ウメの実とケモモ(キームム)の実の話つづき

 前の記事の続きです、未読の方は一つ戻って読み始めてください。

 子どもの頃よりずっと少なくなったのですけど、桃の原種キームム(毛桃)が沖縄に自生しています。そのキームムの実とウメの実がとても似ているという話の続きです。同じファミリー(科)で近い種なので花もよく似ています。

 左は私が野山さんぽで採ったキームムの実、右がウメの実です。案の定、読者の方達から「みわけられない」という反応がいくつも届きました。

 どう見分けたらよいのか?

 私はかじったらわかります。でもかじったことがない人には区別できません。
 とはいえ、若い梅の実は毒がありますから注意しなくてはいけませんよ。

 どちらもしっかり熟したら香りがしてますから、知っている人なら「あ、これは!」とわかるでしょう。

 私が見せてもらった実はまだ熟していないので香りがしません。

 ということで木を見せてもらいました。

 これです。

〈第3たの研〉のお向かいさんの庭には〈毛桃〉があります、これです、比べてみましょう。

 はっきりわかるのは葉の形の違いです。
 毛桃に限定せず桃の葉は細長く、梅の葉はふくらんだ形をしています。

 これはさっきと同じ毛桃です、葉の周りがギザギザがはっきりしています。
 

 梅の葉もギザギザがついているタイプもあるので決定的ではないのですけど、この二つの写真の違いは明らかです。

 これは知人のところにあった木の葉の部分です。
 ウメだと考えてよさそうです、めでたしめでたし。

 他にも枝ぶりが違います、もっとあるでしょうかみなさんも調べてみませんか。

 身近な植物たちの見分け方プログラムを作りたくなってきました。

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間違った話@ウメの実とケモモ(キームム)の実がとても似ている①

 知人が喫茶店を開いたというので、ビールを持って教えられた場所に出かけていくと、教えられた名前の店は見つからなくて、次の予定の時間に間に合わせるために断念。また次にと考えているうちに日は過ぎて、最近再チャレンジ。※このサイトは公開情報に固有名詞は入れない規定なので略

「そういえばついこの間、梅が取れたんだよ」とマスター

「え、これ毛桃(ケモモ/琉球名:キームム:山桃ということもある)じゃないの?」と私

そういえば以前から、これはよく似ていると思っていて、私もしっかり見分けがつかないことを思い出しました。

ケモモ(琉球名:キームム)はモモの原種に近い植物です、普通の桃の小さな時の実もケモモの実とよく似ています。

 たとえばこの二つの実を比べてください、どちらが〈ウメ〉で、どちらが〈ケモモ〉かわかりますか?

 上が〈毛桃〉、下が〈ウメ〉です。

 名前通り〈毛桃〉は小さな毛に覆われています。

 わかった、表面の毛で比べればよいんだ!

 ところが梅にも小さな毛に覆われています。

 この写真では区別がつくでしょうか?
 どちらが梅の実で、どちらが毛桃の実でしょう、予想を立ててみてください。

 

上が〈ウメ〉の実で、下が私が野山さんぽで獲った〈毛桃〉の実です。

 実だけみるとなかなかわかりまません。

 見分け方、同定する方法をハッキリさせておきましょう。

 その前にファミリー(科)の話を少し。

 これだけ実が似ていたら、同じファミリー(科)ではないかという予想が立ちます。

 そうです、過去の記事でも書きましたが、桃も梅も同じファミリー(科)です、桜も同じです。
 以前、梅と桃の花の違いについて書きました⇩

楽しい自由研究:「桃と桜の花は似ているんだからどちらでもいいじゃない」という意見になんと答えますか?

 花を比べたらなんとかなっても、実をそのまま渡されたら見分けがつかない・・・

 カジってよいなら、私は区別できます。

 でも、熟していないと渋いですし、自分のものでない場合はなかなかそういうことはできません。

 熟していないと香りもただよってこない。

 こういう場合は、その実のついていた木を見る必要があります。  つづく

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楽しすぎる環境教育:太陽光発電の実験スタート これくらいの太陽光パネルでどれくらいの電気が発生するのか実感しよう!

