楽しい環境教育@挿し木の実験スタート:シークワーサーを育てよう(実験開始)/自由研究の大切さ

 気に入りのシークワーサーは、読者、応援団の方たちからたくさん届いているのですけど、〈たの研〉でも育てて収穫できるようにしたいものです。

 植物の再生能力は動物たちより遥かに高いので、それを利用して増やすことができます。以前〈挿し木〉で希少種のリュウキュウイチゴを育てたことがあります、その方法で、増やしてみましょう。

挿し木の実験 リュウキュウイチゴ(貴重)

 さっそくたくさんの実がつく美味しいシークワーサーの木の枝をもらってきました。
 葉っぱを少し残して、斜めにスパンと切った枝を差し込みます。
 写真には葉がたくさん写っているのですけど、それは水分が飛んでいくのをふせぐために土の表面にかぶせたものです、枝にはカットした葉が二、三枚ついているだけです。

 今回は葉を一枚のものと

 葉が一枚もついていないものも一緒に挿し木してみました。

  

 発根したら(根っこが出てきたら)成功です。

 たのしみが増えてきました。

 〈たの研〉のたのしい環境教育のテーマ『減らして増やしてエコロジカル』の増やすの一つは「植物」です。ホームセンターなどでお金を払って植物を増やすことは、子どもたちにとってハードルが高いでしょう。

 植物の再生能力に感動してもらうプログラムはすでにできていますから、その応用編として挿し木の実験をたのしんでもらい、身近なところに気に入りの植物をどんどん増やしていく、それは、とても有効な環境教育になるでしょう。

 みなさんも、身の回りに自分が気に入った植物を増やしていきませんか。

 こういう実験だけでなく、自分の知的好奇心で自由研究をどんどんすすめていく子どもたちや先生、大人が増えていけば、環境の問題だけでなく、医学、工学(エンジニアリング)、生物学、天文学etc. いろいろな分野に新しい可能性が広がっていくでしょう。

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楽しく島言葉(しまくとぅば):ヘチマの語源@読者の方から/予想するとたのしくなって賢くなる

 同じ沖縄に住んでいる熱心な読者のSさん(もしかすると離島在住)から、たいへん興味深い便りが届きました。以前このサイトに書いた「なぜヘチマをナーベーラーというのか?」の記事(https://tanokyo.com/archives/163470

《鍋:ナベ洗い》⇨《ナベ洗やー》⇨《ナーベーラー》に変化していったというNHK説

についてです。

 Sさんの説はこうです。

ナーは「庭、畑」
ベーラーは「へら:ヒラー」
 ⇨ナーベーラー(ヘラに似た瓜)

 なるほど・・・

 あのクネッと曲がった感じがヘラっぽいといえばヘラっぽい。

 ちなみに調べた限り、このSさんの予想は誰も指摘していない説です、おみごとです。

 人は自分が「さもありなん」と感じたり、大勢がそう言っているからという理由で「これが正しい」と判断することが多いでしょう。
 逆にいうと、自分の考えと相容れなかったり、今まで聞いたことがない説だったりすると、スルーしたり否定したりすることがあります。

 それはもったいない。

「その説は面白い!
 それが正しいことがはっきりしてきたら、ぜひまた教えてね」

と伝えましょう。

 特に子どもがオリジナルな説を出した時には、そうした方がよいと思います。

 人間がサルと同じ祖先から進化してきたということ、太陽が動いているのではなく地球が動いているということなど、はじめに言い出した人はみんなから相手にされなかっただけでなく、バカにもされてきました。

 もちろんSさんには「面白いと思います。その説の正しさがはっきりしたら、真っ先に知らせてほしいです」と伝えました。

 Sさんはヘチマを「糸ウリ」と表記することについても、私の知らない話を書いててくれました。

 それはまた別な項目で紹介します。

 毎日たのしい発見の日々、たのしい教育研究所です。

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たのしく島言葉(しまくとぅば)ヘチマ=なーべーらー

〈たの研〉のチームの有力な一員、栄養士のS先生が「畑から採れたてです、どうぞ」と持ってきてくれました。

 久しぶりに届く、畑から直送の新鮮野菜です。

 じつに美味しいナーベーラー(へちま)でした。

 島言葉の多くは大和言葉がなまってできた言葉です。
 どうしてヘチマを琉球沖縄ではナーベーラーというのか、予想してみませんか。
 あなたの予想

⬇︎
⬇︎
予想してからね
⬇︎
⬇︎

調べてみると

 ヘチマは《鍋:ナベ洗い》⇨《ナベ洗やー》⇨《ナーベーラー》に変化していったとNHKの「野菜の時間」という番組で説明していたようです。
 私は、この説はかなり正しいのだろうと思っています。

 もう一つ、ヘチマを漢字でどう書くかわかりますか?
 私は知らなかったのだけど「糸瓜」です。
 なるほど、名は体を成している、本質をとらえた表記です、感心。

 島言葉をたのしく調べていく中で、いろいろなおもしろい発見が続いています。

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楽しい科学/原子があるとしか考えられないと主張したドルトンさんより2000年以上前に物質は目に見えない原子でできていると主張したデモクリトスさん

 ドルトンさんが「原子の存在がなくては化学反応が特定の比率で起こること(定比例の法則)は説明できない」と〈原子論〉を主張したのは1803年のことでした。

 ところが1800年代は「原子など存在しないし、そんな目に見えないようなものを想定して科学を組み立てていくのは間違っている」と主張する有名な科学者たちもたくさんいたので、ドルトンの主張は有力な位置をしめることはできませんでした。

 1900年に入って、アインシュタインが花粉の中から放出された粒子のブラウン運動の研究から「分子運動」の存在を解明し、ラザフォードが金箔にアルファ粒子を照射する実験をして、原子の構造を明らかにしました。マックス・フォン・ラウエが1912年にX線回折によって原子が結晶内で規則正しく配置されていることを示し、やっと原子の存在に疑いをもつ科学者たちはなくなっていったのです。

 その後、原子の写真画像はどんどん鮮明になっていきました。

 ドルトンさ んの予測は100年以上たってこうやって明らかになったのですけど、実はドルトンさんはそれよりずっと前のデモクリトスの原子論に強く影響されていたというのは、いろいろな研究者が明らかにしています。

 デモクリトスは紀元前500年のギリシャの哲学者です。
 原子の存在が証明される2400年も前に、物質の基本単位が原子であることを予測していたわけです。

 デモクリトスは単に原子を空想したわけではありません。
 「何かのお告げ」といった宗教的なものでもありません。
「こう考えると、こういう結論になる」というように、予想を組み立てていったのです。
 板倉先生が、1964年、つまり今から60年前にデモクリトスについて書いた文章が残っています。『発明発見物語全集 第三巻 原子-デモクリトスから素粒子まで-』の中にある「デモクリトス物語」です。
 図書館にあったら、読んでみませんか。

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