楽しく実践的な〈ものの見方・考え方〉@森博嗣『集中力はいらない』から/たのしい教育メールマガジン

〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介している『たのしい ものの見方・考え方』の章は先生たちだけでなく、お母さんお父さんたちからも人気です。今週号は森博嗣(作家)さんの『集中力はいらない/SB新書』を紹介しようと考えています。久しぶりに読み直すと、やはりいいところ突いてくれている、とおもうところがいろいろあります。
 少しだけ紹介しましょう。

森博嗣

「集中」や「集中力」は求めるべきもの、高めるべきものと信じて疑わない社会的な傾向が既にあって、その理想に向けて鍛錬しなければならない、と教えられる。それに合う人はけっこうだが、僕のようにタイプが合わない人間には、むしろ逆効果になりかねない。

 自分に合った生き方をすれば良いだけのことだ、と言ってしまえばそのとおり。だが、言葉でいうほど簡単ではない。なにしろ、自分の本来のタイプが自分でもはっきりとはわからない。子どもであればなおさらだ。体重や視力のように測定器で測れるものではないから、本人以外には知りようもない。たとえば、運動神経のような肉体的なものは、外部から観察が比較的容易であり、客観的な評価も可能だが、集中のし方というのは、肉体的な特質ではなく、いわば頭脳の活動である。それを意識できるのは自分だけであり、たとえ自分自身であっても、簡単に見極められるものではない。

 運動に向き不向きがあるように、頭脳の働き方にも向き不向き当然ある。画一的な教育や指導を受けると、タイプの合わない人は、自分は間違っていると自己批判し、それだけでも多大なストレスを感じるだろう。酷いときには病気になり、不健康な結果を招くにちがいない。そうならないように、違うタイプの人間がいることを、まず知ってもらいたい。
 集中をやめると本来の力が生まれるそして、それ以上に、むしろ集中しないことで、機械にはできない人間本来の能力を発揮することもできる…

ここまで

 私は私なりの集中理論があります。

 それはいつか「たのしいものをたのしく生み出す力」としてまとめたいと考えています、ご期待ください。

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南極に行ったネコ「たけし」

 日本の南極観測隊がつれて行った樺太犬たちのことは知っている人もいるでしょう、そこに残されたタロ・ジロが生き残っていたという話は子ども向けの物語にもなり、映画にもなりました。

 でも南極に渡った猫のことはあまり知られていません。

 このサイトにも書いたかな、南極は憧れの地で、初代の南極観測船「宗谷」には何度も足を運んでいます。それで知っていたのですけど「日本の南極観測隊が猫が行ったでしょうか?」と質問すると「?」という顔をします。

 日本初の南極観測隊はネコも連れて行きました。

 これは私が尊敬する人物、西堀恭三郎さんと南極猫〈たけし〉。

   ※極地研究所に感謝して資料を利用させていただきました。

 ここにも写っています。

 後ろの真ん中あたりです。

  

 隊員たちの将棋も一緒に観戦しています。

 樺太犬たちは隊員の作業時に力技を発揮してもらうための労力として活躍しました。

 ネコは特に作業するわけではありません。
 そもそも南極にネズミはいませんから、駆除してもらう必要もありません。

 でもきっと南極観測隊のメンタルヘルスに強く貢献したことは間違いなないでしょう。

 では寒さに強いのはネコたちでしょうか、犬たちでしょうか?

 歌に「猫はコタツで丸くなる」とあるわけですから、犬のほうかなぁ~

 いろいろな見解があって、しっかりした研究にいきつくことはできませんでした。

 ところで、もしもみなさんが猫を飼いたいと思ったら、行き場をなくしている猫さんたちを引き取ることをおすすめします。〈たの研/たのしい教育研究所〉のメンバーは行き場をなくした三にんのネコさんたちを育てています。

おきなわ島ねこ里親会

https://www.instagram.com/okinawa.shimaneko/

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本・書籍紹介 ※時々わたしが紹介する書籍などを気に入ってくれる方たちが増えてきました、少しずつこの系の情報も加えていこうとおもいます

「南極」といえば敬愛する星野道夫の愛読書だった アルフレッド・ロランシング著山本光伸訳 『エンデュアランス号漂流』のことを真っ先に思い浮かべます。素晴らしい船長と船員たちの実話で、鳥肌が立つほどの名著です。私の執筆室の本棚にあります、三回目に読むのはいつかなぁ~

 残念ながら絶版です、興味のある方は古本で入手してください
 ⇨ https://amzn.to/3xTGTl6

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子どものシャープな説明に感動@メルマガの論理問題を先生に解説する小学生

 メルマガの授業の章には国語・算数・理科・社会・図工・家庭科ほか、いろいろな教科ジャンルを載せていて、「毎週、子どもたちとたのしんでいます」という便りが届きます。記事の中では朝の会や帰りの会、夕食の家族だんらんの中でパッとりようできるクイズなども人気の一つです。

 先週「また、たのしいクイズなどの記事を書いて欲しいです」というリクエストが届き、昨日出したメルマガには『論理クイズ』を載せました。答えがパッとひらめく系というより、論理的に筋道立てて考えながら解いていく系の問題です。

 1週間分載せたのですけど、その一つがこれです。

問題2
池にスイレンの花が咲いています。

スイレンは1分経つと2倍に増えていきます。

水面がスイレンでいっぱいになるのに48分かかりました。ではスイレンが水面のちょうど半分になるのに何分かかったでしょうか?

