板倉聖宣の発想法「私の発想のほとんどは数学」から/メルマガより

 最新の〈たのしい教育メールマガジン〉で板倉先生の「私の発想のほとんどは数学」という話を紹介したところ、おもしろかったという反響が届いています。

 板倉先生の数学センスは一種独特でわかりやすい工夫が随所にみられます。それについて語った内容です。少し紹介しましょう、発想法の章の1/10くらいの長さです。

 この板倉先生の話を含め、公式サイトにある内容の文責は全て私いっきゅうです。 

板倉聖宣、沖縄にて

板倉

明治マイナス2年」という表記
 「明治マイナス何年」などという表現は私以外にはしないし、これまで見たことがありません、数学教育が全然なってないからです。仮説の人たちは割合にそういうことをやる人がいるようなのですが。
 そう表現すると「ああ、明治維新の寸前なのだなぁ」ということがわかるでしょう。
 私は西暦が好きですけども、明治だけは「明治維新から何年だ」ということが大事ですから明治何年と書くのです。
 だから敗戦後も「敗戦何年」といういい方をしたいのです。

 「敗戦5年には」とか「敗戦3年には」とかいうと、「あ、そんな時代になるのね」と分かるでしょう。
 そういうことで、やはり社会を便宜的に数字で表すのですから、それを分かりやすくする。

 だから、そういう意味で数学教育は国語教育以上に重要な分野なのですね。

2002.11.30に
桑名市民会館

 

 日記やメモなどでは「私の誕生マイナス2年、家族で那覇市に引越し」というような書き方すると、家族の歴史が自分の歴史の中で刻まれていきます。

 そういうことは、いろいろなところで利用できるでしょう。

 真似してみませんか。
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たのしい教育の発想法〈人間が人間らしく生きていく〉板倉聖宣「社会はどういうように変わっていくか」

 今週のメルマガの〈発想法の章〉で紹介した内容の初めの部分を抜粋してみましょう。〈たの研/たのしい教育研究所〉を初期から応援してくれていた板倉聖宣先生(元文科省国立政策研究所室長/元日本科学史学会会長/仮説実験授業研究会初代代表)が2002年に群馬の水上温泉で行われた講座で語った内容です。今から20年くらい前の話ですけど、その後の社会について、かなり的確に語っていると思います。

 社会はどういうように変わっていくのでしょうか?
 私はこれからの社会は〈人間が人間らしく生きていく方向〉に変わっていく、そういう人たちがたくさん増えていく社会ができていくのではないかと思っています。
 義務で生きていくのではなくて、自分自身の喜びで生きていく社会です。
 私なんかが若い時ですと、生きていくのが精一杯で、敗戦直後なんて食料がなかったですから、本当に文字通り生きていくのが大変でした。
 そういう時代が大昔からしばしばあって、生きていくので精一杯で、いつも大変だという感じがあります。
 だから日本では、いや世界でもそうなんですけど、現実のこの苦しい世界ではなく、極楽とか天国というがあるんだという話になっていきました。
「極楽というものがあって、その極楽に行くとお釈迦様みたいな人が散歩している」というのです。
 いつも散歩しているんですね(笑)。
 ぼくも散歩が好きで、ついさっきも散歩してきたばかりですけれども、いつも散歩っていうのはイヤだなぁ・・・(笑)、違うことがやりたと思う、働きたいと思う。
 20~30年前に『毎日が日曜日』(城山三郎著/1976年)という小説が出たりして、その頃から、勤めている人たちは「もう仕事をやめて、毎日が日曜日になったらいいなぁ」という風に考えるようになってきたようです。
 しかし仮説実験授業をやって、かなり軌道に乗った先生の多くは「夏休みが長すぎる」と思う人がいます。
 「もっと早く子どもたちに会いたい。もっと早くこの授業をやりたい。夏休みがず~っと休みだとつまらないなぁ」と思う先生がかなり多くいるんです。
 もちろんこれは、休みというものと仕事というものの割合が、どのくらいのバランスがいいか? という〈程度の問題〉です。
 昔だと考えるまでもなく「休みがいいに決まっている」という考え方だったでしょう。
 ところが今は毎日が日曜日というものがいかに辛いかと考える人たちが出てきたんです。

