本当なの?「風邪は誰かにうつしたら治る」@論理的に考えてみる@楽しい思考実験・脳内実験

 賢くなるには〈予想チャレンジ/仮説実験〉しかないと、たくさんの人たちに語り続けてきました。その〈予想チャレンジ/仮説実験〉が難しいものを思考実験つまり脳内でシミュレーションしてみるのも、とてもたのしいですよ。

 20世紀最大の頭脳と称されるアインシュタインは思考実験で相対性理論にたどりつきました。

wikipediaに感謝して参照

 アインシュタインは自分が光と同じ速度で飛ぶことを想像し「その光を横から見たらどう見えるのか? 同じスピードで飛ぶのだから止まって見えるはずだ」と考えました。
 ところがそれはマクスウェルが確立した電磁気学(マクスウェル方程式)と矛盾してしまいます。光波は空間を伝播する波動なので静止することは理論上あり得ないからです。
 この矛盾を解決するため、アインシュタインは時間や空間の性質そのものを再考する必要があると気づき、相対性理論を発表することなったのです。

 相対性理論は、時間や空間の考え方を根本から変えてしまいました。

 アインシュタインの思考実験で予想された〈重力は空間を歪めてしまう〉という現象はその後イギリスの観測隊が天文観測の中で実証しました。そうやって宇宙探査の世界を開き、量子力学が生まれ、私たちのカーナビや通信技術、原子力の制御にも欠かせないものになっています。

 難しいけど興味がある、という方は、ぜひ自分でいろいろ学んでいってください。

 さて私たちも思考実験をたのしんでみましょう。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉に来てくたれ先生が最近『最近風邪をひいたけど、家族にうつしたら治った』と話していました。〈風邪は誰かにうつしたら治る〉という話は私も何度か聞いたことがあります。

 それは本当のことでしょうか?

 その先生1人の実験によると正しいことになります。

 みなさんはどう思いますか?

 それを聞いた誰かが「では私も試してみよう、おや、確かにうつしたら治った」となったら、そのはなしは本当のことになるのでしょうか?

 たとえば世界に人間が3名しかいなかったとしましょう、ABCさんとします。

 Aさんが風邪をひいてしまいました。

 AさんはBさんに風邪をうつして治った、めでたしめでたし。

 BさんはCさんに風邪をうつして治った、めでたしめでたし。

 CさんはAさんに風邪をうつして治った、めでたしめでたし。

 AさんはBさんだけでなくCさんにもうつしてしまい、治っためでたしめでたし・・・

 この現象はずっと続いていき、風邪の蔓延(まんえん)は永遠に続くことになります。

 さらに続いて何度も風邪をひき続けていくと身体も弱ってしまいます。
 BCさんの体力が尽き、残ったAさんはひいた風邪をうつす相手がいなくなり、体力が尽きる・・・

 ぜんぜんめでたくない。

「風邪をうつしたら治る」という法則は成り立たないだろうと思えてきませんか?

 みなさんも思考実験をたのしんでみませんか。

〔問題1〕
「これを買って使うとお金持ちになる」と宣伝されているサイフがあります。
本当にそれを使うと金持ちになるのでしょうか?

 

〔問題2〕
走っているトラックから人間が飛び降りると、ピタッと静止直立できませんよね。では前周りしながら転がるのか、後ろ周りしながら転がるのか?

