アダンの炭@楽しいものづくり

 web上にはタコノキとアダンの実を間違って書いている記事をいくつも目にします。アダンはタコノキファミリー(科)なのでとても似ていて混同してしまうのでしょう。

 たとえば「アダンの実の炭」として販売されているこの写真は、実は「タコノキの実」の炭です。結構高い値段で売られているんですよ、8000円也。

 でも、同じネコファミリー(科)だから一緒だといったって、チーターとヒョウは違う種です。

 これはチーター。

これはヒョウ。

 

これはタコノキの実です。

そしてこれはアダンの実です。

 タコノキの実と違って一粒の表面が複数のブロックに分かれています、タコノキの表面と比べてみてください。これはアダンの一粒⇩

  海岸を散歩していて、アダンの実をみつけました。

 バーベキューついでに、久しぶりに炭にしてみました、飾ってもよし、脱臭に利用するのもよしです。

 アダンを丸ごと丸いハンゴウに入れて、残り炭に載せてそのままにしておくと・・・

 こうなりました。
 簡単ですよね、8000円の音がつくならたくさんつくって販売して、子どもたちの福祉活動に使いたいなと考え中。

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勘違いの日々「映画色の街…」/楽しい国語

 勘違いはいっぱいしていて、時々「あれは間違いだったのか」と気づく度に笑ってしまったり、「実は、あれはこれこれで、私の間違いでした」と周りに伝えたり… そんな日々です。
 今回は歌詞の勘違い編です。
※歌詞の勘違いでいえば日本人の多くが「重いコンダーラ」の間違いが有名です、ご存知ない方は検索してみてください

 以前、カラオケでA先生が「映画色の街、美しい日々が、切れ切れに映る・・・」と歌ったとき

「え、〈いつか固形に変わったの〉じゃなかったのか」と笑ってしまいました。
 正しくは

 です。※松田聖子「瞳はダイアモンド」

 映画好きの私は、「映画」とつくと何でもアリという感じがするので、「固形に変わるというのもアリだ」と思ってしまったのでしょう。

 もう一つ、伊勢正三の『なごり雪』は何となく、地方の駅での別れの情景だと思っていたのに、実は「東京の駅での別れ」だったと気づいた時もへぇ~、そうだったのかと驚きました。
 はじめの方でちゃんとそう言っているのにね・・・

汽車を待つ君の横でぼくは

 時計を気にしてる

  季節はずれの雪が降ってる

 

東京で見る雪はこれが最後ね」と

  さみしそうに君がつぶやく

 

なごり雪も降る時を知り

 ふざけすぎた季節の後で
今 春が来て君はきれいになった

  去年よりずっときれいになった

 そんな勘違いの話を友人にしていたら

 井上陽水の『白い一日』のフレーズ「真っ白な 陶磁器を 眺めては 飽きもせず」を

真っ白な 掃除機を 眺めては飽きもせず…

と勘違いしていた人もいるというので笑ってしまいました、すぐ飽きるでしょ (´ー`

 勘違いというのは、けっこうたのしめます。

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楽しい面白い自由研究@「レンズが切り開いた世界」スピンオフ〈モースさんの硬度スケール〉続き

※注意)前回の続きです、未読の方は一つもどってお楽しみください! フリードリッヒ・モースさんが岩石の硬さのモノサシ・基準を発表したのは今から200年以上前です。
 その長い年月で、モースさんの知らない物質もいろいろ発見されたことでしょう。
 科学の研究もすすんで、測定方法や測定機材も精密になってきたことは間違いありません。
 そんな中でもモース硬度は科学上のスケールとして成り立っているのでしょうか?
 順位が変わっていたり、別な基準に変わったりしていないでしょうか?

 これがモース硬度です。

標準鉱物のモース硬度
モース硬度 標準鉱物 化学式 絶対硬度[要説明] 画像 解説
1 滑石 Mg3(Si4O10)(OH)2 1 最も軟らかい鉱物で、つるつるした手触り。爪でたやすく傷をつけられる。
2 石膏 CaSO4·H2O 3 指ので何とか傷をつけることができる。
3 方解石 CaCO3 9 硬貨でこするとなんとか傷をつけることができる。
4 蛍石 CaF2 21 ナイフの刃で簡単に傷をつけることができる。
5 燐灰石 Ca5(PO4)3(F,OH) 48 ナイフでなんとか傷をつけることができる。
6 正長石 KAlSi3O8 72 ナイフで傷をつけることができず、刃が傷む。
7 石英 SiO2 100 ガラス鋼鉄などに傷をつけることができる。
8 トパーズ
(黄玉)
Al2SiO4(F,OH) 200 石英に傷をつけることができる。
9 コランダム
(鋼玉)
Al2O3 400 石英にもトパーズにも傷をつけることができる。
10 ダイヤモンド
(金剛石)
C 1600 地球上の鉱物の中で最も硬く、コランダムにも傷をつけることができる。
出典: 「モース硬度」・「標準鉱物」・「化学式」: [3]