 みなさんも考えてみてください。

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 すでに知っているという人がいるかもしれませんけど、間違う人たちがたくさん出る問題です。

 読者のA先生は、子どもたちと一緒に解いてみようと、子どもたちに問題を出したそうです。

 A先生の予想は「48分で水面いっぱいになるのだから、水面の半分なら24分」でした。

 それをクラスのBくんが「いや、27分です」と黒板で説明している動画が送られてきました。

 実にシャープな説明です。

 ちゃんと図にしながら説明していて、それを聞いたA先生が「あ~、なるほど~!」と感動した声をあげていました。

 先生が納得できるように説明できたBくんは、自分の可能性をグッと伸ばしたでしょう。

 子どもの説明に深く感動できたA先生もすばらしいと思います。

 こういう先生に受け持ってもらえた子どもたちは幸せです。

 Bくんのような子どもたちを増やす、A先生のような教育者を増やす、それがたのしい教育研究所の大きな目標です。

 来週の木曜日(06/27)夕方から『たのしい教育Enjoy-Cafe』があります。
 先生も保護者も歓迎です、興味のある方はお問い合わせください⇨http://tanokyo.com/me-ru

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楽しいのが自由研究⇨問題「水と油と氷」@メルマガでとりあげた授業から

 自由研究についての記事がたくさん読まれる頃になってきました。そのせいもあるのでしょう、前回のメルマガ〈授業の章〉のタイトルに興味関心をもった方達からいろいろ問い合わせがとどいています。
 たのしく賢くなっていく教育に興味のある方はまず一年〈たのしい教育メールマガジン〉を購読してみてください。こどもたちと一緒にたのしく賢く元気になっていく方法、ものの見方考え方などを毎週学ぶことができます。県内だけでなく他の県の方たちにもたのしんでもらっている人気のメルマガです。

 さて「水と油と氷」という第266号の記事に興味をもってくれた方からとどいた問い合わせに答えて、紹介しましょう。

 前半を再校正して紹介します。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の授業は特別な道具・器具や技術を必要としないものです、このプログラムも学校だけでなくキッチンでたのしむことができます。まず自分で予想を立てて実験してみて、これは子どもたちにも伝えたいと思ったら利用してください。その時には「たのしい教育研究所のプログラムである」と伝えてぐさいね。

はじめに

夏休みなので、キッチンで簡単にできる実験を紹介します。
コップと水と油と氷があればOKです!

みなさんは「水と油は混ざり合わない/混ざりにくい」という話を聞いたことがありますか?

はじめにこういう実験をしてみましょう。
そうです「まず予想を立てること」が大切です。

問題1
コップに同じ量の水と油を入れると、コップの中はどうなるでしょう。
水と油は上下にはっきり分かれるでしょうか、それとも混ざりあってしまうのでしょうか。
ホンの少しは混ざるとか虫めがねなどで確かめると混ざっていることがわかる、というようなことではなく、見た目で「ここは油が集まっている、ここは水があつまっている」というように分かれてみえるのかどうかで判断しましょう。

 予想
  ア 油が下、水が上
  イ 水が下、油が上
  ウ 最初に注いだものが下、次に注いだものが上
  エ 混ざってしまってどっちが上だかわからない
  オその他 右と左に分かれる・シマシマ状にわかれる など
   〔                       〕

 どうしてそう思いましたか?

実験1.

①まず油を注ぎました。


②次に水を注ぎます。

さぁ、どうなるでしょう、予想変更もOKですよ!

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 [結果]

真ん中あたりでハッキリと層が分かれていることを確認してください。
上が油、下が水とわかれています。

実験2

次は、はじめに水をそそいで、あとに油をそそいでみます。

2-① 水をそそぎました。

2-② 次に油をそそぎますよ、さぁ、どうなるでしょう。
 予想変更OKです!

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⬇︎

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 [結果]
 あらら、何だかぐちゃぐちゃになっていきますね。
 もしかすると〈オ.その他〉が正しいのかもしれません・・・

 しばらくするとおちついてきましたよ⇩

今回もハッキリと〈油が上〉、〈水が下〉に分離しました。

 ⭐️結果⭐️
どちらを先に入れても、水が下、油が上になります。

問題2 水と油の入ったコップ(すぐ上の写真)の中に〈氷〉を入れてみましょう。氷はどうなるでしょう。

 予想 氷は
  ア コップの底に沈む
  イ 水と油の中間で止まる
  ウ 油の上の方に浮かぶ
  エ その他

 どうしてそう思いましたか?
 あなたの考えを聞かせてください。

 これは学校の先生たちを集めたワークショップでも、とてももりあがりました。
 興味のある方は、予想を立てて、自分で確かめてみましょう。

〈たのしい教育研究所〉夏の講座8/11(日)はたのしい自由研究の題材になるプログラムが満載です。来週あたりから申し込みがスタートする予定です。
 興味のある方は日程の調整をしておくことをおすすめします。

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