たのしい教育とたのしい福祉とセットです=楽しい福祉&楽しい教育/笑顔が循環する構造を創る⇨ゆいま~るアクション

《たのラボ》は設立した当初から、いろいろな事情で学校に足を運ぶことができない子どもたち、病気療養中の子どもたち、ハンディのある子どもたちへの取組みを積極的に実施してきました。またデイケア施設など、おじいちゃんおばあちゃんたちへの取組みもすすめてきました。
 講座・講演、ワークショップなどには支援を必要とする子どもたち、その支援に携わる先生や福祉関係の方たち、行政で関わる方たちがたくさん参加してくれています。

  つまり《たのしい教育》は当初から《たのしい福祉》とセットです。

〈福祉〉や〈教育〉という領域は下積み続きの苦労多い取組みにみえると思います、もちろんそういう側面はあります。

 一般的にみれば、子どもたちは支援されたり指導されたりする側です、そして大人は子どもを支援する側、指導する側です。それすら取り払ってしまのが《たのラボが提唱する福祉&教育》プログラムです、その一例として紹介させてください。

《たのラボの福祉&教育》は〈取り組む側も笑顔で元気になる活動〉です。

 《たのしい教育ラボ》の通信指導ツール『たのしい教育メールマガジン』のプログラムを利用してくれた読者の方から、こういう写真が届きました。

 一般的にみれば、子どもたちは支援されたり指導されたりする側です、そして大人は子どもを支援する側、指導する側です。そを逆転させることもできるのが《たのラボが提唱する福祉&教育》プログラムです、その一例として紹介させてください。

 これは、ある学校の先生たちが企画した地域での活動です。

 子どもたちが〈たのラボ式ちんすこう〉を作って、地域のお年寄りの方たちにプレゼントする企画で、大成功で、おじいちゃん・おばあちゃんたちはとても感激してくれたそうです。

《たのラボ式ちんすこう》は三つの食材で、簡単な3ステップでできるようにプログラムされています。これまでのワークショップでは5歳の子からたのしめることがわかっています、保護者と一緒に楽しんだ3歳の子もいました。

 プレゼントしてもらったおじいちゃん・おばあちゃんたちは、こどもたちががんばって作ってくれたものだとわかるので、当然「おいしい」と褒めてくれるでしょう。

 

 ところが、それを食べた人たちが示したのは〈驚き〉だったそうです。

「売られているちんすこうとおなじくらい美味しい」
「売られているものより美味しい」

そういう驚きです。

 作り方を尋ねてくれた方もいたそうです。

⭐️

 支援を必要とする側と施される側がいる、それが福祉です。

《たのラボ》の提唱する福祉は、そういう従来型ではなく新しい福祉です。

 常々、新しいイメージの名前が必要だと考えていました。

 誰かから誰かへという矢印単線型ではなく、循環するイメージの名前です。

 そうやって考えているうちに気付きました、わが琉球にいい言葉があるじゃないですか。

「ゆいま~る」です。

「ゆいま~る」の〈ゆい〉は「結」、お互い同士が繋がることです。
〈ま~る〉は「めぐる・回る」です。

 サトウキビの収穫など、とても自分では自分たちでは無理だという時に、お金で誰かに頼むのではなく、周りの人たちがお互い通し助け合っていくスタイルです。

 自分は支えられる側という単線系ではありません、機会がきたら自分が周りを助ける側の回るのが「ゆいま~る」です。

 熱いところでは、いろいろな活動も大変です。
 台風が頻繁に襲ってきます。

 そういう沖縄で、ぐるぐる回る笑顔の助け合いが「ゆいま~る」です。

 《たのラボ》が提唱するたのしい福祉も単線型ではなく循環していく活動です。

 ゆいま~るの原点に戻す活動、それが楽しい福祉&教育 だといってもよい気がしています。

 その意味で福祉系のイメージが強い活動を暫定的に「ゆいま~るアクション」と呼びたいと思います。
 みなさんも一緒に取組みをすすめませんか。
 応援してくださる方たちが一人ずつ増えていく、それが成功の鍵です。

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最新〈たのしい教育メールマガジン〉の紹介=板倉聖宣『文章を理解するとはどういうことか』

 毎回大人気の〈たのしい教育メールマガジン〉の紹介をさせていただきます。
 興味のある方はぜひ一年ご購読ください。
 購読費用は全て〈たのラボ〉への応援資金として、その価値の何十倍の価値に変え、支援を必要とするたくさんの子どもたち、保護者、そして福祉の場でがんばる方達、先生たちの笑顔と元気と可能性が広がります。

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

発想法の章「文章を理解するとはどういうことか」
文章に手を加えながら読む
国立教育研究所 板倉聖宣
「月刊たのしい授業」を1986年8月号
 再校正 いっきゅう版