「お金が入らないから辛い」とかそういうのではなくて、「お金はあんまりなくてもいいから働かせてほしい」という人たちがたくさんいるんです。
 今、幸せなことに日本では「お金がほしいから働かせてくれ」というのではなくて「生き甲斐がほしいから働かせてくれ」という人が増えているんです。
〈人間はお金のために生きている〉のではない、〈働くために生きているんだ〉ということが分かる生き方が出てきました。
 〈仕方が無いから働くのだ〉という昔と違って〈人間というものは働きたいものなんだ〉ということが分かってきたんです。
 働きすぎはいけないけれども、働かなさすぎてもやはりいけない。
 今後はどのくらい働いてどのくらい休んで、どのくらい散歩があって、どのくらい収入があって…そして生き甲斐を感じる、満足するのかがテーマです。
 こういうことは初めから考えて分かるものではないんです、実験しなければ分からないんです。

 予想を立てて実験的に確かめていくことでしか、何が正しいのかみつけることはできません。そのこともしっかり語られていますね。

 わたしいっきゅうは休みなしでたのしい教育活動を広める仕事をしていて、今日が公休日だったことすら知らない日々を送っています。それは仕方なくでなく、たのしいから続けていることです。
 厳しい労働環境にある人たちもいるでしょう。
 たのしい教育の思想が広がっていって、たのしく充実した労働環境が広がっていくことも〈たの研〉の目標です。
 

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楽しい教育は先にやるか、あとに取っておくか?/たのしい教育メールマガジンのすすめ

 メルマガ最新号の発想法の章で紹介した内容にさっそく反響が届いています。たのしい教育ははじめでやるか、あとの方に取っておくかという話です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の応援団として力を貸してくださった板倉聖宣先生の講演内容から少し紹介しましょう。2002年08月、群馬水上温泉で開催された入門講座で語られた一節です。出典に「たのしい授業で変わる学級・学校・社会」というメモがありました、そのガリ本からコピーしたものを伊良波さんがサークルで紹介してくれたのだと思います。

板倉

 『たのしい授業』紙上で一時大きな話題になったことがあるのですが「たのしい授業はとっておきにしておいた方がいいのか」ということがありました。
 これは例えばものを食べる時に、美味しいものを後にとっておく人と、美味しいものを一番初めに食べてしまう人と2種類のタイプがあったりしますけれども、美味しいものは腹一杯になってから食べでも、あまり美味しくなくなっちゃったりします。
 そんなのは好き好きでやっていいわけですが、こと授業に関して、つまり「たのしい授業を後にやるか先にやるか」ということに関しては、かなり実験結果が出ております。
「たのしい授業は初めにやった方がいい。後にとっておかなくてもいい」
 これが結論です。

 あと17日で4月、学校では新しい子どもたちの出会いの月です。子どもたちをたくさんたのしませてあげてください。

 このサイトにも授業のヒントをいろいろ書いているのですけど、メルマガには、具体的な方法を具体的に紹介しています。新しい出会いに向けて、みなさんも購読しませんか?

 教師以外の読者も増えています、人生の見方・考え方としてもお役に立てる内容です。また、たのしい教育の普及に対する応援の意味でもかなり強い力になっています。

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アイスキャンドル-器の作り方編

 前回紹介したアイスキャンドルの器つまり〈氷の器〉の作り方、〈たの研〉バージョンを紹介します。

 メルマガで紹介した写真をショートカットで載せますね。

 

 

1.まずコーラなどの大ボトルの下側をカットして水を入れます ※最後の処理のためにタテに1cmくらいハサミで切れ目をいれておきましょう

2.小さめのコップに水を入れて、1の中にバランスよくおさめてフリーザーに入れます

⬇︎

3.凍ったら、中のコップを氷ごと取り出します ※抜けない時は軽く水につけましょう

⬇︎

4.はじめにつけておいた切れ目を起点にリンゴの皮をむくように外側をとっていきます(ペンチなどを利用

出来上がりです。

 興味のある方は、試してみませんか。
 世界に一つだけの、自分だけの氷の容器です。
  私ももう一度作ってみたくなりました、今度はキャンドルではなく、そのまま飲み物を入れて味わってみようと思います。

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