「犬や猫はテレビを見ることができない」という話-子どもの頃からの疑問/情報より〈ものの見方考え方〉の方が大切-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 小学校三年生くらいの頃、友人から「あのねぇ、犬や猫は目のつくりが違うからテレビを見ることができないらしいよ」と聞いて「なるほど、実際のものとテレビなどの映像は違うからなんだな」と感心したことがありました。
 その頃の私は〈予想チャレンジ〉という科学の方法など身につけていませんから、先生のいうことや友人たちのいうことテレビラジオから流れる話を鵜呑みにすることも多かったのでしょう。
 そうはいっても低学年の頃「トラ猫ってさ、大きくなったらトラになるんだよ」と言った友人の言葉には「それは違うでしょ。もしそれが本当なら沖縄にもどこかにトラがいるはずなのにそんなことはないじゃない!」と返したことを覚えていますから、そういう発想が全然なかったわけではないと思います。

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 話を戻して「犬や猫は目のつくりが違うからテレビを見ることができないらしいよ」と語った友人とは家が近かったので帰りも一緒に、よくいろいろ話をしていていました。
 後日わたしが「あの話なんだけど、おじさんの家の犬はテレビを見るらしいよ」というと「いや、あれは見てるんじゃなくて、光が強くなったり弱くなったりするのを感じているだけなんだよ」という様な内容の話を返してくれました。

「なるほど・・・」

 以来その話は記憶の中に収まっていたのですけど、〈たの研〉の一員ア~ルが来てから、かつてのその話はぜんぜん違っていたのだということをすぐに発見しました。

 もちろん「そんなことは知っていたよ」という人も多いと思うのですけど、猫はハッキリとテレビの映像を認識しています。

 私は仕事をしながら映画をBGMの様に流しています、ア~ルは暇になると私の机にやってくるのですけど、時々こういう場面に遭遇します、これは最近のア~ルの姿です。

 画面下から車が来たので頭をそこに向けています。

車が画面右にすすむとア~ルもそれを追いかけています。

車は画面左にすすみました、ア~ルもそこを見ています。

 今度は車の中から出てきた人物を目でおいかけていました。

 あの頃、こういう映像を友人に見せてあげることができたら、彼はなんと答えたでしょう、〈明るい暗い説〉では説明できないと思うのだけど・・・

 今ならこども達もこういうことを確認できる機会は少なくないでしょう。

 さて話したいことはここからです、でもサイトの記事としては長くなってきたので次項で続けたいと思います。

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楽しい・たのしい国語&英語〈無罪と無実〉-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 ミステリー小説は大好きなのでかなりの数の作品を読んできました。映画のミステリージャンルや犯罪系の作品も、おそらく普通の人たちの何十倍も見ていると思います。

 そういう作品の中で〈無罪〉と〈無実〉という言葉が混同されて使われていることがずっと気になっていました。

 以前から司法試験を受けたいという夢もあるので、法律用語は学んできているので、それもからんで気になっているのかもしれません、でも単に言葉の感覚として、その使われ方に違和感があるのかもしれません。

 最近たまたま見たテレビの中でも完全に間違って使っているのだなと思えたので、少し書かせてください。

 みなさんは〈無罪〉と〈無実〉はどう違うと思いますか?

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まず予想してからね

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まず予想してからね

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まず予想してからね

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〈無罪〉

 無罪というのは法律用語です、〈罪ではない〉〈罪に問えない〉ということです。

 英語でいうと〈not tuilty/ナット・ギルティ〉、「何かやったかどうかわからないが、何かやっていたにしても法的な罪とはいえない」という意味も含んだ言葉です。

 たとえば相手の命を奪った場合でも正当防衛で無罪/ナット・ギルティとなる場合があるわけです。

〈無実〉

 無実は〈法律用語〉ではありません、〈そういう事実そのものがない〉〈罪に問われる様なことは犯していない〉ということです。英語でいうと「innocence/イノセンス」、それには〈純真である〉というイメージも含まれています。