 

 工業製品を扱う分野で「修正モース硬度」という15段階の基準ができています。

「え、やっぱり間違いがあったんだ!」と思うもしれません、いいえそうではありません。例えば歯の代替素材として利用する〈溶解ジルコニア:アーク炉内で 2800 度で電気溶融された脱珪化ジルコン材料〉など、新しく見つかった物質などを加えて、工業製品を研磨する時に便利なようにスケールの巾はばを広げたものが「修正モース硬度」です、モースさんが定めたスケールがまちがっていたわけではありません。なのでネーミングは『モース硬度増補版』とすべきだったと思います。

 これです。

修正モース硬度

修正モース硬度 旧モース硬度 鉱物 ヌープ硬度
1 1 滑石  
2 2 石膏  
3 3 方解石  
4 4 蛍石  
5 5 燐灰石  
6 6 正長石  
7   溶融石英  
8 7 水晶(石英)  
9 8 黄玉(トパーズ)  
10   柘榴石  
11   溶融ジルコニア  
12 9 溶融アルミナ 2100
13   炭化ケイ素 2500
14   炭化ホウ素 2750
15 10 ダイヤモンド 9000
 

 お互いの石同士をこすって、どちらに傷がつくのか、という超シンプルな判定方法で地球の岩石の硬さ基準を策定したフリードリッヒ・モースさんの業績は、みごとだと思います。

 ここからは付録のような話になります。

 実は地学の先生に「岩石の硬さを定めたモースさんは日本にも来ていて、大森貝塚などの研究をすすめた人物だ」と教えられて、そう記憶していたのですけど、それは間違いでした。その間違いを誰かに伝えた気がして、少し続けさせてください。

 私が前回からあえて「フリードリッヒ・モースさん」と書いていたのは、その訂正の意味があります。

 日本に来たモースさんは「エドワード・モース」さん、この人です。

 モースさんは明治の頃、2回来日していて、日本の考古学、人類学に大きな影響を与えた人物です。

エドワード・モース wikipediaに感謝して引用

 わたしは彼の考古学の業績についてはよく知らないのですけど、彼が残したエッセイはとても気になってメモしています。

世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。

ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。

E.S.モース『日本その日その日』2

 その頃について、かなり人権を無視した例を多く読み聞きするので、にわかに信じがたいのですけど、日本以外の国ではさらにひどいこともあったのか…
 いつか本を入手して読んでみようと思っています。

 岩石の硬さを基準化したのは「フリードリッヒ・モース」、ドイツの学者です。
 日本に来て大森貝塚などの研究をすすめたのは「エドワード・モース」、アメリカの学者です。

 地学の先生もまちがっていたくらいですから、私以外の人も間違って覚えてしまっている人がいるかもしれません。

 人間に間違いはつきものです、かの間、知人がカラオケで歌っていた時、ずっと間違っていた歌詞だったことに気づきました、それはまたいずれチャンスがあれば・・・

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タコノキというひょうきんな名前の樹木@たのしい海岸さんぽ

沖縄の海岸線でよく見る「タコノキ」というひょうきんな名前の樹木があります。
アダンににて、ハンドボール球くらいの面白い実をつけるので、それをとって「炭」にしてたのしんでいます。
以前、「タコノキ」っていうのはニックネームなんだろうなと思っていたら、実は正式な学名でした。
〈名は体を表す〉で、幹の根本がタコの足のようです。
 
 
小笠原諸島の固有種とのこと、それが沖縄にもたどり着いたのでしょう。
海岸線に車をとめてあるいていたら、久しぶりに、その花を見ました。
花も花でなんかすごい。
 
 しばらくしたら、実をもらって、今年初のタコ炭をつくろうと思います。
 迫力があって、消臭作用もあって、いろいろな人たちが喜んでくれます。
 欲しいという方には有料で受け付けています。
 けっこう手間と時間がかかるので、安くて5000円くらいの値段をつけたいところですけど、大抵はその半額くらいでお頒けしています。
 
 
 いろいろなものが炭になる、つまり生き物の身体の中には「炭素C」がたくさんあることを感動的に学ぶことができると思います。
 いずれこれも〈授業書@たの研〉にしようと思っています
 とりあえず炭が欲しいという方はお問い合わせください。
 

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