 たのしく電気をつくる実験が去年から進行中です。子どもたちが発電のたのしさを味わうことが目標です。子どものような大人がそろっている〈たの研〉は、まさに最適な環境です。

 人力による発電と、太陽光での発電、発電所による発電など、いろいろな比較をしていく予定です。

 今回は、その一つ、太陽光による発電の実験を紹介しましょう。

 アウトドアで活用されている太陽光パネルがあります。ごく普通のバーベキューコンロとほぼ同じくらいの太陽光パネル(1ブロックはパーツ用なので除外)です。

 雲のない4月の直射日光の元で利用すると、どのくらい発電するのでしょう?


〈10000mAh
〉のモバイルバッテリー(iphoneを0からフル充電できるパワー)があります、蓄電量を%ー表示してくれるので、これを利用して確かめましょう。

 

 こんな感じで〈たの研〉の庭で太陽光を受けて、充電していきます。

 

 みなさんは、どのくらいの時間でフル充電できると思いますか?

予想

 ア.ほぼ1日(10時間くらい)

 イ.4~5時間くらい

 ウ.1~2時間くらい

 エ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 

 では、実験がスタート。

 時々、パーセントを確認しながら、様子をみたいと思います。

 結果は明日、報告します、おたのしみに(´ー`

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「子どもたちにたくさん自然体験させるべきでしょうか?」⇨「 いいえ!」

 読者の方からの質問に答える内容になります。便りの数が増え、現在は全てに返信することはできなくなりました。時期はズレても、それらをその後の記事に反映させています、よろしくお願いします。

 自然系の記事も人気が高く、これまでの記事を読んだいろいろな方たちから「自分の子どももキャンプ体験させたい」「やっぱり自然体験をたくさんさせるべきでしょうか」という希望や質問を含んだ便りが届いています。今回は、答えに行くまでの前段になりそうです。

 そもそもどうしてこれだけ安全で快適な環境から抜けて〈自然〉の中に入る必要があるのでしょう?

 自分には必要ないと考えている人たちはけっこういると思います。

 自然の中に入るとエアコンはありません、冷蔵庫もありません、ベッドもありません。

 移動は基本的に自分の足で、しかも荷物を背負うことになります。身体が山歩きに慣れていない頃は疲れます。

 自然の中では蚊がいます、ハチもいます、ムカデや蛇もいます、場所によってはクマなどの野獣に出会うこともあるでしょう。

 私は毒蛇には遭遇していない(と思う)のですけど、クマとは10mくらいの距離で遭遇したことがあります。

 家の中にいれば、あるいはたくさんの人たちが過ごす場所にいれば、そういう危険に遭遇するのはとても少ないでしょう。

 教師をしていた頃、学校行事で登山がありました。その学校で毎年恒例で続いてきた行事です。転勤したてで、どういう山なんだろうと思いつつ、歩いていると、私の横にいた別なクラスの女の子が突然泣き出してパニック気味に「どうして私たちがこんなに苦しいことをしなきゃいけないの!」と強く訴えてきたことがありました。

 私は「そうだよね、辛いよね、しばらく休もうか」と伝え、他の先生たちに連絡して、一緒に腰掛けて落ち着くまで見守ることにしました。
 しばらくするとパニックはおさまったので、ゆっくりペースで登ることができたのですけど、「山登りは〈しなきゃいけないこと〉ではない」と今も思っています。

 克服するための山登りではなく、楽しみとしての山登りを体験させてあげたい。

 これだけ便利になった世の中で、野山の自然を体験する意味があるのか?

 人間という一つの種が秩序づけたシステムの外に出て、《自然》という壮大で未知の領域が広がる世界を味わうことは、こんなにもたのしいことだという感覚を伝えてあげたい。

「自分の子どもにたくさんの自然体験をさせてあげるべきか」と悩む方たちには「いえいえ、少しずつ、一つずつでいいから、自然のたのしさを味わわせてあげてください。できればお母さんやお父さんも一緒に!」というのが〈たの研〉の考え方です。

 自然を味わう体験プログラムもいろいろあります、興味のある方はお問い合わせください。

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