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」に応援の一票が入ります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

たのしい自然学習〈テントウムシの裏側〉@理科もたのしい

 昆虫の授業で子どもたちに「〈テントウムシ〉って知ってる?」と問いかけると、何人もの子が知っていると答えてくれると思います、琉球・沖縄から北海道まで生息しているので、知らない子は少ないでしょう。

 一番有名なのは〈ナナホシテントウ〉でしょう、黒い模様が7つ付いたテントウムシです。

 子どもたちにこう問いかけてみてください。
「テントウムシを下からみた絵を描いてみましょう!
 もちろんうまく描けなくてOKです、どんな体のつくりをしているでしょう。
 足は何本で、どこから出ているでしょう?」

 みなさんも考えてみてください。

 昆虫は足が6本あって体は3つに分かれているという知識がある人もいるでしょう。
 でも上から見ていると二つに分かれているようにしか見えません。

 どんなふうに3つに分かれているのでしょう、予想してみてください。

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 イラストで見てみましょう。

 足は胸の部分から出ているというのは昆虫の特徴の一つです。

 問題はここからです。

 テントウムシの腹は帯がいくつも重なっているつくりになっていますね、ジャバラになっているといってもよいでしょう。

 こういうつくりになっているのはテントウムシだけでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

予想

 ア.テントウムシだけ

 イ.テントウムシ以外にもいるが、種類は少ない

 ウ.多くの昆虫の腹が帯の構造になっている

 エ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

 クワガタムシの裏側を見ると・・・

  

カマキリをみると…

 段々の帯の構造になっています。

 では、他の昆虫たちは?

 ぜひ自分で調べてみてください。
 昆虫を捕まえたら、ひっくり返して見るといいんです。

 もしほとんどの昆虫の腹が、こういうつくりになっているとしたら、それが昆虫の特徴の一つだといえるでしょう。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

楽しいアウトドア・サバイバル感覚@舌という強力なセンサー/中谷宇吉郎のエッセイから

 日照時間が最も短い日を通過した、嬉しい冬越しの日々、好きな中谷宇吉郎の随筆をあじわっていると、「あ、ここに書いてあったのか」と長年たずねてきた文章に行き当たって喜んでいます。

中谷宇吉郎(右)と湯川秀樹/雪の科学館に感謝して参照

 『室鰺/むろあじ』というエッセイの中にありました、どうりでタイトルから探そうとして見つからないはずだ。

 私たち人間を含めて多くの動物は、初めて出会ったものを手にして「それが食べることができるのか、食べてはいけないものなのか」知ることができます。

 原始時代であっても親が教えてきたいろいろな情報があるでしょう、それらに加えて〈見た目〉〈手触り〉〈匂い〉〈軽く噛んでみる〉などいろいろなフィルターが準備されています。

 『室鰺/むろあじ』という随筆で中谷宇吉郎は、こう書き始めてあと、後半に

 伊豆の東海岸のこの温泉地では秋風の立ち始めるとともに、また室鰺が沢山漁れ出した。去年の秋の暮、少し静養の意味で、漁港と温泉とを兼ねたここの土地へ移ってきてからもう一年に近い。初めてきた時はちょうど室鰺の盛りの時期であった。通りに面して魚屋の店先には、小鰺と、室鰺との干物が一面に並べられて、秋の陽を一杯に受けながら行儀よく並んで乾されていた。それがいつの間にか段々少くなって行く中に春がきて、今また秋とともに室鰺の大群がここの海にかえってきたのを見ると、季節の移りかわりがよく感ぜられる。

 こう書いています。

 私はいわゆる食通といわれる人々の味覚を真似る気持はないが、ただ虚心に味わって見るとこういうような味の差が案外明瞭に分るような気がするのである。

 人間の舌が極微量の複雑な物質に感ずる感度にくらべては、今の精密器械などはまだまだ子供だましのようなものであろう

 中谷宇吉郎がこの文章を書いたのは1937年/昭和12年、第二次世界大戦が始まる前のことです。かなり昔だと思うかもしれません、でも〈電子顕微鏡〉もありました。光のスペクトルを測定する〈分光計〉もありました。
 放射線を測定する〈ガイスラー計数管〉もありました、X線(レントゲン)を照射して物質の結晶構造の解析もしていた時代です。

