ものの見方・考え方@「クマの被害がとても増えている」というのは本当か?/楽しい福祉&教育

『楽しい福祉&教育 』は熱意だけで推進できるものではありません。そこには〈思いを共有する仲間たち〉であったり〈資金〉であったりいろいろなものが関わってきます。そしてそのベースには的確な『ものの見方考え方』が重要です。

 基本的な知識が欠如した中での活動は失敗してしまいます。安易な想定、奇跡を頼りにする活動は論外です。

 何をよりどころにするか、それは《科学的なものの見方・考え方》です。
 科学的という言葉から冷たさを感じる人がいるとしたら、それは間違っています。力のない一人ひとりが頼ることができるのが科学です。高熱が出て苦しむ人に「神様の罰だ」とか「悪霊が取り憑いている」とお祓いなどをしてきたなか、カビから《抗生剤》を作り出して、神を信じる人も信じない人も、また違う神を信じるものも、金持ちもそうでないものも、たくさんの人たちの命を救ってきました。

 さて最近、〈たの研〉のメンバーで活動をすすめている時、私が最近読んだ「OSO18を追え-怪物ヒグマとの闘い560日」が面白かったという話をきっかけに、昨今のクマ被害の話になりました。

 ちなみに私はアラスカでキャンプをしている時に実際にヒグマと遭遇したことがあって、以来クマへの関心は高いものがあります。

 科学的な見方考え方の基本は予想を立てて実験する(確かめる)ことです。

 昨今のニュースなどでよく目に耳にする、クマに襲われる人が急増しているという話があります。
 どれくらい急増しているのでしょうか?
 それとも少しの増加なのでしょうか?
 いや、逆に減っていたりして…

 まず予想してみみましょう、外れても賢くなりまよ。

 クマの人心被害をここ数年の流れと比較すると

  ア.明らかに急増している
  イ.どちらかといえば増加している
  ウ.ほぼ横ばい
  エ.下降している
  オ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 どうやって確かめたらよいか?

 自分で実験できるならよし、過去のものごとは「できるだけ信頼できる統計」にあたることです。

 環境省の〈クマに関する各種情報・取組〉をまとめたサイトがあります。

 興味のある方は、自分の目で確かめてみませんか。

https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

 この話題に反応が大きければ、いずれ私の見方考え方を書かせていただきます。

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〈たの研〉は「批判」でなく『提案』をする組織@たのしい福祉&教育

 読者の皆さんのお陰様で〈たの研/たのしい教育研究所〉の公式サイトはさらに注目度をあげています、心から感謝いたします。〈福祉〉も〈教育〉も地味な領域です、そしていずれも批判にさらされることが大きい領域です。

 福祉の現場について検索すると〈3K〉と呼ばれるきつい状況で、離職率が高いという話が目立ちます。

 教育の分野では〈不祥事〉〈不登校〉の問題が目立ちます。

 どちらをみても明るい未来を描くことは難しい感じがするようです。

 そういう中で『楽しい福祉』『たのしい教育』を語り続けている〈たの研〉はある意味〈不思議な集団〉に見えるかもしれません、それでも10数年、具体的な提案を続けていくうちに、注目度が高くなり、全国いろいろなところから問い合わせなどが届くようになりました。

「セクハラを防ぐには」
「こども食堂に来る子どもたちが減ってきた」
「保護者から、こども食堂で食べ物を出すのはやめてほしいという声がとどいた」
「職員がすぐにやめてしまう」
・・・

 そういう声にも丁寧に答えさせていただいています。

 そういうものに混じって一定割合で、たとえば「◯◯が悪いから福祉の現場が混乱する」とか「学校教育は◯◯のせいでどんどん悪くなる」といった声も届きます。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉は批判をする組織団体ではありません、提案をする組織団体です。そういう声に丁寧に受け応えることはしていません。

 社会状況は一挙に突破できるものではありません、そういう中で地道にできるところから明るく楽しく元気にしていく、それが〈たの研〉です。

 たのしく元気に明るく可能性を伸ばしていく、その中できっと明るい未来が見えてくる、そのスタンスでこれからも活動をすすめていきたいと思います。

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楽しい教育&福祉「ガリレオはピサの斜塔から二つの物体を落下させたのか?」

 楽しい福祉&教育のメールマガジンはおかげさまで大好評です。興味のある方はお申し込みください。
 今週紹介した内容の一つを読んで、ある先生から「これまで間違って教えていた」という反省を含めて少し長いたよりをいただきました。

