる必要があります。
もちろん、たのしい教育に関わることなら協力を惜しみません。
A先生の読み通り、預かって2日目に孵化しました。
虫が苦手な人もいると思うので、加工した画像を載せます。
ムシャムシャ美味しそうに桑の葉を食べています。
今年の自由研究の講座でも、ほしい子どもたちにプレゼントする予定です。
育てやすくて生物の卵⇨幼虫→さなぎ(は繭の中)⇨成虫(モス)の変化をダイナミックに体感することができます。
夏の講座は毎回ソールドアウトが早いので、希望するみなさんはこのサイトを頻繁にチェックしていてください。
来月6月後半から募集する可能性があります ※期日がはっきりしていないので、予測です、すみません
① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック
② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)
③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています
⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!
楽しい面白い自由研究@「レンズが切り開いた世界」スピンオフ〈モースさんの硬度スケール〉続き
※注意)前回の続きです、未読の方は一つもどってお楽しみください! フリードリッヒ・モースさんが岩石の硬さのモノサシ・基準を発表したのは今から200年以上前です。
その長い年月で、モースさんの知らない物質もいろいろ発見されたことでしょう。
科学の研究もすすんで、測定方法や測定機材も精密になってきたことは間違いありません。
そんな中でもモース硬度は科学上のスケールとして成り立っているのでしょうか?
順位が変わっていたり、別な基準に変わったりしていないでしょうか?
※
これがモース硬度です。
モース硬度 | 標準鉱物 | 化学式 | 絶対硬度[要説明] | 画像 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 滑石 | Mg3(Si4O10)(OH)2 | 1 | ![]() |
最も軟らかい鉱物で、つるつるした手触り。爪でたやすく傷をつけられる。 |
2 | 石膏 | CaSO4·H2O | 3 | ![]() |
指の爪で何とか傷をつけることができる。 |
3 | 方解石 | CaCO3 | 9 | ![]() |
硬貨でこするとなんとか傷をつけることができる。 |
4 | 蛍石 | CaF2 | 21 | ![]() |
ナイフの刃で簡単に傷をつけることができる。 |
5 | 燐灰石 | Ca5(PO4)3(F,OH) | 48 | ![]() |
ナイフでなんとか傷をつけることができる。 |
6 | 正長石 | KAlSi3O8 | 72 | ![]() |
ナイフで傷をつけることができず、刃が傷む。 |
7 | 石英 | SiO2 | 100 | ![]() |
ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができる。 |
8 | トパーズ (黄玉) |
Al2SiO4(F,OH) | 200 | ![]() |
石英に傷をつけることができる。 |
9 | コランダム (鋼玉) |
Al2O3 | 400 | ![]() |
石英にもトパーズにも傷をつけることができる。 |
10 | ダイヤモンド (金剛石) |
C | 1600 | ![]() |
地球上の鉱物の中で最も硬く、コランダムにも傷をつけることができる。 |
出典: 「モース硬度」・「標準鉱物」・「化学式」: [3] |
工業製品を扱う分野で「修正モース硬度」という15段階の基準ができています。
「え、やっぱり間違いがあったんだ!」と思うもしれません、いいえそうではありません。例えば歯の代替素材として利用する〈溶解ジルコニア:アーク炉内で 2800 度で電気溶融された脱珪化ジルコン材料〉など、新しく見つかった物質などを加えて、工業製品を研磨する時に便利なようにスケールの巾はばを広げたものが「修正モース硬度」です、モースさんが定めたスケールがまちがっていたわけではありません。なのでネーミングは『モース硬度増補版』とすべきだったと思います。
これです。
修正モース硬度
修正モース硬度 | 旧モース硬度 | 鉱物 | ヌープ硬度 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 滑石 | |
2 | 2 | 石膏 | |
3 | 3 | 方解石 | |
4 | 4 | 蛍石 | |
5 | 5 | 燐灰石 | |
6 | 6 | 正長石 | |
7 | 溶融石英 | ||
8 | 7 | 水晶(石英) | |
9 | 8 | 黄玉(トパーズ) | |
10 | 柘榴石 | ||
11 | 溶融ジルコニア | ||
12 | 9 | 溶融アルミナ | 2100 |
13 | 炭化ケイ素 | 2500 | |
14 | 炭化ホウ素 | 2750 | |
