巨大シャボン玉の長さの研究:〈たの研/たのしい教育研究所〉の巨大シャボン玉はなかなかすごい

 人気のタレント陣が、納豆とかオクラとかのネバネバ液を使ってシャボン玉の世界記録に挑戦していました、すばらしい。

 ちゃんとみたわけではないのだけど、後半、普通では準備できないような超巨大な道具を利用して、何百回も挑戦してしているうちに大きいものができて、それでも世界記録には及ばず、ということで終わっていた。

 お笑い的なチャレンジだと思っていたら、収録後のスタッフたちが泣いていたので、本気で世界記録をやぶろうと思っていたのだと知って、申し訳ない気持ちになりました、すみません。

 テレビをほぼみない私がその番組に目を止めたのは準備段階で〈普通のシャボン玉の記録〉が出ていたからです。

 通常のシャボン液でためしてみると4mという記録でした。

 建物の中で、良い条件をそろえて試しています。
 シャボン玉を作る道具は〈たの研〉が講座などで紹介しているものよりずっと大きく、レールに乗った人を一定速度で移動させるなど、さすがお金をかけていると思わせる、つまり、子どもたち先生たちがたのしむのは無理だと思えるような方式でした。

 これの方式で〈たの研〉のミムラ先生&さくら先生にやってもらったら12mとかいくだろうと思います。

〈たの研/たのしい教育研究所〉のYouTube動画本編の前に少しだけシャボン玉のシーンが載っています。ぜんぜん条件がよくないところでも、今回のテレビ番組よりずっと長い大きなものを作ってくれています。

 ぜひご覧ください⇩

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植物の再生はたのしいプログラムになりそうな予感 ベンケイソウの実験(自由研究)

 山はとても好きなので、登山の動画や映画もよく観ています。本格的な登山者の中には凍傷で手や足の指を失った人も少なくありません。残念ながら一度失われた指は再生することはありません、それでも再アタックしている人たちはたくさんいます。

 動物より遥かに再生能力に優れているのが植物です。葉が失われたり枝が折れたりしても、また別な葉や枝が伸びてきます。植物にはどんどん分裂して伸びていく〈成長点〉がたくさんあって、そこから再生していくことができるのです。

 再生についてたのしく学ぶプログラムづくりの一つで、〈たの研〉ではベンケイソウの葉を水につけて実験しています。
 ベンケイソウの再生能力は植物の中でも高く、独自の再生方法をとっています。

 葉の周りから芽が成長しています、子株(こかぶ)です。

 不思議な感じですよね、ふつうはタネから発芽するのに、葉から発芽しているわけです。

 この株をとって土に植えると、親と全く同じDNAのベンケイソウが育ちます、クローンです。

 いったいどれくらいで成長するのか実験することにしました。

 タネから育てたよりも、ずっと早いのは間違いないでしょう。

 予想をたてて成長をみていきたいと思います。

 自由研究はいろいろな分野で、たくさんの花をひらかせてくれます。子どもも大人もどんどんたのしんでいきましょう。

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おたまじゃくしをたのしく育てる@楽しく環境教育

〈たの研/たのしい教育研究所〉の夏のプログラムには『生き物を育ててたのしむ自由研究』のプログラムかがあります。数回前に「沖縄でこんなにオタマジャクシをみつけにくいことになったこと」を書きました。その後「本部にたくさんいますよ」「名護でみつけました」「小さいけど、学校の池にいます」「南部に小エビをみつけました、オタマジャクシもいましたよ」という声がいくつも届きました。ありがとうございます。

0.自然保護・環境保護は知識だけでなく体感

 環境保護とか自然を大切にするということを知識として伝えることより、子どもの頃、生き物に親しんでいる人たちを育てていくことの方がずっと大切なことだと思います。もちろん大人になってからアウトドアに親しむことでも遅くはありません。

 たのしい環境教育の一つの手立てとして、オタマジャクシを育ててカエルになるまでをみていきませんか。環境を大切にしたいという感情・感覚、つまり体感は知識や技術にまけないくらい重要なものだと思います。

 さて、数日前から〈たの研〉では5つの水槽に何百匹のオタマジャクシが元気に過ごしています。

 何事もたくさんの準備をしなくては臨めないというタイプの人たちもいます。生き物を育てる時にも、細かい情報をたくさん教えられてめんどうになったり、逆にいいかげんな情報で失敗した経験のある人もいるでしょう。

 人間が品種改良して商品化してきた生き物は弱いタイプが多いのが普通です。けれど自然の状況で過ごしている生き物たちはタフです。とはいえ、シャケなどのように移動型の生き物を育てるのは難しいでしょう。オタマジャクシは限られたスペース、小さな池で過ごしますから、かなり育てやすい生き物だと考えてよいでしょう。

 これは〈たの研〉で育てているオタマジャクシの一つの容器です、ここではあえて密集させて育てています。4日経っても1匹も弱っていません。

 難しいコツがあるわけではありません、〈たの研〉版のポイントを書きましょう。

 長年学校にいましたから、夏休みの自由研究でオタマジャクシを育てたりする、学校の池にいるオタマジャクシを家に持って帰る子どもたちもいました。その子たちとのやりとりで、失敗してしまう大きな要因は、この二つだと考えてよいことがハッキリしました。