 教師に限らずわたしたちはたくさんの間違いを犯します。
 それから逃げずに責任をとる道はたくさんあります。

 一つは、間違って教えた何十倍何百倍の子どもたちに、正しい知識を教えてあげることです。巡り巡って、かつての教え子たちに、正しい知識がとどく確立があがるでしょう。

 さて、その先生がたよりをくれたのは四番目の「発想法の章」についてでした、少し切り取って紹介しましょう。

 仮説実験授業研究会代表、文科省教育研究所の室長『板倉聖宣』先生がNHKの『日曜喫茶室』という番組で絵本作家の『安野光雅』さんと語った時の話です。安野さんは大好きな作家で、板倉先生は〈たの研〉初期からのとても大きな応援者です。

板倉:

科学というのは、実験が決め手です。

だからその実験が一つだけだったら何が何だかわかんなくなりますけどね。系統的に繰り返していけばちゃんとした理論がわかるようになるでしょ。
安野:

板倉さんね、話がこの先どうなるかわからないし、聞きそびれちゃいけないから、どうしてもひとつ聞いておきたいことがあるので今いいですか?


 実はこの間。あのガリレオのピサの斜塔へ行ったんですよ。ピサの斜塔の落体実験というのはあまりにも有名ですよね。「重いものと軽いものを一緒に落としても同時に落ちる」という実験をしたと。私は「ピサの斜塔は傾いているから、上から落とせば簡単だからいんだろうな」と思って、やってみようとしたんですね。そしたらね、そこにいる担当官が「ガリレオは外側に落としたんじゃない」と言うんですね。ピサの斜塔というのは、円筒なんですね。中ががらんどうでドカンみたいなんです。それで、その担当官が「中で火を燃やして、真空にして、それで上から中に落とした」と言うんです(笑)。


 私が「そんなこと何に書いてあるのか」と言うと、「ちゃんとガリレオの本に書いてありますよ」と言うわけ。じゃあ何に書いてあるのかと思って「天文対話」にでも書いてあるのかなと思って調べてみても書いてないわけですよ。それで、その真のほどを、ぜひ専門家の板倉さんにと思って。
板倉:

私は元々の専門がガリレオです(笑)。

ピサの斜塔の話はすごく有名でいろんな尾鰭がついているんですね。ピサの斜塔にたくさんの反対派のエライ学者を集めて、いまだったらテレビで放映するような段取りをしてね。それでみごとに実験してガリレオが勝利言を出したというふうに言い古されていたりしているんですね。
 しかし、こういうことはふつうの人だけでなく科学史家もヒマがないから調べていないんです。ところが、確かクーパーという人が、この人はアメリカ人で英文学の歴史が専門なんですが、何かの関係でそのことが気になったんですね。
 それで、あらゆる文書を調べてみて、文書的にはそういう記録はどこにもないということを確かめたんです。つまり科学史の話とかエライ人の話というのは、みんな後から尾値がついて、大変もっともそうな話になって、単純なわかりやすい教訓話として残ってしまうんですね。

安野:

そうですね。
はかま:

「火をたいた」なんていかにももっともらしいことを言うけれど、ウソなんだな(笑)。
板倉:それは、知恵者が後からつけるんですね。ガリレオは真空が作れなかったんですよ。だって真空はガリレオさんが死んだ次の年に、ガリレオの弟子のトリチェリイーさんによって作られたんですから。

 いろいろなところで例に出るエピソードなので、みなさんの中にも、ガリレオがそういう実験をしたのだと間違っていた方がいると思います。

 教師になって、板倉先生の講演記録を読み、それが間違いだったことを知るまでは私もその一人でした。

 それにしても、ピサの斜塔の中が筒状になっているとか、その内側で実験したという説は知らなかったな。間違いは独自に尾鰭がついて広がっていくわけです、SNSのデマ拡散のようなものですね。

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〈たの研〉の福祉活動が高く評価されました@楽しい福祉&教育

 メルマガにタイトルの内容を書いたところ「おめでとうございます」「嬉しいです」というたよりがいくつも届いています。
 まだ公的に発表することは控えておきたいのですけど、このサイトに綴ってきたような、〈たの研〉の福祉活動が高く評価されました。
 これで福祉活動がどんどんすすむことは間違いありません。

 さっそく「こどもマルシェ」の要望も届き、来月は大きな形で『うるま市』で実施することがきまりました。
 主催者側の発表のあと、ここでも広報させていただきます。

「どういう状況の子どもたちの可能性も伸ばす、たのしさと笑顔で」それが〈たの研〉のテーマです。

 それも〈たの研〉を支えてくれるたくさんの方たちがいてくれるからこそです。いつもこのサイトを読んでくださっている皆さんに、心より感謝の気持ちをつたえさせてください。

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