※途中から区切りのよいところまで紹介します

板倉聖宣
 実はいま、T・H・ハクスリーの『一塊の白亜』という文章をまた読みはじめています。それは昔から時々気になっては引っ張り出して読みはじめ、すぐに読むのをあきらめてしまう、というのを繰り返してきた文章です。
 いや、講演記録といった方がいいでしょう。

小泉丹さんが翻訳されたハクスリーの『科学談義』という論文集が岩波文庫にあって、それに収録されています。

 T・H・ハクスリー(1825~95)は進化論の普及のために文字どおり「闘った人物」として有名ですが、それだけではありません。イギリスの科学教育の歴史の上で重要な役割を果たした人でもあるので、私はとくに注目してきた人です。
 ハクスリーは、いまのように学校制度が整う前から労働者に対する科学教育に熱心で、労働者を対象とする科学講座を開いたり、労働者を対象とした科学の本を何冊も著しています。
イギリスというのは階級意識の強い国ですから、「これまで上流階級に独占されていたような自然科学を大衆のものにする」といった科学啓蒙運動は、たいてい「労働者向けの科学啓蒙」といった意味をもつものなのかもしれません。
ともかく、上流階級以外の一般大衆のために科学普及運動に力を注いだ人なのです。
そればかりではありません。
「先進国イギリス」でも、近代的な小学校教育制度、つまり義務教育制度が発足したのは、日本の〈学制〉よりもわずか2年前の1870(明治3)年のことです。
そのときハクスリーは、自らロンドン市の教育委員に立候補して、その委員長にもなっています。
そして、ロンドン市をはじめとするイギリス全体の小学校の教育を、科学教育を中心に組織するようにリードする役割を担って、自ら小学校での自然科学の授業をして、その教科書も執筆していたのです。
そこで私はその仕事の全貌を詳しく知りたくて、昔から関係文献を片端から集めるようにしているのです。
今回は仮説会館でやっている授業書開発講座で「石灰岩」の授業書の開発が進んでいるので、その参考文献とすることと、もう一つ、私の進めている『理科教育史資料集』の中に「石灰岩教材」を取り入れるための資料にしようと考えて、またその「一塊の白亜」を取り出して読むことにしたというわけです。
『科学談義』という岩波文庫は絶版で、いまは手に入らないので知っている人は少なくなっています。
その中の「一塊の白亜」という講演は、労働者を対象にして行った自然科学講演として有名なものでした。
〈白亜〉というのはチョーク、つまり〈白墨〉のことで、軟らかい石灰岩のことです。
ハクスリーはそれをどのように取り上げているか知りたかったのです。

 

講演の始まりの文章
 この講演は岩波文庫本で37ページもあって、講演記録としてはかなり堂々としたものです。
 その講演は次の文章で始まっています。

ハクスリー
ノールウィッチ市の真中で、吾々が立っている足もとで一つの井戸を掘り下げるとすれば、井戸掘人は直ちに、岩石と呼ばれるには軟らかすぎるような白色の物質で仕事をしていることを知る筈である。それは〈白亜〉として各々が皆よく知っているものである。

あなたはこのような文章を読んですぐに意味がつかめますか?
私にはなかなか飲み込めません。
何か身近なことから説き起こしているようなのですが、取っつきが悪いのです、それに分かりにくい文章です。
これまで何度もこれを読もうとしたのに途中で断念したのは、こういう分かりにくい文章だったからだと気づきました。
しかし今度はすぐにはあきらめずに、まるで学校の国語の問題を解くように、なんとかちゃんと理解しようと頑張りました。
まず「どうしてここにいきなりノールウィッチ(ノリッチ)市などという市の名前が問題になるのだろう」と気になりました。
そこで「そうだ、この講演はその市で行われたのだろう」と考えて、文末の「解題」のところを見ると、予想通り〈これは1868年にノールウィッチ市で開かれた英国学術協会の年会での講演だ〉ということが書いてあったので納得できました。
そうならそうと「皆さん! このノールウィッチ市で、いま私たちの立っている足もとで」とでも訳してくれればよいのです、そう訳してくれないから戸惑ってしまうのです。

まだまだ続く

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車イスの子と自分の足で歩ける子みんな一緒に〈楽しい福祉&教育〉/行政の方達からの相談にのる

以前、内閣府の予算でたちあがった〈サイエンスキャラバン構築事業〉で県内の隅々まで飛び回っていた時のこと、知り合った行政の方から「車イスの人たちと健常な人たちが一緒にたのしめるイベントのアイディアが欲しい」という相談を受けました。
《たのラボ》の主催する講座・ワークショップは全てバリアフリー構造で、車イスの方たちも参加してくれますから、たくさんのアイディアがあります。

