たのしく島言葉の活動の様子@仲良くなる島言葉でたのしむ子どもたち

〈たの研/たのしい教育研究所〉の「たのしくシンプル島言葉」の取り組みは今年度のたのしくスタートしています。

 島言葉といえば、最近のメルマガで、カレーの元祖『マースカレー』が出始めた頃「マースって何なの? 塩カレー?」と思ったという友人がいたという話を書いたら、いろいろな人から「笑いました」というメールが届きました。

島言葉がわからない方には笑えないと思います、興味のある方は調べてみてください⇩ ※「まーす」の項
https://www.kozaweb.jp/featureCategories/show/16

 これは今月、A小学校にいって「仲良くなる島言葉」をたのしんだときの写真です。
こどもたちはみんな一緒に「ちびらーさん!」といい声を出してくれました。

 子どもたちが持ってくれているのが、たのしい教育研究所が県の助成金を利用してさくせいしたプログラム「仲良くなるしまくとぅば」です。
 一枚ものなので、いろいろなん先生たちが気軽に利用してくれています。


  人間の思考形成の拠り所となるのが〈言葉〉です。

  〈しまくとぅば〉は沖縄で暮らしてきた人たちが大切に残してきた「ものの見方・考え方」をタイムマシンのように届けてくれます、素晴らしい文化遺産だといってよいでしょう。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座やワークショップはすでに半年先まで入り始めています。

 島言葉のワークショップなどをご希望の方は「たのしい島言葉のワークショップについて」と明記してお問い合わせください。

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おすすめブックレビュー 太田愛著『未明の砦』Kadokawa@メルマガ最新号から

 今回は最新のメルマガから紹介しましょう、社会派の本格ミステリー小説です。単にパズルを解くかのようなミステリーではなく、読みながら今の社会の問題とそれを突破するヒントを見つけることができると思います。
 内容は〈おすすめ映画の章Plus〉の1/4くらいです。

小説仲間からの紹介『未明の砦』

 最近小説仲間のAさん(県外在住)から「これおすすめです」と紹介されたのが『未明の砦』太田愛さんの2023年の作品です。


 Aさんとは映画とミステリ・サスペンス小説好きという点で嗜好が一致しています、今回の作品は私が大好きな社会派ミステリでした。

 一気に読了。
 ラストはメルヘンチックでうまく進みすぎの点が気になったのですけど、おすすめです。

 第26回大藪春彦賞を受賞しています。
 出版社KADOKAWAの紹介には「書き過ぎだ」と思うほど内容がしっかり書き込まれています、引用しましょう。

 その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。動いたのは警視庁組織犯罪対策部。標的は、大手自動車メーカー〈ユシマ〉の若い非正規工員・矢上達也、脇隼人、秋山宏典、泉原順平。四人は完璧な監視下にあり、身柄確保は確実と思われた。ところが突如発生した火災の混乱に乗じて四人は逃亡する。誰かが彼らに警察の動きを伝えたのだ。
 所轄の刑事・薮下は、この逮捕劇には裏があると読んで独自に捜査を開始。一方、散り散りに逃亡した四人は、ひとつの場所を目指していた。千葉県の笛ヶ浜にある〈夏の家〉だ。
そこで過ごした夏期休暇こそが、すべての発端だった。
 自分の生きる社会はもちろん、自分の人生も自分で思うようにはできない。見知らぬ多くの人々の行為や思惑が作用し合って現実が動いていく。だからこそ、それぞれが最善を尽くすほかないのだ。共謀罪始動の真相を追う薮下。この国をもはや沈みゆく船と考え、超法規的な手段で一変させようと試みるキャリア官僚。心を病んだ小学生時代の友人を見舞っては、噛み合わない会話を続ける日夏康章。怒りと欲望、信頼と打算、野心と矜持。それぞれの思いが交錯する。逃亡のさなか、四人が決意した最後の実力行使の手段とは。最注目作家・太田愛が描く、瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇。

本の帯より近しい友人からの紹介の方がよい

 本の帯は賞賛にあふれています。

 けれど売りたい側の広報にはあまり左右されない方がよいでしょう。
 映画の広報でもわかるように「全米が涙した」という、すぐにウソだと思える謳い文句はたくさんあります。

 そういう情報より、信頼する小説仲間からの紹介の方がずっと確かだと思います。
 このメルマガも皆さんにとって信頼できる情報源でありたいと思っています。
 読者のみなさんの中で社会派小説に興味があるという方は、だまされたと思って手にしてみることをおすすめします。

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社会&道徳のたのしい教育プラン〈生類憐みの令〉/とてもおすすめ ※メルマガとのリンクページです

 おすすめの社会&道徳プログラム「生類憐みの令」は仮説社では入手できなくなっているようです、ここに古本が出ています⇩クリック

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まど・みちお の魅力@たのしい国語〈トンチンカン夫婦〉

 連休中、偶然、教師をしていた頃の同僚と出会って、少しおしゃべるすることができました。教務をしていた頃に書いていた「週報」のコラムを読むのがとても好きで、毎週たのしみにしていたという話を、もうだいぶ前のことなのに、まるで去年のことのように、たのしく伝えてくれました。

 その中で「あまどさんの夫婦の詩、職員朝会中に読んで笑ってしまいました」という話があったので、このサイトでも紹介しましょう。

 まどさんは、私が大好きな人物です、103歳の時に出した「百歳日記」に、その詩が掲載されています。

https://amzn.to/3JKURbg

 

トンチンカン夫婦

満91歳のボケじじいの私と

満84歳のボケばばあの女房とはこの頃

毎日競争でトンチンカンをやりあっている

私が片足に2枚かさねはいたまま

もう片足の靴下が見つからないと騒ぐと

彼女は米も入れない炊飯器に

スイッチを入れてごはんですよと私を呼ぶ

おかげでさくばくたる老夫婦の暮らしに

笑いはたえずこれぞ天の恵みと

図にのって二人ははしゃぎ

明日はまたどんな珍しいトンチンカンを

お恵みいただけるかと胸をふくらませている

厚かましくも天まで仰ぎみて・・・

 連休の日々が明けて、世の中が少し静かになったら、また本屋さんに出かけて、まどさんの本を探してみようと思います。

 

 

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