1.食べ物
 若い先生たちにリサーチすると、オタマジャクシを育てたことのある人はとても少ないのですけど、「オタマジャクシは雑食性だ/たいていのものは食べる」という知識はあるようです。
 そこから「何でも食べるから楽に育てられる」と考える人もいるでしょう。

 けれど、雑食性だということは肉食でもあるということです。
 食べ物がなくなってくると、お互い同士ですごいこと(表現自粛)になります。

 なので食べ物は十分にあたえる必要があります。

「水が汚れるから必要量で」とか「パンくずやお菓子の粉などは匂いも出てくるから、少量で」というように考えていると、怖いシーンをみることになるでしょう。
 おすすめは、ホームセンターなどで、オタマジャクシの食べ物を購入することです、水を汚しにくいつくりになっています。メダカ用など小さな魚の食べ物ならOKです。

 6割くらいのオタマジャクシたちの食べる行動、水面でとどまつて、口をパクパク動かす行動がおさまるまで、何回かにわけて落としてあげてください。

 これは〈たの研〉のオタマジャクシたちに食べ物(粉状)をあげているところです。みんなが集まってパクパク食べています。食べ物が少なくなってきても、探しているようなら、また同じくらい落としてあげます。

 

2.水を換える時はどうするか?
「水換えには池や川などの水を利用する必要がある」と考えている人もいます。
 それが面倒だったり、あぶないと考えてずっと水換えせず、オタマジャクシを弱らせてしまうことがあります。
 浄水場から直結ではなく、一旦、屋根などにタンクにためて、そこからそれぞれの水道に来るタイプなら塩素がぬけている可能性があるので、そのまま利用することができます。
〈たの研〉では実験的に〈タンクからくる水〉を使って〈1日2回の水換えを連続三日間〉繰り返してみたのですけど、弱ったオタマジャクシは1匹もいませんでした。〈たの研〉ではph試験紙で塩素が残っているか確認できるのですけど、不安な時には紙コップなどに水道水を入れて1~2匹のオタマジャクシを移し、弱っていく感じがしたら、すぐに大きな水槽にもどしてあげるという方法でも確認できるでしょう。

 一般的には、塩素(カルキ)をぬく液もホームセンターなどで売られていますから、それを使うとよいでしょう。

https://amzn.to/3WAODlP

 ホームセンターでは小さなボトルのタイプもあります、100均でも扱っています。

 カエルになったら売られている食べもので育てるのは難しいので、池や川に返してあげましょう。

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憧れの埴沙萠(はに しゃぼう)さん その②最後の言葉/胞子の舞い

 埴沙萠(はに しゃぼう)さんは写真家です。去年、埴沙萠さんの日々を追った番組のDVDを紹介しました、すでに他界しているのですけど、その去り際の言葉もたのしいものでした、少しだけ読みやすくして紹介します。

 私、埴沙萠は85年住み慣れた娑婆を後にして、2月23日にこちらの岸へとやってきました。

 途中三途の川の渡しで、船頭をやっていた赤鬼青鬼と仲良くなって、いま河原で酒盛りをはじめたところです。

 鬼たちは、ちょっと見はコワモテですが、意外と気が小さ くて「最近は渡し賃を値切る亡者がいて」なんてぼやいています。

 あれっ、いま閻魔さんからメールがきました。

 なんでも針の山のようなシャボテン公園を作って欲しいとのことです(笑)。

 一足お先にこちらの岸にやってきましたが、みなさんもそのうちこちらにお越しの際は、ぜひ埴沙萠をお訪ねください。一献やりましょう。

 埴さんはわたしのような原子論者かもしれないのですけど、こう書くと、残された人たちはほんの少し安心してくれるのでしょうね。それが宗教だったりあの世信仰が存在する意味なのでしょう。

 話をもどして、埴さんの生き方は、私の憧れの一つです。

 後半は身近な植物たちを追い続け、「足元に小宇宙がある」という言葉とともに、たくさんの写真を発表しています。

 残念ながら、毎日更新していた埴さんのサイトは埴さんの他界の後、閉鎖されてしまいました。復活していただけないかなぁ。

 埴さんの作品には心動かされるものがたくさんあります。

 その一つがキノコ類の胞子の舞です。これは埴さんの「きのこ/ポプラ社2011」という写真絵本の中にある、胞子の舞いです。

 キノコの胞子が舞っています。

 最近、寺田寅彦の「茶碗の湯」の授業プログラムをつくるために、水蒸気の粒の写真を撮りました。その時の水蒸気のようです。

 あのヌルヌルとしたナメコからも胞子がたくさん出ています。

 なんと、スーパーで売られているシイタケなどからも、胞子の舞いをみることができるそうですよ。生き物たちの不思議な魅力を、たくさんの子どもたちに味わってほしいと思っています。

 今度の夏の講座の自由研究プログラムの中に生き物シリーズがいくつか準備されています、参加する皆さんはおたのしみに。

 埴さんの「きのこ」の本はこちらから⇩

https://amzn.to/4bVhCVQ

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