 たまたま見たテレビで「そもそも彼はそういう犯罪など犯してなかったのだ、つまり完全に無罪なのだ」というセリフがありました。
 その時は「無実なのだ」と書いて欲しい。

 逆に刑事裁判に関わる場面で「いろいろな状況からそれは仕方のないことで、それは罪に問えない」と主張する時「彼は無実です」ということもあります。
でもその時は「彼は無罪です」と書いて欲しい。

 そういうシーンは何度か目にしてきました、映画などでは翻訳の力不足なのだなと思うことも多々あります。

 民事裁判で多額の損害賠償の判決を受けた会社役員が「私は無罪です!」と語っていました。
 民事訴訟は〈犯罪性のありなし〉を扱うものではありません、トラブルを解決するための裁判です。
 賠償金支払いの判決が出てもそれは〈犯罪を犯した〉と認定するものではありません、賠償金が課された人が犯罪者だということはないのです。
 あえてここで「私は無罪です!」と語ったのは不当な判決だといいたかったのかもしれません。でも、あえて刑事・民事の違いがはっきりしない人たちを混乱させて自分の正当性をイメージづけようとしたのかもしれません。

「そんな細かいことはどうでもよい」と感じる人たちもいると思います。
 けれど、こういう細かいことが気になってくると、自分の発する言葉を丁寧に考えていくことができる様にもなっていくと思います。
 もちろん自分の認識もシャープになっていくでしょう。

「人は言葉でできている」というのは比喩的な表現で、もちろん物理的には間違いです、タンパク質や金属類などいろいろな原子分子でできているからです。
 けれど人格としての人は、言葉でできているといってもかなり正しいと思っています。もちろん音声としての言葉だけでなく、書く言葉、ボディーランゲージとしての言葉もすべて含んだ上で。
 その意味でも、ことばはたのしく大切に学んでいけるとよいなと思う今日この頃です。

 ということで、以前から気になっていたことを呟いてみました、ご意見ご感想があれば遠慮なくおしらせください。

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散歩で新しいことを発見しないことはない-たのしいアウトドア/楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

〈生物の種〉についての質問です、私たち人間や犬、ネコ、ウマ、ヒツジ、ゾウ、ライオンetc.といった〈哺乳類〉は地球上にどれくらいの種類いると思いますか?

※哺乳類とは
 背骨があって、体温を一定に保つために身体が毛に覆われていて、子どもを母乳で育てる生物のグループ。ほとんどは陸上に生活しているけれど、クジラやイルカなども哺乳類の仲間(水中で生活しやすい様に体毛はない)

おすすめ⇨ wikipedia

 いろいろな数え方があるのですけど〈約5500種類程度〉と説明している資料が多くみうけられます。

 では植物は何種類くらいでしょう?

 予想してみてください。

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予想してからね

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予想してからね

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予想してからね

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 現在、名前が付けられた植物で約28万種類くらいです、哺乳類の5500種類と比べると50倍くらいの数になります。

 それほどに植物の種類はたくさんあります。

 それらをすべて見ることはできなくても、たとえば沖縄の野山海岸を歩くと、これまで目には入っていたのかもしれないのですけど、立ち止まって「おや、おもしろい」と注目したのが初めてだという意味で「これは初めてみたなぁ」という植物たちにたくさん出会うことができます。

 最近歩いた場所でも「へぇ~、おもしろいなぁ」と感じた植物をみつけました、これです。「何だ、この実は」と立ち止まって眺めていました、みかんくらいの大きさの実です。

 よく見てください、中が空洞で、奥に黒いものが見えています、ちょうちんみたいな構造だというと伝わるでしょうか。

 調べてみたら〈ハスノハギリ〉、熱帯の植物で、ハスのような葉柄と桐(キリ)のように軽い幹が、ハスノハギリ(蓮の葉桐)と呼ばれる由縁です。果実は有毒とのこと、注意しましょう。

 それにしてもおもしろい形をしています、ひとつもって帰りました、子どもたちは真似しないでくださいね。

 中が気になるので、ハサミでカットしてみると・・・

 こんな状態です、上の方が〈空洞〉のあった部分です。

 
中のタネを取り出してみると、硬くて頑丈にできていました。

 

