子どもたちの感覚は大人に勝るとも劣らない/環境教育も超真剣勝負

 SDGsの研究はたのしすぎて〈たの研〉のメンバーで2025年のスタートも熱中しています。たのしいと、どんどん要求水準も高まっていき、あれよりはこれ、もっとこういうのがある、というように、止まらなくなっています。

 ペットボトルの再利用法ひとつとっても、どんどんすすんでいます。

〈たの研〉にはいろいろな相談がやってくることは常々書いているのですけど、その一つに「学校の授業を依頼されているのだけど、こういう内容でどうだろう、アドバイスしていただきたい」という内容も含まれます。

 外部の人が学校に授業しにいくという時、かなり心配されるのが

◯こどもたちはこちらの話をちゃんと聞いてくれる

という状況を想定して内容を組み立てている場合です。

〈たの研〉のメンバーはみんな子どもの感覚をもった集団なので、その感覚を大切にして聞いていると「これはつまらない」「こういう言葉が届かない」「これを学んでどうするの?」という疑問がどんどん湧いていくことも少なくありません。

 大人同士のつきあいなら、「がんばっているのだから認めよう」という意識も出てくるのでしょう。でも授業の対象は大切な子どもたちです、「まぁ、いいんじゃないですか」とスルーしていったら、ますます子どもたちの学校離れが加速していくことにもなります。

〈たの研〉のポリシーは「やめなさい、と言われてももっと学びたくなってしまうようなプログラムを提供すること」です。
〈たの研〉に学びにきた人たちに適当なアドバイスはできません。

 ここでさきほどの環境教育のアイディアと重ねてみましょう。

 ペットボトルの再利用にいろいろ工夫が加えられています。

 たとえばこれ、ペットボトルをカットしてチャックでケースにしたものです。
 なるほどなるほど・・・
 小さなケースには消しゴム、大きなケースにはストローが入っています。

 なるほどすばらしい!

 と感じるでしょうか?

 子どもたちはどうでしょう、「これはいい、作りたい!」と考えてくれるでしょうか・・・

 私の子ども心はそう感じません。

「ストロー入れならキャップを開けて出し入れしたらいいのに」
「どうしていちいち消しゴムを取り出すためにチャックを開けなければいけないの?」
「そもそもチャックの部分がカッコよくない」
etc.
 私が特別なのかもしれません。
 でもこういう感覚をもった子どもたちはいます
 クラスがうまくいっていて、知的興味関心が全体として高まっているクラスであっても、私の長い教師生活の経験上、少なくとも1割以上はいるとみていた方がよいと思います。

 ましてやクラスがおちつかない、というような場合は半分以上がそう感じてしまうでしょう。

 ではこのアイディアはどうでしょうか?

 ペットボトルの下の部分でさっとつくることができるクラフトです。

〈たの研〉のメンバーにみてもらうと「これはいい」という声がすぐに上がっていました。

 せめてこれくらからスタートしたい。さらにブラッシュアップさせて、ほとんどの子どもたちが身を乗り出してきてくれる、そういうプログラムを提供することが基本中の基本です。

 それをどう効果的に伝えるか、それはまた別の組み立てとレッスンが必要です。
 ということで「学校で授業する」という場合、少なくとも10日くらい前にはスーパーバイズを依頼した方がよいと思います。

 みんなで一緒に、こどもたちにとって、先生たちにとって、保護者のみなさんにとってたのしく生き生きした学校にしていきましょう。

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ヨシタケシンスケを楽しみ尽くす/「てんごくの道 じごくの道」

 ヨシタケシンスケ展を観に行った時、手に入れた記念本はこんな分厚くて見応えたっぷりです。

 暇になったら開こうと思っていると、なかなかその機会がなく、やっと数ヶ月で2回くらいかな。

 私はヨシタケシンスケのたのしみ方の達人です、今回はそのうちの一つを紹介しましょう。

 ヨシタケさんの作品はシンプルで分かりやすいのでどんどん次に次にと読み進めてしまいます。
 それをあえてゆっくり味わうようにしてみます。
 イラスト全体をパッと見るのではなく部分的に見ていくんです。
 子どもたちも深くたのしんでくれますよ。

 たとえば…

 以前紹介したこの作品の一つを使ってみましょう。

 こどもたちに下のイラストを見せてこう問いかけます、
「さて、ヨシタケさん、このイラストに何ていうタイトルをつけたと思う?」

みなさんは、どういうタイトルだと思いますか?

子供たちからは
「逮捕」とか「通せんぼ」とか「ファイト~」とかいろいろな声が上がるでしょう。 

これです!

ドヒャヒャヒャヒャという笑いが起こることも少なくありません。

 もう一つはヨシタケシンスケ展の記念本か紹介しましょう。

 これも一枚のイラスト画を部分的に見てもらいます。

1枚目 まずタイトルから

 「てんごくの道  じごくの道」
 さてどういう作品でしょう。
 どんなイラストが描かれていると思いますか?