 その中で、私たち人間の舌が持っている〈極微量の複雑な物質に感ずる感度〉に比べると精密器械は子どもだましのようなものだ、というのです。

 中谷は、別のエッセイで「私たちの舌は精密機械では検出できないような極微量な物質の存在を検知する力がある」という話もしてくれています。

 それはまた項を改めて紹介しましょう。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

たのしいお話プラン〈映画・動画・写真の歴史〉

『侍タイムスリッパー』の話を書いたところ、さっそく観に行ってくれた方たちからお礼のたよりが届いています。
 うれしいことです。

 映画はもともと大好きだったので、学校にいる時など「これは子どもたちに観せたい」という作品(マイ・フレンド・フォーエバーなど)があると、周りの先生たちに話して、学年一斉に鑑賞会をしたことがあります。

 映画の歴史についての授業をしたこともありました。

 もちろん勝手にやっているのではなく、社会科や道徳などに位置付けての正式な授業です、教師というのたのしいものです。

 こどもたちに語った「映画の歴史」を元にまとめた「お話プラン 映画・動画の歴史」というプログラムがあります。好きな人たち数名で予想をたてながらすすめることができます。

 そのままお蔵入りになってしまうのはもったいないので、加筆して紹介しましょう。※画像等はwikipediaに感謝して参照させていただきました

お話「映画・動画の歴史」

 映画好きが議論することの一つに
「映画を発明したのはエジソンかリュミエール兄弟か?」
というテーマがあります。

 絵や写真をパラパラと重ねていくと〈残像現象〉によって、動いて見えることはかなり前から知られていました。

 ジョゼフ・プラティは1831年に、円形のディスクに連続した絵を描いて、動いて見えるようにしたフェナキストスコープを発明して、たくさんの人を驚かせました。

フェナキストスコープ/wikipediaに感謝して参照

 上の円盤を回すとこう見えます⇩クリック

https://ja.wikipedia.org/

上の動画をみると、これが「アニメーション」の元祖だとわかるでしょう。

 アメリカのトーマス・エジソンは絵でなく写真フィルムを利用して、実写版でもっと長い作品を人々に提供しました。フェナキストスコープから約50年後、1983年のことです。

 のぞき窓から箱の中の動く映像をみるタイプで、キネト・スコープと呼ばれています。
 人々からお金をとって見せていました。

 それとほぼ同じ頃、フランスの「リュミエール兄弟」が「シネマト・グラフ」を公開しました、1895年のことです。


 それは、今の映写機の様に、壁に動画を投射して、みんなでそれを観るタイプです。

 リュミエール兄弟の上映会のポスターがこれです、じっさいこういう感じでみんなでたのしんでいました。

 さて、映画の映画好きたちの議論
「映画を発明したのはエジソンかリュミエール兄弟か?」
にそろそろ結論を出しましょう。

 みなさんは、エジソンとリュミエール兄弟のどちらが映画を発明したのだと思いますか?

 「映画館」で上映するものを映画と考えるとリュミエール兄弟の「シネマト・グラフ」が映画の始まりだといってよいでしょう。
 いや、一人で箱をのぞいたりしてたのしむものも映画だ、と考える人はエジソンが映画を発明したのだというでしょう。
 ただしそれは映画ではなく「動画」だという考えもあります。

 私いっきゅうは、リュミエール兄弟が発明した楽しみ方を映画と呼びたいと思っています。

 いろいろな考え方があるとはいえ、「ほぼ1900年の少し前に映画がはじまった」といってよいでしょう。
 今からほぼ100年以上前の事です。

 ※

 ところで、映画に至る前には「カメラ・写真」がありました。
 カメラ・写真の歴史もみていきましょう。
 
 まず、カメラはいつ頃からあったのでしょうか?
 予想してみてください。

結構長いので、ここまで。
評価がよければ機会をみてつづけましょう。

子どもたちへの授業の時には、その頃広がっていたインターネットの情報をどんどん出して、喜んでもらいました。

パラパラ漫画も流行って、けっこういい作品がくつも出てきました。
懐かしいたのしい思い出です。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!