こんなアイディアや

こういうアイディアとか…

いくつかのアイディアを提供しました。

その後、実現されたのかどうか、よく知らないのですけど、そのテーマはずっと気になっていました。

 ここ数年〈楽しい福祉&教育〉に力を注いでいく中、新しいスタイルを考え始めています。

 体育館などインドアではなく、アウトドアで実施するタイプです。

 バリアフリーの視点でいえば、体育館は比較的〈整えられた場所〉で、公園は比較的〈整っていない場所〉です。

 段差があり、坂があり、砂利道があり、木陰があり、遠回りしないと行けない場所がある。

そのベースでは《予想して確かめる》材料がたくさん転がっているということに気づきました。

🔍 〈整っていない場所〉だからこそ生まれる問い

がいくつも出てきます。

そしていろいろな人たちが《一緒にたのしめる》

🧭 あのときの相談に、今こたえるとすると、もっと楽しいアイディアを出すことができそうです。

スタッフから都度都度
「いっきゅう先生のアイディア、出し過ぎです。すでにいろいろな人たちがそれを自分たちのアイディアかのようにすすめているみたいですよ」
という話が出ていて、《たのラボ》で実現させたいものはあまり出さないようにというリミットがかかっています。

 実際、私の知人が「ある企業からの案件がすすんで、時間をかけてかなり具体的な構想をまとめて提出したら、その後〈実はいろいろな状況が重なってその取り組みがナシになりました〉という連絡がきて、以後、なしのつぶてだ。
 自分ががんばってまとめたアイディアを少し変えて自分たち独自の事業として取り組むつもりだろうという怒りを交えた話をしていました。

 ということもあるとはいえ、このサイトを毎日読んでくださっているみなさんの中には、少しでもヒントが欲しいという方たちも多いので、画像で載せてみます。

たとえばこういう内容です。

 こういうワークもあります。

 

 

 

 

 

 

もちろん全て、ハンディのある人もそうでない人も一緒になったチャレンジワークです。

興味のある方はお問い合わせください。

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土の楽しさを思う存分味わう-こどもお日様マルシェの準備着々

 たのしい福祉活動でバリバリにがんばっているHさんから「ぜひ、こどもお日様バザールで利用してください」と連絡が入り、〈たのしい教育研究所・たのラボ〉のメンバーで出かけていきました。
〈こどもお日様バザール〉は、福祉・教育・居場所の拠点などで子どもたちが育てた野菜や苗を買いとり、その代金を子どもたちの絵本や文具の購入に活用してもらう福祉活動です。
でもそれだけなら、いろいろなところで実施されていますね。
あえて〈こどもお日様バザール〉という名前をつけるほどのことではありません。
 買い取った野菜や苗は、ホームセンター価格で、欲しい方たちに買い取ってもらいます。
 それもまぁ、実施しているところがあるでしょう。

「こどもお日様バザール」は、そこで集まったお金を、また子どもたちが育てた野菜・苗を購入する資金に利用して、はじめのところにもどってぐるぐる回る循環型の新しい福祉活動です。

 その活動をスタートさせたところ、予想以上の反響で、
「自分たちの野菜を福祉活動に利用してほしい」
と提供の申し出がいくつも来ています。

Hさんもそのひとりです。
ハワイの大規模農業を経験して、沖縄にもどり、自分のこだわりの農業をすすめている人物です。

今回は、紅芋の原種〈備瀬 〉という品種ができたのでバザールで活用して欲しいという連絡が来ました。

「自分で汗を流して農業収穫をしたい」というメンバーが〈たのラボ〉にはたくさんいて、この日、5人とわんちゃんが参加しました。 このワンちゃんはすごくて「人間がたのしんでいるのは自分もたのしい」というキャラクターです。

 はじめにHさんから説明を受ける時も、並んで一緒に聞いていました。

 上の葉をはらう方法と、安全なカマの使い方もコーチしてもらってから…

 さっそくお芋ほりスタートです。
 ワンちゃんは「ここ掘れ」と言っているかのよう。

 とても大きなお芋がたくさん取れました。

 備瀬という品種は、古いタイプなので甘さはほどほどです。
でも、食事のようなどっしり感があるので、たとえば〈たのラボ〉開発の〈カチューアンダンスー〉と一緒に食べると、止まらなくなるほど美味しく味わうことができます。

 料理教室を開催している先生のところや、先生たちのワークショップなどでバザールを開くことになっています。

 「自分のところでも置いてよい」という方は連絡ください。二、三日ほど、野菜などと代金箱を置いていただくだけでOKです。代金の管理なども必要ありません。

 ボランティアなので金銭的な報酬はありません、でもそこから支援を必要とするたくさんの子どもたちの笑顔と元気が広がっていくことは、金銭的なものに変えられないくらいの満足度になると思います。
 一緒に「たのしい福祉」に取り組みましょう。

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