 それもハサミでカットしてみましょう。

 中から丸い部分が出てきましたよ。

 変わったことをしていると必ずといってよいほどア~ルがやってきます。

「どれどれ見せてごらん」と顔を寄せてくるので、このあたりで片付けることにしました、なめたら怖いことになるかもしれないので・・・

 植物の概算〈28万種〉の中から、また一種類、しっかりはっきり観察することができました。

 次の散歩もとてもたのしみです。

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ボランティア活動というのは自分の頭で考えて行動すること-東北大地震ボランティアの経験から

 東北大地震から12年経った3月11日、ひとりしみじみ、その時のボランティア活動の様子を想い出していました。

 その時の経験は心のどこかの回路をスイッチして、今のたのしい研究所の設立につながっていますから、ボランティア活動に止まらず人生の大きな変化を生んだわけです。

「今は危ないですよ」という人たちが圧倒的でした。中には私が行くことを耳にした県外の知人の知り合いの方から「今は危険で消防や自衛隊が活動する段階だから、行ったら迷惑です」「その旅費を募金した方がよい」という強い言葉も届いたのですけど、あの映像を目にした私は居ても立ってもいられず、地震から約10日後、クラスの子ども達を送り出したその日に飛行機に乗りました。
 岩手空港は壊滅的な打撃を受けていて飛行機で入ることはできなかったのですけど、幸い秋田空港が開いていたので、そこから宮城県に入りました。
 まだ大規模火災もおさまってなく、気仙沼あたりの火の手が西の空をオレンジ色に染めて上がっている頃でした。※写真は全て私が撮ったものです

 水は引いたとはいえ、こういう光景が360度広がっている中で何ができるのか、まずは頭をクリアーにしなくてはいけませんでした。

 選んで撮ったわけではなく、ボランティアに入った地はどこに目線を向けても圧倒的な打撃のあとが広がっていました。

 行っても迷惑だと語ったその言葉はすぐに間違いだとわかりました。
 これは塩釜市で担当した時の一枚です、私が運転していた車に載せていた表示が偶然フロントガラスに映っています。
 鏡文字で読みにくいかもしれません、「緊急車両 高齢者安否確認中です」という表示です。

 家が潰された人たちが膨大な人数でしたから、自分の生活をどうにかしないといけません。他の人たちのために時間を注ぎたいと思っていても、身内の行方が分からなくなった人たちがたくさんいましたから〈安否確認〉の人手も足りませんでした。

 昼食をとっていると「手を貸して欲しい」と呼ばれて汗を流した場所がここです、。各地からたくさん届く支援物資の保管庫です。

 ボランティア活動というのは、誰かに言われてやるものではありません。それと同じように、誰かに〈やめなさい〉といわれて「はいわかりました」と簡単にいうものでもありません。

 自分の心の奥から「やりたい」「やらなくては」と湧き上がってくるものなのです。

 安全についても、自分が食べるもの、飲むもの、寝るところについても全て自分の責任で準備していく必要があります。もちろんどこからもお金をもらうことはありません、全て自腹です。
 もし本当に自分の活動が邪魔だということになったら、持っているお金で全てカイロや食べ物を買って避難所に届けようと思いました。三月とはいえ東北は寒く、避難所は底冷えする状態です。
 そういうことも自分の責任できりもりする必要があります。

 自分の頭で考えて行動する、そういう子ども達を育てたいという人はたくさんいるでしょう。
 ぜひ、そういう子ども達を本気で育てて下さい。

 そういう子ども達が増えていくことで、日本はきっとよくなっていくと思います。
 困難な状況も突破していけるでしょう。

 そういう教育には夢と希望が詰まっています、それはつまりたのしさでもあります。

 答えが準備されているのではなく未知の状況で活動できる子ども達をたのしい教育研究所は全力で育てていきたいと思います、そしてそういう子ども達を育てることができる先生たちを着実に広げていきたいと思います。

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