「冬至」という「一年で最も昼が短く、夜が長い日」です。
現代の私たちは「あー、もう暗くなってしまった。電気をつけなきゃ」で済みます。でも電気がない大昔の人々にとって、太陽の光が弱まっていく冬は恐ろしいものでした。
早く日が沈む頃と昼が長い頃が一年で繰り返されるという法則がわからないころは「このまま太陽がいなくなって、永遠の闇が来たらどうしよう…」と本気で心配した人たちもいたことでしょう。
その法則を知ってからも、早く夜が来る日々を前にして、暗闇の時間の長さと寒さとで、怖さを感じたことでしょう。
そういう日々も〈冬至〉を境に、また少しずつ日が長くなっていきます。冬至は暗闇から「太陽の力が復活するターンニングポイント」です!
「太陽が力を取り戻してきた、これから光のさす時間が長くなってくるぞ」という、とても嬉しい日を寒さの厳しい北欧の人たちは「ユール/太陽復活祭」として盛大にお祝いしました。
ユールの様子 ※wikipediaに感謝して引用
こういった「太陽の復活」を祝うお祭りは世界各地にありました。
12月25日はキリストの誕生日として祝われています、ところが聖書に「12月25日にキリストが生まれた」とは書かれていません。
「元々あった冬至のお祭り(太陽神の祭りなど)の日程を、そのままキリストの誕生を祝う日にした」というのが有力な説です。「暗闇の世界に光が戻る日(冬至の祭り)」を強引に誕生日と合致させたというわけです。
クリスマスツリーに輝く光をかざるのも、太陽の復活を祝うこととかさなっているのかもしれません。
いずれにしても、地球が太陽を一周する一年という周期の中で、私たちはいろいろな区切りの日を大切に刻んでカレンダーに残しています。
冬至の日を境に少しずつ日が長くなっていきます。
季節の区切りを肌感覚としてたのしみに待ちましょう。
そして美味しい食べものをとって祝いましょう(´ー`
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