15 | 10 | ダイヤモンド | 9000 |
お互いの石同士をこすって、どちらに傷がつくのか、という超シンプルな判定方法で地球の岩石の硬さ基準を策定したフリードリッヒ・モースさんの業績は、みごとだと思います。
ここからは付録のような話になります。
実は地学の先生に「岩石の硬さを定めたモースさんは日本にも来ていて、大森貝塚などの研究をすすめた人物だ」と教えられて、そう記憶していたのですけど、それは間違いでした。その間違いを誰かに伝えた気がして、少し続けさせてください。
私が前回からあえて「フリードリッヒ・モースさん」と書いていたのは、その訂正の意味があります。
日本に来たモースさんは「エドワード・モース」さん、この人です。
モースさんは明治の頃、2回来日していて、日本の考古学、人類学に大きな影響を与えた人物です。

エドワード・モース wikipediaに感謝して引用
わたしは彼の考古学の業績についてはよく知らないのですけど、彼が残したエッセイはとても気になってメモしています。
世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。
ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。
E.S.モース『日本その日その日』2
その頃について、かなり人権を無視した例を多く読み聞きするので、にわかに信じがたいのですけど、日本以外の国ではさらにひどいこともあったのか…
いつか本を入手して読んでみようと思っています。
岩石の硬さを基準化したのは「フリードリッヒ・モース」、ドイツの学者です。
日本に来て大森貝塚などの研究をすすめたのは「エドワード・モース」、アメリカの学者です。
地学の先生もまちがっていたくらいですから、私以外の人も間違って覚えてしまっている人がいるかもしれません。
人間に間違いはつきものです、かの間、知人がカラオケで歌っていた時、ずっと間違っていた歌詞だったことに気づきました、それはまたいずれチャンスがあれば・・・
① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック
② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)
③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています
⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!
楽しい面白い自由研究〈どうしてタンパク質は固まりやすいのか〉
最新のメルマガで「超シンプル豆腐づくり」を紹介した時、付録として「どうしてタンパク質は固まりやすいか」という話を書きました。
さっそく「わかりやすい」という声が届いているので、ここにも載せたいと思います。
たくさんの締め切りものと並行して書いていたので、ここでは少し加筆して紹介します。
※
栄養分でいえば脂肪は低温で固まります、それは化学的な変化ではなく温度による三態変化です。
炭水化物も熱すると変化して、熱がさまっていくとタピオカやモチのように固まります。
それらに比べてタンパク質は熱した段階で固まります、もちろん冷えても固まったままです。
ゆで卵とか卵焼きがそうです。
それだけではありません、熱してニガリを入れると固まります。
酢やレモンなど酸性の物質でも固まります。
… どうしてタンパク質は固まりやすいのでしょう?
それは分子構造と関係があります。
これは炭水化物の分子です。
炭素(C)と水(H2O)でできています、〈炭素と水の化合物〉ということで『炭水化物』、いいネーミングだと思います。
この分子は脂肪の一つの形態です。
それらに対してタンパク質はたくさんの原子が結びついた巨大な分子です。このタンパク質でもシンプルな構造で、まだまだ巨大なタンパク質の種類もあります。
タンパク質の分子はいろいろな原子が複雑に巨大に結合している状態なのです。
これだけ大きいので熱が加わると動きが激しくなって構造の変化が起こりやすくなります。
熱っすると、タンパク質の立体構造がほつれ始め、構造に変化が起こり、固まるのです。
大豆タンパクの液(豆乳)にニガリ(塩化マグネシウム)が加えて熱すると巨大で複雑なタンパク質の立体構造が崩れていって、その部分にニガリの分子が結合して豆腐と呼ばれる状態に固まっていきます。
動物性のタンパク質に酸を加えるとヨーグルトやチーズと呼ばれる物質になります。
酵素でも簡単に固まります。
これもチーズの状態になります。
みなさんもいろいろ試してみませんか。
① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック
② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)
③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています
⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!