なんか怖いことが描かれていそうですね

2枚目

3枚目

 

 

 なるほど、絵を鑑賞するわけだ
 しかもどっちも、クツをぬいで見るわけだ・・・

4枚目 天国の原画

5枚目 地獄の原画

 ドヒャヒャヒャと大いに受けるというより、子どもたちはきっと〈ニヤリ〉と笑ってくれるでしょう。

 全体を一気に見ていくと、サラリとすぎていく作品群も、こうやってたのしんでいくと、かなりゆっくり長くたのしむことができます。

 おすすめします。

 とはいえ、これは子どもたちがヨシタケシンスケさんを好きになってからにしたほうがよいとおもいます。
 もちろん「先生/お母さん、一気に見せよて」と言われたら、そうしてください。無理強いする必要は全くありません。

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たのしいナゾナゾであそぶ

 冬越し祭り(二十四節気で〈冬至〉/巷ではクリスマス)のお楽しみを探していたら、以前、夏のパーティーで使おうと思っていたクイズを印刷した冊子が出てきました。

 すでに答えを見ているはずなのに、またたのしく考え込んでしまいました。

 パーティーで使うものを紹介すると、読んでしまうメンバーも出てくると思うで、それは〈取って置き〉の箱に入れておいて、他のものをいくつか紹介しましょう。

 家庭で学校で使ってみてください。

Q:「うちわ」はいいけど、「扇子」は

持ち込み禁止の乗り物って何?

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答え:潜水艦(扇子イカン)

 

Q:ハムがなる木ってどんな木でしょう?

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答え:松の木(木+ハム=松)

 

Q:「クマ」や「ウサギ」ならできて、「キリン」や「ペンギン」には出来ないゲームってどんなゲーム?

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答え:しりとり

 

Q:家電屋さんである物を買ったら、おまけにお菓子を貰いました。何を買ったのでしょう?

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答え:加湿器(菓子付き)

 

Q:東京23区の中で、どんな難解なクイズも正解するという区民が住んでいるのは何区?

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答え:港区(皆解く)

 

Q:ある県に住んでいる人は、ハンガーを決して使わないといいます。その県とはどこでしょう?

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答え:福岡県(服を掛けん)

 

Q:300円を持ってスーパーに買い物に行き、100円、30円、70円のお菓子を買いました。

お釣りはいくらでしょう?

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答え:0円(合わせて200円なので、100円を2枚出すだけだから)

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人が1日に吐き出すCO2(二酸化炭素)を吸って酸素O2にかえてくれる木の本数/楽しい環境教育・面白い環境学習

 大気中のCO2量を減らせるか。どうやって減らしていくかが環境問題の大きなキーになっています。それがゼロカーボン/カーボンニュートラルの取り組みです。

人間が1日に呼吸で吐き出している量は、前のページにあるように、ゴミ袋で15袋くらいだと想定することができます。

すると、それくらいの量を吸って酸素O2にかえてくれる木は何本くらい必要になるでしょう?

沖縄には少ないのですけど、〈スギの木〉が最も成長が早く、人間が植えた木の中では最も多いたということなので、まずスギの木で考えてみましょう。
 CO2吸収量は生育の段階でも違うので、生き生き成長した青年期の段階で考えてみることにしましょう。

 

  ア.1~2本くらい

  イ.20本くらい

  ウ.100本くらい

  エ.400本くらい

  オ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 予想を立てると当たっても賢くなるります、間違っても賢くなります。
 そしてどちらもとてもたのしくなりますよ。

 いろいろな条件がからむ上に、人間1人が排出するco2量の計算もまちまちですから、答えは一つにはきまらないようです。
 といっていてははじまりません。
 研究のスタートでは「おそらくこれが正しいだろう」ということですすめていくことも大切です。

 岡山県庁のサイトには、人間が呼吸で出すCO2を杉の木23本が吸収してくれるとあります。

 北海道庁のサイトには、スギ(杉)ではなく松(トドマツ)で計算した数値が乗っています。人間が出すCO2量もかなり違う数値になっているのですけど、それも確認した上でみていくと・・・ 50才のトド松19本あれば吸収してくれる、カーボンニュートラルしていることがわかります。

http://edb.pref.hokkaido.lg.jp/edb/kankyoukyouiku/ecokids/ek3/pro34.pdf

 

 他の資料も見ているところですけど、木1~2本では無理で、20本程度必要だろう考えておく必要がありそうです。

 広葉樹と針葉樹でも差が出たりするのですけど、ここではおおざっぱに「人間1人が20本の木を植えれば、その木が自分の出すCO2をゼロにして、酸素O2に変えてくれる」と覚えておくことにしましょう。

 意外に少なかったというのが私の感想です、これくらいなら十分植えることができそうな気がしませんか?

〈たの研〉ではドングリプロジェクトからスタートして、最近ではシークワーサーの木を増やしています。
 メンバーが個別に植えたものも勘案すると数百本になるでしょう。
 もっと木を増やしていこうと思います。

 とはいっても森林の伐採は止まりません。
 人間は自分でCO2を吐き出しているだけではなく、車や工場などからたくさんのCO2を生み出しています。
 こういう大きな問題を前にすると、個人の活動でどうにかなるものなのか不安になりますね。

 でも大丈夫。

 私たち人間はこれまでもあらゆる困難を乗り越えてきました。

 たのしい教育で賢い子どもたちもたくさん育ってきています。
 〈たの研〉にとどくお礼の数々の中には
 宇宙工学を学んでいます。
 飛行士になりたいです。
 電気系の大学でたのしく学んでいます。
 今年司法試験に合格しました。
 大学院で化学をたのしく学んでいます。
 他にもとてもたくさんの声が届いています。

 もちろん世界のいろいろなところで、賢い子どもたちが育っているでしょう。

 そうやって成長していく人たちが力を合わせていくことで、環境問題もきっと解決していくことができるでしょう。

 未来に悲観する人たちもたくさんいるようです。
 でも〈たの研〉のように明るくたのしくすすんでいるメンバーもたくさんいます。

 このサイトを読んでくださっているみなさんが、たのしく力を合わせてくれることを期待しています。

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